12 / 42
第一部
木曜日①
しおりを挟む
学校が終わると直ぐに帰る準備をして校舎を出る。今日は恋歌ちゃんと出掛けるからだ。待ち合わせ場所はお互いの高校のほぼ中間地点に当たる一軒のタバコ屋の前だ。校門を出た所で…
「ん…豊君、来ちゃった♡」
恋歌ちゃんだ。来ちゃった♡って、可愛過ぎじゃない?心臓がドキドキする。
「は、早いね、恋歌ちゃん。早く終わったの?」
「ん…用事があるって言って少しだけ早く帰って来たの。だって、楽しみにしてたんだから…」
「じゃ、じゃあ行こうか?ここではなんだし…」
「ん…もぅ!そういう時は僕も楽しみにしてたとか言うもんなんだよ、豊君?」
「うっ…ごめんね、そういうの、僕慣れていなくて…」
「ん…慣れているよりは慣れていない方が私は嬉しいから許してあげる」
「うん」
恋歌ちゃんが僕の腕に抱き付いて来る。その際、柔らかい感触が…
「れ、恋歌ちゃん!そ、その腕に…」
「ん…………恥ずかしいけど当ててるんだよ?」
「…っ!?」
「んっ…どう、私の胸?」
「えっ?」
「…感触」
「…柔らかい…です」
「ふふっ………豊君のエッチ♡」
それは僕がエッチなの!?当ててくる恋歌ちゃんじゃないのかな?とても言えないけど。
「きょ…今日は何処に行くの?」
「ん…誤魔化した…」
「ご、誤魔化してないよ、気になったから」
「ん……気持良くなれる と•こ•ろ」
「えっ?」
気持ち良くなれるところ!?気持ち良くなれるところって何処?何する所なの?それってそういう事だよね?間違い無いよね?世の中の男性ならこういう時ってどう思うかな。良いのか…?このまま恋歌ちゃんと結ばれて…。打ち明けた方が良いよね?僕はストーカーです。君にストーカーしていると…。でも打ち明けたらこんな関係は間違いなく無くなるよね?せっかくこうして恋歌ちゃんとお話出来ているのに…。
そして連れられて行かれた場所はカラオケ店。………知ってた。知ってたさ……(泣)。確かに大声で歌い、気持ち良くなれるもんね?でもね…僕だって男だ。そういう事を考えてしまう年頃なんだよ?勘違いしてしまう僕が悪いけど…。でも僕とそんな関係になりたいなんて思う筈無いよね?
曲を入れ恋歌ちゃんが先に歌うみたい。音楽がなり始めると恋歌ちゃんは可愛く振り付けしながら歌う。透き通った歌声、1つ1つの仕草に心を奪われる。歌い終えると僕の隣に来てまた僕の腕に抱き付き、
「ん…どうだった?」
「…凄く上手かった。恋歌ちゃんは歌も凄く上手いんだね」
「ん…ありがとう。次は豊君の番!楽しみだなぁ…」
「僕は普通だと思うから期待しないでね?」
(カラオケか…。こういう場所で歌うなんて久しぶりだ。吹雪と美憂ちゃんと行った以来だよね…)
歌い終えると豊君の歌声、私は好きだなぁと言ってくれた。ソロで歌ったり、デュエットしたり…。本当に掛け替えのない楽しい時間を過ごした。まぁ、そんな時間は過ぎるのも早いものでもう帰る時間となった。
「ん…今日は私が誘ったから私が奢るね?」
「ううん、楽しかったし僕が払うよ」
「ん…それは駄目」
「良いから…」
「ん…じゃあ…今日は割り勘にして…また付き合ってくれる?」
「…うん。そうしようか」
割り勘で払いまた一緒に来る約束をする。恋人になった様な感覚。そんな気持ちに浸りながら恋歌ちゃんとカラオケ店を出たところで…、
「…西嶌君?」
アイツと会ったんだ。ストーカーなんて事をしているのにこんな楽しい時間を過ごした罰なのかもしれない。
「ん…豊君、来ちゃった♡」
恋歌ちゃんだ。来ちゃった♡って、可愛過ぎじゃない?心臓がドキドキする。
「は、早いね、恋歌ちゃん。早く終わったの?」
「ん…用事があるって言って少しだけ早く帰って来たの。だって、楽しみにしてたんだから…」
「じゃ、じゃあ行こうか?ここではなんだし…」
「ん…もぅ!そういう時は僕も楽しみにしてたとか言うもんなんだよ、豊君?」
「うっ…ごめんね、そういうの、僕慣れていなくて…」
「ん…慣れているよりは慣れていない方が私は嬉しいから許してあげる」
「うん」
恋歌ちゃんが僕の腕に抱き付いて来る。その際、柔らかい感触が…
「れ、恋歌ちゃん!そ、その腕に…」
「ん…………恥ずかしいけど当ててるんだよ?」
「…っ!?」
「んっ…どう、私の胸?」
「えっ?」
「…感触」
「…柔らかい…です」
「ふふっ………豊君のエッチ♡」
それは僕がエッチなの!?当ててくる恋歌ちゃんじゃないのかな?とても言えないけど。
「きょ…今日は何処に行くの?」
「ん…誤魔化した…」
「ご、誤魔化してないよ、気になったから」
「ん……気持良くなれる と•こ•ろ」
「えっ?」
気持ち良くなれるところ!?気持ち良くなれるところって何処?何する所なの?それってそういう事だよね?間違い無いよね?世の中の男性ならこういう時ってどう思うかな。良いのか…?このまま恋歌ちゃんと結ばれて…。打ち明けた方が良いよね?僕はストーカーです。君にストーカーしていると…。でも打ち明けたらこんな関係は間違いなく無くなるよね?せっかくこうして恋歌ちゃんとお話出来ているのに…。
そして連れられて行かれた場所はカラオケ店。………知ってた。知ってたさ……(泣)。確かに大声で歌い、気持ち良くなれるもんね?でもね…僕だって男だ。そういう事を考えてしまう年頃なんだよ?勘違いしてしまう僕が悪いけど…。でも僕とそんな関係になりたいなんて思う筈無いよね?
曲を入れ恋歌ちゃんが先に歌うみたい。音楽がなり始めると恋歌ちゃんは可愛く振り付けしながら歌う。透き通った歌声、1つ1つの仕草に心を奪われる。歌い終えると僕の隣に来てまた僕の腕に抱き付き、
「ん…どうだった?」
「…凄く上手かった。恋歌ちゃんは歌も凄く上手いんだね」
「ん…ありがとう。次は豊君の番!楽しみだなぁ…」
「僕は普通だと思うから期待しないでね?」
(カラオケか…。こういう場所で歌うなんて久しぶりだ。吹雪と美憂ちゃんと行った以来だよね…)
歌い終えると豊君の歌声、私は好きだなぁと言ってくれた。ソロで歌ったり、デュエットしたり…。本当に掛け替えのない楽しい時間を過ごした。まぁ、そんな時間は過ぎるのも早いものでもう帰る時間となった。
「ん…今日は私が誘ったから私が奢るね?」
「ううん、楽しかったし僕が払うよ」
「ん…それは駄目」
「良いから…」
「ん…じゃあ…今日は割り勘にして…また付き合ってくれる?」
「…うん。そうしようか」
割り勘で払いまた一緒に来る約束をする。恋人になった様な感覚。そんな気持ちに浸りながら恋歌ちゃんとカラオケ店を出たところで…、
「…西嶌君?」
アイツと会ったんだ。ストーカーなんて事をしているのにこんな楽しい時間を過ごした罰なのかもしれない。
21
お気に入りに追加
67
あなたにおすすめの小説
男が少ない世界に転生して
美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです!
旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします!
交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
転生したら男女逆転世界
美鈴
ファンタジー
階段から落ちたら見知らぬ場所にいた僕。名前は覚えてるけど名字は分からない。年齢は多分15歳だと思うけど…。えっ…男性警護官!?って、何?男性が少ないって!?男性が襲われる危険がある!?そんな事言われても…。えっ…君が助けてくれるの?じゃあお願いします!って感じで始まっていく物語…。
※カクヨム様にも掲載しております
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり

貞操観念逆転世界におけるニートの日常
猫丸
恋愛
男女比1:100。
女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。
夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。
ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。
しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく……
『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』
『ないでしょw』
『ないと思うけど……え、マジ?』
これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。
貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる