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第一部

初夏日和③

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 アタシ何やってるんだろう…。

 男の家に迄やって来て…。 

 ホント…馬鹿な事ばかりしてる気がする…。

「ほらっ☆どうした?早く家の中に入れよ?」 

 男が玄関のドアを開いて、アタシに早く家の中へ入る様にと急かしてくる。男が言った様に男の家は割と近かった。

 ただ…少しだけ住宅地から外れた所にあり、ポツン、ポツンとあるうちの一つ。男の家はそんな中にある、一階建ての古家の一軒だった…。 

「心配すんなってっ!悪い様にはしないからさっ☆なんなら巨乳ちゃんの万引きしているデータを消した後でも俺が教えてやるぜ?それに俺のももうすぐ帰って来るから心配いらねぇ~よ♪」

 車でここまで来る迄の間に何で万引きをしたの?とか聞かれて…アタシは親にアタシを見て欲しかったという事を伝えた。理由を教えたのは誰でもいいからアタシのそんな話を聞いて欲しかったからかも知れない。 男はアタシの話を聞くと── 

「マジでっ☆」 

「それは親が悪ぃよっ」 

「そりゃあ、もっと話したいよなっ!?」 

「あ~~っ 分かる分かるわ~~~」 

「それはどうにか出来るかも知れないな」

 車の中でアタシの言葉に共感してくれるかの様にそう言葉を返してくれた。それが少し嬉しかったのかも知れない。 それに…親も帰って来ると言ってるし、両親との関係を改善出来るかも知れないとアタシは思ったんだ…。

「…う、うん」

  だから…戸惑いながらも頷き…アタシは男の家へ上がる事にした。ドアを開いている男の脇をスルリと抜け、靴を脱いで家の中へ…。

 “カチャッ!” 

 鍵を閉める音が玄関に響いた。男は鍵を閉めた後、笑いながら私の元へ──。 

「あっ、鍵を閉めたのは閉めとかないと物騒だろう?親は鍵持ってるからよぅ、そのまま入ってこれるから大丈夫だしなっ☆ほら、そこがリビングになってんからよぅ~。入ってゆっくりとしろよ☆」 

「……うん」 

 リビングに入ると同時に男が電気のスイッチを“ピッ”っとつける。電気がついてもリビングはなんだか薄暗さを感じてしまうような明るさ…。 

 そんなリビングの中央には小さなテーブルと肘掛け付きの椅子がテーブルを挟む様に2つ。 窓と思われる場所には遮光カーテンが掛けられ閉めきられていた。それになにより…リビングの中は何故か異様に蒸し暑い…。 

「ちょっと暑いよな?」 

「…暑い」   

「エアコンが壊れててよぅ~。エアコンのスイッチ切ったら付かなくなるからずっと付けっぱなしにしてんだわ。!待ってな?すぐに冷たい物用意すっからよ!」 

 アタシの返事を待たずに男はキッチンへ。コップを用意するカチャッカチャッという音が聞こえる。 

「…暑いし…しゃーないか…」

 アタシはブレザーを脱いで椅子にブレザーにシワが付かない様に椅子に掛けると、その椅子へとアタシは腰を降ろした。 

 椅子に座るとキッチンにいる男の姿が時折見える。冷蔵庫を開ける音やコップに氷がカランカランと音を立ててる音、そしてコップに飲み物が注がれる音等が聞こえてくる。忙しく動いている様子も時折視界へと入ってくる。  


「お待たぁ~。ほい、麦茶しかないけど構わねぇだろ?」  

 男が麦茶をアタシに差し出す。席に着くと同時に男はゴクゴクと麦茶を飲み干していく。

「ぷはぁ~~~。ああ…暑い時は麦茶が一番だよな☆」 

「別にいらねぇし。それよりも約束通り…まずは…アタシ…アタシが…万引きしているデータを…」 

 アタシはうつ向き、拳を握りしめながら恐る恐る訊ねた…。 

「焦んなくてもいいだろうによ…まあ、約束だしな…。ちょっと待ってろい…」 

 男が席を立つ男が聞こえる。   

 その瞬間…ホッ―としてしまったアタシがいた。男が約束を守ってくれたと……。

  だから──

 「渡す訳無いだろ?馬鹿なのお前?」 

 耳元でそう囁かれる男の声…。 

 聞こえた時には男はもうアタシの後ろに回り込んでおり、いつの間にか男が手にしていた縄で、アタシが座っていた椅子に体と腕を縛りつけてきた。 

「…っ!?なんで…なんでっ…こんなっ…解けっ!解けよっ! このクソ野郎ー!むぐっ…」

「その唇を貪り尽くしたかったけど、今はうるさいから黙ってようなっ?噛まれるのは嫌だから躾けてから舌を絡ませてやるからよう☆」

 口にガムテープを貼られ、むぐっむぐっ…と、声にならない声をあげるアタシを余所に、男は手際よくアタシの足を両足とも椅子の足へ縄で固定した。 

 そして男はテーブルを移動させ、縛られて動けないアタシをあざ笑うかの様にニタニタとした表情を浮かべながらその口を開いた。 

「くはぁ~~。こんなにうまくいくとはなっ…我ながら天才だぜっ!」 

「んっぐっ!…むむむ、んんんんんっ!」 
(解けっ!…解けって、言ってんだろ!) 

「ん~とっ?何々?ふんふん…くはっ!何て言ってんか分かんねぇよ、巨乳ちゃん♡」 

「んんっーーーっ!んんーっ!」 
(解けぇーーーっ!解けよーっ!) 

「だ・か・ら・何言ってんか分かんねぇってつってんだろ?おめぇがこれからされる事なら分かるけどなっ☆」 

 何をするつもりよっ!! 

「お前は今から俺にヤられるんだぜっ☆」  


 ヤられる? って…まさか… 

「たっぷりと…へへっ…気持ちよくしてやんからよぅー♪」 

 男がアタシの首元に着けていた制服のリボンを強引に引き千切り、ブラウスを力任せに左右へと引っ張っる。 いくつかのボタンが千切れて床へ落ちて、コロコロ転がっていく音が鮮明に耳へと聞こえてくる…。 

「うほおっ!?デケぇ~~~。こんなの反則だろうよ?しかもブラが黒って…くはぁ~~♪そそるな、これっ…おめぇ~よく分かってんじゃねぇーか♪」

 今頃になって分かった…。

 男は最初から…万引きした映像を基にアタシを犯すつもりだったんだ…。

 逃げようにも…逃げられない…。 



 アタシ…どこで間違ったんだろう? 



 ──分かってる。最初から…間違えてたんだな…。 



 ねぇ…パパ…ママ…アタシを助けて… よ…

 


 ねぇ…お願いだから…パパ、ママッ…助け…て…


 

 助けて…よ…お願い……誰か…っ… 



 視界が滲み…頬を涙が伝っていく… 


「泣いても無駄だよ~ん!しっかりとおっぱいの色も形も触り心地も、お前の胸の全てをまずは味わってやるからなっ?な~に、全て終わった頃にはお前から俺を求めてる様に躾けてやるから、そんな心配すんなよなっ♪」 

 楽しそうにしながら…男の手が…アタシの身に着けているブラジャーへと迫り… 

「いただきます☆」

 男の指がとうとうブラジャーの前土台へと触れた―――。 



*** 
あとがき 


筆者「ブラジャーの前土台とは左右のカップが合わさる中央部分の事です」

優花「いやいやいや…そんなの誰でも知ってるわよっ!?今、必要!?それ必要なのっ!?」

筆者「必要ですよ?女性なら知ってるでしょうけど…」 

凛「そんなの説明している場合じゃあない気が…」 

優花「上半身はだけていて、ブラも取られるとこなのよっ!?」 

凛「そ、そうだよ…優花ちゃんの言う通り…ブラがっ…」

筆者「それは…引き続き物語でっ♡」

優花「うっ…そうよね」

凛「それを言われると何も言えなくなるよ」

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