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第一部
僕のせいだよね?
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家への道すがら公園へと差し掛かかったその時ふと僕が座っていたあのブランコに誰か座って居るのに気が付いた。
「ん…柚希ちゃん?」
「知り合い?」
「うん…僕の家族だよ愛歌さん」
「…ふ~ん。じゃあ私の役目もここまで…かな…。ほら、早く彼女の元に行くよ?」
(豊和君と別れるのを寂しく感じちゃうなんて…家は割と近くみたいだし、また会えるよね?)
「うん」
─柚希ちゃんの方へと近付いて行き「柚希ちゃん」と、声を掛けるもどうやら僕に気が付いていないみたい。こんな格好してるし分からないよね?柚希ちゃんの方へと向かいながら続けざまにを掛ける。「どうしたの?こんなところで?」「もしかしてこんな格好してるから分からない?」ようやく僕だと気付いた柚希ちゃんは僕の胸に飛び込んで来たんだ。どうしたのか分からなかったけど何かあったんだと思った。僕はそっと柚希ちゃんを抱き締め返しながら泣き止むまで頭をさすっていた…。
******
豊和君だと認識した時、私の体は自然と豊和君に飛び込んで行った。温もりを感じる…幻なんかじゃない。強く強く彼を2度と離したくないという想いと共に彼を抱き締める。
豊和君はそっと私を抱き締め返し私が泣き止むまで頭を撫でてくれていた。
私は泣き止んだ後、重大な事に気付いてしまった。気付いてしまったのだ。気が付かなければ良かったのに後悔してももう遅い…。
(あわわわわわ…私、豊和君に抱き付いて抱き締められてりゅぅぅぅぅー!?どどど、どうしよう!?頭を撫でられる感触がとてつもなく気持ち良いしどうしたらいいの私!?教えて?どうすれば…体が急激に熱くなりゅぅう!?何か出てくる!?出てくりゅぅぅぅううう!!!)
─ブッ…!!?
幸いと言えるのかは分からない…。豊和君の胸に顔を埋めている為私が鼻血を出している事に豊和君はまだ気が付いてない…。彼が着ている服の胸から下の生地が血に染まっていく…。まるで私が彼を私色に染めていくかの様に…。
─しょんな事考えてる場合ではなかった!何考えてるの私!?一体どうすれば…別の、別の事を考えて乗り越えるのよ私…。ん?そういえば…いつもの豊和君の匂いじゃないし、この胸の感触は何?女の子の胸の様に柔らかいよね?顔をグリグリ…………何で、豊和君にこんな胸があるの?女の子だった?いえ、違う!違うわよ、柚希!昨日あなたは豊和君の上半身を隅から隅迄脳内フォルダーにしっかりと保管した筈…。それを開くのよ柚希?脳内フォルダーの中にある豊和君の胸。うん、女の子じゃない…。芸術的な、うっ…これ以上はマズい…。血を失い過ぎたら私が死ぬる。もっと別の事を考えるのよ柚希!あなたはまだ死ねない!そうでしょ?…そういえば、豊和君は一人じゃなかった…今更ながらだがもう一人女性がいた筈…。私は豊和君からそっと離れて彼女を見据える。私を見てひいてる気がするけどちゃんと彼女と話をしないとね。私は携帯から豊和君が見付かった事を皆に一斉送信。私の家で落ち合う事も伝えてから彼女に声を掛ける。
「あなたは?」
「柚希ちゃん!?血がっ!」
「…え~と…鼻血からどうにかしようか?話はそれからにしようね?」
私は鼻をハンカチで押さえながら彼女に支えられつつ家へと帰った。彼女はどうやら面倒見が良くて優しい女性の様だ。家に着いた時にはもう皆が揃っていた。こぞって豊和君に声を掛ける。
「心配…したのよ?」─と円香さんが言った。
え~と…もしかして…皆が(知らない顔の女性も居るけど)集まっているのって…僕のせい…なの?」
「「「「「「「当たり前でしょっ!!!!!
!!」」」」」」」
皆の心と怒りが一つになった瞬間だった…。
「ちょっ…ちょっと待って?僕書き置きを…」
「ねぇ、お兄ちゃん?」
「ひゃい!?(目から光が消えてるよ梓希ちゃん)」
「昨日言ったよね?女は狼、危険だって…。買い物は一人で行っては駄目だとも言ったよね?それになにより私に力比べ負けたよね?」
「あ、あれは…」
「ふ~ん…認めないのお兄ちゃん?だったら力づくでお兄ちゃんを食べても良いんだよ?」
「ひっ…申し訳ありませんでしたー!(目が据わってるぅー!)」
「豊和君?」
「はい、円香さん」
「ちゃんと言う事聞かない悪い子は…監禁しちゃうからね?」
「はい!2度と勝手な事は致しません!」
「本当に…心配したんだからね?」
「ごめんなさい円香さん…」
「そうだよ豊和君。君はもう少し自覚した方がいいよ?」
「冴子さん…」
「私も勿論心配したんだが先輩がどれだけ心配した事か…」
「本当にすいません」
「先輩だけじゃない…。ここに集まってくれた皆は心から君を慕っているんだ。そんな人達の言う事はちゃんと聞くもんだよ?」
「はい…」
「それにしても…」
「?」
「豊和君のその表情…はぁはぁ…なんかそそられて、私、濡れて…「そこまでよ!」ぶふぅぅぅ・・・」
「冴子が言った事は気にしないでね?」
「あ…はい」
何を言おとしたのか分からなかったけど冴子さんは強制的に黙らされた。うん、きっとまた余計な事を言おうとしていたんだろう。
きっと、そうだ。そして、多分だけど、僕を捜すのを手伝ってくれた人達が次々と口を開いたんだ…。
「ん…柚希ちゃん?」
「知り合い?」
「うん…僕の家族だよ愛歌さん」
「…ふ~ん。じゃあ私の役目もここまで…かな…。ほら、早く彼女の元に行くよ?」
(豊和君と別れるのを寂しく感じちゃうなんて…家は割と近くみたいだし、また会えるよね?)
「うん」
─柚希ちゃんの方へと近付いて行き「柚希ちゃん」と、声を掛けるもどうやら僕に気が付いていないみたい。こんな格好してるし分からないよね?柚希ちゃんの方へと向かいながら続けざまにを掛ける。「どうしたの?こんなところで?」「もしかしてこんな格好してるから分からない?」ようやく僕だと気付いた柚希ちゃんは僕の胸に飛び込んで来たんだ。どうしたのか分からなかったけど何かあったんだと思った。僕はそっと柚希ちゃんを抱き締め返しながら泣き止むまで頭をさすっていた…。
******
豊和君だと認識した時、私の体は自然と豊和君に飛び込んで行った。温もりを感じる…幻なんかじゃない。強く強く彼を2度と離したくないという想いと共に彼を抱き締める。
豊和君はそっと私を抱き締め返し私が泣き止むまで頭を撫でてくれていた。
私は泣き止んだ後、重大な事に気付いてしまった。気付いてしまったのだ。気が付かなければ良かったのに後悔してももう遅い…。
(あわわわわわ…私、豊和君に抱き付いて抱き締められてりゅぅぅぅぅー!?どどど、どうしよう!?頭を撫でられる感触がとてつもなく気持ち良いしどうしたらいいの私!?教えて?どうすれば…体が急激に熱くなりゅぅう!?何か出てくる!?出てくりゅぅぅぅううう!!!)
─ブッ…!!?
幸いと言えるのかは分からない…。豊和君の胸に顔を埋めている為私が鼻血を出している事に豊和君はまだ気が付いてない…。彼が着ている服の胸から下の生地が血に染まっていく…。まるで私が彼を私色に染めていくかの様に…。
─しょんな事考えてる場合ではなかった!何考えてるの私!?一体どうすれば…別の、別の事を考えて乗り越えるのよ私…。ん?そういえば…いつもの豊和君の匂いじゃないし、この胸の感触は何?女の子の胸の様に柔らかいよね?顔をグリグリ…………何で、豊和君にこんな胸があるの?女の子だった?いえ、違う!違うわよ、柚希!昨日あなたは豊和君の上半身を隅から隅迄脳内フォルダーにしっかりと保管した筈…。それを開くのよ柚希?脳内フォルダーの中にある豊和君の胸。うん、女の子じゃない…。芸術的な、うっ…これ以上はマズい…。血を失い過ぎたら私が死ぬる。もっと別の事を考えるのよ柚希!あなたはまだ死ねない!そうでしょ?…そういえば、豊和君は一人じゃなかった…今更ながらだがもう一人女性がいた筈…。私は豊和君からそっと離れて彼女を見据える。私を見てひいてる気がするけどちゃんと彼女と話をしないとね。私は携帯から豊和君が見付かった事を皆に一斉送信。私の家で落ち合う事も伝えてから彼女に声を掛ける。
「あなたは?」
「柚希ちゃん!?血がっ!」
「…え~と…鼻血からどうにかしようか?話はそれからにしようね?」
私は鼻をハンカチで押さえながら彼女に支えられつつ家へと帰った。彼女はどうやら面倒見が良くて優しい女性の様だ。家に着いた時にはもう皆が揃っていた。こぞって豊和君に声を掛ける。
「心配…したのよ?」─と円香さんが言った。
え~と…もしかして…皆が(知らない顔の女性も居るけど)集まっているのって…僕のせい…なの?」
「「「「「「「当たり前でしょっ!!!!!
!!」」」」」」」
皆の心と怒りが一つになった瞬間だった…。
「ちょっ…ちょっと待って?僕書き置きを…」
「ねぇ、お兄ちゃん?」
「ひゃい!?(目から光が消えてるよ梓希ちゃん)」
「昨日言ったよね?女は狼、危険だって…。買い物は一人で行っては駄目だとも言ったよね?それになにより私に力比べ負けたよね?」
「あ、あれは…」
「ふ~ん…認めないのお兄ちゃん?だったら力づくでお兄ちゃんを食べても良いんだよ?」
「ひっ…申し訳ありませんでしたー!(目が据わってるぅー!)」
「豊和君?」
「はい、円香さん」
「ちゃんと言う事聞かない悪い子は…監禁しちゃうからね?」
「はい!2度と勝手な事は致しません!」
「本当に…心配したんだからね?」
「ごめんなさい円香さん…」
「そうだよ豊和君。君はもう少し自覚した方がいいよ?」
「冴子さん…」
「私も勿論心配したんだが先輩がどれだけ心配した事か…」
「本当にすいません」
「先輩だけじゃない…。ここに集まってくれた皆は心から君を慕っているんだ。そんな人達の言う事はちゃんと聞くもんだよ?」
「はい…」
「それにしても…」
「?」
「豊和君のその表情…はぁはぁ…なんかそそられて、私、濡れて…「そこまでよ!」ぶふぅぅぅ・・・」
「冴子が言った事は気にしないでね?」
「あ…はい」
何を言おとしたのか分からなかったけど冴子さんは強制的に黙らされた。うん、きっとまた余計な事を言おうとしていたんだろう。
きっと、そうだ。そして、多分だけど、僕を捜すのを手伝ってくれた人達が次々と口を開いたんだ…。
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