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第一部
それは恥ずかしがる事じゃない
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時計を見ると現在午前2時を回ったところ。僕はとある理由で目を覚ました…。それというのも夢を見たからなんだ。柚希と…全裸の柚希と全裸の僕が愛しあう夢/////。夢だけならどんなに良かったのだろう…。ベッドの上で上半身を起こして考える。この下半身が不愉快になっている理由を。この感触はおねしょとかでは無い。そう…僕は夢精、精通してしまったんだ…。
きっかけは間違いなく柚希の胸を直に見たせいだと思う…。水着姿でも正直ヤバかったのにそんなの見た日にはそうなってしまうのが普通だと僕は思う…。あんなの一度見たら忘れられるモノではないしね…。しっかりと脳裏に焼き付いているしね。出たモノは仕方がない。問題はここから始まる…。
これを処理するには風呂場に直行するしかないのは言うまでもない…。まずは途中で垂れたらマズイので着替えていくしかないよね?僕は溢さない様にズボンとパンツを脱いでティッシュで拭いてソレを処理。新しい下着、ズボンに着替えて脱いだ物は丸める。そして新しい着替えと丸めた物を持って風呂場へと向かう。
部屋を出て辺りを確認…。よし大丈夫そうだ…。二階に部屋があるのは僕、柚希、梓希、凛、風華。一階には円香さんに冴子さんの部屋がある。皆寝ててくれるといいんだけど…。薄暗い廊下をソロリ…ソロリ─と出来るだけ静かに移動…。もうすぐ階段かという所で、
「お、お兄ちゃん?」
この声…
「…梓希?」
─こちらに近付いて来て小声で話し掛けてくる梓希…。に、匂いは大丈夫…かな?
「ど、どうしたの…こんな時間に、電気もつけないで?私ビックリしちゃったよ(汗)」
「ご、ごめんね梓希。ビックリさせちゃって…」
「…で、どうしたの?」
首をコテンと傾け僕の様子を伺う梓希。可愛いんだけどそれどころじゃないし、どうしたものだろう…。
「…え~と寝汗かいてしまって気持ち悪いからお風呂に行く所…梓希はまだ起きてたの?」
「うん…今から寝る所だったんだ…。その前にお手洗いに行こうと思って部屋を出たらお兄ちゃんが居たからさ…」
「そっかあ、じゃあおやすみって言っておくね?」
「……くんくん…そういえばさっきから何か匂いしない?」
ギクッ!?だよね!?コレって結構匂うよね!?自分でもそう思ってました…。
「そ、そう?」
「うん……くんくん…何か惹かれる様な匂いというか…」
「ちょ、ちょっと寒くなってきたからそろそろ行くね?ごめんね?」
「ああ、ごめんなさいお兄ちゃん!風邪引いたら大変だもんね?ゆっくり温まって来てね?おやすみなさいお兄ちゃん」
「おやすみ…」
僕は急いでお風呂場へと静かに駆け込んだ…。あ、危なかった…。と、とにかく僕はお風呂へと入り、ゴシゴシとズボンと下着を洗う…。少し悲しくなるのは気のせいだろうか?気のせいだと思いたい…。うん…深く考えない様にしよう。そうしよう…。体を洗い風呂に浸かり洗った物を洗濯機へと入れて全てが終わり息をつく…。はぁ~疲れた…。
困難な任務を終え自室へ戻ろうと思っているとさっきまでは真っ暗だったリビングに明かりが灯っている…。僕が風呂に入っていたので誰かを起こしてしまったのだろうか?リビングへ足を踏み入れると円香さんの姿…。
「おめでとう/////」
僕の顔を見るなりそんな言葉をくれるという事は…
「…円香さんにはバレてました?」
「昼間に刺激を与えたでしょ?だから早かったら今日かなぁ~って/////…。男性が少なくてもそういうのは必ず学校でも習うしね…」
「かなり恥ずかしいのですが…」
「それは…恥ずかしがる事じゃないでしょ?男性ならきて当然の事なんだから…。寧ろ誇らしくて私は良いと思うわよ/////?私の横に座ってくれる?」
「…え~と…はい」
ソファーに座ると同時に優しく僕の体が柔らかい感触に包まれる。早い話、僕は円香さんに抱き締められているんだ…。
「ま、円香…さん?」
「…明日はお赤飯炊くからね?」
「大々的にされると余計に恥ずかしい気が…」
「大々的に祝うものよ…。女の子もそうなのよ?」
女の子も?あ~生理って事?そういえば聞いた事ある様な…。
「ねぇ…豊和君…」
「…はい?」
「これからね…色々と男としてしないといけない事とか出てくるの…」
「…はい」
「…でも…何かあったら私達を頼ってくれる?」
「はい」
「良かった…。本当に豊和君はいい子ね…」
「円香さん…」
抱き締められたまま顔を動かし見上げた円香さんは少し寂しそうで…でも、何かを決意する様なそんな表情をしていた…。
円香さんは大丈夫かって?鼻血?こんな時にそんな事は聞かないで欲しい…。そんなのは出てるに決まっているでしょ?気付かない振りするのも優しさだよ?
******
「と、いう事で昨日豊和君が出る様になりました!男になりました!おめでとう豊和君!パフパフ~イェーイ!!!」
「やっと…やっと良い報告が出来る…ううっ…」
「と、豊和君…お、おめでとう/////」
(こここここ、これってそういう事だよね?お母さんに言われて、昨日水着着て…胸を見られて…ううっ…恥ずかしっ…めっちゃっ恥ずかしいけど私でって事だよね?豊和君の初めてが私…あわわわわわ…)
「おめでとうお兄ちゃん/////」
(─と、いう事はあの匂いって…あわわわわわわわ!?あれってお兄ちゃんの!?私だけだよね?アレの匂いを知ってるのって…あばばばばばばっ…)
「ふ、ふん…おめでと/////」
(子供作れるって事よね!?)
「おめでと…です/////」
(わ、私といつか…です/////)
も、物凄く恥ずかしい!?滅茶苦茶恥ずかしい!!!出来る事なら部屋に閉じ籠りてぇぇー!まさかここまで祝われるとは思っていなかった…。精通と書かれた大きな横断幕だけは外して貰えないかな?駄目?そっかあ、駄目か…。
あ、明日からは学校だし、本当にどうなる事やら何が起こるのやら…。不安だけど皆が居るし何とかなるよね?
きっかけは間違いなく柚希の胸を直に見たせいだと思う…。水着姿でも正直ヤバかったのにそんなの見た日にはそうなってしまうのが普通だと僕は思う…。あんなの一度見たら忘れられるモノではないしね…。しっかりと脳裏に焼き付いているしね。出たモノは仕方がない。問題はここから始まる…。
これを処理するには風呂場に直行するしかないのは言うまでもない…。まずは途中で垂れたらマズイので着替えていくしかないよね?僕は溢さない様にズボンとパンツを脱いでティッシュで拭いてソレを処理。新しい下着、ズボンに着替えて脱いだ物は丸める。そして新しい着替えと丸めた物を持って風呂場へと向かう。
部屋を出て辺りを確認…。よし大丈夫そうだ…。二階に部屋があるのは僕、柚希、梓希、凛、風華。一階には円香さんに冴子さんの部屋がある。皆寝ててくれるといいんだけど…。薄暗い廊下をソロリ…ソロリ─と出来るだけ静かに移動…。もうすぐ階段かという所で、
「お、お兄ちゃん?」
この声…
「…梓希?」
─こちらに近付いて来て小声で話し掛けてくる梓希…。に、匂いは大丈夫…かな?
「ど、どうしたの…こんな時間に、電気もつけないで?私ビックリしちゃったよ(汗)」
「ご、ごめんね梓希。ビックリさせちゃって…」
「…で、どうしたの?」
首をコテンと傾け僕の様子を伺う梓希。可愛いんだけどそれどころじゃないし、どうしたものだろう…。
「…え~と寝汗かいてしまって気持ち悪いからお風呂に行く所…梓希はまだ起きてたの?」
「うん…今から寝る所だったんだ…。その前にお手洗いに行こうと思って部屋を出たらお兄ちゃんが居たからさ…」
「そっかあ、じゃあおやすみって言っておくね?」
「……くんくん…そういえばさっきから何か匂いしない?」
ギクッ!?だよね!?コレって結構匂うよね!?自分でもそう思ってました…。
「そ、そう?」
「うん……くんくん…何か惹かれる様な匂いというか…」
「ちょ、ちょっと寒くなってきたからそろそろ行くね?ごめんね?」
「ああ、ごめんなさいお兄ちゃん!風邪引いたら大変だもんね?ゆっくり温まって来てね?おやすみなさいお兄ちゃん」
「おやすみ…」
僕は急いでお風呂場へと静かに駆け込んだ…。あ、危なかった…。と、とにかく僕はお風呂へと入り、ゴシゴシとズボンと下着を洗う…。少し悲しくなるのは気のせいだろうか?気のせいだと思いたい…。うん…深く考えない様にしよう。そうしよう…。体を洗い風呂に浸かり洗った物を洗濯機へと入れて全てが終わり息をつく…。はぁ~疲れた…。
困難な任務を終え自室へ戻ろうと思っているとさっきまでは真っ暗だったリビングに明かりが灯っている…。僕が風呂に入っていたので誰かを起こしてしまったのだろうか?リビングへ足を踏み入れると円香さんの姿…。
「おめでとう/////」
僕の顔を見るなりそんな言葉をくれるという事は…
「…円香さんにはバレてました?」
「昼間に刺激を与えたでしょ?だから早かったら今日かなぁ~って/////…。男性が少なくてもそういうのは必ず学校でも習うしね…」
「かなり恥ずかしいのですが…」
「それは…恥ずかしがる事じゃないでしょ?男性ならきて当然の事なんだから…。寧ろ誇らしくて私は良いと思うわよ/////?私の横に座ってくれる?」
「…え~と…はい」
ソファーに座ると同時に優しく僕の体が柔らかい感触に包まれる。早い話、僕は円香さんに抱き締められているんだ…。
「ま、円香…さん?」
「…明日はお赤飯炊くからね?」
「大々的にされると余計に恥ずかしい気が…」
「大々的に祝うものよ…。女の子もそうなのよ?」
女の子も?あ~生理って事?そういえば聞いた事ある様な…。
「ねぇ…豊和君…」
「…はい?」
「これからね…色々と男としてしないといけない事とか出てくるの…」
「…はい」
「…でも…何かあったら私達を頼ってくれる?」
「はい」
「良かった…。本当に豊和君はいい子ね…」
「円香さん…」
抱き締められたまま顔を動かし見上げた円香さんは少し寂しそうで…でも、何かを決意する様なそんな表情をしていた…。
円香さんは大丈夫かって?鼻血?こんな時にそんな事は聞かないで欲しい…。そんなのは出てるに決まっているでしょ?気付かない振りするのも優しさだよ?
******
「と、いう事で昨日豊和君が出る様になりました!男になりました!おめでとう豊和君!パフパフ~イェーイ!!!」
「やっと…やっと良い報告が出来る…ううっ…」
「と、豊和君…お、おめでとう/////」
(こここここ、これってそういう事だよね?お母さんに言われて、昨日水着着て…胸を見られて…ううっ…恥ずかしっ…めっちゃっ恥ずかしいけど私でって事だよね?豊和君の初めてが私…あわわわわわ…)
「おめでとうお兄ちゃん/////」
(─と、いう事はあの匂いって…あわわわわわわわ!?あれってお兄ちゃんの!?私だけだよね?アレの匂いを知ってるのって…あばばばばばばっ…)
「ふ、ふん…おめでと/////」
(子供作れるって事よね!?)
「おめでと…です/////」
(わ、私といつか…です/////)
も、物凄く恥ずかしい!?滅茶苦茶恥ずかしい!!!出来る事なら部屋に閉じ籠りてぇぇー!まさかここまで祝われるとは思っていなかった…。精通と書かれた大きな横断幕だけは外して貰えないかな?駄目?そっかあ、駄目か…。
あ、明日からは学校だし、本当にどうなる事やら何が起こるのやら…。不安だけど皆が居るし何とかなるよね?
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