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第一部
歌羽天音②
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アイドルとしての活動は信じられない程順風満帆だった。だって、そうでしょ?一度はまた最初からどこかのオーディションに挑戦しようと思っていたのにスカウトされて、そこからはドラマに歌にバラエティに…あまつさえ賞まで頂いた。
私をスカウトしてくれた事務所の為、私を応援してくれるファンの為、なにより自分の夢の為にももっともっと頑張らないとと心新たに誓いを立てたそんなある日の事──
「天音?ちょうど良かったわ!今連絡をしようと思ってたのよ!セカンドシングルのリリースが決まったわよ!」
私にそう伝えに来てくれたのは赤星さん。私をスカウトしてくれた女性であり、今は私のマネジャーを担当してくれている。今日は事務所に用事があったので一人で事務所を訪れていて、ちょうど帰ろうとしていたところだった。帽子を深く被り、マスクと伊達メガネを着用しているにも関わらずに私に気がついた。この格好で居る時はなかなか私と気付かれないんだけどね。
「ホントですかっ!?」
「ええ。ちょっと遅くなっちゃったけどね。ドラマやバラエティ、写真集の撮影やらでスケジュールがいっぱいいっぱいだったからね。本当はもっと早くセカンドシングルを出していた筈なのに…」
「いえいえ、色々な所から声を掛かけて下さるので忙しいですけどそれが嬉しいです」
「まあ、それは天音が頑張ってるからよ」
「いえ、まだまだです!」
「ホント…天音はアイドルの鑑みたいね」
アイドルの鑑とか言われちゃうとなんだか恥ずかしい…。私はその恥ずかしさを誤魔化す様に口を開いた。
「そ、そんな事…ないですよ?そ、それよりセカンドシングルって誰が作曲とかされたんですか?」
「ふふっ…そんなの社長に決まっているじゃない」
「社長がっ!?私のファーストシングルに続いてセカンドシングルも社長が担当してくれたんですかっ!?」
「落ち着いて、天音っ!?…って、そういえば天音は社長が手掛けた音楽のファンだったわね?」
「当然ですよ!私は自称ファン一号なんですよ!?」
初めてあの曲を聴いた時から私は、社長が作る音楽の虜になったと言っても過言ではない。
曲も歌詞も全てが私を惹きつけて止まないのだ…。ホントどんな人が……って─
「物凄~~~く今更なんですけど…私…社長に会っていないんですけど?普通は社長ともお会いしますよね?」
私はこの事務所に入ってからいまだに社長に会った事がない。お会いしてお礼と素晴らしい曲をありがとうございますとか色々言いたいのに…。
「ああ…社長は芸能活動をしている子とは会わないと思うわよ?」
「…えっ?」
「社長はこの会社唯一の男性なのよ」
「男性!?社長って男性なのっ!?男性があんなに澄んだあの曲と心に響くあんな歌詞をっ!?」
「ふふっ…驚いた?」
「そりゃあ驚きますよ。女性とばかり思ってましたから…。それにこの会社に女性しか所属してないとは思いませんでしたよ」
言われなかったら気が付かなかったし、知らなかった。そういえば事務所では男性の姿を見た事がなかった。それ以前に今日みたいに事務所に私が一人で来る方が珍しいから気が付かなかったというのもあるんだけどね。いつもは赤星さんの送り迎えもあるし…。
「まあ、とにかく社長が言うには変な噂が立たない様にですって…それに…」
「それに?」
「…一番の理由は天音ちゃんの以前所属していた事務所があんな事してたでしょ?それにあそこの社長って男性だったじゃない?」
「ああ…はい」
そっかぁ…私達の事を思って…
「そういうのを気にしないで活動出来る様にって考えてるみたいね、あの子は…」
「あの子?」
その言い方はまるで社長が歳下みたいな…
「あっ、いや、今のは忘れて」
「えっ…と…はい…」
もっと社長について聞きたかったんだけど…赤星さんのこの様子では教えてくれそうにない…。
「と、とにかくセカンドシングルのデモテープは天音に預けておくから無くさない様にね?まだ明るいとはいえ気を付けて帰るのよ?タクシーを使いなさい?いいわね?私に仕事が入ってなかったら送ってあげるんだけど…」
「いえいえ、大丈夫ですよ!赤星さんの言う通りにしますし!」
その後赤星さんは足早にその場を立ち去って行った…。かなり忙しいみたい…。
「…あっ…そろそろ私も家に帰らないと…」
受け取ったデモテープをいつも愛用している鞄の外側のポケットにウサギさんの布袋に入れてから大切にしまい込むと私もその場を慌てて後にした。
♢
「ない!?ない!?何でっ……あっ…」
家に帰ってデモテープを聞こうと思い、鞄のポケットを開くとあるはずの物がない。
「…ポケットが…や…ぶけてる…」
ポケットが破けている事に今頃になって気付いた。家の前迄タクシーに乗って来たので、まずは家の中と家の外を探してみる。
「…ない…どうしよう…そうだ。タクシーの中は!?」
使ったタクシー会社に連絡して探してもらったんだけどタクシーの中にも落としていなかった。
「事務所から…タクシーを拾うまでの間に落とした…?」
私はそのままタクシーを呼んでタクシーを拾った場所に向かう事にした。
♢
「どうしよう…ないよ…大切なデモテープが…私…」
タクシーを降りてすぐに探し回った。辺りはすでに暗くなっている。泣きそうになるのを懸命に堪らえながら尚も探していると…
「どうかしたの?」
同じ位の歳の男の子にそう声を掛けられた。
「物を落としちゃって…」
「どんなやつ?」
「ウサギのイラストが描かれている…布袋なんですけど…」
「了解。この通りで落としたっぽい?」
「…たぶん…そうだと思うんですけど…」
「そっかぁ。俺はこの通りの突き当たりから探してくるよ」
「ありがとうございます」
♢
それから程なくして男の子が戻って来た。
「もしかしてコレじゃない?」
その手にはウサギさんのイラスト入りの布袋が。私はそれを受け取り、すぐに中身を確認。良かった。デモテープも入ってる。
「こ、コレです!本当に本当にありがとうございます!」
「見つかって良かったね?」
「はい!」
「それじゃあ気を付けて帰らないと駄目だよ?」
「あ、あの、お礼を…」
「いいって!お礼が欲しくて一緒に探した訳じゃあないからね?じゃあ!」
「―まっ…て…」
男の子が私の言葉を待たずにその場を駆けて行く。私はその男の子の背から何故だか目が離せずに男の子の姿が見えなくなるまで目で追っていた…。
「見返りを求めない…あんな優しい男の子もいるんだぁ…」
その男の子が社長だと知るのはもう少しだけ後の事になる…。
***
あとがき
優花「惚れた!?惚れたわよね!?何!?チョロインなのっ!?」
凛「さ、さぁ…ま、まだ分からないんじゃあ…」
芽依「これ…お兄ちゃんフラグ立ててるよね?」
優花「やっぱり豊和君なのっ!?」
日和「どう考えてもそうだろ?」
芽依「…わ、ワンチャン…エロゲの竿役って事も…」
優花「あわわっ!?さ、竿役!?芽依ちゃん何を言ってるニャッ!?」
凛「そそそそそ、そうだよっ!?竿って…」
日和「………」
優花「んっ?初夏さん?」
凛「一番耐性ないのって初夏さんだった!?」
芽依「エロゲのヒロインがこれ位で気絶してどうするんですかっ!? ってな訳で、面白い、続きが早く見たいと思ったら評価等宜しくね♪してくれたら優花ちゃんのパンツの色教えるよ!!」
優花「ちょっ!?何言ってんのっ!?そんな事で評価増える訳ないでしょっ!?」
凛「と、とにかく引き続き応援や評価がまだの方は宜しくお願い致します。筆者が張り切りますので…」
優花「勝手に締めに入らないでぇ~~~」
私をスカウトしてくれた事務所の為、私を応援してくれるファンの為、なにより自分の夢の為にももっともっと頑張らないとと心新たに誓いを立てたそんなある日の事──
「天音?ちょうど良かったわ!今連絡をしようと思ってたのよ!セカンドシングルのリリースが決まったわよ!」
私にそう伝えに来てくれたのは赤星さん。私をスカウトしてくれた女性であり、今は私のマネジャーを担当してくれている。今日は事務所に用事があったので一人で事務所を訪れていて、ちょうど帰ろうとしていたところだった。帽子を深く被り、マスクと伊達メガネを着用しているにも関わらずに私に気がついた。この格好で居る時はなかなか私と気付かれないんだけどね。
「ホントですかっ!?」
「ええ。ちょっと遅くなっちゃったけどね。ドラマやバラエティ、写真集の撮影やらでスケジュールがいっぱいいっぱいだったからね。本当はもっと早くセカンドシングルを出していた筈なのに…」
「いえいえ、色々な所から声を掛かけて下さるので忙しいですけどそれが嬉しいです」
「まあ、それは天音が頑張ってるからよ」
「いえ、まだまだです!」
「ホント…天音はアイドルの鑑みたいね」
アイドルの鑑とか言われちゃうとなんだか恥ずかしい…。私はその恥ずかしさを誤魔化す様に口を開いた。
「そ、そんな事…ないですよ?そ、それよりセカンドシングルって誰が作曲とかされたんですか?」
「ふふっ…そんなの社長に決まっているじゃない」
「社長がっ!?私のファーストシングルに続いてセカンドシングルも社長が担当してくれたんですかっ!?」
「落ち着いて、天音っ!?…って、そういえば天音は社長が手掛けた音楽のファンだったわね?」
「当然ですよ!私は自称ファン一号なんですよ!?」
初めてあの曲を聴いた時から私は、社長が作る音楽の虜になったと言っても過言ではない。
曲も歌詞も全てが私を惹きつけて止まないのだ…。ホントどんな人が……って─
「物凄~~~く今更なんですけど…私…社長に会っていないんですけど?普通は社長ともお会いしますよね?」
私はこの事務所に入ってからいまだに社長に会った事がない。お会いしてお礼と素晴らしい曲をありがとうございますとか色々言いたいのに…。
「ああ…社長は芸能活動をしている子とは会わないと思うわよ?」
「…えっ?」
「社長はこの会社唯一の男性なのよ」
「男性!?社長って男性なのっ!?男性があんなに澄んだあの曲と心に響くあんな歌詞をっ!?」
「ふふっ…驚いた?」
「そりゃあ驚きますよ。女性とばかり思ってましたから…。それにこの会社に女性しか所属してないとは思いませんでしたよ」
言われなかったら気が付かなかったし、知らなかった。そういえば事務所では男性の姿を見た事がなかった。それ以前に今日みたいに事務所に私が一人で来る方が珍しいから気が付かなかったというのもあるんだけどね。いつもは赤星さんの送り迎えもあるし…。
「まあ、とにかく社長が言うには変な噂が立たない様にですって…それに…」
「それに?」
「…一番の理由は天音ちゃんの以前所属していた事務所があんな事してたでしょ?それにあそこの社長って男性だったじゃない?」
「ああ…はい」
そっかぁ…私達の事を思って…
「そういうのを気にしないで活動出来る様にって考えてるみたいね、あの子は…」
「あの子?」
その言い方はまるで社長が歳下みたいな…
「あっ、いや、今のは忘れて」
「えっ…と…はい…」
もっと社長について聞きたかったんだけど…赤星さんのこの様子では教えてくれそうにない…。
「と、とにかくセカンドシングルのデモテープは天音に預けておくから無くさない様にね?まだ明るいとはいえ気を付けて帰るのよ?タクシーを使いなさい?いいわね?私に仕事が入ってなかったら送ってあげるんだけど…」
「いえいえ、大丈夫ですよ!赤星さんの言う通りにしますし!」
その後赤星さんは足早にその場を立ち去って行った…。かなり忙しいみたい…。
「…あっ…そろそろ私も家に帰らないと…」
受け取ったデモテープをいつも愛用している鞄の外側のポケットにウサギさんの布袋に入れてから大切にしまい込むと私もその場を慌てて後にした。
♢
「ない!?ない!?何でっ……あっ…」
家に帰ってデモテープを聞こうと思い、鞄のポケットを開くとあるはずの物がない。
「…ポケットが…や…ぶけてる…」
ポケットが破けている事に今頃になって気付いた。家の前迄タクシーに乗って来たので、まずは家の中と家の外を探してみる。
「…ない…どうしよう…そうだ。タクシーの中は!?」
使ったタクシー会社に連絡して探してもらったんだけどタクシーの中にも落としていなかった。
「事務所から…タクシーを拾うまでの間に落とした…?」
私はそのままタクシーを呼んでタクシーを拾った場所に向かう事にした。
♢
「どうしよう…ないよ…大切なデモテープが…私…」
タクシーを降りてすぐに探し回った。辺りはすでに暗くなっている。泣きそうになるのを懸命に堪らえながら尚も探していると…
「どうかしたの?」
同じ位の歳の男の子にそう声を掛けられた。
「物を落としちゃって…」
「どんなやつ?」
「ウサギのイラストが描かれている…布袋なんですけど…」
「了解。この通りで落としたっぽい?」
「…たぶん…そうだと思うんですけど…」
「そっかぁ。俺はこの通りの突き当たりから探してくるよ」
「ありがとうございます」
♢
それから程なくして男の子が戻って来た。
「もしかしてコレじゃない?」
その手にはウサギさんのイラスト入りの布袋が。私はそれを受け取り、すぐに中身を確認。良かった。デモテープも入ってる。
「こ、コレです!本当に本当にありがとうございます!」
「見つかって良かったね?」
「はい!」
「それじゃあ気を付けて帰らないと駄目だよ?」
「あ、あの、お礼を…」
「いいって!お礼が欲しくて一緒に探した訳じゃあないからね?じゃあ!」
「―まっ…て…」
男の子が私の言葉を待たずにその場を駆けて行く。私はその男の子の背から何故だか目が離せずに男の子の姿が見えなくなるまで目で追っていた…。
「見返りを求めない…あんな優しい男の子もいるんだぁ…」
その男の子が社長だと知るのはもう少しだけ後の事になる…。
***
あとがき
優花「惚れた!?惚れたわよね!?何!?チョロインなのっ!?」
凛「さ、さぁ…ま、まだ分からないんじゃあ…」
芽依「これ…お兄ちゃんフラグ立ててるよね?」
優花「やっぱり豊和君なのっ!?」
日和「どう考えてもそうだろ?」
芽依「…わ、ワンチャン…エロゲの竿役って事も…」
優花「あわわっ!?さ、竿役!?芽依ちゃん何を言ってるニャッ!?」
凛「そそそそそ、そうだよっ!?竿って…」
日和「………」
優花「んっ?初夏さん?」
凛「一番耐性ないのって初夏さんだった!?」
芽依「エロゲのヒロインがこれ位で気絶してどうするんですかっ!? ってな訳で、面白い、続きが早く見たいと思ったら評価等宜しくね♪してくれたら優花ちゃんのパンツの色教えるよ!!」
優花「ちょっ!?何言ってんのっ!?そんな事で評価増える訳ないでしょっ!?」
凛「と、とにかく引き続き応援や評価がまだの方は宜しくお願い致します。筆者が張り切りますので…」
優花「勝手に締めに入らないでぇ~~~」
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