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第一部

対面

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 みんなに注意を促した翌日…とりあえず残る最後のヒロインでもある彼女に会わないと話にならないかと思い立ち…勇気を振り絞って会いに行く事にした。 

 まあ、こういうゲームではお約束というか、結構な頻度でこういう性格の子が被害に遭うシチュエーションが多いというか…。とにかく彼女は言うなれば高飛車お嬢様系と言った感じだろうな…。 

 ちょっと俺は苦手とするタイプなんだけど…ほら、そういう高飛車なタイプを性奴隷にって感じのシチュエーション多いじゃん?彼女はまさにそういう風に被害にあうわけだ。自分が見下してきた連中によって…。 

 まあ、そんな感じの性格なんで…だいたいいつも昼休みは校庭の片隅に一人で居る筈なんだよな。ベンチに腰掛けて…。何でそんな所にベンチがあるのかは謎なんだけどな。 

 そう思いながら足を運ぶと…あっ…居たよ。向こうもこんなところに人が来るとは思ってなかったのかこっちに気付いているな。 


 さて…なんて声を掛けようか?声を掛けようかだなんてなんだかナンパみたいに感じるのは俺だけか? 

「…この場所に何か御用?」 

 そう思っていると彼女から…新島にいじまハルナからそう声が掛けられた。 

「えっ、ああ…いえ…こんなところに人が居るとは思って居なかったので…ビックリして…」 

「ああ。そういう事ですか…。なら、早くどこかに行きなさいな?目障りですわ」 

 目障りって…初対面で言うか? 

「…聞こえませんでしたか?」 

「いえ、聞こえてます」 

「はぁ~ なら、早く行きなさいよ。ホント…コレだから愚図で鈍感な庶民は…」 

「…辛辣過ぎませんか?先輩ですよね?後輩にはもう少し優しく…」 

「…だからなんですの?もしかして高貴なわたくしと少しでもお話したいって輩かしら?それならお生憎ですけどお断りするわ」 

 これは…今は何を言っても駄目だろうな…。 

「…あんまりそういう事ばかり言ってると…恨みを買いますよ…なので…気をつけた方がいいですよ…先輩?」 

「なっ!?」 


 ぎゃーぎゃー喚く先輩を尻目に俺はその場を後にする事に…。彼女と仲良くなるのは無理なんじゃないのか?と、頭を悩ませる事になるのは言うまでもないだろう…。 







*** 
あとがき 

優花「彼女が最後のヒロインか」 

凛「みたいだね」 

日和「アレじゃあ…孤立するわな」 

芽依「しくしく…相変わらずここしか私の出番が…」 

愛「助けられたら変わるんじゃあないですか?」 

優花「変わらないで…欲しいけど…」 

凛「だよね」 

水樹「どうなるんだろうね?」 

風花「あれ…歌羽さんは?」 

優花「そういえば…」 

日和「居ないな」 

愛「ああ、彼女ならこの後…」 

優花「この後って何!?」 

凛「事件!?」 

愛「デートみたいなものですよ」 

一同「「「「「…えっ?」」」」」」
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