転生したら男女逆転世界

美鈴

文字の大きさ
上 下
1 / 127
プロローグ

ここって何処?

しおりを挟む
「あれっ…今日って確か…やべっ!?新作のゲームの発売日じゃん!?」

 僕は慌てて余所行きの服へと着替え部屋を飛び出した。二階の自室から一階への階段を降りて行こうと…

スルッ!?

「あっ…」

─階段を踏み外してしまい僕は階段を凄い勢いで転げ落ちて行く…。これって…ヤバくね?そう感じながら目の前は真っ暗になり意識が無くなった……





******


「…あれっ…ここは…?」

 辺りを見渡すとどうやら公園みたいで、僕はブランコに座って居る…。どうしてこんな所に僕は居るんだろう…。え~と…確か…階段から落ちて…?えっ…でも、ここは外だし……。えっ?えっ?ちょっと待って…。記憶が混乱してるのかな?落ち着いて考えてみよう…………………………………………………………………………
駄目だ。何も分からない…。ホントどうしてこんな所に僕は居るのだろうか?

「あ、あの~…?」


─声のする方へと視線を向けると…若い女性が恐る恐る僕を見ている。腰迄ある綺麗な艶のあるストレートの髪の美少女だ…。そんな彼女が僕に声を掛けるだろうか?一度辺りを見渡すが僕と彼女以外人は居ない…。

「え~と…僕に用ですか?」

彼女は頬を赤く染めながら首を縦に何度も振った。そんなに振らなくても…。

「え~と、どうかしたの?」

「あの…その、男性警護官の方は?」

「…えっ?」

「だ、だから男性警護官の方は何処にいらっしゃいますか?」

「はっ?」

─待て待て待て!?彼女は何を言っている?男性警護官って言った?何それ?何処に居るって何なんだ?その、男性警護官って人が居ないと何かマズいのかな…?

「ゴメンだけど…男性警護官って?」
「…えっ?」

あれっ…何かマズい事言った?

「…え~と…男性を警護する方が必ず傍に居ると思うんですけど…?」
「…そうなの?何で?」

「…えっ?えっ?」

 そんなにえっ?を連呼しないで?それとコイツマジかみたいな視線は止めて欲しい…。

「…がこんな所に…しかも私と同じ歳位ですよね?1人で居ると絶対に拐われますよ?」

 どうにも彼女が言う事が理解出来ない…。男性がこんな所にって公園に居る位普通だよね?1人で居ると拐われるって…まぁ、誘拐はそりゃああるかも知れないけど滅多に無いよね?危機感足りないかな…?どちらにしても分からない事を伝えるしかないかな…?

「…え~と…どうしてここに居るのか、僕にも分からなくて…」

「…分からない?」

「うん…分からない」

「…じゃあ……取り敢えず名前を教えて貰っても良いですか?」
「…名前?……豊和とよかず。名字は…え~とえ~と思い出せない…歳は…15歳……だね?」
「…思い出せないって?」|
「…うん。思い出せないね…」

「…もしかして記憶喪失?誘拐されてて逃げて来たとか?」
「…事件に巻き込まれたとは思え無いけど…。うん。記憶喪失はあってるかも。何処に住んでいるとかそういうのも分からないし…」

「…そんな…もし…もし宜しかったら…その…うちに…うちに来ませんか?お母さんも妹も居ますけど…家で詳しい事聞きますから…」

マジか!?得体の知れない男にそんな風に声を掛けてくれるなんて…本当に優しい女の子だな…。見た目通りの美少女天使か!?

「ふぇっ/////!?」

んっ、どうかしたのか?

「てててててててて、天使なんて…そんにゃぁ//////////」

 僕とした事が声に出てたのか…。そんな事この子ならいっぱい言われてそうなのに…。
とにかくお願いしないとどうにもならないよね?

「…え~と…お願い出来ますか?」

「ひゃい…ま、任されました!」

「あっ…そういえば名前って聞いても大丈夫?」

「も、勿論だよ。わ、私の名前は天使柚希あまつかゆきだよ…」
「…あまつか…って天使って書くんだよね?」
「…そ、そうだけど…」
「やっぱり天使さんって天使じゃん?」

「ぴゃあっ/////あまりそういう事言わないでくれると有難い…です」
「何で?」
「て、照れちゃう…から/////」

 そんな風に会話をしながら天使さんの家へと向かう。照れてる天使さんは本当に可愛くて何度もからかいたくなる。途中道行く全ての女性が俺を見ている気がするけどそれは自意識過剰だよね?それと男性の姿を全然見掛けない気がするけど…きっとそれは気のせいだろう…。だからそう思っていたその時の僕は何も気付いていなかったんだ…。




しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

男が少ない世界に転生して

美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです! 旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします! 交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜

水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。 その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。 危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。 彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。 初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。 そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。 警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。 これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

貞操逆転世界の男教師

やまいし
ファンタジー
貞操逆転世界に転生した男が世界初の男性教師として働く話。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…

美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。 ※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。 ※イラストはAI生成です

処理中です...