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第五章
一日限りの…ホントに?
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「一夜限りの復活ってマッ!?」
「マジマジ!冗談抜きでマジだよっ!」
「うわ~…マジなのか。俺ファンだったんだよな~」
「俺も俺も」
「私も私も!」
「憧れるよねぇ~。アイドルって…」
「ホントそう!」
「彼女の最後のライブに私行ったもん。今でも鮮明に覚えてるよ。もうあれから1年以上は経つもんね?」
「ホント輝いてたよねぇ…」
「だよねぇ~。引退と同時にエル様と結婚…羨ましすぎる~」
「結婚式も凄く華やかだったよね!!」
「ホント、それね!」
「いや~~~一日目だけでも嬉しいし、これからもたまにで良いから復活して欲しいよな」
城下町は、いや、世界中と言っていいほど今はこの話題で盛り上がっていた。
『引退した伝説のアイドルの一夜限りの復活祭』
そう…伝説のアイドルこと、今は俺の嫁の一人のミミが一夜限りアイドルとして復活するのだ。たまにはお祭り騒ぎもいいだろうと言う事でミミには内緒で勝手に企画、準備したというわけだ。
テヘペロ!
当日に聞かされたミミの反応はというと…
「無理無理無理無理無理無理無理無理―」
「大丈夫大丈夫!ミミならやれるから!」
「何で勝手に決まってるのっ!?久しく歌っていないし、踊ってもいないんだよっ!?それなのに、それなのに、新曲も今から覚えてくれって無理に決まってるよ!?何でいつも突然なのっ!?私子持ちだよ!?」
「ミミなら出来る!今でもたまに歌ってはいるじゃん?子守歌とか…鼻歌とか…」
「それとこれとは違うよっ!とにかく…私は出来ないからっ!!!」
「よしっ!時間もないしこれを覚えてくれっ!」
「私の話聞いてる!?」
諦めてくれ…ミミ。これはもう決まった事なのだ。人間諦めも大事なんだぞ?一番の理由は大々的に告知もしたからだ。流石に今更復活祭は行いませんと言えないからなっ!?
「今回もミミの為に作った曲なんだ!」
そう言って俺は強引にミミに曲や歌詞を確認してもらう。
「時間も無いのにこれを歌うのっ!?難し過ぎない!?私歌える気がしないんだけどっ!?」
「ミミなら歌えるさっ!」
サムズアップしておこう…。
「サムズアップされても無理なものは無理っ!!いきなりすぎるんだもん!せめて練習させてよ!」
「サプライ~ズ!」
もう一度サムズアップしておく…。
「サプライ~ズじゃないんだよっ!?」
そんなやり取りが交わされ、ついには折れてくれたミミ。ミミは残り少ないわずかな時間で練習へと取り掛かった。 流石は伝説とアイドルと謳われたミミ…。練習で聞かせてもらったその歌声は少しも衰えていなかった。寧ろ洗煉されているとも言えるかもしれない。踊りのキレも猫耳の揺れも尻尾の揺れも完璧だ。
そして…時間はあっという間に過ぎ去り復活祭の幕が開く―
『みんな~~~! 今日は一夜限りの私の復活祭に来てくれてありがとう~~!!』
『『『『『うおお~っ!!!!!』』』』』 『『『『『ミ♡ミ♡ちゃ~ん!!』』』』』
沸き起こる大歓声。燃え上がる熱気。相変わらずミミの人気は健在だな…。
『まずはこの歌から―』
歌が始まるとよりそれらは増していき… 最高潮に達したところで…
『…次が最後の歌になります。この歌は…この今日という日の為だけに作られた新曲です』
「新曲!?」
「マジかっ!?」
「くぅ~~…最後に新曲だと!?」
「今日…ここに来れて良かった…」
「ホントホント…」
『―では聞いて下さい!【ア◯ドル!】!チャッチャッチャッ♪♪♪』
そして…それはまたもや伝説へ――
「伝説へ―じゃないよっ!?失敗してたらとうしてたのっ!?」
「大丈夫!ミミならやれると確信してたから!」
「…もう!本当にもうっ! この埋め合わせは今からたっぷりたっぷりしっかりとサービスしてもらうんだからねっ?」
「…はい。勿論です!」
「じゃあコレ着けて?」
「…俺が!?」
「エル君以外いないでしょ?」
それは有無を言わさぬ笑顔…。漢は黙って、
「猫耳を着ける!尻尾も着ける!」
猫耳と尻尾を装備。まるでミミと同じ猫人族になった気分。
「はわわわっ!?ゴクッ…いい!凄く良いよ!エル君…はぁはぁ…」
「ミミ?」
「はぁはぁ…大丈夫、大丈夫だよ、エル君♡明日の朝迄は離れないからね?はぁはぁ…」
ミミが凄~~~く発情していた。
「相手になるニャ!」
俺がそう返すと…
「はぁはぁ…もう我慢出来ないニャッ!いただきますニャ♡」
まあ、こんな日もたまにはいいよね?
「マジマジ!冗談抜きでマジだよっ!」
「うわ~…マジなのか。俺ファンだったんだよな~」
「俺も俺も」
「私も私も!」
「憧れるよねぇ~。アイドルって…」
「ホントそう!」
「彼女の最後のライブに私行ったもん。今でも鮮明に覚えてるよ。もうあれから1年以上は経つもんね?」
「ホント輝いてたよねぇ…」
「だよねぇ~。引退と同時にエル様と結婚…羨ましすぎる~」
「結婚式も凄く華やかだったよね!!」
「ホント、それね!」
「いや~~~一日目だけでも嬉しいし、これからもたまにで良いから復活して欲しいよな」
城下町は、いや、世界中と言っていいほど今はこの話題で盛り上がっていた。
『引退した伝説のアイドルの一夜限りの復活祭』
そう…伝説のアイドルこと、今は俺の嫁の一人のミミが一夜限りアイドルとして復活するのだ。たまにはお祭り騒ぎもいいだろうと言う事でミミには内緒で勝手に企画、準備したというわけだ。
テヘペロ!
当日に聞かされたミミの反応はというと…
「無理無理無理無理無理無理無理無理―」
「大丈夫大丈夫!ミミならやれるから!」
「何で勝手に決まってるのっ!?久しく歌っていないし、踊ってもいないんだよっ!?それなのに、それなのに、新曲も今から覚えてくれって無理に決まってるよ!?何でいつも突然なのっ!?私子持ちだよ!?」
「ミミなら出来る!今でもたまに歌ってはいるじゃん?子守歌とか…鼻歌とか…」
「それとこれとは違うよっ!とにかく…私は出来ないからっ!!!」
「よしっ!時間もないしこれを覚えてくれっ!」
「私の話聞いてる!?」
諦めてくれ…ミミ。これはもう決まった事なのだ。人間諦めも大事なんだぞ?一番の理由は大々的に告知もしたからだ。流石に今更復活祭は行いませんと言えないからなっ!?
「今回もミミの為に作った曲なんだ!」
そう言って俺は強引にミミに曲や歌詞を確認してもらう。
「時間も無いのにこれを歌うのっ!?難し過ぎない!?私歌える気がしないんだけどっ!?」
「ミミなら歌えるさっ!」
サムズアップしておこう…。
「サムズアップされても無理なものは無理っ!!いきなりすぎるんだもん!せめて練習させてよ!」
「サプライ~ズ!」
もう一度サムズアップしておく…。
「サプライ~ズじゃないんだよっ!?」
そんなやり取りが交わされ、ついには折れてくれたミミ。ミミは残り少ないわずかな時間で練習へと取り掛かった。 流石は伝説とアイドルと謳われたミミ…。練習で聞かせてもらったその歌声は少しも衰えていなかった。寧ろ洗煉されているとも言えるかもしれない。踊りのキレも猫耳の揺れも尻尾の揺れも完璧だ。
そして…時間はあっという間に過ぎ去り復活祭の幕が開く―
『みんな~~~! 今日は一夜限りの私の復活祭に来てくれてありがとう~~!!』
『『『『『うおお~っ!!!!!』』』』』 『『『『『ミ♡ミ♡ちゃ~ん!!』』』』』
沸き起こる大歓声。燃え上がる熱気。相変わらずミミの人気は健在だな…。
『まずはこの歌から―』
歌が始まるとよりそれらは増していき… 最高潮に達したところで…
『…次が最後の歌になります。この歌は…この今日という日の為だけに作られた新曲です』
「新曲!?」
「マジかっ!?」
「くぅ~~…最後に新曲だと!?」
「今日…ここに来れて良かった…」
「ホントホント…」
『―では聞いて下さい!【ア◯ドル!】!チャッチャッチャッ♪♪♪』
そして…それはまたもや伝説へ――
「伝説へ―じゃないよっ!?失敗してたらとうしてたのっ!?」
「大丈夫!ミミならやれると確信してたから!」
「…もう!本当にもうっ! この埋め合わせは今からたっぷりたっぷりしっかりとサービスしてもらうんだからねっ?」
「…はい。勿論です!」
「じゃあコレ着けて?」
「…俺が!?」
「エル君以外いないでしょ?」
それは有無を言わさぬ笑顔…。漢は黙って、
「猫耳を着ける!尻尾も着ける!」
猫耳と尻尾を装備。まるでミミと同じ猫人族になった気分。
「はわわわっ!?ゴクッ…いい!凄く良いよ!エル君…はぁはぁ…」
「ミミ?」
「はぁはぁ…大丈夫、大丈夫だよ、エル君♡明日の朝迄は離れないからね?はぁはぁ…」
ミミが凄~~~く発情していた。
「相手になるニャ!」
俺がそう返すと…
「はぁはぁ…もう我慢出来ないニャッ!いただきますニャ♡」
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