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第二部
柚希覚醒
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みんなで昼の食事を済ませた後の事だ。
「兄さん…」
「どうしたの雫?」
「こうして漸く会えて一緒に暮らせる事になった事ですし、いつものアレをお願いしたいのですが…」
「良いよ。雫のお願いなら何でも聞くよ?」
「では…お願いします!んっ…」
雫はそっと目を閉じ何かを待っている…。んっ…一体何をすればいいんだ!?
「兄さん早く!」
「弟君!次はお姉ちゃんにもお願いね!」
リビングにいる皆も何をするんだろうとこちらに注目している。そんななか、梓希が「もしかして…キス?」いやいやいや、そんな事はするわけないよ。…ないよね?
「兄さん…キスですよ?」
「…マジ?」
「マジです!いつもみたいにして下さい」
「「「「「「「ええっー!?」」」」」」」
「何を驚いているんです?」
「キスに驚いているだけど!?マジで僕達いつもキスしていたの!?」
「兄妹なんですから当然ですよ?」
「そうそう!弟君はお姉ちゃんと雫と結婚の約束もしてるしね!」
「…そうですよ兄さん?」
「「「「「「「結婚!?」」」」」」」
「た、確かに普通といえば普通なのよね」
と、円香さん。
「…近親婚は今の世の中当たり前ですしね先輩…」
「キ、キスを毎日…ううっ…豊和君のふぁ、ファーストキスは私…じゃないの?」
「くっ…アタシはあんなに苦労したのに…」
「私なんてまだなのに…です」
「ささっ!兄さん…んっ…」
「弟君!雫の次はお姉ちゃんだからね…んっ」
いつもしてた…か。挨拶みたいなものだったんだろうか?外国ではキスは挨拶だし…。しないと終わらないよね?2人共キス顔で待ってるし…。迷ったものの2人に少し触れ合う程度に唇を重ねる…。
「…ありがとうございます兄さん/////」
「…もう………お姉ちゃん幸せ過ぎて死んじゃう………きゅう~~~…」
─バタン……。
「「「「「「…えっ?」」」」」」
姉さんが倒れたんだが?いつもしてるんじゃなかったの?
「やっぱり…」
梓希ちゃんは何かに気付いたみたいだ…。
「え~と…やっぱりって梓希ちゃん、どういう事?」
「お兄ちゃんのファーストキスはお姉ちゃんだったって事かな…だよね雫ちゃん?」
んっ?いまいち状況が呑み込めない。
「に、兄さんがキス…他の人としてるって聞いたから…私も…」
どういう事!?どういう事!?大事な事なので二回言いました!!!
「いい、お兄ちゃん?2人共、お兄ちゃんが大好きって事。キスも今回が初めてなんじゃない?」
─コクンと頷く雫。つまり…いつもしてる訳じゃ無かったという事か…。
「雫?」
「だ、だってこうでもしないと…して貰えないと思ったし…ずっと、ずっと兄さんが大好きだったから…」
あ~、もう!どうすればいいんだ僕は!?
「豊和君受け止めて下さいです!」
「えっ?」
考え事していたら声がして…気付いた時には風華がこちらに向かって飛び込んで宙を舞っている。何故このタイミングで飛び込んで来た!?ロリ体型の風華が宙を舞うのはさながらメロンパ○ナちゃんが空を飛んでこちらに向かって来る様にも見える。
─って、そんな事考えてる場合じゃないな。危ないので風華を受け止めると風華は僕の首に腕を回しガッチリと固定して唇を重ねてきた。そして、「好き…です…」と言い残し風華は気絶した。
「風華ちゃんもお兄ちゃんが好きだから1人だけ置いて行かれたくなかったんだよ?」
梓希マジぱねぇ~…!状況を的確に把握。伝えてくれる。状況は分かったけど…僕は本当にどうすればいいのだろうか?取り敢えず風華をソファーへと寝かせる。すると、柚希がこちらに向かって来て、
「みんな、豊和君が大好きなんだよ?」
「…え~と」
「…私が…今からする事がもし嫌なら私を突き飛ばしていいから…」
「…えっ?」
柚希も風華と同じ様に僕の首に腕を回し唇を重ねて来た。勿論突き飛ばすなんて出来る訳ない…。
「んっ……ちゅ…ちゅっ……ちゅっぷ…」
─情熱的なキス…。何度もお互いの唇が激しく触れ合い、唇を重ねられたまま口内へと何かが入って来る…。
「んんっ!?(─舌!?)」
これって…ディープ!?ディープキス!?大人のキスじゃん!?あれっ…柚希…鼻血が…
「凄っ!?お姉ちゃんエロッ!?」
「あの子…とうとう、克服したのね?」
「馬鹿な…柚希ちゃんが!?」
「…っ!?やるわね柚希…」
「兄さんの唇が貪られてるぅぅ!?」
どのくらい唇を重ねていたのかは覚えていない…。正直…凄かった…。お互いの唾液が交換され舌が激しく絡み合う…。唇が離れるとつぅ───っと一筋の糸が……。
「はぁはぁ…豊和君…付いてきて?」
柚希は僕の手を取り…
「…ぁ」
─リビングを後にする。向かった先は柚希の部屋…。甘い良い薫りが漂う柚希の部屋で僕達は──────。
******
僕からは一言だけ…。
それでも僕はまだやってない……。
「兄さん…」
「どうしたの雫?」
「こうして漸く会えて一緒に暮らせる事になった事ですし、いつものアレをお願いしたいのですが…」
「良いよ。雫のお願いなら何でも聞くよ?」
「では…お願いします!んっ…」
雫はそっと目を閉じ何かを待っている…。んっ…一体何をすればいいんだ!?
「兄さん早く!」
「弟君!次はお姉ちゃんにもお願いね!」
リビングにいる皆も何をするんだろうとこちらに注目している。そんななか、梓希が「もしかして…キス?」いやいやいや、そんな事はするわけないよ。…ないよね?
「兄さん…キスですよ?」
「…マジ?」
「マジです!いつもみたいにして下さい」
「「「「「「「ええっー!?」」」」」」」
「何を驚いているんです?」
「キスに驚いているだけど!?マジで僕達いつもキスしていたの!?」
「兄妹なんですから当然ですよ?」
「そうそう!弟君はお姉ちゃんと雫と結婚の約束もしてるしね!」
「…そうですよ兄さん?」
「「「「「「「結婚!?」」」」」」」
「た、確かに普通といえば普通なのよね」
と、円香さん。
「…近親婚は今の世の中当たり前ですしね先輩…」
「キ、キスを毎日…ううっ…豊和君のふぁ、ファーストキスは私…じゃないの?」
「くっ…アタシはあんなに苦労したのに…」
「私なんてまだなのに…です」
「ささっ!兄さん…んっ…」
「弟君!雫の次はお姉ちゃんだからね…んっ」
いつもしてた…か。挨拶みたいなものだったんだろうか?外国ではキスは挨拶だし…。しないと終わらないよね?2人共キス顔で待ってるし…。迷ったものの2人に少し触れ合う程度に唇を重ねる…。
「…ありがとうございます兄さん/////」
「…もう………お姉ちゃん幸せ過ぎて死んじゃう………きゅう~~~…」
─バタン……。
「「「「「「…えっ?」」」」」」
姉さんが倒れたんだが?いつもしてるんじゃなかったの?
「やっぱり…」
梓希ちゃんは何かに気付いたみたいだ…。
「え~と…やっぱりって梓希ちゃん、どういう事?」
「お兄ちゃんのファーストキスはお姉ちゃんだったって事かな…だよね雫ちゃん?」
んっ?いまいち状況が呑み込めない。
「に、兄さんがキス…他の人としてるって聞いたから…私も…」
どういう事!?どういう事!?大事な事なので二回言いました!!!
「いい、お兄ちゃん?2人共、お兄ちゃんが大好きって事。キスも今回が初めてなんじゃない?」
─コクンと頷く雫。つまり…いつもしてる訳じゃ無かったという事か…。
「雫?」
「だ、だってこうでもしないと…して貰えないと思ったし…ずっと、ずっと兄さんが大好きだったから…」
あ~、もう!どうすればいいんだ僕は!?
「豊和君受け止めて下さいです!」
「えっ?」
考え事していたら声がして…気付いた時には風華がこちらに向かって飛び込んで宙を舞っている。何故このタイミングで飛び込んで来た!?ロリ体型の風華が宙を舞うのはさながらメロンパ○ナちゃんが空を飛んでこちらに向かって来る様にも見える。
─って、そんな事考えてる場合じゃないな。危ないので風華を受け止めると風華は僕の首に腕を回しガッチリと固定して唇を重ねてきた。そして、「好き…です…」と言い残し風華は気絶した。
「風華ちゃんもお兄ちゃんが好きだから1人だけ置いて行かれたくなかったんだよ?」
梓希マジぱねぇ~…!状況を的確に把握。伝えてくれる。状況は分かったけど…僕は本当にどうすればいいのだろうか?取り敢えず風華をソファーへと寝かせる。すると、柚希がこちらに向かって来て、
「みんな、豊和君が大好きなんだよ?」
「…え~と」
「…私が…今からする事がもし嫌なら私を突き飛ばしていいから…」
「…えっ?」
柚希も風華と同じ様に僕の首に腕を回し唇を重ねて来た。勿論突き飛ばすなんて出来る訳ない…。
「んっ……ちゅ…ちゅっ……ちゅっぷ…」
─情熱的なキス…。何度もお互いの唇が激しく触れ合い、唇を重ねられたまま口内へと何かが入って来る…。
「んんっ!?(─舌!?)」
これって…ディープ!?ディープキス!?大人のキスじゃん!?あれっ…柚希…鼻血が…
「凄っ!?お姉ちゃんエロッ!?」
「あの子…とうとう、克服したのね?」
「馬鹿な…柚希ちゃんが!?」
「…っ!?やるわね柚希…」
「兄さんの唇が貪られてるぅぅ!?」
どのくらい唇を重ねていたのかは覚えていない…。正直…凄かった…。お互いの唾液が交換され舌が激しく絡み合う…。唇が離れるとつぅ───っと一筋の糸が……。
「はぁはぁ…豊和君…付いてきて?」
柚希は僕の手を取り…
「…ぁ」
─リビングを後にする。向かった先は柚希の部屋…。甘い良い薫りが漂う柚希の部屋で僕達は──────。
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僕からは一言だけ…。
それでも僕はまだやってない……。
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