転生したら男女逆転世界

美鈴

文字の大きさ
上 下
121 / 127
番外編

もしもシリーズ①

しおりを挟む
~貞操逆転世界の桃○郎~


むか~しむか~し男性の数が少なく女性の数が圧倒的に多い世界のある山奧に、円香という女性と冴子という女性が住んでいたそうな…。

「先輩…今日も男が落ちていないか確認してきますね」

「男性が落ちてるわけ無いでしょ?」

「とにかく行って来ます!」

「ちょっ!?それよりも仕事!仕事しなさいよー!…あ~もう、行っちゃった…」


 家を飛び出した冴子がブラブラ川沿いの道を歩いていると、川上からどんぶらこ~どんぶらこ~と、風船の様に膨らんだ巨大なコン○ームが流れて来るではありませんか…。

「何…あのコン○ームは?」

 不思議に思いながらも冴子はそれを拾い上げ家へと持ち帰りました…。

「…中は真っ白な液体がはち切れんばかりに詰まっているみたいだけど何が入っているのかしら?もしかして…この白いのは子種?まさかね…」

 冴子が家に帰ると、

「あんた何そんな巨大な得体の知れないモノ拾って来てるのよ!」

「えっ?川上から流れて来たからですけど?」

「あんた…それ毒だったらどうするのよ?」
「先輩こそこれが子種ならどうするんです?コン○ームに入っているんですよ?」
「子種がそんな所に入ってるわけないでしょうが!」
「とにかく開けてみましょう先輩!」
「ま、待ちなさい!」

 冴子が円香の言う事を聞かずに巨大なソレを破いてみると白い液体と共に元気な子供が出て来たのです。

「おぎゃあおぎゃあーおぎゃあー」

「何で子供が…」
「そんな…」
「どうしたんです…先輩?」
「ここここここ…」
「鶏のマネですか先輩?」
「違うわよ!その子のこ、股間を見て…」
「股間?…………ああっああああー!?」
「この…子……男の子よ…」

 なんと…その子の股間には女性に無いモノが付いていたのです…。

 2人はその子に桃豊《ももとよ》と名前を付け育てる事にしました。桃豊はグングンと成長。なんと1ヶ月経った頃には高校生位に迄あっという間に成長してしまいました。

「この子は…世界を変える為に神様から遣わされたのかもしらないわね…」
「先輩…。もしかして…」
「旅立ちの時ね…」
「そんな…」

 ある日、円香から大事な話があると桃豊は言われました…。

「あっという間に大きくなったわね桃豊…」
「円香母さん達のお陰です…」
「…今日は大事な話があるの…」
「はい、円香母さん」
「あなたはこの世界の救世主にならなければなりません…」
「僕が!?」
「…ええ。旅立ちの時…です」
「救世主って…僕は何をしないといけないのですか?それに旅立ちって…」
「あなたの股間には立派な性剣が付いていますね?」
「聖剣?」
「そう…性剣よ」
「これが聖剣だったなんて…」
「母として最後の教えです…。最後の教えは筆下ろし…。その性剣を抜き母を孕ませなさい…」
「でもどうやって…」
「来なさい…。母が全てを教えてあげるわ」
「はい…」

 2人の影は重なり…

「「あああああぁぁぁぁぁぁ──っ!?」」



******

 2人の母から性剣の使い方を教えて貰った桃豊は旅立ちました…。そしてその道中、犬耳バンドと犬の尻尾バンドを着けた可愛い同年代位の裸の女の子に出逢いました…。

「ああああのぅ~…」

「んっ?」

「わ、私…ゆ柚希っていうだワン…だだだ、男性ですよね?だワン…」

「え~と、そうだけど…」

「ややややっぱり…けけ警護管は居ないんだワン?」

「警護管?」

「し、知らないんだワン?」
「うん」

「男性を守る人の事を言うだワン」

「そうなの?」

「よよよ、良かったら…わわわ私に子種をくれたら…お供する…だワン…」
「じゃあお願いしようかな…」
「ま、マジで!?じゃ…じゃあお願いするだワン」
「任せて!じゃあ行くね?」

「あっ…ワォォ──────────ン…」


 柚希に子種を注ぎ込み旅のお供にした桃豊の旅はまだ始まったばかり…。頑張れ桃豊!負けるな桃豊!過酷な運命へ立ち向かえ桃豊!

続く………。かも。
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

男が少ない世界に転生して

美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです! 旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします! 交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜

水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。 その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。 危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。 彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。 初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。 そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。 警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。 これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。 剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。 しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。 休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう… そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。 ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。 その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。 それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく…… ※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。 ホットランキング最高位2位でした。 カクヨムにも別シナリオで掲載。

異世界でスローライフを満喫する為に

美鈴
ファンタジー
ホットランキング一位本当にありがとうございます! 【※毎日18時更新中】 タイトル通り異世界に行った主人公が異世界でスローライフを満喫…。出来たらいいなというお話です! ※カクヨム様にも投稿しております ※イラストはAIアートイラストを使用

男女比1/100の世界で《悪男》は大海を知る

イコ
ファンタジー
男女貞操逆転世界を舞台にして。 《悪男》としてのレッテルを貼られたマクシム・ブラックウッド。 彼は己が運命を嘆きながら、処刑されてしまう。 だが、彼が次に目覚めた時。 そこは十三歳の自分だった。 処刑されたことで、自分の行いを悔い改めて、人生をやり直す。 これは、本物の《悪男》として生きる決意をして女性が多い世界で生きる男の話である。

異世界転生漫遊記

しょう
ファンタジー
ブラック企業で働いていた主人公は 体を壊し亡くなってしまった。 それを哀れんだ神の手によって 主人公は異世界に転生することに 前世の失敗を繰り返さないように 今度は自由に楽しく生きていこうと 決める 主人公が転生した世界は 魔物が闊歩する世界! それを知った主人公は幼い頃から 努力し続け、剣と魔法を習得する! 初めての作品です! よろしくお願いします! 感想よろしくお願いします!

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...