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第二部
部下からの電話
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─ヤベ~よヤベ~よ電話だよ?ヤベ~…
「はい、冴嶋です…」
電話に出ると男性管理局精子検査室のチーフからだった…。とうとう検査結果が出たのだと思ったわ…。
『局長…検査結果出ましたよ…』
「とうとう出たのね…。それで?」
『正直…連○の白いモノは化け物か!?と、思いましたよ?』
「…そんなになのね」
(毎日出るんだから普通じゃないとは思ってたけど…)
『排卵日に限らず卵子が子宮にある場合…あれは必ず妊娠しますよ?100%っすね…』
「…はっ?」
まずは驚きが出てしまったわ…。昔に比べると女性の体は自然妊娠しやすくなった。男性の性欲が衰退、精子の数が激減してしまった為、僅かな回数でも行為を行うと妊娠するという感じで女性の体が進化した為とも言われている…。それでも自然妊娠は厳しい場合もあるのにそれが100%!?人口授精なら今は100%だけど…。
『精子の数も多すぎですよアレ…。何すかあれっ?うようようようようようよ…おたまじゃくしが泳いでるっすね…』
「さ、流石ね…(ヒクヒク…)」
驚きのあまり頬がひきつるのが自分でも分かるわ。
『自然妊娠で双子や三つ子等もありゃあ、授かれますよ…』
「双子に三つ子!?」
自然妊娠では男性の精子が少ない為、ほぼ双子以上を授かる事はない。人口授精でも双子以上は確率が少し下がってしまう為、今の世の中双子以上望む人は本当に少ないのにそれが自然妊娠で授かれるかも知れないなんて…。双子かぁ…ありね…。男の子と女の子。運良く1人ずつ授かれたら…うふ…うふふふふふふっ…
『─ょう?聞いてます局長?』
「(いけないいけない!)…聞いてるわ」
『これ…もうSランクどころかトリプルS以上ですよ!?しかも毎日出るんでしょっ?』
「…そうね」
『おまけに顔に性格、声も良いわけですよね?』
「ええ」
『この検査結果なら他の男性はランク下がっても文句言えませんよ…。しかも彼1人で補おうと思えば補えそうですし…』
「…それは駄目ね…。彼1人に負担を掛けるつもりはないし、そんな事はさせないわ!」
『…まあ、そうですね』
「検査結果はまだどこにも内緒にしておいてくれる?」
『勿論です…。こんなのホイホイと公表する訳にもいきませんしね…。彼を巡って戦争起きても不思議じゃあないですし…何よりまだ十五歳ですからね…』
「彼の精子を使っての人口授精はせめて十六歳になってからにして貰うように総理にも話すつもりよ…」
『そうですね…。それがいいと思います』
「検査結果ありがとうね」
『いえ…それでは…』
Pi…。
電話を切った後、先輩へと電話を掛ける。
『どうしたの冴子。豊和君の血縁者の事?』
「そちらはまだ検査中ですね…。豊和君の精子の検査結果が出ました…」
─先輩に報告すると先輩は予想はしていたのだと思う。
『より一層…豊和君を守ったりしていかないといけないわね…』
「はい」
『それに…』
「それに?」
『その血縁者を名乗る彼女達が本物なら…豊和君は…』
「そこら辺は…どうするのか…分かりませんね…」
『…駄目ね…。明るい話題にしましょう』
「先輩…」
『そういえばこっちは柚希が豊和君に唇にキスして…』
「はっ!?ちょっと先輩ぃ!?」
『それから、凛ちゃんは見せ合いっこ自慰して…』
「はぁっー!?何ですそれ!?私は聞いていませんよ!?」
『それから…後は』
「まだあるんですか!?」
『ひ~み~つ♡』
「くっ…くそ婆めぇ…」
(くっ…先輩めぇ…)
『本音と建前…逆になってるわよ?後で殺すからね変態め…』
「なっ?誰が変態ですか誰が!」
『あなたしかいないでしょ?あっ…そうそう…言い忘れてたけど私も豊和君の額にキスしてそれから洗いっこしたわよ!ふふん!』
「…なんて…羨ましい事を…」
─先輩との電話は終始自慢話へと変わった…。う、羨ましくなんてないんだからね!
「はい、冴嶋です…」
電話に出ると男性管理局精子検査室のチーフからだった…。とうとう検査結果が出たのだと思ったわ…。
『局長…検査結果出ましたよ…』
「とうとう出たのね…。それで?」
『正直…連○の白いモノは化け物か!?と、思いましたよ?』
「…そんなになのね」
(毎日出るんだから普通じゃないとは思ってたけど…)
『排卵日に限らず卵子が子宮にある場合…あれは必ず妊娠しますよ?100%っすね…』
「…はっ?」
まずは驚きが出てしまったわ…。昔に比べると女性の体は自然妊娠しやすくなった。男性の性欲が衰退、精子の数が激減してしまった為、僅かな回数でも行為を行うと妊娠するという感じで女性の体が進化した為とも言われている…。それでも自然妊娠は厳しい場合もあるのにそれが100%!?人口授精なら今は100%だけど…。
『精子の数も多すぎですよアレ…。何すかあれっ?うようようようようようよ…おたまじゃくしが泳いでるっすね…』
「さ、流石ね…(ヒクヒク…)」
驚きのあまり頬がひきつるのが自分でも分かるわ。
『自然妊娠で双子や三つ子等もありゃあ、授かれますよ…』
「双子に三つ子!?」
自然妊娠では男性の精子が少ない為、ほぼ双子以上を授かる事はない。人口授精でも双子以上は確率が少し下がってしまう為、今の世の中双子以上望む人は本当に少ないのにそれが自然妊娠で授かれるかも知れないなんて…。双子かぁ…ありね…。男の子と女の子。運良く1人ずつ授かれたら…うふ…うふふふふふふっ…
『─ょう?聞いてます局長?』
「(いけないいけない!)…聞いてるわ」
『これ…もうSランクどころかトリプルS以上ですよ!?しかも毎日出るんでしょっ?』
「…そうね」
『おまけに顔に性格、声も良いわけですよね?』
「ええ」
『この検査結果なら他の男性はランク下がっても文句言えませんよ…。しかも彼1人で補おうと思えば補えそうですし…』
「…それは駄目ね…。彼1人に負担を掛けるつもりはないし、そんな事はさせないわ!」
『…まあ、そうですね』
「検査結果はまだどこにも内緒にしておいてくれる?」
『勿論です…。こんなのホイホイと公表する訳にもいきませんしね…。彼を巡って戦争起きても不思議じゃあないですし…何よりまだ十五歳ですからね…』
「彼の精子を使っての人口授精はせめて十六歳になってからにして貰うように総理にも話すつもりよ…」
『そうですね…。それがいいと思います』
「検査結果ありがとうね」
『いえ…それでは…』
Pi…。
電話を切った後、先輩へと電話を掛ける。
『どうしたの冴子。豊和君の血縁者の事?』
「そちらはまだ検査中ですね…。豊和君の精子の検査結果が出ました…」
─先輩に報告すると先輩は予想はしていたのだと思う。
『より一層…豊和君を守ったりしていかないといけないわね…』
「はい」
『それに…』
「それに?」
『その血縁者を名乗る彼女達が本物なら…豊和君は…』
「そこら辺は…どうするのか…分かりませんね…」
『…駄目ね…。明るい話題にしましょう』
「先輩…」
『そういえばこっちは柚希が豊和君に唇にキスして…』
「はっ!?ちょっと先輩ぃ!?」
『それから、凛ちゃんは見せ合いっこ自慰して…』
「はぁっー!?何ですそれ!?私は聞いていませんよ!?」
『それから…後は』
「まだあるんですか!?」
『ひ~み~つ♡』
「くっ…くそ婆めぇ…」
(くっ…先輩めぇ…)
『本音と建前…逆になってるわよ?後で殺すからね変態め…』
「なっ?誰が変態ですか誰が!」
『あなたしかいないでしょ?あっ…そうそう…言い忘れてたけど私も豊和君の額にキスしてそれから洗いっこしたわよ!ふふん!』
「…なんて…羨ましい事を…」
─先輩との電話は終始自慢話へと変わった…。う、羨ましくなんてないんだからね!
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