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第二十五話
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「「「「かんぱ~い!!!!」」」」
「いや~…ホント良かった良かった!」
「―ですね、ようやく…聖夜君が義息子に…父親としては若干複雑な思いと寂しい気持ちもありますが…」 「とにかく結伊ちゃんが義娘ならうちは安心です」 「それはこちらも一緒ですよ!結伊を任せるなら聖夜君しか居ないと思ってましたので…」
「こちらもですよ…」
梅雨明けの休日の事。先日の件を祝うが如く庭でバーベキューが行われていた。誤解だって言ってるのに… まあ、2人とも裸であんな体勢で密着していたら疑われても仕方ないんだが… そして…もう一つ問題がある。結伊の事だ…。
あの件以来…妙に距離を近く感じるというか…明らかに距離感がバグってる。今も動けば俺と肩が触れ合う位置に陣取る形になっているんだぜ?
「結伊…」
「な、な~に、聖夜?」
「結伊の方も誤解解けなかったのか?」
「えっ…あっ うん 別に…解かなくてもいいかな~ なんて…」 (だって、お父さんもお母さんも私が聖夜の事好きなの知ってるし…何より関係が進んだみたいだし) 「…えっ?」
「それに…聖夜が 凄かったし…」
「言い方っ!?言い方が悪いわっ!?そんな余計に誤解を生む様な事を聞かれたら…」
「あらあら…結伊ったら惚気けちゃって、まぁ~」
ほらっ…やっぱり…
「すいません、聖夜が結伊ちゃんを傷物に…」
してねぇ~と、言っても無意味なんだろうな…。それに何故かみんな嬉しそうにしてるし…
「いえいえ!今時の高校生なら普通ですよ、普通!それに結伊は元々そのつもりでしたし、まあ、私も娘の情事をこの目で見ることになるとは思ってませんでしたけどね、ふふっ…しかも避妊してなかったみたいなので…来年には私達もおばあちゃんになってそうですけど…うふふ」
「それはビックリしたでしょう?」
「ビックリしたのは聖夜君のモノを見た時でしたよ?」
「ちょっ!?おばさん!?」
「まさか…あんなに大きいとは…夫のよりも遥かに…」 「うぉ~い!?母さん、俺のモノと聖夜君のモノを比べないでくれっ!?」
「いつの間にか…立派になっていたのね、聖夜…」
「や、やるな…聖夜…」
もう、本当に勘弁してくれ… くっ、こうなったら…
「そういえば父さん」
「何だ?」
「先日買って帰ってきたえっちな円盤はどこに隠したの?」
「ばっ!?何で、お前がそれをっ!?」
「あなた?」
「そう言えば…この間、お父さんも何か買って帰って来てコソコソしてたみたいだけど…まさか…」
「ホントなの、結伊?」
「結伊ーーーぃ!?何でそれをっ!?」
「あなた?」
「そ、それ位は見ても…いいだろ?」
「そ、そうだっ、そうだ!」
「2人でキャバクラにも行ったんでしょ?」
「聖夜ー!?」
「聖夜きゅん!?」
「「へぇ~……」」
取り敢えず話題は変えれたかな?それにしても…母さんもおばさんも持っていたビールの缶を漫画みたいにグシャッ―って…ソレって本当に出来るもんなんだね…父さん、おじさん…2人の事は忘れないから…
「結伊ちゃん、本当に良かったね?」
今度は姉さんかよっ!?
「春さん…ありがとうございます」
ありがとうございますじゃないんだよ、結伊!?姉さんも自分の事の様に嬉しそうにしてるし…くそっ…
「姉さん、それは違うくて…」
「いいのいいのっ!繋がりは絶対に必要だしね!それより結伊ちゃんを泣かせたら承知しないからね?」
「…泣かせは…しないけど…」
しないよな?大切にはしてるしな?
「姉さん、それよりも、繋がりって…」
「聖夜!」
「うおっ!?」
結伊が急に抱きついてきた…。何でだっ!?
「私を…大切にしてくれて…ありがとうね?」
声に出てたのかっ!?だからって抱きついて来た ら駄目だろおぅぅ!?
「ご馳走様、お二人さん♪」
ご馳走じゃあないんだよ!? 結局―何を言っても無駄な様な気がした俺は食べる事に集中する事にした…。肉は正義…。うまっ…
「いや~…ホント良かった良かった!」
「―ですね、ようやく…聖夜君が義息子に…父親としては若干複雑な思いと寂しい気持ちもありますが…」 「とにかく結伊ちゃんが義娘ならうちは安心です」 「それはこちらも一緒ですよ!結伊を任せるなら聖夜君しか居ないと思ってましたので…」
「こちらもですよ…」
梅雨明けの休日の事。先日の件を祝うが如く庭でバーベキューが行われていた。誤解だって言ってるのに… まあ、2人とも裸であんな体勢で密着していたら疑われても仕方ないんだが… そして…もう一つ問題がある。結伊の事だ…。
あの件以来…妙に距離を近く感じるというか…明らかに距離感がバグってる。今も動けば俺と肩が触れ合う位置に陣取る形になっているんだぜ?
「結伊…」
「な、な~に、聖夜?」
「結伊の方も誤解解けなかったのか?」
「えっ…あっ うん 別に…解かなくてもいいかな~ なんて…」 (だって、お父さんもお母さんも私が聖夜の事好きなの知ってるし…何より関係が進んだみたいだし) 「…えっ?」
「それに…聖夜が 凄かったし…」
「言い方っ!?言い方が悪いわっ!?そんな余計に誤解を生む様な事を聞かれたら…」
「あらあら…結伊ったら惚気けちゃって、まぁ~」
ほらっ…やっぱり…
「すいません、聖夜が結伊ちゃんを傷物に…」
してねぇ~と、言っても無意味なんだろうな…。それに何故かみんな嬉しそうにしてるし…
「いえいえ!今時の高校生なら普通ですよ、普通!それに結伊は元々そのつもりでしたし、まあ、私も娘の情事をこの目で見ることになるとは思ってませんでしたけどね、ふふっ…しかも避妊してなかったみたいなので…来年には私達もおばあちゃんになってそうですけど…うふふ」
「それはビックリしたでしょう?」
「ビックリしたのは聖夜君のモノを見た時でしたよ?」
「ちょっ!?おばさん!?」
「まさか…あんなに大きいとは…夫のよりも遥かに…」 「うぉ~い!?母さん、俺のモノと聖夜君のモノを比べないでくれっ!?」
「いつの間にか…立派になっていたのね、聖夜…」
「や、やるな…聖夜…」
もう、本当に勘弁してくれ… くっ、こうなったら…
「そういえば父さん」
「何だ?」
「先日買って帰ってきたえっちな円盤はどこに隠したの?」
「ばっ!?何で、お前がそれをっ!?」
「あなた?」
「そう言えば…この間、お父さんも何か買って帰って来てコソコソしてたみたいだけど…まさか…」
「ホントなの、結伊?」
「結伊ーーーぃ!?何でそれをっ!?」
「あなた?」
「そ、それ位は見ても…いいだろ?」
「そ、そうだっ、そうだ!」
「2人でキャバクラにも行ったんでしょ?」
「聖夜ー!?」
「聖夜きゅん!?」
「「へぇ~……」」
取り敢えず話題は変えれたかな?それにしても…母さんもおばさんも持っていたビールの缶を漫画みたいにグシャッ―って…ソレって本当に出来るもんなんだね…父さん、おじさん…2人の事は忘れないから…
「結伊ちゃん、本当に良かったね?」
今度は姉さんかよっ!?
「春さん…ありがとうございます」
ありがとうございますじゃないんだよ、結伊!?姉さんも自分の事の様に嬉しそうにしてるし…くそっ…
「姉さん、それは違うくて…」
「いいのいいのっ!繋がりは絶対に必要だしね!それより結伊ちゃんを泣かせたら承知しないからね?」
「…泣かせは…しないけど…」
しないよな?大切にはしてるしな?
「姉さん、それよりも、繋がりって…」
「聖夜!」
「うおっ!?」
結伊が急に抱きついてきた…。何でだっ!?
「私を…大切にしてくれて…ありがとうね?」
声に出てたのかっ!?だからって抱きついて来た ら駄目だろおぅぅ!?
「ご馳走様、お二人さん♪」
ご馳走じゃあないんだよ!? 結局―何を言っても無駄な様な気がした俺は食べる事に集中する事にした…。肉は正義…。うまっ…
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