悪役貴族に転生した俺は悪逆非道の限りを尽くす

美鈴

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第二部

母親

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 現世の自分の部屋に戻る事が出来た俺は復讐する為の道具等を準備する為、1度屋敷に戻り露店を回る。その後、現世へ。

 現世では顔を隠し転移を使い必要な物をアイテムボックスに入れると同時に転移を繰り返す。この能力がある限り物は盗み放題だ。必要な物を手に入れた俺は再び現世の自分の部屋に戻る。気配を探ると誰もまだ居ない。部屋から出た俺はジュンコの部屋へ。部屋を見渡すと勉強机の上に見慣れた物、俺のVR機器をアイテムボックスに収納。

(関係あるか分からんが一応回収して置かないとな。)

 ジュンコの部屋を後にした俺はリビングへ。リビングの机の上には沢山の紙の束。その1枚を手に取り目を通す。そこにはジュンコを探す旨が書かれている。

(こちらの世界では行方不明になっているのも当然か…)

『カチャカチャカチン!』

『ガチャッ…バタン!』

1人帰って来た様だ。まっすぐこちらへ気配は向かって来る。リビングの扉が開く、

「『プレベント』!」

空間が形成。

「キャッ!何?これは一体どういう事?」

「まぁ、説明しても分からんだろ。久しぶりだな、元気そうで何よりだと言っておこうか」

「…アンタ誰よ!ここは私の家の筈でしょ!警察を呼ぶわよ!」

「繋がると思っているのか?」

「……うちに何の目的があるの?お金ならあるわ、だから…」

「お金が目的だとでも?」

「…違うの?」

「お金なんか欲しがる訳ないだろ。ところでお前が心配するのはジュンコだけなのか?」

「!、ジュンコを知ってるの?どこにいるのよ!あなたが拐ったのね!」

「…セイヤを知っているか?」

「あんな死んだ子はどうでもいいの!そんな事よりジュンコは『そんな事だと!』ヒィィ…」

「外見が少し醜いからといってそれだけでよくもあんな事が出来たものだ!セイヤは、お前が生んだ子供だろうがぁー!」

「ぅ、あ、あなた何なの?あなたに何の関係が…」

『グサッ!』

 衝動的というのはこういう事をいうのだろう。俺はナイフを取り出し母親の腹を突き刺していた。

「あ、ぁぁがぁーっあ!」

 ナイフを刺したままゆっくり力を入れて下に切り裂いていく。血が地面に滴り落ちていく。暴れようとしたので顔面を力一杯殴りつける。

『グシャッ!、メキャッ!』

 嫌な音と共に母親は殴られた衝撃で倒れ混み頭を強く打ったのだろう。動かなくなる。そのまま馬乗りになり何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も顔面を殴り続ける。血は吹き出し、骨は陥没、鼻はひん曲がり、歯はへし折れている。それでも殴り続けた…既に事切れているソレを…
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