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最終話最初で最後の文化祭
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唐突だが…いよいよ今日は文化祭だ。俺にとっては最初で最後の文化祭となる。一年の時と二年の時はなんやかんやで参加できなかったんだよな。だから──
「張り切って行こうか!」
自然と朝から気合が入る。
「お兄ちゃんは初めてだもんね?」
「真冬も初めてだろ?」
「えへへ…私も密かに楽しみだったりするよ?お兄ちゃんと過ごせるんだからね♪」
「俺も真冬と過ごせて嬉しいよ」
「…お兄ちゃん♡」
「…真冬♡」
自然と唇が重なる。まさか真冬とこんな関係になるなんて小さい頃は思っていなかったな。大事な妹だったのが、今では大事な嫁さんだ。
「ああ!?雑魚先輩!?私もいるんですからね!?わ、私にもして下さいよ!コレだから雑魚先輩は…」
「久しぶりに伊代から雑魚って言葉を聞いたな…」
「えへっ…嬉しいでしょっ?」
「だな」
「伊代ちゃん…?また私がお兄ちゃんとラブラブしてるところなんだからね!?」
「真冬ちゃんばかりズルいと思う!私も先輩と…むぐぅ…」
「ああっ!?」
伊代の唇を唇で塞ぐ。視線はああっと叫んだ真冬に向けるけど真冬からはジト目が返ってくる。怒ってるわけではなさそうだ。次は私にもう一回と言ってるのが分かったので、伊代から唇を離し、再び真冬の唇へと唇を重ねる。
「せ、先輩…私もう…」
「いや、今日は駄目だぞ!?」
「そ、そんなぁ…」
「伊代も初めてだろ?今日は我慢な?」
「うぅっ…」
「終わったらいっぱいしようぜ?」
「…約束ですよ?」
「お兄ちゃん私もね?」
「勿論だ」
そんな俺達三人の元に現れたのは…
「ふっふっふっ…甘いよ二人とも?」
「その声は幸子っ!?」
「すでに裸で攻めればいいんだよ!」
「いやいや…裸で攻めてきても今日は駄目だぞ?」
「そ、そんなぁ…」
幸子は意気消沈…。幸子も今回が最初で最後だろうに…。
「相変わらずですわね…幸子様は…」
「アリシアの言う通りですわ…性の権化から解放されていかと思えば…元通りになりましたわね…」
アリシアとルナがそう言いながら俺達の元へやってくる。
「先に約束しておけばいいのですよ!文化祭が終わりましたらわたくしとも激しいエッチを宜しくお願いしますね?」
「わたくしもお願いしますわ!豊和様が望まれるまま色んなプレイもオッケーですわ♡」
勿論。ただ…そんなに色々なプレイなんかしないからな?ルナはそんな期待の眼差しを向けないでくれ…。普通でいいだろ?普通で…。
「私もいるカナ♪」
「あ~しもいるし!」
イチとニナもやってくる。
「あたしだっているんだからね…?」
冷菓もだ。勿論分かってる。
「ワタシもいるのデ~ス♡」
「お嬢様とセットでお願いします♡」
エミリーとセリーヌもそう言いながら寄ってそってくる。
「あてもいるでな?」
「ワタシもアル」
シズさんと爛々さんも駆け寄ってきた。
「ボクもお願いしようかな」
「俺もお願いする」
「ウチも宜しくね♡」
葵に俊哉に詩織もだ。
「豊和さん!私も!」
「私も頼もう」
愛に新菜まで…。
「一日で終わるか…?」
「何日でもいいじゃない♪」
「…それもそうか…愛する人達との時間は大切にしないとな」
♢
そんなわけで文化祭が始まったのだが…そこには文化祭というものはなかった。この世界にはないといった方がいいかもな…。一応俺達のクラスは喫茶店をしていたんだが…来た客来た客を女子が美味しく食べるのが主だった…。まあ、それ以前に男性自体が訪れないので無理矢理拉致られ連れて来られてるんだけどな…。
「こ、これが…文化祭…だと…」
「まあ、毎年こんなもんだぞ?」
新菜がいう…。
「じゃあ…あたし達も…連れ込み教室に行かない…?か、勘違いしないでよね…る、ルナさん達がスタンバってるから言っただけなんだからね?」
「なんで…ルナ達がスタンバってるんだよ…帰ってからじゃないのかよ」
「まあ、そんなもんだよ!豊和君♡さぁ、行くよ!サッサッと行くよ!別の意味でも行くよ!」
「ちょっ!?幸子!?降ろせ!?」
「無理!もう我慢できない…♡」
まあ、そこからはいつもの日常っていう感じだな…。貞操逆転した世界で一部の人達には俺は超絶不細工に見えるという事もあり、どうなるかと思ったものの…大切な人達を見つけられたよ。まあ、この先も色々あるんだろうけど、大切な人達となら楽しく過ごしていけるだろう!
「さっ!豊和様♡」
「ルナ!?今締めているところだから…」
「何を訳が分からない事をおっしゃっているのです!?そんなことより早く致しますわよ!」
「あ~~~~れ~~~~~っ~~~~」
***
あとがき
お読みいただきありがとうございました!一度物語はここで完結となります!番外編を投稿する事もあると思いますので、いつものようにフォロー等はそのままにしていただけますと嬉しいです!引き続き他の作品を、美鈴を宜しくお願いします!
「張り切って行こうか!」
自然と朝から気合が入る。
「お兄ちゃんは初めてだもんね?」
「真冬も初めてだろ?」
「えへへ…私も密かに楽しみだったりするよ?お兄ちゃんと過ごせるんだからね♪」
「俺も真冬と過ごせて嬉しいよ」
「…お兄ちゃん♡」
「…真冬♡」
自然と唇が重なる。まさか真冬とこんな関係になるなんて小さい頃は思っていなかったな。大事な妹だったのが、今では大事な嫁さんだ。
「ああ!?雑魚先輩!?私もいるんですからね!?わ、私にもして下さいよ!コレだから雑魚先輩は…」
「久しぶりに伊代から雑魚って言葉を聞いたな…」
「えへっ…嬉しいでしょっ?」
「だな」
「伊代ちゃん…?また私がお兄ちゃんとラブラブしてるところなんだからね!?」
「真冬ちゃんばかりズルいと思う!私も先輩と…むぐぅ…」
「ああっ!?」
伊代の唇を唇で塞ぐ。視線はああっと叫んだ真冬に向けるけど真冬からはジト目が返ってくる。怒ってるわけではなさそうだ。次は私にもう一回と言ってるのが分かったので、伊代から唇を離し、再び真冬の唇へと唇を重ねる。
「せ、先輩…私もう…」
「いや、今日は駄目だぞ!?」
「そ、そんなぁ…」
「伊代も初めてだろ?今日は我慢な?」
「うぅっ…」
「終わったらいっぱいしようぜ?」
「…約束ですよ?」
「お兄ちゃん私もね?」
「勿論だ」
そんな俺達三人の元に現れたのは…
「ふっふっふっ…甘いよ二人とも?」
「その声は幸子っ!?」
「すでに裸で攻めればいいんだよ!」
「いやいや…裸で攻めてきても今日は駄目だぞ?」
「そ、そんなぁ…」
幸子は意気消沈…。幸子も今回が最初で最後だろうに…。
「相変わらずですわね…幸子様は…」
「アリシアの言う通りですわ…性の権化から解放されていかと思えば…元通りになりましたわね…」
アリシアとルナがそう言いながら俺達の元へやってくる。
「先に約束しておけばいいのですよ!文化祭が終わりましたらわたくしとも激しいエッチを宜しくお願いしますね?」
「わたくしもお願いしますわ!豊和様が望まれるまま色んなプレイもオッケーですわ♡」
勿論。ただ…そんなに色々なプレイなんかしないからな?ルナはそんな期待の眼差しを向けないでくれ…。普通でいいだろ?普通で…。
「私もいるカナ♪」
「あ~しもいるし!」
イチとニナもやってくる。
「あたしだっているんだからね…?」
冷菓もだ。勿論分かってる。
「ワタシもいるのデ~ス♡」
「お嬢様とセットでお願いします♡」
エミリーとセリーヌもそう言いながら寄ってそってくる。
「あてもいるでな?」
「ワタシもアル」
シズさんと爛々さんも駆け寄ってきた。
「ボクもお願いしようかな」
「俺もお願いする」
「ウチも宜しくね♡」
葵に俊哉に詩織もだ。
「豊和さん!私も!」
「私も頼もう」
愛に新菜まで…。
「一日で終わるか…?」
「何日でもいいじゃない♪」
「…それもそうか…愛する人達との時間は大切にしないとな」
♢
そんなわけで文化祭が始まったのだが…そこには文化祭というものはなかった。この世界にはないといった方がいいかもな…。一応俺達のクラスは喫茶店をしていたんだが…来た客来た客を女子が美味しく食べるのが主だった…。まあ、それ以前に男性自体が訪れないので無理矢理拉致られ連れて来られてるんだけどな…。
「こ、これが…文化祭…だと…」
「まあ、毎年こんなもんだぞ?」
新菜がいう…。
「じゃあ…あたし達も…連れ込み教室に行かない…?か、勘違いしないでよね…る、ルナさん達がスタンバってるから言っただけなんだからね?」
「なんで…ルナ達がスタンバってるんだよ…帰ってからじゃないのかよ」
「まあ、そんなもんだよ!豊和君♡さぁ、行くよ!サッサッと行くよ!別の意味でも行くよ!」
「ちょっ!?幸子!?降ろせ!?」
「無理!もう我慢できない…♡」
まあ、そこからはいつもの日常っていう感じだな…。貞操逆転した世界で一部の人達には俺は超絶不細工に見えるという事もあり、どうなるかと思ったものの…大切な人達を見つけられたよ。まあ、この先も色々あるんだろうけど、大切な人達となら楽しく過ごしていけるだろう!
「さっ!豊和様♡」
「ルナ!?今締めているところだから…」
「何を訳が分からない事をおっしゃっているのです!?そんなことより早く致しますわよ!」
「あ~~~~れ~~~~~っ~~~~」
***
あとがき
お読みいただきありがとうございました!一度物語はここで完結となります!番外編を投稿する事もあると思いますので、いつものようにフォロー等はそのままにしていただけますと嬉しいです!引き続き他の作品を、美鈴を宜しくお願いします!
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こういうノリ大好きです。
コメントありがとうございます✨凄く嬉しいです!引き続き楽しんでもらえたら嬉しいです!
更新お疲れ様です。いつも笑わせてもらってます。
主人公の老親もですが、ドリルの母も面白すぎですね。ドリル先輩のツッコミも完璧だから余計に面白いです。
ありがとうございます!お言葉をいただけて嬉しく思います!引き続き宜しくお願いします!
主人公が幸せそうで何より。ドリル先輩の「ズルいですわ」は最高でした。
やっぱり、金持ちドリルはこうでなくっちゃ。
ですね(笑)ドリルは正義です(笑)