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第三十一話
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「何で姉さんは同じベッドに寝てるのっ!? 付き添いの人の為のベッドそこにあるよね!?」
「べ、別にいいでしょっ!?一緒の方が看病しやすいし…」
「看病関係なくねっ!?」
「聖夜はうるさいの!姉さんがここでいいと言ってるのよ!姉さんの言う事は絶対でしょっ?」
「…横暴過ぎる…」
「そ、それとも私が添い寝したら、聖夜は欲情でもするの?」
「っ!? し、しない。するわけないだろ」
がっつりしてしまうわっ!?推しと添い寝だぞ!?前世からずっと好きだったんだ…。ホント…姉弟じゃあなかったら…
「じゃあ…いいわよね?」
「…勝手にしてくれ…」
みんなが帰った後、食事等も食べさせてもらい、し尿瓶の世話迄されそうになってしまった…。流石にそれは全力で拒否らせてもらった…。そんな事されたら出るもんも出なくなってしまうしな…。
まあ、とにかくそんなこんなで姉さんが付きっきりで世話してくれてるんだ…。そして後は就寝という所でこうなったわけ…。
「姉さん…近い近い…と、いうより当たってるからっ!?」
んで、姉さんに背を向けて寝てるんだけど…当たってるんだよ…柔らかいものが…
「当ててるんだけどっ?」
「弟に当ててどうするんだってぇのっ!」
軽く理性が飛びそうになったわ…
「少しでも…聖夜の温もり感じたいでしょっ?」
「……」
「ホントに心配したんだよ?聖夜が死んじゃうって…」
「ごめん…姉さん」
「…許さないもん…」
許さないもんって…
「どうしたら許してくれるの?」
「…この間…私から聖夜の頬にキス…したから…」
今思い出させるのかよ…
「…だから?」
「姉さんの頬にキスしてくれたら許してあげる…」
「はぁっ~!?」
何でそんな事…
「…してくれないの?」
悲しげな姉さんの声…
嗚呼~もぅ~ 姉さんの方に体ごと振り返り…思わず唾を飲み込んでしまった…
余りにも距離が近過ぎて姉さんに…春の顔に魅入ってしまったからだ…密着していたから距離がゼロに等しいのは当然といえば当然なんだけど…
「…聖夜」
「っ~~」
駄目だ…これはまずい…好きが溢れてしまいそうになる…
俺は姉さんにそれを悟られない様に背を向けようとして…体を姉さんぐっと顔を掴まれ…
姉さんの顔が瞳いっぱいに映り込み…唇に何かが触れる…
えっ? キス…された? えっ えっ?
どれくらい唇が重なっていただろうか分からない…正直に言えば分かりたくない…唇に触れる柔らかい感触を永遠に感じていたいからだ…
そして…
しばらくして姉さんの顔が徐々に俺から離れて…唇が寂しくなる…
「…おやすみ、聖夜」
そのまま姉さんは俺に背を向け…しばらくして寝息が聞こえてきて…姉さんは眠ってしまった…
俺は放心状態のまま…何が起こったのかを理解出来ないでいた…
「べ、別にいいでしょっ!?一緒の方が看病しやすいし…」
「看病関係なくねっ!?」
「聖夜はうるさいの!姉さんがここでいいと言ってるのよ!姉さんの言う事は絶対でしょっ?」
「…横暴過ぎる…」
「そ、それとも私が添い寝したら、聖夜は欲情でもするの?」
「っ!? し、しない。するわけないだろ」
がっつりしてしまうわっ!?推しと添い寝だぞ!?前世からずっと好きだったんだ…。ホント…姉弟じゃあなかったら…
「じゃあ…いいわよね?」
「…勝手にしてくれ…」
みんなが帰った後、食事等も食べさせてもらい、し尿瓶の世話迄されそうになってしまった…。流石にそれは全力で拒否らせてもらった…。そんな事されたら出るもんも出なくなってしまうしな…。
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「少しでも…聖夜の温もり感じたいでしょっ?」
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許さないもんって…
「どうしたら許してくれるの?」
「…この間…私から聖夜の頬にキス…したから…」
今思い出させるのかよ…
「…だから?」
「姉さんの頬にキスしてくれたら許してあげる…」
「はぁっ~!?」
何でそんな事…
「…してくれないの?」
悲しげな姉さんの声…
嗚呼~もぅ~ 姉さんの方に体ごと振り返り…思わず唾を飲み込んでしまった…
余りにも距離が近過ぎて姉さんに…春の顔に魅入ってしまったからだ…密着していたから距離がゼロに等しいのは当然といえば当然なんだけど…
「…聖夜」
「っ~~」
駄目だ…これはまずい…好きが溢れてしまいそうになる…
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えっ? キス…された? えっ えっ?
どれくらい唇が重なっていただろうか分からない…正直に言えば分かりたくない…唇に触れる柔らかい感触を永遠に感じていたいからだ…
そして…
しばらくして姉さんの顔が徐々に俺から離れて…唇が寂しくなる…
「…おやすみ、聖夜」
そのまま姉さんは俺に背を向け…しばらくして寝息が聞こえてきて…姉さんは眠ってしまった…
俺は放心状態のまま…何が起こったのかを理解出来ないでいた…
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