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プロローグ
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天界ヴァルハラ。神々が住まう神界の名称。そこにあるオリンポス宮殿と呼ばれる神が住んでいる宮殿の執務室。
「のぅ~ メタトロンや~?」
「―どうかされましたか神様?」
「―暇なんじゃが…」
「ひ、暇って神様とおろう御方が何を言ってるんですか!自覚を持って下さい、自覚をっ!?」
「…そんな風に言わんでもええでは無いかっ!?ホントの事じゃろうてっ!?お主もそう思うじゃろじゃろ?」
「…ノーコメントでお願い致します」
「―で、下界を見てて思ったんじゃが…」
「…何をでしょうか?」
「人間が動画撮って動画配信ってしとるじゃろ?」
「ええ、しておりますね。確か…つい何年か何十年か前迄はテレビという物でしたっけ?そういう物でしか映像はなかった気がしますが、最近では誰でも映像やらを撮り、見せる事が出来る様に発展したみたいですね…それが?」
「ワシも動画を撮って配信しようと思っておる!」
「…はい?」
何を言っているのだろうか神様は…
「そうか!分かってくれおるか!」
「違います神様!今のは相槌では無く疑問のはい?です。何故突然?しかも何を撮って、どこに配信するというのですか?」
「ふぉっふぉっふぉっ!それはちゃんと考えておるわい! はい、こちら! ど~ん!というわけで人間が使うタブレットを改良した神動画専門タブレットじゃっ!」
「…神様。いつからそんなものをご用意になられたのです?」
「そんなジト目で見るでない。美女ならともかく…まぁ、細かい事はどうでもよいよい!これを他の神々や天使達に配る予定じゃっ!」
「…百歩譲ってそれは分かりましたが何を撮り、何を配信されるのですか?」
「よくぞ聞いてくれおったわい。ちゃんと考えておるぞい!人間じゃっ、人間を撮るっ!」
「人間の何を?」
「ワシが用意した土地で無人島生活!今の流行りじゃろ?今では人間達の文化も発展し過ぎてしもうたが人間達が付けた石器時代じゃったか?あの懐かしい時代の人間達。何も無い所から生活を始め作り上げ築いて来た古き良き懐かしい姿。あれをもう一度ワシ自身観たい。撮れた動画はワシが責任を持って編集する予定じゃしな!」
「…なるほど。確かに。神様に滅多に会えない下級天使なんかは喜ぶ筈でしょうし、観るでしょうね」
「そうじゃろ!そうじゃろ!」
「しかしどこの人間を神様が作られる世界に?」
「舞台はもう作っておる!」
「…既に作られていたのですね!というより最初からそのつもりだったのでしょう?」
「ふぉっふぉっふぉっ!まぁ~のぉ~!」
「それでしたら神様。人間にも目星をつけられておられるのですか?」
「それはのぉ~メタトロン。今日亡くなる予定の人間は?」
「今日ですか?暫しお待ちを……………… …………………全員で583人。内、230人が飛行機事故で亡くなる予定です」
「ふむ。結構多いのぉ~」
「人間界も色々ありますからねぇ~」
「飛行機事故か。飛んでいた飛行機にミサイルが当たったじゃと…。ツイて無い上に相変わらず人は争いが絶えんのぉ~。230人……。その中から選ぶとしよう」
「リストを見ますか?」
「よい。力を使ってどの様な人間か見てみるわい」
「はっ!」
パァァ─!
神様から光が発せられる。なんとも神々しいお姿。
「………決めたぞい。この子にするとしよう。歳は16。名は末広豊和。丁度趣味がサバイバルで動画を見て知識もある。この子なら大丈夫じゃろうて」
「1人ですか?」
「最初は1人で良かろう!まずは観てみないとどうなるか分からんしのぉ~」
「では…その者が亡くなり次第、作られた世界に送るということで?」
「うむ。後、今日亡くなる残りの者達の魂はワシが保管しておくとしよう。一度目の現世では終わった命…願わくば無人島で第二の人生を歩み幸せになって欲しいものじゃが…」
「ではその様に手配しておきます」
「うむ。頼んだ。それとワシは今から力を使い皆に連絡、神タブレットを贈る事にする。まずはホレ。メタトロン、お主の分じゃっ!しっかり観てコメントもするんじゃぞ!」
「ありがとうございます」
「それでは頼むぞ」
「はい、承りました!」
─神の動画配信企画が決まった瞬間であった。
「のぅ~ メタトロンや~?」
「―どうかされましたか神様?」
「―暇なんじゃが…」
「ひ、暇って神様とおろう御方が何を言ってるんですか!自覚を持って下さい、自覚をっ!?」
「…そんな風に言わんでもええでは無いかっ!?ホントの事じゃろうてっ!?お主もそう思うじゃろじゃろ?」
「…ノーコメントでお願い致します」
「―で、下界を見てて思ったんじゃが…」
「…何をでしょうか?」
「人間が動画撮って動画配信ってしとるじゃろ?」
「ええ、しておりますね。確か…つい何年か何十年か前迄はテレビという物でしたっけ?そういう物でしか映像はなかった気がしますが、最近では誰でも映像やらを撮り、見せる事が出来る様に発展したみたいですね…それが?」
「ワシも動画を撮って配信しようと思っておる!」
「…はい?」
何を言っているのだろうか神様は…
「そうか!分かってくれおるか!」
「違います神様!今のは相槌では無く疑問のはい?です。何故突然?しかも何を撮って、どこに配信するというのですか?」
「ふぉっふぉっふぉっ!それはちゃんと考えておるわい! はい、こちら! ど~ん!というわけで人間が使うタブレットを改良した神動画専門タブレットじゃっ!」
「…神様。いつからそんなものをご用意になられたのです?」
「そんなジト目で見るでない。美女ならともかく…まぁ、細かい事はどうでもよいよい!これを他の神々や天使達に配る予定じゃっ!」
「…百歩譲ってそれは分かりましたが何を撮り、何を配信されるのですか?」
「よくぞ聞いてくれおったわい。ちゃんと考えておるぞい!人間じゃっ、人間を撮るっ!」
「人間の何を?」
「ワシが用意した土地で無人島生活!今の流行りじゃろ?今では人間達の文化も発展し過ぎてしもうたが人間達が付けた石器時代じゃったか?あの懐かしい時代の人間達。何も無い所から生活を始め作り上げ築いて来た古き良き懐かしい姿。あれをもう一度ワシ自身観たい。撮れた動画はワシが責任を持って編集する予定じゃしな!」
「…なるほど。確かに。神様に滅多に会えない下級天使なんかは喜ぶ筈でしょうし、観るでしょうね」
「そうじゃろ!そうじゃろ!」
「しかしどこの人間を神様が作られる世界に?」
「舞台はもう作っておる!」
「…既に作られていたのですね!というより最初からそのつもりだったのでしょう?」
「ふぉっふぉっふぉっ!まぁ~のぉ~!」
「それでしたら神様。人間にも目星をつけられておられるのですか?」
「それはのぉ~メタトロン。今日亡くなる予定の人間は?」
「今日ですか?暫しお待ちを……………… …………………全員で583人。内、230人が飛行機事故で亡くなる予定です」
「ふむ。結構多いのぉ~」
「人間界も色々ありますからねぇ~」
「飛行機事故か。飛んでいた飛行機にミサイルが当たったじゃと…。ツイて無い上に相変わらず人は争いが絶えんのぉ~。230人……。その中から選ぶとしよう」
「リストを見ますか?」
「よい。力を使ってどの様な人間か見てみるわい」
「はっ!」
パァァ─!
神様から光が発せられる。なんとも神々しいお姿。
「………決めたぞい。この子にするとしよう。歳は16。名は末広豊和。丁度趣味がサバイバルで動画を見て知識もある。この子なら大丈夫じゃろうて」
「1人ですか?」
「最初は1人で良かろう!まずは観てみないとどうなるか分からんしのぉ~」
「では…その者が亡くなり次第、作られた世界に送るということで?」
「うむ。後、今日亡くなる残りの者達の魂はワシが保管しておくとしよう。一度目の現世では終わった命…願わくば無人島で第二の人生を歩み幸せになって欲しいものじゃが…」
「ではその様に手配しておきます」
「うむ。頼んだ。それとワシは今から力を使い皆に連絡、神タブレットを贈る事にする。まずはホレ。メタトロン、お主の分じゃっ!しっかり観てコメントもするんじゃぞ!」
「ありがとうございます」
「それでは頼むぞ」
「はい、承りました!」
─神の動画配信企画が決まった瞬間であった。
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