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第五章
新王ランスの苦悩
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僕の名はランス。レインローズ国の新たな王になり数ヶ月が過ぎた。やる事は多いけど…何とか王としての責務は果たせている思っている。
エルも協力してくれるし、同盟国との繋がりも強化する事が出来ている。師匠も未熟な弟子の僕に今でも教えを説いてくれるしね。
あんな争いなんかは二度と起こさない様にしないとね。
「どうかしましたか、ランス様?」
「リーン…」
「何か悩みがあるのですか?」
「…リーンはいつも僕に気を掛けてくれるね…昔から…」
「そ、それは…ランス様をお慕いしておりますゆえ…」
「そんな…リーンに…お願い事をしてもいいかな?」
「? どんなお願い事なのでしょうか?」
「頼むリーン!リーン以外に嫁さんを十人ももらったのは仕方のないことだから構わないんだけど、夜の政務の回数を減らしてくれないか!?限界なんだ…一晩に三回を毎日なんて…多い時には二人同時に相手しないといけないんだよ!?流石に無理だから!?」
「そ、その件に関しては…どうにも…エル様なんか軽くこなしているそうですよ?」
「エルと一緒にしないでくれるっ!?それと順番というかそういうのを決めているのは王妃でもあるリーンだよねっ!?せめて一日一回とかっ!?」
「そ、そうは言われましても…お、お世継ぎの問題も御座いますし…ティア王妃からはランス様の夜のお仕事の回数を今よりもニ、三倍に増やした方がいいとアドバイスをお受けしてますしっ…」
「ティアーーー!?リーンに何言ってくれちゃってんのっ!?僕に借りがある筈だよねっ!?無理無理無理無理無理──。そんなにしちゃったら僕の物が使い物にならなくなるからっ!」
「そ、それに…」
「それに何!?嫌な予感しかしないんだけどっ!?」
「す、既に今晩より各自の回数を増やす事も言伝しましたし…」
「リ──────────ンっ!?」
「そ、それに私も…もっと構ってもらいたいですし…御子ももっと欲しいので♡」
「くっ…そんな…か、可愛く言われても…」
「エル様も頑張られてるみたいですし…」
「いやいやいや…だからエルは化け物だから…エルと一般の男性の僕を比べないでくれるっ!?一番比べてはいけない男性だよっ、それっ!?」
そんな風にリーンと政務に関して話していると…
「ご報告します!」
「何かあった?」
「はっ!ランス新王様にお目通しをと…」
「同盟国の者かい?」
「いえ、 その…元デーヴァ国の姫と名乗っております。確認しました所…その者が言った事に相違は御座いませんでした」
なるほど…ミーニャさんには妹が居ると言っていたね…
「わかった。通してくれ…」
「はっ」
そして僕の前に姿を見せたのはミーニャさんに似ている所もある女性。多分父親が違うんだろうね…。それと体型がミーニャさんがグラマラス…目の前の女性は…うん、考えるのはよそう…。女性は目線に敏感だろうからね…
「お初にお目にかかります…。ウチは…」
「話は聞いてるよ…ミーニャさんの妹さんのマーニャさんだよね?」
「!? 姉をご存知なのですね…」
「うん、よく知ってるよ」
エルのお嫁さんの一人だし…ミーニャさんにも頼まれてるからね…。多分…何が起こったかを聞きつけてレインローズに来るかも知れないからって言ってたしね…
「まずは…謝罪から…申し訳ありません…。ウチの母がした事は到底許される事ではありません。ウチが謝って済む問題でもないのは分かっておりますが…」
「…謝罪はしなくていいよ」
「いえ、ウチの気がそれでは済みませんのでこれからはランス様にこの身ごと捧げようかと…」
馬鹿な!?今はこれ以上嫁が増える訳にはいかない!考えろ、ランス!お前なら出来る筈だっ!僕は巨乳じゃないと… エルみたいに…んっ?エル?
「―ならば、その身を捧げて欲しい男がいるんだけど…」
「はっ!ランス様がそれでいいのなら…ウチは構いません!」
「アルタイルの王は知ってるね?」
「噂程度なら…」
「アルタイル国の王のエルは僕の親友でね」
「はい」
「君の姉君の旦那でもある」
「お姉様結婚していたのですかっ!?」
「し…知らなかったの!?」
「は、はい、ウ、ウチ強い男性を求めて旅をしてましたので…」
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!これ、完全に来たよね?強い男性と言ったよね!?
「強い男性を求める…そんな君にぴったりなんだ…その身を捧げて欲しい男は…何しろ君のお姉さんでも勝てないのだから…夜のだけどね…」
「お姉様が勝てない!?」
「そうなんだ…」
「ラ、ランス様それは…」
「いいから、リーンは黙ってるように」
「知りませんよ?」
「行ってくれるね?そんなミーニャさんでも勝てないエルの元に嫁に…」
「は、はい!ウチは嫁に行きます!」
「うんうん…めでたいめでたい…」
エルなら大丈夫…エルは分かってくれるさ。 そしてその後、マーニャさんはアルタイル城へと向かった…。それからしばらくしてティアから書状が届いた…。
何だろう…書状を広げ…書状にはこう書かれていた…。
──勝手な事をしたランスへ
リーン王妃から全て話を聞いたわ… なので同盟国からランスへのお嫁さんを手配しておきました…。勿論あなたの好きな巨乳よ!巨乳だからね?大事な事なので2回言ったわ!ちゃんと存分に愛してあげるのよ?
追伸
20人手配しましたが足りなかったら言ってね♡
「は…ははは…」
僕はもう笑う事しか出来なかった…トホホ…
エルも協力してくれるし、同盟国との繋がりも強化する事が出来ている。師匠も未熟な弟子の僕に今でも教えを説いてくれるしね。
あんな争いなんかは二度と起こさない様にしないとね。
「どうかしましたか、ランス様?」
「リーン…」
「何か悩みがあるのですか?」
「…リーンはいつも僕に気を掛けてくれるね…昔から…」
「そ、それは…ランス様をお慕いしておりますゆえ…」
「そんな…リーンに…お願い事をしてもいいかな?」
「? どんなお願い事なのでしょうか?」
「頼むリーン!リーン以外に嫁さんを十人ももらったのは仕方のないことだから構わないんだけど、夜の政務の回数を減らしてくれないか!?限界なんだ…一晩に三回を毎日なんて…多い時には二人同時に相手しないといけないんだよ!?流石に無理だから!?」
「そ、その件に関しては…どうにも…エル様なんか軽くこなしているそうですよ?」
「エルと一緒にしないでくれるっ!?それと順番というかそういうのを決めているのは王妃でもあるリーンだよねっ!?せめて一日一回とかっ!?」
「そ、そうは言われましても…お、お世継ぎの問題も御座いますし…ティア王妃からはランス様の夜のお仕事の回数を今よりもニ、三倍に増やした方がいいとアドバイスをお受けしてますしっ…」
「ティアーーー!?リーンに何言ってくれちゃってんのっ!?僕に借りがある筈だよねっ!?無理無理無理無理無理──。そんなにしちゃったら僕の物が使い物にならなくなるからっ!」
「そ、それに…」
「それに何!?嫌な予感しかしないんだけどっ!?」
「す、既に今晩より各自の回数を増やす事も言伝しましたし…」
「リ──────────ンっ!?」
「そ、それに私も…もっと構ってもらいたいですし…御子ももっと欲しいので♡」
「くっ…そんな…か、可愛く言われても…」
「エル様も頑張られてるみたいですし…」
「いやいやいや…だからエルは化け物だから…エルと一般の男性の僕を比べないでくれるっ!?一番比べてはいけない男性だよっ、それっ!?」
そんな風にリーンと政務に関して話していると…
「ご報告します!」
「何かあった?」
「はっ!ランス新王様にお目通しをと…」
「同盟国の者かい?」
「いえ、 その…元デーヴァ国の姫と名乗っております。確認しました所…その者が言った事に相違は御座いませんでした」
なるほど…ミーニャさんには妹が居ると言っていたね…
「わかった。通してくれ…」
「はっ」
そして僕の前に姿を見せたのはミーニャさんに似ている所もある女性。多分父親が違うんだろうね…。それと体型がミーニャさんがグラマラス…目の前の女性は…うん、考えるのはよそう…。女性は目線に敏感だろうからね…
「お初にお目にかかります…。ウチは…」
「話は聞いてるよ…ミーニャさんの妹さんのマーニャさんだよね?」
「!? 姉をご存知なのですね…」
「うん、よく知ってるよ」
エルのお嫁さんの一人だし…ミーニャさんにも頼まれてるからね…。多分…何が起こったかを聞きつけてレインローズに来るかも知れないからって言ってたしね…
「まずは…謝罪から…申し訳ありません…。ウチの母がした事は到底許される事ではありません。ウチが謝って済む問題でもないのは分かっておりますが…」
「…謝罪はしなくていいよ」
「いえ、ウチの気がそれでは済みませんのでこれからはランス様にこの身ごと捧げようかと…」
馬鹿な!?今はこれ以上嫁が増える訳にはいかない!考えろ、ランス!お前なら出来る筈だっ!僕は巨乳じゃないと… エルみたいに…んっ?エル?
「―ならば、その身を捧げて欲しい男がいるんだけど…」
「はっ!ランス様がそれでいいのなら…ウチは構いません!」
「アルタイルの王は知ってるね?」
「噂程度なら…」
「アルタイル国の王のエルは僕の親友でね」
「はい」
「君の姉君の旦那でもある」
「お姉様結婚していたのですかっ!?」
「し…知らなかったの!?」
「は、はい、ウ、ウチ強い男性を求めて旅をしてましたので…」
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!これ、完全に来たよね?強い男性と言ったよね!?
「強い男性を求める…そんな君にぴったりなんだ…その身を捧げて欲しい男は…何しろ君のお姉さんでも勝てないのだから…夜のだけどね…」
「お姉様が勝てない!?」
「そうなんだ…」
「ラ、ランス様それは…」
「いいから、リーンは黙ってるように」
「知りませんよ?」
「行ってくれるね?そんなミーニャさんでも勝てないエルの元に嫁に…」
「は、はい!ウチは嫁に行きます!」
「うんうん…めでたいめでたい…」
エルなら大丈夫…エルは分かってくれるさ。 そしてその後、マーニャさんはアルタイル城へと向かった…。それからしばらくしてティアから書状が届いた…。
何だろう…書状を広げ…書状にはこう書かれていた…。
──勝手な事をしたランスへ
リーン王妃から全て話を聞いたわ… なので同盟国からランスへのお嫁さんを手配しておきました…。勿論あなたの好きな巨乳よ!巨乳だからね?大事な事なので2回言ったわ!ちゃんと存分に愛してあげるのよ?
追伸
20人手配しましたが足りなかったら言ってね♡
「は…ははは…」
僕はもう笑う事しか出来なかった…トホホ…
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