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第三十九話
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「…ボクは牧童心音。聖夜君と同じ学校で隣のクラス。改めて言うけど、ボクは聖夜君が好きだ」
俺達はあの後、場所を改めて街の中にある公園へと足を運んだんだ。あのファーストフード店は彼女の親が経営していて、学校が終わったら店の手伝いをしているらしい。
まぁ、なので彼女は親に事情を話して、店の手伝いを抜けさせてもらい、こうして一緒にここに来ていると言う訳だ。その際…
「ボクの想い人に今さっき告白したからちょっと店を抜けるね?」
「マジかっ!?しっかりと堕としてこいよ?なんなら既成事実を作ったら一発だぞ?」
「今日は泊まってきても怒らないからね?」
等、彼女の両親がそう言ってたのを耳にしたのだが…そこは普通止めるべきでは?どこの馬の骨かも分からない奴ですよ?と、俺自身思ったのは至極当然の事だと思う。
「ちょっと待って!? 私…こんな形になっちゃったけど聖夜君が好きよ…それこそ一目惚れしたと言ってもおかしくないわ」
「ボクも同じ」
「だから、あなたは空気を呼んでくれる!?今は私が告白してるでしょっ!?」
「ボクも今告白してたところだから…」
何だろうな…。人生にモテ期ってあるらしいけど…今がそれなのか?俺にモテ期が来たとでも言うのかっ!?俺は春に…姉さんに恋していると言うのにどうしてこうなってるんだ?
「とにかく聖夜君が好きだ」
「聖夜君が好きよ」
2人の真っ直ぐな視線が俺へと向けられる。
「俺は…」
「あっ、一つだけ言っておくと私は聖夜君に好きな人が居るのを分かったうえで言ってるから…今は返事はいらないわよ?」
「っ!? い、居るの?好きな人が…」
牧童さんは少し泣きそうな表情をしていた。牧童さんだけじゃない。庵先輩も同じ様な表情でこちらをじっと見ている。ここは…濁すべきじゃあないな。
「…居るよ」
「…誰?」
「それは…」
言えないよな?実の姉を…姉さんが好きなんて…。他の人にどう思われようと軽蔑されてもいいけど…春に迷惑というか…春にどこからかそれが伝わって…春に軽蔑されたら…俺は…
「…お、教えて欲しい」
手を掴まれ…縋る様に牧童さんが言った。
「せ、聖夜君が…困ってるみたいだし…牧童さん…その辺で…」
「だって…」
「…俺の……る」
「「…えっ?」」
「俺の好きな人は…ずっと…可愛春」
「可愛…春…って…」
「そ、それって…」
「そうだよ…俺の…姉さんだよ…」
「「っ!?」」
「俺は可愛春に…ずっとそういう想いを抱いているんだ…」
2人の驚いた表情が俺の脳内へとやけに残ったような気がした…。
俺達はあの後、場所を改めて街の中にある公園へと足を運んだんだ。あのファーストフード店は彼女の親が経営していて、学校が終わったら店の手伝いをしているらしい。
まぁ、なので彼女は親に事情を話して、店の手伝いを抜けさせてもらい、こうして一緒にここに来ていると言う訳だ。その際…
「ボクの想い人に今さっき告白したからちょっと店を抜けるね?」
「マジかっ!?しっかりと堕としてこいよ?なんなら既成事実を作ったら一発だぞ?」
「今日は泊まってきても怒らないからね?」
等、彼女の両親がそう言ってたのを耳にしたのだが…そこは普通止めるべきでは?どこの馬の骨かも分からない奴ですよ?と、俺自身思ったのは至極当然の事だと思う。
「ちょっと待って!? 私…こんな形になっちゃったけど聖夜君が好きよ…それこそ一目惚れしたと言ってもおかしくないわ」
「ボクも同じ」
「だから、あなたは空気を呼んでくれる!?今は私が告白してるでしょっ!?」
「ボクも今告白してたところだから…」
何だろうな…。人生にモテ期ってあるらしいけど…今がそれなのか?俺にモテ期が来たとでも言うのかっ!?俺は春に…姉さんに恋していると言うのにどうしてこうなってるんだ?
「とにかく聖夜君が好きだ」
「聖夜君が好きよ」
2人の真っ直ぐな視線が俺へと向けられる。
「俺は…」
「あっ、一つだけ言っておくと私は聖夜君に好きな人が居るのを分かったうえで言ってるから…今は返事はいらないわよ?」
「っ!? い、居るの?好きな人が…」
牧童さんは少し泣きそうな表情をしていた。牧童さんだけじゃない。庵先輩も同じ様な表情でこちらをじっと見ている。ここは…濁すべきじゃあないな。
「…居るよ」
「…誰?」
「それは…」
言えないよな?実の姉を…姉さんが好きなんて…。他の人にどう思われようと軽蔑されてもいいけど…春に迷惑というか…春にどこからかそれが伝わって…春に軽蔑されたら…俺は…
「…お、教えて欲しい」
手を掴まれ…縋る様に牧童さんが言った。
「せ、聖夜君が…困ってるみたいだし…牧童さん…その辺で…」
「だって…」
「…俺の……る」
「「…えっ?」」
「俺の好きな人は…ずっと…可愛春」
「可愛…春…って…」
「そ、それって…」
「そうだよ…俺の…姉さんだよ…」
「「っ!?」」
「俺は可愛春に…ずっとそういう想いを抱いているんだ…」
2人の驚いた表情が俺の脳内へとやけに残ったような気がした…。
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