14 / 50
第十三話
しおりを挟む
あれから田嶋に肝心な事はまだ聞けていない。分かったのは姉さんが主役だということだけ…。姉さんが主役のゲームって…。ホントどんなゲームなんだよ?
主役の姉さんが女性だから…まさかの百合モノ?
あ~…くそっ!分かんねぇ~!
こうなったら田嶋に俺も転生者だと打ち明けるか?しかしひょんな事からシナリオが変わる可能性もある。まあ、そもそもそのシナリオが分からない訳なんだけど…。くっ…変な感じで考えてる事がループしてるよな…。
「聖夜、入るよ」
言うと同時に結伊が部屋へと入って来る。
「んっ…結伊、どうしたんだ?」
「…用事がなかったら…来たら駄目なの?」
「いや…そんな事はないけど…あんまり男の部屋に気軽に入ると…その…アレだっ!痛い目に遭うぞっ?前も結伊に言った気がするが…」
「へ~ ねぇ…それってどんな事?」
「…えっ?」
「だから…どんな目に遭うか聞いてるんだけど?」
ニヤニヤしながら俺の様子を窺っていやがる…。
「そりゃあ…ほら、襲われるというか…」
「…私、襲われちゃう?」
「襲わねぇーよ!何言ってんの!?」
「だよね…聖夜にそんな度胸ないもんね?」
―カチーン!
俺を挑発してる?
「ほ~良いんだな?俺が結伊を襲っても?」
「聖夜がヤれるならねっ?」
俺は不意に結伊を引き寄せ…
「きゃっ…」
ベッドへと押し倒す…
「結伊が誘ったんだからな?」
「ぁっ…」
「―ったく…だから言ったろ?痛い目に遭うと…これに懲りたら…」
見てみろ…。結伊の奴、これだけで顔を真っ赤にしているじゃないかっ!その表情は…女性を感じさせる表情で…くっ…俺までなんか変な気になる…。
「…悪かったな。ほらっ…起きろよ?」
「…いいよ」
「…えっ?」
「いいよ…聖夜なら私…」
「じょ、冗談は…「冗談で…こんなこと…言わないもん」…っ…」
「聖夜ーぁ!入るわよ?」
「「…えっ?」」
―ガチャッ!
「…あっ」
「こ、これは…」
「ははは、春さん、これは…」
「…………え~と……ごゆっくり?」
「違~う!姉さん違うからっ!」
「大丈夫…お姉ちゃん分かってるからね、聖夜」
その何でも分かってますという顔は止めてくれる?
「全部誤解だからなっ!?」
結局この事は両親にまで伝わりそういう時は前もって教えてくれと言われた…。解せぬっ!?
しかも…たぶん…いや、間違いなく両親が使っていると思われる箱を手渡された。箱は開封済みで中身はというと半分位減ってる使いかけのコン○ームだった…。
せめて…そこは新品をくれないかな?使わないんだけども…。
*****
~結伊~
「あの時…は、春さんが来なかったら…最後迄…してたかな?してたよねっ!?絶対してたよねっ」
「せ、聖夜も満更ではなかったよね?」
「脈アリだと…思って…私…良いんだよね…聖夜?」
主役の姉さんが女性だから…まさかの百合モノ?
あ~…くそっ!分かんねぇ~!
こうなったら田嶋に俺も転生者だと打ち明けるか?しかしひょんな事からシナリオが変わる可能性もある。まあ、そもそもそのシナリオが分からない訳なんだけど…。くっ…変な感じで考えてる事がループしてるよな…。
「聖夜、入るよ」
言うと同時に結伊が部屋へと入って来る。
「んっ…結伊、どうしたんだ?」
「…用事がなかったら…来たら駄目なの?」
「いや…そんな事はないけど…あんまり男の部屋に気軽に入ると…その…アレだっ!痛い目に遭うぞっ?前も結伊に言った気がするが…」
「へ~ ねぇ…それってどんな事?」
「…えっ?」
「だから…どんな目に遭うか聞いてるんだけど?」
ニヤニヤしながら俺の様子を窺っていやがる…。
「そりゃあ…ほら、襲われるというか…」
「…私、襲われちゃう?」
「襲わねぇーよ!何言ってんの!?」
「だよね…聖夜にそんな度胸ないもんね?」
―カチーン!
俺を挑発してる?
「ほ~良いんだな?俺が結伊を襲っても?」
「聖夜がヤれるならねっ?」
俺は不意に結伊を引き寄せ…
「きゃっ…」
ベッドへと押し倒す…
「結伊が誘ったんだからな?」
「ぁっ…」
「―ったく…だから言ったろ?痛い目に遭うと…これに懲りたら…」
見てみろ…。結伊の奴、これだけで顔を真っ赤にしているじゃないかっ!その表情は…女性を感じさせる表情で…くっ…俺までなんか変な気になる…。
「…悪かったな。ほらっ…起きろよ?」
「…いいよ」
「…えっ?」
「いいよ…聖夜なら私…」
「じょ、冗談は…「冗談で…こんなこと…言わないもん」…っ…」
「聖夜ーぁ!入るわよ?」
「「…えっ?」」
―ガチャッ!
「…あっ」
「こ、これは…」
「ははは、春さん、これは…」
「…………え~と……ごゆっくり?」
「違~う!姉さん違うからっ!」
「大丈夫…お姉ちゃん分かってるからね、聖夜」
その何でも分かってますという顔は止めてくれる?
「全部誤解だからなっ!?」
結局この事は両親にまで伝わりそういう時は前もって教えてくれと言われた…。解せぬっ!?
しかも…たぶん…いや、間違いなく両親が使っていると思われる箱を手渡された。箱は開封済みで中身はというと半分位減ってる使いかけのコン○ームだった…。
せめて…そこは新品をくれないかな?使わないんだけども…。
*****
~結伊~
「あの時…は、春さんが来なかったら…最後迄…してたかな?してたよねっ!?絶対してたよねっ」
「せ、聖夜も満更ではなかったよね?」
「脈アリだと…思って…私…良いんだよね…聖夜?」
11
お気に入りに追加
146
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?
みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。
普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。
「そうだ、弱味を聞き出そう」
弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。
「あたしの好きな人は、マーくん……」
幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。
よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
コミュ障な幼馴染が俺にだけ饒舌な件〜クラスでは孤立している彼女が、二人きりの時だけ俺を愛称で呼んでくる〜
青野そら
青春
友達はいるが、パッとしないモブのような主人公、幸田 多久(こうだ たく)。
彼には美少女の幼馴染がいる。
それはクラスで常にぼっちな橘 理代(たちばな りよ)だ。
学校で話しかけられるとまともに返せない理代だが、多久と二人きりの時だけは素の姿を見せてくれて──。
これは、コミュ障な幼馴染を救う物語。
毎日更新します。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編3が完結しました!(2024.8.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた
楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。
この作品はハーメルン様でも掲載しています。
幼馴染と話し合って恋人になってみた→夫婦になってみた
久野真一
青春
最近の俺はちょっとした悩みを抱えている。クラスメート曰く、
幼馴染である百合(ゆり)と仲が良すぎるせいで付き合ってるか気になるらしい。
堀川百合(ほりかわゆり)。美人で成績優秀、運動完璧だけど朝が弱くてゲーム好きな天才肌の女の子。
猫みたいに気まぐれだけど優しい一面もあるそんな女の子。
百合とはゲームや面白いことが好きなところが馬が合って仲の良い関係を続けている。
そんな百合は今年は隣のクラス。俺と付き合ってるのかよく勘ぐられるらしい。
男女が仲良くしてるからすぐ付き合ってるだの何だの勘ぐってくるのは困る。
とはいえ。百合は異性としても魅力的なわけで付き合ってみたいという気持ちもある。
そんなことを悩んでいたある日の下校途中。百合から
「修二は私と恋人になりたい?」
なんて聞かれた。考えた末の言葉らしい。
百合としても満更じゃないのなら恋人になるのを躊躇する理由もない。
「なれたらいいと思ってる」
少し曖昧な返事とともに恋人になった俺たち。
食べさせあいをしたり、キスやその先もしてみたり。
恋人になった後は今までよりもっと楽しい毎日。
そんな俺達は大学に入る時に籍を入れて学生夫婦としての生活も開始。
夜一緒に寝たり、一緒に大学の講義を受けたり、新婚旅行に行ったりと
新婚生活も満喫中。
これは俺と百合が恋人としてイチャイチャしたり、
新婚生活を楽しんだりする、甘くてほのぼのとする日常のお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる