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第四章
母と娘の会話再び
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「…ティア。それではどうなったのかを詳しく…それはもう、詳しく聞かせて下さいな」
「何で当然の様にアルタイル領に居るのですか、お母様!?」
エルとミリアちゃんがデートに向かった後、私はエルの屋敷へとまっすぐ帰って来たのですが、まさかお母様がいらっしゃっているとは思いませんでした…。
「ふっ…何をたわけたことを言っているのです?そろそろ娘が大人の階段を登りそうとの虫の報せを受け、早馬を走らせて来たに決まっているでしょう?」
「虫の報せって何ですか!?本当にそんなものがあるとでも!?」
「あります!本当にあるのですよ、ティア!ここに断言します!虫の報せは本当にあると!」
「そ、そんな事…断言されても…」
「ともかく…虫の報せを受けずともそろそろだろうとは思っていましたよ?だからアレも念の為、その時の為に持たせておいたでしょう?」
「っ!? お、お母様…それってまさか…エルのアレが元気になりまくった事と関係あるのでは!?」
「? 何を当たり前の事を言っているのです?精力剤を少し盛ったに決まっているでしょうに」
お母様が原因だったとは…。それも堂々と言い放っていますね…。少しは反省して欲しい所ですが、いや…まあ、そのお陰もあり気絶するまで愛しあえたから強くは言えませんが…。
「まあ、あなたの歩き方を見れば何があったのかは一目瞭然ですけどね」
「ああ…それは…確かに…」
エルのがまだ入っている気がして歩き方がぎこちないのは自分でも分かっている。初めてだったし…それは仕方ない事でしょう。
「体も大丈夫ですね?」
「はい、違和感はありますが問題ありません」
「よろしい。では、ズバリ聞きます!私が聞きたいのは至宝の事です。ローズレインの至宝はちゃんと出せたのですか?」
至宝…ああ…大しゅきホールドの事ですね。
「そ、そちらに関してもしっかりと実践しました。み、密着感が最高でした…」
抜かりはありませんよ、お母様。
「ふむ。それではたっぷりと、それはもうたっぷりと注ぎ込んで貰ったのですね?」
「は、はい。最後の一滴迄しっかりと…今も私の中に残っています」
体は拭いたけど…まだお風呂に入っていないしね。あっ…また奥からエルのが…。
「少し気が早いですが…とうとう私もおばあちゃんになる日もそう遠くないわね!」
お父様だけではなくお母様も楽しみにしているのですね。私もエルとの子供は楽しみです。宿ってくれてるといいなと思いながら下腹を優しく愛おしく撫でてしまいます。
「そう…長くは待たせないつもりです」
「宜しくね、ティア」
「はい」
「それから…」
まだ何か話すことが?
「ティア…本当に良かったわね?」
「あっ…」
頭に手を乗せ、慈愛の表情とでもいうのでしょうか?とにかくそんな表情でこちらを見て、優しく私の頭を撫でながらそんな事を言うお母様。
それは…ズルいです。ホントにズルいですよ?この間と同じ様に母の愛を感じてしまい、思わず涙ぐんでしまいます…。
「ほらほら、泣かないの。あなたが今まで頑張ってきたこと…それが報われたんでしょ?」
「ううっ…はい…はい」
「あなたの…娘の幸せは私の幸せでもあるのよ?これからもっとそれを感じる筈よ…だから…幸せになりなさいね?」
「…はぃ」
娘の幸せを願わない親はいないという言葉が心に浮かび…余計に涙が出てくる私だった。
「何で当然の様にアルタイル領に居るのですか、お母様!?」
エルとミリアちゃんがデートに向かった後、私はエルの屋敷へとまっすぐ帰って来たのですが、まさかお母様がいらっしゃっているとは思いませんでした…。
「ふっ…何をたわけたことを言っているのです?そろそろ娘が大人の階段を登りそうとの虫の報せを受け、早馬を走らせて来たに決まっているでしょう?」
「虫の報せって何ですか!?本当にそんなものがあるとでも!?」
「あります!本当にあるのですよ、ティア!ここに断言します!虫の報せは本当にあると!」
「そ、そんな事…断言されても…」
「ともかく…虫の報せを受けずともそろそろだろうとは思っていましたよ?だからアレも念の為、その時の為に持たせておいたでしょう?」
「っ!? お、お母様…それってまさか…エルのアレが元気になりまくった事と関係あるのでは!?」
「? 何を当たり前の事を言っているのです?精力剤を少し盛ったに決まっているでしょうに」
お母様が原因だったとは…。それも堂々と言い放っていますね…。少しは反省して欲しい所ですが、いや…まあ、そのお陰もあり気絶するまで愛しあえたから強くは言えませんが…。
「まあ、あなたの歩き方を見れば何があったのかは一目瞭然ですけどね」
「ああ…それは…確かに…」
エルのがまだ入っている気がして歩き方がぎこちないのは自分でも分かっている。初めてだったし…それは仕方ない事でしょう。
「体も大丈夫ですね?」
「はい、違和感はありますが問題ありません」
「よろしい。では、ズバリ聞きます!私が聞きたいのは至宝の事です。ローズレインの至宝はちゃんと出せたのですか?」
至宝…ああ…大しゅきホールドの事ですね。
「そ、そちらに関してもしっかりと実践しました。み、密着感が最高でした…」
抜かりはありませんよ、お母様。
「ふむ。それではたっぷりと、それはもうたっぷりと注ぎ込んで貰ったのですね?」
「は、はい。最後の一滴迄しっかりと…今も私の中に残っています」
体は拭いたけど…まだお風呂に入っていないしね。あっ…また奥からエルのが…。
「少し気が早いですが…とうとう私もおばあちゃんになる日もそう遠くないわね!」
お父様だけではなくお母様も楽しみにしているのですね。私もエルとの子供は楽しみです。宿ってくれてるといいなと思いながら下腹を優しく愛おしく撫でてしまいます。
「そう…長くは待たせないつもりです」
「宜しくね、ティア」
「はい」
「それから…」
まだ何か話すことが?
「ティア…本当に良かったわね?」
「あっ…」
頭に手を乗せ、慈愛の表情とでもいうのでしょうか?とにかくそんな表情でこちらを見て、優しく私の頭を撫でながらそんな事を言うお母様。
それは…ズルいです。ホントにズルいですよ?この間と同じ様に母の愛を感じてしまい、思わず涙ぐんでしまいます…。
「ほらほら、泣かないの。あなたが今まで頑張ってきたこと…それが報われたんでしょ?」
「ううっ…はい…はい」
「あなたの…娘の幸せは私の幸せでもあるのよ?これからもっとそれを感じる筈よ…だから…幸せになりなさいね?」
「…はぃ」
娘の幸せを願わない親はいないという言葉が心に浮かび…余計に涙が出てくる私だった。
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