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第一部
私のターン?
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柚希ちゃんに勉強を教える事を約束した後少し談笑してから自室へと足を運び窓から空を見上げると満天の星が夜空に輝いている。
「星って本当に綺麗だよね…」
星を見上げてると不意にトントンとドアがノックされる音。
「どうぞー」
カチャっとドアを静かに開け部屋に入って来たのは梓希ちゃんだった…。
「ごめんね…お兄ちゃん。まだ起きてた?」
「…うん…星を見てたんだ…それに星を見てると思える事もあるんだよね…」
お風呂上がりの梓希ちゃんはトレードマークともいえるツインテールをほどき髪を下ろしていた…。女性って髪型で雰囲気が変わるもんなんだね。少し大人っぽく感じてしまう。
「…星?思える事?」
「うん…星だよ。記憶がそこら辺あやふやで多分の話になるんだけど小さい頃から好きだった様な気がするんだよね…」
「そうなんだ…」
「星ってさ、大まかに分けると恒星・惑星・衛星の3種類になるって聞いた事があるんだ。誰から聞いたとかは憶えていないんだけどね…。─で、恒星は自分の力で光り、惑星・衛星等は他の星の光を反射して光るんだよね…」
「へ~そうなんだ…。お兄ちゃんって博識だよね…。料理もそうだけどそういう知識も知ってるし…」
「そうかな?ありがとうね梓希ちゃん/////」
「ううん/////」
「…まぁ、それで何が言いたいかって言うとね、恒星は自分で輝いていると言ったけど、もっと詳しく言うと恒星は核融合反応で輝いているんだ…。それで結局核融合反応って簡単に説明すると、水素のような軽い原子がもう1つの水素の原子とぶつかって1個のもう少し重たい原子ができる反応の事を言うんだけどって、何か難しい話になっちゃったね?」
「そんな事ないよ?面白いし、そうだったんだって思えるから…」
「そう?ならいいんだけど…。まぁ、結局何が言いたいのって言われたらさ…一つで輝いているつもりでも元を辿ると何かと何かみたいに全ては結び付いて輝いていると僕は思うんだよね…」
「それって…人みたいだよね?人も1人で生きてるみたいでも実際は1人じゃなくて支えられて生きてるみたいな?」
「うん…梓希ちゃんに先に言われちゃったね…。星を見て思える事っていうか、感謝というか、僕はあのまま公園に1人でいたらどうなっていたか分からないでしょっ?…柚希ちゃん、円香さんに、梓希ちゃんのお陰でこうしてここに居て生活出来ているんだしね…。まぁ、神様がいたら儂に感謝しろとか言われそうだけど…」
「…お兄ちゃん」
すっ…っと手の平に何かが触れる…。梓希ちゃんが顔を真っ赤(別の意味でも染まってるがそれには触れない)に染めながらも僕の手を控えめに握ってくれている…。クスッっと僕は笑みが溢れる。そんな梓希ちゃんが可愛いくて温かく感じてしまったからだ…。僕はその手をしっかり握り返し…
「感謝してるんだ…。3人に…。僕を迎えて温かく受け入れてくれて本当にありがとうね?これからも宜しくね?」
「わ、私こそ宜しくね…それと…わ、私に出逢ってくれてありがとうお兄ちゃん/////」
なんやかんや言ったけど結局僕は感謝を伝えたかっただけなんだと思う。改めてお礼を言うのが照れくさかっただけかもしれない。その後、暫くは繋いだ手の温もりを噛み締めながら2人で星を見てゆったりとした時間を過ごしたんだ
「星って本当に綺麗だよね…」
星を見上げてると不意にトントンとドアがノックされる音。
「どうぞー」
カチャっとドアを静かに開け部屋に入って来たのは梓希ちゃんだった…。
「ごめんね…お兄ちゃん。まだ起きてた?」
「…うん…星を見てたんだ…それに星を見てると思える事もあるんだよね…」
お風呂上がりの梓希ちゃんはトレードマークともいえるツインテールをほどき髪を下ろしていた…。女性って髪型で雰囲気が変わるもんなんだね。少し大人っぽく感じてしまう。
「…星?思える事?」
「うん…星だよ。記憶がそこら辺あやふやで多分の話になるんだけど小さい頃から好きだった様な気がするんだよね…」
「そうなんだ…」
「星ってさ、大まかに分けると恒星・惑星・衛星の3種類になるって聞いた事があるんだ。誰から聞いたとかは憶えていないんだけどね…。─で、恒星は自分の力で光り、惑星・衛星等は他の星の光を反射して光るんだよね…」
「へ~そうなんだ…。お兄ちゃんって博識だよね…。料理もそうだけどそういう知識も知ってるし…」
「そうかな?ありがとうね梓希ちゃん/////」
「ううん/////」
「…まぁ、それで何が言いたいかって言うとね、恒星は自分で輝いていると言ったけど、もっと詳しく言うと恒星は核融合反応で輝いているんだ…。それで結局核融合反応って簡単に説明すると、水素のような軽い原子がもう1つの水素の原子とぶつかって1個のもう少し重たい原子ができる反応の事を言うんだけどって、何か難しい話になっちゃったね?」
「そんな事ないよ?面白いし、そうだったんだって思えるから…」
「そう?ならいいんだけど…。まぁ、結局何が言いたいのって言われたらさ…一つで輝いているつもりでも元を辿ると何かと何かみたいに全ては結び付いて輝いていると僕は思うんだよね…」
「それって…人みたいだよね?人も1人で生きてるみたいでも実際は1人じゃなくて支えられて生きてるみたいな?」
「うん…梓希ちゃんに先に言われちゃったね…。星を見て思える事っていうか、感謝というか、僕はあのまま公園に1人でいたらどうなっていたか分からないでしょっ?…柚希ちゃん、円香さんに、梓希ちゃんのお陰でこうしてここに居て生活出来ているんだしね…。まぁ、神様がいたら儂に感謝しろとか言われそうだけど…」
「…お兄ちゃん」
すっ…っと手の平に何かが触れる…。梓希ちゃんが顔を真っ赤(別の意味でも染まってるがそれには触れない)に染めながらも僕の手を控えめに握ってくれている…。クスッっと僕は笑みが溢れる。そんな梓希ちゃんが可愛いくて温かく感じてしまったからだ…。僕はその手をしっかり握り返し…
「感謝してるんだ…。3人に…。僕を迎えて温かく受け入れてくれて本当にありがとうね?これからも宜しくね?」
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なんやかんや言ったけど結局僕は感謝を伝えたかっただけなんだと思う。改めてお礼を言うのが照れくさかっただけかもしれない。その後、暫くは繋いだ手の温もりを噛み締めながら2人で星を見てゆったりとした時間を過ごしたんだ
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