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第四部

あと…

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俺の目の前には四肢と目玉をくり貫かれた死体が転がっている。俺を死に追いやったうちの1人、山田山望やだやのぞむのモノだ。コイツは取り巻きみたいなモノだった。グループの中でも下っぱだな。1人歩いて居た所を空間に閉じ込め処分したのだ。俺は目の前の死体に唾を吐き燃やし尽くす!

空間を解除して元の場所に戻ると中林庵なかばやしいおりの姿を見掛ける。俺を死に追いやったうちの1人だ。今日はツイテル。2人も復讐する事が出来るのだから。俺はバレない様に後をつける。

やがて中林が入って行ったのはボロアパートの1室。

「アイツがこんな所に住んでいるとはな」

気配を伺いながら裏へと回る。カーテンは開いており中の様子が窺える。

「あっ、お姉ちゃんおかえりぃ!」
中林の妹か?小学六年位か?ランドセルが近くにあるのが分かる。

「ただいま~、嘉穂かほ!良い子にしてた?」
確か、コイツは両親が居なかったな。妹が居たとは。コイツの様子から察するに俺から巻き上げた金は生活費というわけか。だからといって同情はしないがな!

「勿論!」
「そっかぁー、じゃあ今から御飯作るから、遅くなってゴメンね!」

「大丈夫だよ!」

俺は窓ガラスを割ると同時にプレベントを発動。2人を空間に閉じ込める。

「きゃあ!何っ!?嘉穂こっちへ」
「うん、お姉ちゃん!あの人何?」
「アンタ誰よ!急に窓ガラス割れたと思ったら…ここは何処よ!何したの?」
「怖いよぉ!お姉ちゃん!」

「そこの小さな子は初めましてだな。俺はそこに居るお姉ちゃんに殺されたモノだよ」

「えっ?この人何言ってるのお姉ちゃん?」
「何をおかしな事を!妹に、嘉穂に変な事言うんじゃないわよ!」
「変な事とは何を言ってる。殺しただろう、貴様達は、セイヤという男を」

「っ!?」

「お姉ちゃんこの人…」
「嘉穂!耳をふさいでなさい!おかしな事を言う人の話を聞いたら駄目!」
「うん」

「妹の前では良い姉気取りか?人殺しの癖に!」

「…何が目的?貴方は誰よ?」

「俺はお前達に殺されたセイヤだ。復讐する為力を手に入れ戻って来たんだよ!」

「そ、そんな事ある訳っ…」
「貴様に信じて貰う必要は無い。俺は復讐を果たすだけだ」

「妹は関係無い!」
「いいや、復讐には丁度良いだろ?」
「まだ小学生なのよ!」
「だから?」
「この人でなしっ!」
「俺を殺しておいて好き勝手言ってるなぁ」
「!?」
「今の俺には力がある。こんな風にな!」

魔法の鎖が2人の自由を奪い大の字に拘束!

「離してぇ!何よこれ!」
「お、お姉ぢゃん。怖いょぉ!」
「お願い!妹を離してぇ!妹は関係無いと言ったでしょ!」
「さて…では始めようか。貴様への復讐を」
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