恋愛ゲームのヒロインにガチ恋~転生したのは大好きなヒロインが居る世界。でも弟として~

美鈴

文字の大きさ
上 下
19 / 50

第十八話

しおりを挟む
取り敢えず俺達はカフェに入り品物を注文…外にあるカフェテラスへと席に着いた…。初めて会ったし最初から仲良くは出来ないのかも知れないけど何で俺の両隣に座るんだ?

「ねぇねぇ、あそこの人達付き合ってるのかな?」
「修羅場?ハーレム?羨ましいわっ!?」
「あなたには私が居るでしょうがっ!」
「どう考えてもあの人を取り合ってるよね?」
「見るからに年上と年下…どっちを選ぶのやら…?」
「気になるよねぇ~」

 ほらっ…周りの奴等に色々言われてるぞっ?
 ―でも…何も知らないのに何を好き勝手に言ってるんだか…。まず前提として付き合ってないわっ!それに取り合われてもいないわっ!どっちも選ばないし、まして俺にそんな権利などあるかっ!?そもそもこれは先輩に付き合ってだな…。
 ―というよりもお前等は自分達の事に集中しやがれっ!!

「さて…何であなた迄ここに居るのかしらね?」

 こっちはこっちでもう少し仲良くしようぜ?どことなく先輩の言葉に棘を感じる気がする…。

「それは…先輩が…あなたにエッチな事をしないように見張っておくのが私の役目だからです!エッヘン!」
「するかっ!」

 美優は何言ってんだ!?見ろっ、周りをっ!!ギョッとしているじゃあないか!?

「エエエ、エッチって…」
「先輩も何を想像しているのかは知りませんけどそんなに顔を赤く染めないで下さい!まずそんな事しませんからねっ!?美優は頼むからこんな所で変な事を言わないでくれっ!」
「想像!?しししし…してないから!?エエエッチな事なんて想像しししししてないからっ!」
「図星つかれて動揺してる」
「してないっ!」

 少しでいいから頼むから仲良くしてくれないかな?帰っていいかな?駄目だろうな…。

「はぁ~… 取り敢えず美優、こっちは俺の学校の先輩で庵先輩…。庵先輩、こっちは俺の後輩の美優です」

「…宜しくです」
「…宜しく」

「美優に説明すると色々あって先輩を助けて…今日はそのお礼をという事なんだよ」

「はぁ~ またですか」
「またとはなんだよ?」
「別にぃ~」
(ホントに先輩は…そうやって誰彼構わず助けて…惚れさせて…う~ もぅ!先輩の馬鹿っ!)

「その言い方だと…どうやら助けられたのは私だけじゃあない感じかしら?」

「そうなんですよ~」
(私の時も先輩は…)

「なるほどねぇ~」
(優しいのも格好いいのも分かってたけど…無自覚に惚れさせるタイプかぁ…)

「…この苦労分かってくれます?」
「あ…うん…なんとなく分かるわよ」
「ですよねぇ~ しかも…そのうえかなりの鈍感で…鈍感で…。大事な事なので二回言いました!」
「―だよね?そうなのかと思ってたけどかなり重症なのよね?」
「そう!そうなんですぅ!」
「あなたがここに居座る理由も気付いてもらえないんでしょっ?」
「です、です!先輩話が分かりますね!?」
「そう?」

 一言言っていいかな?

「2人とも…ジト目と悪口は止めてくれる?」

 何で2人からジト目で見られないといけないんだ?悪口を言われないといけないんだ?意味分からん…。2人ともさっきまで言いあってなかった!?仲良すぎじゃねっ?ホントは仲いいのかっ!?

 そんなこんなで2人は連絡先を交換、なにやら意気投合している?ホント俺がここに居る意味ないよねっ?勘弁してくれ…。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

まずはお嫁さんからお願いします。

桜庭かなめ
恋愛
 高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。  4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。  総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。  いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。  デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!  ※特別編3が完結しました!(2024.8.29)  ※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。  ※お気に入り登録、感想をお待ちしております。

大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話

家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。 高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。 全く勝ち目がないこの恋。 潔く諦めることにした。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)

チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。 主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。 ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。 しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。 その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。 「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」 これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。

幼馴染と話し合って恋人になってみた→夫婦になってみた

久野真一
青春
 最近の俺はちょっとした悩みを抱えている。クラスメート曰く、  幼馴染である百合(ゆり)と仲が良すぎるせいで付き合ってるか気になるらしい。  堀川百合(ほりかわゆり)。美人で成績優秀、運動完璧だけど朝が弱くてゲーム好きな天才肌の女の子。  猫みたいに気まぐれだけど優しい一面もあるそんな女の子。  百合とはゲームや面白いことが好きなところが馬が合って仲の良い関係を続けている。    そんな百合は今年は隣のクラス。俺と付き合ってるのかよく勘ぐられるらしい。  男女が仲良くしてるからすぐ付き合ってるだの何だの勘ぐってくるのは困る。  とはいえ。百合は異性としても魅力的なわけで付き合ってみたいという気持ちもある。  そんなことを悩んでいたある日の下校途中。百合から 「修二は私と恋人になりたい?」  なんて聞かれた。考えた末の言葉らしい。  百合としても満更じゃないのなら恋人になるのを躊躇する理由もない。 「なれたらいいと思ってる」    少し曖昧な返事とともに恋人になった俺たち。  食べさせあいをしたり、キスやその先もしてみたり。  恋人になった後は今までよりもっと楽しい毎日。  そんな俺達は大学に入る時に籍を入れて学生夫婦としての生活も開始。  夜一緒に寝たり、一緒に大学の講義を受けたり、新婚旅行に行ったりと  新婚生活も満喫中。  これは俺と百合が恋人としてイチャイチャしたり、  新婚生活を楽しんだりする、甘くてほのぼのとする日常のお話。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

『俺アレルギー』の抗体は、俺のことが好きな人にしか現れない?学園のアイドルから、幼馴染までノーマスク。その意味を俺は知らない

七星点灯
青春
 雨宮優(あまみや ゆう)は、世界でたった一つしかない奇病、『俺アレルギー』の根源となってしまった。  彼の周りにいる人間は、花粉症の様な症状に見舞われ、マスク無しではまともに会話できない。  しかし、マスクをつけずに彼とラクラク会話ができる女の子達がいる。幼馴染、クラスメイトのギャル、先輩などなど……。 彼女達はそう、彼のことが好きすぎて、身体が勝手に『俺アレルギー』の抗体を作ってしまったのだ!

コミュ障な幼馴染が俺にだけ饒舌な件〜クラスでは孤立している彼女が、二人きりの時だけ俺を愛称で呼んでくる〜

青野そら
青春
友達はいるが、パッとしないモブのような主人公、幸田 多久(こうだ たく)。 彼には美少女の幼馴染がいる。 それはクラスで常にぼっちな橘 理代(たちばな りよ)だ。 学校で話しかけられるとまともに返せない理代だが、多久と二人きりの時だけは素の姿を見せてくれて──。 これは、コミュ障な幼馴染を救う物語。 毎日更新します。

処理中です...