上 下
1 / 140
プロローグ

プロローグ

しおりを挟む
~はじめに~

 私の作品が初めての方はこれからどうぞ宜しくお願い致します。私の作品を読んでいるよ~と、いう方は引き続きどうぞ宜しくお願いします、筆者の美鈴です。
 本来ならこの作品は私の他作品が完結してから投稿する予定だったのですが私が病気がちな為に入院していたり療養していたりとしてしまい、更新が遅れてしまっているため、更新待ちに少しでも繋ぎになればと思い投稿する事にしました。
 しっかり体調を整えて他作品もしっかりと更新していきますので引き続き美鈴の応援宜しくお願いします。長くなりましたが本編をどうぞ!

♢♢♢


「わりい、俺死んだ」

  みんな知ってるであろう有名なセリフ…。

 何でそんな事を今、俺は言ってるのかって? それは間違いなく俺が死んでしまったから…。


 ♢

 その日の俺は疲れが溜まっていた…んだと思う。毎日毎日勉強や部活に精を出していたし、バイトもしていた…。
 だからかは分からないが体に疲労が溜まり、挙げ句の果てには風邪をひいてしまったんだ。おまけに40度の熱迄出てきやがった……。

  体力がないなんて言ってくれるなよ…?とにかくそんな状態でも俺は休まずに全てをこなしてた事を評価してくれるとありがたい。

 でも無理がたたってしまいバイトの帰り道にある歩道橋の階段を踏み外して……そして強烈な痛みと共に意識は真っ暗な闇の中へ…。

  ─で、冒頭への話と戻る訳だが…。言っておくが夢オチとかそういうのじゃないんだからね?

 これは現実だと認識出来る。だって現在進行形で俺は…俺は…… 女性からおっぱいを貰い飲んでいるのだから…。 




  最初はさあ、何事かと思ったよ?意識が戻ったは良いけど何も見えないし、自由に動かない体で真っ暗な柔らかいトンネルを無意識にどこかに向かい這いずっていたんだから…。何か息苦しいしさ…。

 階段から落ちた後遺症と思った位だ…。 

 ─で、長いトンネルみたいな所からようやく頭に空気が触れた感触が…出口か?と思ったらそのままスルンっと体全体が空気に触れたのが分かったんだ…。

 ―出られた!? ―と、思ったのも束の間、マスクと頭に頭巾とでも言えば良いのかな?
 とにかくそういうので顔や頭を隠している巨大な女性に抱き抱えられたんだ。 何で女性って分かるかって?だって…胸元に抱き抱えられているんだからほらっ…、当たるだろ?そう、女性の胸だ。わざと当ててるんだよ?―とか、言われてみたいが残念ながら今はそれどころじゃない…。 とにかくこんな巨大な女性見た事もない。まずは助けを呼ぼうと声を… 

「おぎゃー!」 

 んっ?おぎゃー!って、何だ?声を出し続けてみる。 

「おぎゃー!おぎゃー!おぎゃー!」

  ……俺の声!?俺の声なのかっ!? 

「奥様…げ、元気な男の子に御座います!」

「はぁはぁ…ほ…本当に?」 

「は、はい、奥様…」

  頭巾にマスクをつけ涙を流す女性は俺を何かで包むと奥様と呼ばれた綺麗な若い女性に俺を手渡したんだ…。その女性はよく見ると額に汗を浮かべている…。 

「あらっ…この子…もしかして…もう目が見えてるのかしら?」

「もしかしたらそうかも知れませんね、奥様…」 

「私の…私の可愛い赤ちゃん…」 

 …赤ちゃんって言った!?今、赤ちゃんって言ったよね!?―と、いう事は先程の女性は巨大だったわけじゃなくて…俺が赤ちゃんだったから巨大に見えただけ…? 

「奥様…まずは母乳を…」 

「そうね…私の赤ちゃん…しっかり飲んで、元気に育ってね?」

  俺にうら若き女性のおっぱいが近付いて来る…。この女性が母親?若くね!?そう思っているうちにおっぱいと俺の口の距離がゼロになろうとしている。なるほど…俺は赤ちゃんだから飲めと?

 ふっふっふっ…あっはっはっ─ 

 ─って、飲めるかぁー!?こちとらさっきまで思春期真っ只中の高校生だったんだぞ?いくら母親だろうとはいえ…やましいというか…。
 エッチというかそういうのには勿論興味はあったんだけど残念ながら童貞だよ!僕の亀さんは出番がないまま、海へと帰って行ったのさ…

キラ~ン…。

くっ…悲しい現実だった…。涙が出そう。だって赤ちゃんなんだもん(泣) 

「はい、あ~ん?」 

「!?」 

 そんな事を思っていたら、それはいつの間にか僕の唇へとツンツン当たっている…。心なしかお腹が空いてきた気が…。くっ…致し方なし…。生きる為だ。 

“パクっ…”

「…んぐ……んぐっ……」 

「んっ…良い子…良い子…しっかり飲んで…元気いっぱい育ってね? 私の…世界の…愛し子…」

  んっ…?母さんと思わしき人は何て言ったんだ?世界のとか愛しのとか聞こえたけどよくは聞き取れなかった。

 その時の俺は知らなかった…。ここがどんな世界でどんな状況なのかを……。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

異世界でスローライフを満喫する為に

美鈴
ファンタジー
ホットランキング一位本当にありがとうございます! 【※毎日18時更新中】 タイトル通り異世界に行った主人公が異世界でスローライフを満喫…。出来たらいいなというお話です! ※カクヨム様にも投稿しております ※イラストはAIアートイラストを使用

男が少ない世界に転生して

美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです! 旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします! 交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。

男がほとんどいない世界に転生したんですけど…………どうすればいいですか?

かえるの歌🐸
恋愛
部活帰りに事故で死んでしまった主人公。 主人公は神様に転生させてもらうことになった。そして転生してみたらなんとそこは男が1度は想像したことがあるだろう圧倒的ハーレムな世界だった。 ここでの男女比は狂っている。 そんなおかしな世界で主人公は部活のやりすぎでしていなかった青春をこの世界でしていこうと決意する。次々に現れるヒロイン達や怪しい人、頭のおかしい人など色んな人達に主人公は振り回させながらも純粋に恋を楽しんだり、学校生活を楽しんでいく。 この話はその転生した世界で主人公がどう生きていくかのお話です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ この作品はカクヨムや小説家になろうで連載している物の改訂版です。 投稿は書き終わったらすぐに投稿するので不定期です。 必ず1週間に1回は投稿したいとは思ってはいます。 1話約3000文字以上くらいで書いています。 誤字脱字や表現が子供っぽいことが多々あると思います。それでも良ければ読んでくださるとありがたいです。

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件

森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。 学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。 そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……

恋愛ゲームのモブに転生した俺!~ヒロインキャラが全員好感度MAXなのは気のせいでしょうか?

美鈴
ファンタジー
恋愛ゲームのヒロイン全員を攻略し終えた瞬間何故かゲームのモブに転生していた。モブだから平穏に生きようと決めたのにヒロイン全員寄って来るのですがなんでですか?しかもゲームはまだ本編始まってないですよね? ※エロには★がついています。 ※カクヨム様にも投稿しておりますが内容が異なります。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

処理中です...