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第二部
女子会①
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「豊和君は寝た?」
「ええ、先輩。眠っている様です。色々あり過ぎて肉体的にも何より精神的にも疲れていたんでしょうね…」
「本当に恐ろしい世の中よね…こんなにも近くに犯罪者がいるなんて…」
「本当にビックリだよ…。まさか先生が犯罪者だったなんて…」
「…先生はどうしてあんなことをしたんだろうね?」
「どうでもいいんじゃない?考えても仕方ないでしょっ?」
「狂人の考える事は分からない…です」
「どこかでボタンをかけ違えたんでしょうね…。まあ、これ以上考えるのは止めましょう。そんな事より私達には話さないといけないことがある筈よ!」
「先輩何の話です?」
「…あんたはそういえば膝枕してもらって意識が朦朧としているみたいだったから何があったか知らないのでしょうけど梓希の事よ」
「えっ、私の事!?」
「梓希ちゃんがどうしたんです?」
「早くも豊和君に対して耐性が付いたみたいなのよ…。頬にキス迄かましちゃったのよ」
「……はぁぁぁあっ!?そんなバナナ!?」
「…ホントの事よ…。ね、梓希?」
「エヘヘッ」
「私が豊和君に最初に出会ったのにぃ!」
「お姉ちゃん。出会った順番なんて関係ないんだよ?」
「くっ…梓希が地味に上から目線なのが気に喰わない…」
「羨ましくなんてないんだからね梓希…」
「凛ちゃん…羨ましいのが顔に出てるよ?」
「チッ…」
「どうやって耐性が出来たんです?」
「まさに今日のお題は風華ちゃんが今言ったソレよっ!」
「ですです!!気になるです!」
「そういえば職員室で抱き締められた時にも鼻血出したりしてなかったよね?」
「「「確かに(です)!!!」」」
「そうなの?私はその時を知らないのだけれど…。まあ、とにもかくにも何が梓希に耐性を付けたのか分かれば私達もイチャイチャ出来るでしょ?」
「う~ん…しいて言うなら…愛…かな/////」
「あ、梓希が…見た事ない位女の子してるぅぅぅ────!?」
「くっ…負けてたまるもんか!」
「完敗…です…」
「局長の私が…負けるというの…」
「何言ってるのあなた達。まだまだこれからでしょうに。愛歌ちゃんに梓希が並んだだけよ?」
「お母さん…。それは考えが甘いよ?」
「…?」
「現状私が1歩リードしているんだよ?愛歌ちゃんはお兄ちゃんのアレの味知らないよね?」
「「「「「…た…確かに(です)」」」」」
「という事は、私はもうお兄ちゃんのアレのお手伝いも出来るんだよ?」
「「「「「ま、まさか…(です)」」」」」
「ふふっ…このお口や手、何よりも体を使って愛を確かめ合えるんだよ!!!!!」
「まさか…娘が遥か先をいってるなんて…」
「ま、負けないんだから…あ、味なら私達も、しししししし知ってるし…」
「あ、アタシは少し苦手だったけど…アイツがどうしてもというのなら…」
「独特な匂い…です」
「くっ…こうなったら夜這いでも…」
「「「「「それは駄目(です)!!」」」」」
「あんた本当に捕まるわよ?でもその前に仕留めてあげるけどね?」
「先輩…軽いジョークです…」
「現状…梓希がリード…か…」
「お姉ちゃんももっと積極的にならないとお兄ちゃんの唇貰っちゃうよ?」
「っ!?」
「梓希がどんどん成長してるわ…」
「先輩…悠長に言ってる場合ではないのでは?」
「ひ、引き続き猛アタックかけるのみよ!」
「凛…猛アタックなんてかけてないでしょうに…です」
「あ、アタシ的にはかけてるんだからっ!」
「次に耐性が付くのは誰なのかしら…」
((((絶対に私っ!!!!))))
こうして夜は更けていく…。
******
『やあ…夢の中へようこそ!』
「…夕方会って以来…だよね?」
『そうだね。君の意識の中で会って以来だね…』
「色々教えてくれてありがとう…僕」
『君は僕だから当然だよ…』
「僕は転生したって言ってたよね?」
『そうだよ。君はこの男が少ない世界に転生したんだ…』
「君の中に転生したって事?」
『ん~そうだね…。とにかく僕達は一つになったんだよ…』
「前の僕は?」
『…どうやら今日はここまでだね。あんまり僕には時間もないしね…』
「ちょっと待って!?」
『…また会えるよ』
そう言って目の前の僕は消えていった…。
「ええ、先輩。眠っている様です。色々あり過ぎて肉体的にも何より精神的にも疲れていたんでしょうね…」
「本当に恐ろしい世の中よね…こんなにも近くに犯罪者がいるなんて…」
「本当にビックリだよ…。まさか先生が犯罪者だったなんて…」
「…先生はどうしてあんなことをしたんだろうね?」
「どうでもいいんじゃない?考えても仕方ないでしょっ?」
「狂人の考える事は分からない…です」
「どこかでボタンをかけ違えたんでしょうね…。まあ、これ以上考えるのは止めましょう。そんな事より私達には話さないといけないことがある筈よ!」
「先輩何の話です?」
「…あんたはそういえば膝枕してもらって意識が朦朧としているみたいだったから何があったか知らないのでしょうけど梓希の事よ」
「えっ、私の事!?」
「梓希ちゃんがどうしたんです?」
「早くも豊和君に対して耐性が付いたみたいなのよ…。頬にキス迄かましちゃったのよ」
「……はぁぁぁあっ!?そんなバナナ!?」
「…ホントの事よ…。ね、梓希?」
「エヘヘッ」
「私が豊和君に最初に出会ったのにぃ!」
「お姉ちゃん。出会った順番なんて関係ないんだよ?」
「くっ…梓希が地味に上から目線なのが気に喰わない…」
「羨ましくなんてないんだからね梓希…」
「凛ちゃん…羨ましいのが顔に出てるよ?」
「チッ…」
「どうやって耐性が出来たんです?」
「まさに今日のお題は風華ちゃんが今言ったソレよっ!」
「ですです!!気になるです!」
「そういえば職員室で抱き締められた時にも鼻血出したりしてなかったよね?」
「「「確かに(です)!!!」」」
「そうなの?私はその時を知らないのだけれど…。まあ、とにもかくにも何が梓希に耐性を付けたのか分かれば私達もイチャイチャ出来るでしょ?」
「う~ん…しいて言うなら…愛…かな/////」
「あ、梓希が…見た事ない位女の子してるぅぅぅ────!?」
「くっ…負けてたまるもんか!」
「完敗…です…」
「局長の私が…負けるというの…」
「何言ってるのあなた達。まだまだこれからでしょうに。愛歌ちゃんに梓希が並んだだけよ?」
「お母さん…。それは考えが甘いよ?」
「…?」
「現状私が1歩リードしているんだよ?愛歌ちゃんはお兄ちゃんのアレの味知らないよね?」
「「「「「…た…確かに(です)」」」」」
「という事は、私はもうお兄ちゃんのアレのお手伝いも出来るんだよ?」
「「「「「ま、まさか…(です)」」」」」
「ふふっ…このお口や手、何よりも体を使って愛を確かめ合えるんだよ!!!!!」
「まさか…娘が遥か先をいってるなんて…」
「ま、負けないんだから…あ、味なら私達も、しししししし知ってるし…」
「あ、アタシは少し苦手だったけど…アイツがどうしてもというのなら…」
「独特な匂い…です」
「くっ…こうなったら夜這いでも…」
「「「「「それは駄目(です)!!」」」」」
「あんた本当に捕まるわよ?でもその前に仕留めてあげるけどね?」
「先輩…軽いジョークです…」
「現状…梓希がリード…か…」
「お姉ちゃんももっと積極的にならないとお兄ちゃんの唇貰っちゃうよ?」
「っ!?」
「梓希がどんどん成長してるわ…」
「先輩…悠長に言ってる場合ではないのでは?」
「ひ、引き続き猛アタックかけるのみよ!」
「凛…猛アタックなんてかけてないでしょうに…です」
「あ、アタシ的にはかけてるんだからっ!」
「次に耐性が付くのは誰なのかしら…」
((((絶対に私っ!!!!))))
こうして夜は更けていく…。
******
『やあ…夢の中へようこそ!』
「…夕方会って以来…だよね?」
『そうだね。君の意識の中で会って以来だね…』
「色々教えてくれてありがとう…僕」
『君は僕だから当然だよ…』
「僕は転生したって言ってたよね?」
『そうだよ。君はこの男が少ない世界に転生したんだ…』
「君の中に転生したって事?」
『ん~そうだね…。とにかく僕達は一つになったんだよ…』
「前の僕は?」
『…どうやら今日はここまでだね。あんまり僕には時間もないしね…』
「ちょっと待って!?」
『…また会えるよ』
そう言って目の前の僕は消えていった…。
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