84 / 140
第四章
整理してみる
しおりを挟む
ミリアと唇を重ねた後、イケメンエルフさんは呆然とした様子でハートネス女王に連れられ大人しく帰って行った。
まあ、最初は何事かと思ったものの彼のお陰で俺はまた大事な事に気付く事が出来たので結果オーライという奴だ。彼には悪い事をしたと少し思ってしまうが…。
その後、恋人同士になったミリアとのデートを夕方迄存分に楽しんでから宿へとミリアを送って行った。
えっ?ミリアは大人の階段を登っていないのかって?勿論まだ登ってない。もうすぐミリアの誕生日だし、その時にね…。
そして屋敷へと戻った俺は食事と風呂を済ませてから自室で考え事をしていた。
「多分…俺の気のせいじゃあなくて…レイラもマリンも…それにレーティ達も…俺に好意を持っているんだよな?」
流石にここまで来ると気が付く。ここまで来ないと気付かない鈍感とも言えるが…。とにかく俺自身、よーく考えてみる。先日言われた通りにレイラ達が他の男性のモノになったと仮定すると…
「うん…やっぱり嫌だと思ってしまうんだよな…」
その時点で答えは決まっているよな。付き合いが長いからとかだけではなく、そこにちゃんと俺自身好意を持っているのも今なら分かる。
そんな風に思っていると部屋のドアがトントンとノックする音が…。
「エル…起きてる?」
「起きてるよ、ティア」
部屋のドアをノックしたのはティアだった。ティアを部屋へと招き入れるとティアはちょこんとベッドに腰掛ける。俺もティアに寄り添うような形でベッドへ腰掛ける。するとティアから石鹸の良い匂いが漂ってきて俺の鼻腔をくすぐる。ティアに視線を向けるとその髪はまだ若干濡れている感じがする。頬も僅かだが上気している気がする。その様子からお風呂あがりなのが予測出来た。
(お風呂あがりの女性って色っぽいとか聞くけどホントだったんだな…)
そんな風に思いながらティアに視線を向けていると、ティアがどうかしたとしたのかと聞いてくる。流石にガン見し過ぎてたみたいだ。俺は正直に思っていた事を話すると自分では分からないけどエルからするとそう見えちゃうんだねと言われた。そしてそれを嬉しく思うと言われ、そんな風に言ってくれるティアが余計に可愛く見えてしまう。
まあ、そうなるとどうなるのかというと…
「んぁっ…え、エル…は、激しっ…あっ♡」
―っと、なるのはつい先日迄童貞だった俺からすれば当然そうなる訳でして…。我慢出来る訳ないじゃん?愛する人のお風呂あがりだぜ?もっともっと繋がっていたいと思うよな?想いが通じ合ったばかりだしな。
「も、もぅ~ え、エルったら…激し過ぎるよ?」
「悪い…でも、ティアが可愛過ぎるのがいけないと思うんだ…」
「ば、ばか♡ そ、そんな事言うから…んっ…エルのが溢れて来ちゃった…」
俺のが溢れてって…それって…ごくっ…
「てぃ、ティアっ!!」
「あっ…また…んっ…」
そしてまた燃えた後に俺はティアを抱き締めたまま大事な話をする事にしたんだ。
「…ティア」
「んっ?」
「今日…ミリアにも好きって伝えた」
多分、ティアはミリアとの事もどうなったのか気になって俺の部屋を訪れたんじゃないかと思った。宜しくって言ってたしな。
「そっかぁ…じゃあ、ミリアちゃんの恋もようやく叶ったんだね?」
自分の事の様に嬉しそうにティアが笑いながらそう言った。この世界ではこういうのは不思議ではないんだろうけど俺からすればそれを伝えるのは今も躊躇してしまう。浮気者!とか言われても前世ならおかしくないしな。
「それと…」
「うん?」
「言っておきたい事があって…」
「何?」
「ティアなら分かると思うけど、俺の勘違いとかではないなら…レイラ達も俺に好意を持っているよな?」
「…鈍感なエルもようやく気付いたの?」
「鈍感って…確かにそうかも知れないけどさ」
「ふふっ…ごめんごめん…それで?」
「俺も…レイラ達に…好意を持っているみたいで…その…なっ…」
「ホントにっ!?レイラちゃん達…それはもう飛び跳ねて喜ぶと思うよ?」
「ティアには先に伝えておこうと思って…」
「そっかぁ…。もしかして私が嫌とか思うとかそれに反対するとか思ってた?」
「…うん」
「する訳ないよ?逆に私は嬉しいよ?」
「なら…いいんだけど…」
「でも…ちゃんと私も見てくれないと…愛してくれないと拗ねちゃうからね? なんてね?」
裸で抱き合っているんだし、ウインクしながらそんな可愛い事を言われたら…
「あれっ…?なんで!? え、エルのが…また大きく…」
「ティア!愛してる」
「んんっ…エル…私も…あんっ♡」
まあ、そんな訳で俺は一人一人に好意を伝える事を心に決めたのだった。まずはミリアの誕生日を祝ってからだな。
まあ、最初は何事かと思ったものの彼のお陰で俺はまた大事な事に気付く事が出来たので結果オーライという奴だ。彼には悪い事をしたと少し思ってしまうが…。
その後、恋人同士になったミリアとのデートを夕方迄存分に楽しんでから宿へとミリアを送って行った。
えっ?ミリアは大人の階段を登っていないのかって?勿論まだ登ってない。もうすぐミリアの誕生日だし、その時にね…。
そして屋敷へと戻った俺は食事と風呂を済ませてから自室で考え事をしていた。
「多分…俺の気のせいじゃあなくて…レイラもマリンも…それにレーティ達も…俺に好意を持っているんだよな?」
流石にここまで来ると気が付く。ここまで来ないと気付かない鈍感とも言えるが…。とにかく俺自身、よーく考えてみる。先日言われた通りにレイラ達が他の男性のモノになったと仮定すると…
「うん…やっぱり嫌だと思ってしまうんだよな…」
その時点で答えは決まっているよな。付き合いが長いからとかだけではなく、そこにちゃんと俺自身好意を持っているのも今なら分かる。
そんな風に思っていると部屋のドアがトントンとノックする音が…。
「エル…起きてる?」
「起きてるよ、ティア」
部屋のドアをノックしたのはティアだった。ティアを部屋へと招き入れるとティアはちょこんとベッドに腰掛ける。俺もティアに寄り添うような形でベッドへ腰掛ける。するとティアから石鹸の良い匂いが漂ってきて俺の鼻腔をくすぐる。ティアに視線を向けるとその髪はまだ若干濡れている感じがする。頬も僅かだが上気している気がする。その様子からお風呂あがりなのが予測出来た。
(お風呂あがりの女性って色っぽいとか聞くけどホントだったんだな…)
そんな風に思いながらティアに視線を向けていると、ティアがどうかしたとしたのかと聞いてくる。流石にガン見し過ぎてたみたいだ。俺は正直に思っていた事を話すると自分では分からないけどエルからするとそう見えちゃうんだねと言われた。そしてそれを嬉しく思うと言われ、そんな風に言ってくれるティアが余計に可愛く見えてしまう。
まあ、そうなるとどうなるのかというと…
「んぁっ…え、エル…は、激しっ…あっ♡」
―っと、なるのはつい先日迄童貞だった俺からすれば当然そうなる訳でして…。我慢出来る訳ないじゃん?愛する人のお風呂あがりだぜ?もっともっと繋がっていたいと思うよな?想いが通じ合ったばかりだしな。
「も、もぅ~ え、エルったら…激し過ぎるよ?」
「悪い…でも、ティアが可愛過ぎるのがいけないと思うんだ…」
「ば、ばか♡ そ、そんな事言うから…んっ…エルのが溢れて来ちゃった…」
俺のが溢れてって…それって…ごくっ…
「てぃ、ティアっ!!」
「あっ…また…んっ…」
そしてまた燃えた後に俺はティアを抱き締めたまま大事な話をする事にしたんだ。
「…ティア」
「んっ?」
「今日…ミリアにも好きって伝えた」
多分、ティアはミリアとの事もどうなったのか気になって俺の部屋を訪れたんじゃないかと思った。宜しくって言ってたしな。
「そっかぁ…じゃあ、ミリアちゃんの恋もようやく叶ったんだね?」
自分の事の様に嬉しそうにティアが笑いながらそう言った。この世界ではこういうのは不思議ではないんだろうけど俺からすればそれを伝えるのは今も躊躇してしまう。浮気者!とか言われても前世ならおかしくないしな。
「それと…」
「うん?」
「言っておきたい事があって…」
「何?」
「ティアなら分かると思うけど、俺の勘違いとかではないなら…レイラ達も俺に好意を持っているよな?」
「…鈍感なエルもようやく気付いたの?」
「鈍感って…確かにそうかも知れないけどさ」
「ふふっ…ごめんごめん…それで?」
「俺も…レイラ達に…好意を持っているみたいで…その…なっ…」
「ホントにっ!?レイラちゃん達…それはもう飛び跳ねて喜ぶと思うよ?」
「ティアには先に伝えておこうと思って…」
「そっかぁ…。もしかして私が嫌とか思うとかそれに反対するとか思ってた?」
「…うん」
「する訳ないよ?逆に私は嬉しいよ?」
「なら…いいんだけど…」
「でも…ちゃんと私も見てくれないと…愛してくれないと拗ねちゃうからね? なんてね?」
裸で抱き合っているんだし、ウインクしながらそんな可愛い事を言われたら…
「あれっ…?なんで!? え、エルのが…また大きく…」
「ティア!愛してる」
「んんっ…エル…私も…あんっ♡」
まあ、そんな訳で俺は一人一人に好意を伝える事を心に決めたのだった。まずはミリアの誕生日を祝ってからだな。
289
お気に入りに追加
1,582
あなたにおすすめの小説
異世界でスローライフを満喫する為に
美鈴
ファンタジー
ホットランキング一位本当にありがとうございます!
【※毎日18時更新中】
タイトル通り異世界に行った主人公が異世界でスローライフを満喫…。出来たらいいなというお話です!
※カクヨム様にも投稿しております
※イラストはAIアートイラストを使用
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
異世界転生漫遊記
しょう
ファンタジー
ブラック企業で働いていた主人公は
体を壊し亡くなってしまった。
それを哀れんだ神の手によって
主人公は異世界に転生することに
前世の失敗を繰り返さないように
今度は自由に楽しく生きていこうと
決める
主人公が転生した世界は
魔物が闊歩する世界!
それを知った主人公は幼い頃から
努力し続け、剣と魔法を習得する!
初めての作品です!
よろしくお願いします!
感想よろしくお願いします!
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~
イノナかノかワズ
ファンタジー
助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。
*話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。
*他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。
*頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。
*無断転載、無断翻訳を禁止します。
小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。
カクヨムにても公開しています。
更新は不定期です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる