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第一部

更なる絶望

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 ライに見せ付けながら2人の仲を切り裂く様に欲望のままカスミを奪い高揚感に包まれ満足した俺は喋らない2人を連れて森の奥…ボアキングの居る場所を目指す。カスミは下腹部が痛むみたいで足取りはゆっくり、服は勿論下半身は裸だ。ライは矢が刺さったままの片足を引き摺りながらそんなカスミを見てどうしようもない絶望感とそれとは別に想い人の裸に興奮しているみたいだな。クックックッ…笑えるぜ!

 幸運な事にモンスターの気配はあるが俺が魔力を高めると襲って来なくなった!威圧の効果があるのかもしれない。退屈しのぎに眷属達に話掛ける。

「おい。ライ、答えろ。目の前で想い人を奪われた気分はどんな感じだ?」

「……最悪…です………俺が…俺のモノにしたかった…です」

「クックックッ…アッハッハ」

「良い感想だ。カスミを抱いてる間貴様はずっとその小さいお粗末なモノをおっ立てていやがったもんな!」

「ぐっ…」

「今度カスミに手でして貰うか?クックックッ」

「……ほ……本当に?」

「なんだ?俺に全て奪われても尚カスミに惚れているのか?」

「…あっ……は……はぃ」

「クックックッ…やらせる訳ないだろ馬鹿が!カスミはもう俺のモノだ!」

「…」

「なぁ、カスミ」

「…はぃ」

「おっ、話してたら目標を捕捉したぞ。貴様ら2人戦闘の準備をしておけよ!」

***

ボアキングに残り30メートル位の所でカスミには聞こえない様にしてライに耳打ち。
(命令だ。お前は今から喋れない。俺が)

「!?」(おい、正面からあの巨体に立ち向かえというのか?囮にするのか?俺は怪我しているんだぞ!下手したら死んでしまう。カスミをいつか…いつか奪い返さないといけないのに……一撃…渾身の一撃でボアキングを仕留めてみせる!)


────

クックックッ…コイツは知らないのか?ボアキングに正面から立ち向かう者は馬鹿か命知らずだけだという事を!俺は大笑いしたくなるのを必死に我慢する。

「よし!気配を悟らせない様に慎重にアイツに近付くぞ!」

「は、はぃ」「……」

────

残り20メートル

────

残り10メートル

「残り8メートルになったら俺が魔法でボアキングの動きを封じる!各自戦闘は自分の判断で行え!では…だ!」

──

「ラ…ライ無茶よ!今すぐ戻って!」

「あの馬鹿が!」

「お願いです!早く、早くライを止めて下さい!」

「今からでは間に合わない。付いてこいカスミ!」

俺達はボアキングの側面に向かって走り出す。

ボアキングがライに気付いた!

ライは構わず正面から特効。当たり前だ。俺が命令してるんだからな。

ボアキングが体制を低く構え…力強くライに向かって駆け出した!

互いの距離が縮まる。

ライは普通よりも少し刃幅がある刀で渾身の一撃を放つ!

(届く訳ないだろ馬鹿が!貴様が生きて居たら何時までもカスミが希望を持つからな。面白い余興だったぞライ)

グサッ!

ボアキングの2本の牙が伸びその内の一本の牙がライの顔面を貫いた…

「いやぁぁー…ライ、ライ…ライ」

「チッ、ここからなら届くか『キャプチャー』!」

魔法の鎖がボアキングの動きを封じる。

そのままボアキングへ向け疾走。

「『シャドウブレード』!」

巨大な斧型に生成、跳躍と同時にボアキングの首へと振り下ろす!

『ドォスーーーーーーン!!!』

巨大なボアキングの頭が地に落ちる。牙はライの顔面を貫いたまま…

「…ライ?」

「カスミ!命令だ。そこを動くな!ライは…即死だ。見ない方がいい」

「…ど…どうして…どうしてこんな事に…ううっ…」

「あのタイミングでは流石に間に合わない」

「…あっ…ううっ…うわぁ…う…」

俺はカスミに近付きそっと抱き締める…

「俺はお前が憎むべき男だが…命令だ。今は俺に縋って泣け」

「ううっ…ライ、ライ…本当に好きだったのに…うわあぁぁぁん…」




──────

 それから俺はボアキングの死体をアイテムボックスに収納、ライの死体をカスミが見ない様にして『シャドウフレイム』で埋葬。

 シャドウフレイムの威力が思ったよりも高い事が分かったのは利点だな…

 埋葬を終えた俺はカスミに脱いでいたものを身に付けさせ街に戻る。帰りの道筋でカスミは傷心していて気付かなかったみたいだがヒューズの遺体はモンスターが食いつらかして片付けてくれていた。地面に残っていた手首にはモンスターの歯形が残っていたのだから!最期迄可哀想な奴だったな…

カスミに命令してライとヒューズはモンスターに殺られた事にした。まぁ、当たり前の事だ。

 次に依頼は達成しているので受け付けから討伐報酬ステータスの巻物を受け取る。即、使用。これで大体の相手の情報が分かる様になった!そういえばレベルが2上がりレベル35になった。新しく覚えた魔法は闇魔法『スポイト』。対象者の魔力を奪う事が出来る。

ギルドを後にした俺達はカスミがとっていた宿に向かい引き払わさせ屋敷に住む様に命令し一緒に屋敷に戻る。


***

「戻ったぞ、リン」

慌ててリビングから姿を現すリン。

「お、お帰りなさいませ。セイヤ様」

「今日から一緒に住む事になったカスミだ。それと、俺の事をお互いに話す事を禁じておく。2人に命令だ。」

「「はぃ」」

「それとカスミ、明日からはお前にも俺の相手をさせる…命令だ。」

「…はい」

「リン。カスミを部屋へ案内しろ。俺の部屋の隣の部屋をカスミに使わせる。カスミはまず荷物を整理して部屋から出るな」

「「わ、分かりました」」

「リンは案内したら浴室に来い。俺は先に身体を流しておく」

「…はい」


────

一糸纏わぬリンが浴室に入って来る

「ま…参りました」

「丁度良い。頭は洗い終わったからお前の身体を使って俺の身体を洗え」

「はい」

言われた通り自分の胸に泡をつけ寄り添う様に俺の身体を洗い始める。

「…んっ……んっ…はぁはぁ…んっ…」

 今日はカスミをモノにしたが俺の欲望は果てる事が無いみたいだ。こちらの世界に来てからはいわゆる賢者タイムなぞ存在しない。いくらでも抱ける!

リンの秘部を触る。

「濡れてるじゃないか、リン」

「はい…」

「四つん這いになれ、リン」

「はい…セイヤ様」

肉棒をリンの秘部に触れると先端が簡単に『ヌポッ』入っていく。

「んぁっ…」

「だいぶ濡れているなリン。期待していたのか?」

肉棒は狭い膣をヌルヌルと進んでいく。

「アッ…んんっ…」

「奥まで入ったぞ。激しく突いてやるぞリン」

─パァンパァンパンパンパン!

「んああっ…いああっ…アッアッ……ンん」

リンを抱きながら俺は思い返していた…

リンをモノにしたあの夜を…

ならず者を殺した時もそうだがヒューズを殺した時も何も感じなかった事…

好きあっていた男女の仲を壊した事…

新しくカスミを欲望のまま抱いた事…

リンの身体に今日も欲望の全てをぶつける


俺は又1つ悪に染まり…染まれば染まる程闇が強くなる感触を味わっていた…
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