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第一部
病院
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救急車に乗せられ運ばれ向かったのは街にある総合病院。救急車なんて初めて乗ったんだけど、どんどん他の車が避けてくれて救急車が通れる様に道を譲ってくれる。ホントああいう風に世の中全ての人が譲り合いの精神持てたら平和な世の中になるだろうね?
病院に着くと緊急外来患者という入り口に案内され真冬先輩に連れ添われ歩いて行く。勿論、真冬先輩には俺のブレザーを着て貰っている。左袖は切られて破けてるけど…。
暫くすると担当の先生が来られ麻酔をされるとあれやこれやと事は進み結果的に15針位縫われたみたい。聞いたところによるとお医者さんによって縫う針の回数は違うみたい。俺の担当の先生は出来るだけ傷痕が目立たなくなる様に少し多く縫ったらしい。
処置を終えた俺は真冬先輩の元へ。真冬先輩は待合室に座って居た。俺の姿を見るなり駆け寄りそっ~と抱き締められる。相変わらす先程と同じ様に甘い香りが鼻腔を擽る。
「お待たせしました。真冬先輩」
「…大丈夫なの?」
「勿論、二週間位で抜糸だそうです。それまでは余り動かさない様にしないといけないみたいですが…」
「ごめんね。私のせいで…」
「先輩のせいでは無いですよ。悪いのはアイツ等ですから。先輩こそ大丈夫ですか?怖かったと思うし、そっちの方が心配ですよ?」
「もぅ、相変わらず自分より他の人を心配して優しいんだから…心配しなくても私は大丈夫よ。だって…」
「だって?」
「私は怖い思いよりも豊和君のかっこ良さに心を奪われちゃったから/////」
「…恐縮です」
(返答に困る事言わないで…)
「ぷっ…何よそれ…フフフ…本当にありがとうね…豊和君…」
「はい、お互い無事で何よりですね?」
──「豊和!あんた大丈夫なの!って……」
「母さん!?」
「お義母様!?」
慌てて真冬先輩が俺から距離をとる。
「はぁ~、怪我をして病院に運ばれたと聞いて慌てて来たけど綺麗な子とイチャイチャしてるとは…」
「してねぇ──!」
「してるでしょ?」
「初めまして!豊和君のお義母様。豊和君とお付き合いさせて貰っている須藤真冬と申します」
「えっ……イヤ、まだ付き合っていない筈ですよね?」
「あんた付き合っている人が居たの?」
「付き合ってね────────ぇ!」
「今のところキス迄の健全なお付き合いをさせて貰っています…(ポッ)」
「お───────い!何言ってんすか?」
「あんた…まさか…女の子の唇奪っておいて付き合って無いとか…そんな息子に育てた覚えは無いわよ!」
「いや、違うんだ母さん!違うんだよ、違わない部分もあるけど違うというか…」
「こ…の馬鹿息子がぁー!」
ゴチン!
「─痛っ!何するんだよ」
「あんたが女の子の唇を奪っておいて言い訳するからでしょ!」
「…だから少し誤解があるとさっきから…」
「あんた、この際だから言うけど幸子ちゃんや深雪ちゃんの事はどうしたのよ?あの子達は昔からあんたの事…」
「お義母様。その件は何も心配御座いません。豊和君はお二人共とキスを既に済ませております…」
「「はぁ───────────!!」」
(何言ってくれてんの?真冬先輩!?)
「何であんた迄驚いているのよ馬鹿息子!どういう事なの?詳しく説明しなさい!」
「いや…母さん…説明も何も…」
「後、遥と唯という女性共にキス迄は済ませており、キスの予定がある女性が後、別にお二人程居ます…」
「「はぁ─────────っ!!??」」
「豊和…説明しなさい!今すぐに!!」
拝啓!真冬先輩どういうおつもりなのですか?俺を一体どうしたいのでしょうか?言い訳をさせて頂くと唇を奪われたのは俺であって…でも…キスした事自体は事実です。一応最低な男なのは自覚しておりますがどうすれば宜しいのでしょうか?母さんの雷が落ちる前に簡潔に教えて下さると助かります…。
病院に着くと緊急外来患者という入り口に案内され真冬先輩に連れ添われ歩いて行く。勿論、真冬先輩には俺のブレザーを着て貰っている。左袖は切られて破けてるけど…。
暫くすると担当の先生が来られ麻酔をされるとあれやこれやと事は進み結果的に15針位縫われたみたい。聞いたところによるとお医者さんによって縫う針の回数は違うみたい。俺の担当の先生は出来るだけ傷痕が目立たなくなる様に少し多く縫ったらしい。
処置を終えた俺は真冬先輩の元へ。真冬先輩は待合室に座って居た。俺の姿を見るなり駆け寄りそっ~と抱き締められる。相変わらす先程と同じ様に甘い香りが鼻腔を擽る。
「お待たせしました。真冬先輩」
「…大丈夫なの?」
「勿論、二週間位で抜糸だそうです。それまでは余り動かさない様にしないといけないみたいですが…」
「ごめんね。私のせいで…」
「先輩のせいでは無いですよ。悪いのはアイツ等ですから。先輩こそ大丈夫ですか?怖かったと思うし、そっちの方が心配ですよ?」
「もぅ、相変わらず自分より他の人を心配して優しいんだから…心配しなくても私は大丈夫よ。だって…」
「だって?」
「私は怖い思いよりも豊和君のかっこ良さに心を奪われちゃったから/////」
「…恐縮です」
(返答に困る事言わないで…)
「ぷっ…何よそれ…フフフ…本当にありがとうね…豊和君…」
「はい、お互い無事で何よりですね?」
──「豊和!あんた大丈夫なの!って……」
「母さん!?」
「お義母様!?」
慌てて真冬先輩が俺から距離をとる。
「はぁ~、怪我をして病院に運ばれたと聞いて慌てて来たけど綺麗な子とイチャイチャしてるとは…」
「してねぇ──!」
「してるでしょ?」
「初めまして!豊和君のお義母様。豊和君とお付き合いさせて貰っている須藤真冬と申します」
「えっ……イヤ、まだ付き合っていない筈ですよね?」
「あんた付き合っている人が居たの?」
「付き合ってね────────ぇ!」
「今のところキス迄の健全なお付き合いをさせて貰っています…(ポッ)」
「お───────い!何言ってんすか?」
「あんた…まさか…女の子の唇奪っておいて付き合って無いとか…そんな息子に育てた覚えは無いわよ!」
「いや、違うんだ母さん!違うんだよ、違わない部分もあるけど違うというか…」
「こ…の馬鹿息子がぁー!」
ゴチン!
「─痛っ!何するんだよ」
「あんたが女の子の唇を奪っておいて言い訳するからでしょ!」
「…だから少し誤解があるとさっきから…」
「あんた、この際だから言うけど幸子ちゃんや深雪ちゃんの事はどうしたのよ?あの子達は昔からあんたの事…」
「お義母様。その件は何も心配御座いません。豊和君はお二人共とキスを既に済ませております…」
「「はぁ───────────!!」」
(何言ってくれてんの?真冬先輩!?)
「何であんた迄驚いているのよ馬鹿息子!どういう事なの?詳しく説明しなさい!」
「いや…母さん…説明も何も…」
「後、遥と唯という女性共にキス迄は済ませており、キスの予定がある女性が後、別にお二人程居ます…」
「「はぁ─────────っ!!??」」
「豊和…説明しなさい!今すぐに!!」
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