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第一部
えっ?
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沈黙が訪れて暫しの時が流れる。俺にはその時間が何分にも何十分にも感じた。
「あのね…」
そして…天音がそう言って言葉を紡んでいく。
「私…」
ゴクッ…思わず唾を飲み込んでしまう。どんな言葉が紡がれるのかを…俺は怖かったんだと思う。
「その…優花ちゃんから聞いて知ってたよ?」
「………えっ?」
俺は思わず上擦れた声を出しながら顔をあげて天音に視線を向ける。天音はどこか困ったような顔をしているかのようなそんな感じだった。
「そりゃあ先に告白したのは私なんだけど…優花ちゃんとの事を聞いた時には…やっぱりかぁって思っちゃったかな」
「…悪い」
「あっ…違うの!責めてるわけでもなくて…謝って欲しいわけでもなくて…」
「天音…ハッキリと言わないと豊和君には伝わらないわよ?」
「あっ…そうだよね…よし!豊和君!」
「は、はい!」
「多妻婚になったのは当然知ってるよね!三人も彼女作っているわけだし」
その件については口を閉ざすしかない。何も言えないしな。
「私と赤星さんがそこに加わっても問題ないよね?」
「……ホワイ???」
今…天音はとんでもない事を口走らなかったか?私と赤星さん…?加わる…?何に?
「あの…天音?今…何をっ?」
「えっ?聞いてなかったのっ!?私思いきって…また勇気を出して言ったんだよっ!?」
「鈍感な上に難聴系の属性も豊和君は持っているの?」
赤星さん…酷くねっ!?確かに鈍感なのは認めるけども…難聴系って…
「天音と赤星さんが…加わるって言った?」
「聞こえてたんだ…」
「聞こえてたんですね…」
「いやいや…聞き間違いだと思うだろ!?それに加わるっていうのは…」
「…うん。私達とも付き合ってって…言ってるの」
「あ、天音は告白されたから…百歩譲ってアレかも知れないけど…赤星さんも…?えっ…と…赤星さんも俺に好意を持ってたのっ!?」
「ああ…言ってませんでしたね。この際ですから言いますが好意は当然ありましたよ?流石に天音は当然ですが、社長の陰に見え隠れする女性にも敵わないかなぁ~とか思って諦めるしかないかと思っていましたが…重婚になった事ですし、社長なら…豊和君ならどうとでも責任とってくれるかなぁ~なんて思ったわけでして…それに天音からの後押しもありましたので決心しました!末永く宜しくお願いします!」
圧っていうか…まくし立てられるようにそう言われると…返事はいつの間にか…
「あ…はい」
コレしか言えなかったわ。赤星さんにも色々してもらってるし、無理言った事もあるし…なによりまたあの感覚を感じたから…。
「やったね!赤星さん!」
「やったわね!天音!彼氏居ない歴22年。ようやく春が来たと同時に玉の輿に乗ったわよ!」
喜ぶ二人を傍目に俺は思った。二人とすぐにそういう関係になるとは思っていないのだが思わずにはいられなかった。俺には性豪やらずっとビンビンだとかそんなチートはないぞと…。みんなと同じっていうか、一般男性にある賢者タイムというものが俺にはあるんだ。種にも限りがあるんだぞ?と。
悲惨な未来しか見えないのだが…大丈夫か?未来の事は未来の俺に託すしかないか…。その時は頑張れよ…俺。負けるなよ…俺…。
***
あとがき
優花「そんなわけで…私はちゃんと動いていました!天音ちゃんと初めて会ったあの時に天音ちゃんとも連絡先を交換して連絡を取り合ってたしね」
凛「流石だよ、優花ちゃん。私なら…そこまで気が回らなかったと思う」
愛「立派になりましたね。お嬢様…」
日和「えっ…と…アタシは?連絡もらってるのか?」
優花「…どうでしょうね?」
日和「おいっ!?」
「あのね…」
そして…天音がそう言って言葉を紡んでいく。
「私…」
ゴクッ…思わず唾を飲み込んでしまう。どんな言葉が紡がれるのかを…俺は怖かったんだと思う。
「その…優花ちゃんから聞いて知ってたよ?」
「………えっ?」
俺は思わず上擦れた声を出しながら顔をあげて天音に視線を向ける。天音はどこか困ったような顔をしているかのようなそんな感じだった。
「そりゃあ先に告白したのは私なんだけど…優花ちゃんとの事を聞いた時には…やっぱりかぁって思っちゃったかな」
「…悪い」
「あっ…違うの!責めてるわけでもなくて…謝って欲しいわけでもなくて…」
「天音…ハッキリと言わないと豊和君には伝わらないわよ?」
「あっ…そうだよね…よし!豊和君!」
「は、はい!」
「多妻婚になったのは当然知ってるよね!三人も彼女作っているわけだし」
その件については口を閉ざすしかない。何も言えないしな。
「私と赤星さんがそこに加わっても問題ないよね?」
「……ホワイ???」
今…天音はとんでもない事を口走らなかったか?私と赤星さん…?加わる…?何に?
「あの…天音?今…何をっ?」
「えっ?聞いてなかったのっ!?私思いきって…また勇気を出して言ったんだよっ!?」
「鈍感な上に難聴系の属性も豊和君は持っているの?」
赤星さん…酷くねっ!?確かに鈍感なのは認めるけども…難聴系って…
「天音と赤星さんが…加わるって言った?」
「聞こえてたんだ…」
「聞こえてたんですね…」
「いやいや…聞き間違いだと思うだろ!?それに加わるっていうのは…」
「…うん。私達とも付き合ってって…言ってるの」
「あ、天音は告白されたから…百歩譲ってアレかも知れないけど…赤星さんも…?えっ…と…赤星さんも俺に好意を持ってたのっ!?」
「ああ…言ってませんでしたね。この際ですから言いますが好意は当然ありましたよ?流石に天音は当然ですが、社長の陰に見え隠れする女性にも敵わないかなぁ~とか思って諦めるしかないかと思っていましたが…重婚になった事ですし、社長なら…豊和君ならどうとでも責任とってくれるかなぁ~なんて思ったわけでして…それに天音からの後押しもありましたので決心しました!末永く宜しくお願いします!」
圧っていうか…まくし立てられるようにそう言われると…返事はいつの間にか…
「あ…はい」
コレしか言えなかったわ。赤星さんにも色々してもらってるし、無理言った事もあるし…なによりまたあの感覚を感じたから…。
「やったね!赤星さん!」
「やったわね!天音!彼氏居ない歴22年。ようやく春が来たと同時に玉の輿に乗ったわよ!」
喜ぶ二人を傍目に俺は思った。二人とすぐにそういう関係になるとは思っていないのだが思わずにはいられなかった。俺には性豪やらずっとビンビンだとかそんなチートはないぞと…。みんなと同じっていうか、一般男性にある賢者タイムというものが俺にはあるんだ。種にも限りがあるんだぞ?と。
悲惨な未来しか見えないのだが…大丈夫か?未来の事は未来の俺に託すしかないか…。その時は頑張れよ…俺。負けるなよ…俺…。
***
あとがき
優花「そんなわけで…私はちゃんと動いていました!天音ちゃんと初めて会ったあの時に天音ちゃんとも連絡先を交換して連絡を取り合ってたしね」
凛「流石だよ、優花ちゃん。私なら…そこまで気が回らなかったと思う」
愛「立派になりましたね。お嬢様…」
日和「えっ…と…アタシは?連絡もらってるのか?」
優花「…どうでしょうね?」
日和「おいっ!?」
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