84 / 108
新菜
しおりを挟む
真冬との擬似ハロウィンを楽しんだ翌日…俺の元にやって来たのは新菜だ。その姿はトレードマークともいえるいつものジャージ姿ではなく、デキる家庭教師といった感じの服装に身を包んでいる。 普段からその姿ならビシッとしていて、いいのにと思ってしまうな。
「うん?どうした?はは~ん…私のこの姿に惚れ直したんだろう?」
「だね」
「…肯定されると…流石に私でも照れてしまうぞ?」
新菜は俺がそういう事を言うと前から照れていたぞ?そりゃあ昔に比べると耐性はついているみたいだけどな。まあ、新菜に限らず照れてくれる女性ってなんかいいよな。その仕草だったり、表情だったり…そこでしか得られない栄養素みたいなものがあるよな。
「と、とにかくだ。今日は私とハロウィンを楽しもうじゃないか」
「勿論。それでどんな風に過ごすんだ?新菜も真冬みたいに色々考えてるんだよな?」
「当然だ。では…ここの席についてくれ」
新菜が言った通りの場所へと席につく。目の前の机にはなにやら勉強道具が並べられている。 えっ…と…何するんだ?勉強…ではないよな?
「さて…では、始めようではないか」
俺が疑問を口にする前に新菜がそう口を開いた。マジで勉強なのか?以前も言った事があるがこう見えても人生二回目という事もあり、勉強はデキるのだが?
「まずはこの問題を解いてみろ」
「えっ…ああ」
とりあえず新菜に言われるがまま、その問題へと視線を向ける。ハロウィンだよな?ハロウィンが全く機能してないよな?なんならハロウィンのハの字もないよな?唯一仮装というかコスプレというかいつもと服装が違うくらいだよな?そう思ってしまうのは仕方ないよな?おっと…とにかく集中してみるか。
「ええと…なになに…新菜こと私が性に関心を持ったのはいつか答えよ……」
んっ?疲れているのか?なんだかとんでもない問題が出されているような気がするな。一度目を閉じて…ゆっくり開いてからもう一度問題を読んでみる…。うん、間違いなくそう書かれているな…。
「…新菜?」
「どうした?愛する私の事が分からんか?」
いやいや…愛しているけど…そんな事聞いた事ないのだが!?無茶振りが過ぎないか?彼女というか愛する女性のそういうのって前もって聞いておかないといけなかったのだろうか?誰か教えてくれると助かる…。
と、とにかく…何も答えないのはマズイよな?とりあえず思考をフルに回転させてみるか。性に興味をもつなら思春期くらいか?ならば…中学生くらいか?しかし…この世界ならもう少し早いかも知れないな?登り棒を使って性に興味を持つのもそれくらいだよな?ならば登り棒を初めて使った時か!?
「…登り棒を初めて使った時だと思う」
「ファイナルアンサー?」
どこかで聞いた台詞だな。
「…ファイナルアンサー」
頷きながら答える。暫し沈黙が流れた後に新菜が口を開いた。果たして…
「正解だ!流石は私の豊和だな。私が性に興味を持ったのは登り棒にどことは言わんがあそこが擦れた時だ」
いやいや…言ってるからな?どことは言わないと言いながら、あそことかガッツリ言ってるからな!?
「では、続いての問題だ」
「まだやるんだな」
「当然だ!」
俺は続いての問題に視線を向ける。なになに…
「…黄道十二星座の一つで、オリオン座の左斜め上に位置する星座は?か…」
二問目は真面目な問題だな?戸惑いながらも記憶を掘り起こす。何だったっけな?確か…
「…双子座だったよな」
「ふっ…流石だ」
「おっ…あってたみたいで安心したよ」
「さて…答えは双子座だったわけだが…」
「?」
「一つの卵子に二つ精子が入ったらどうなる?」
「そりゃあ…双子が…」
んっ?もしかしてそういう事か?
「もしかして新菜…」
「ふっふっふっ…流石だな。気がついたか?」
「お腹の子供は双子なのか?」
「そうだ!まあ、ビックリさせようかと思って擬似ハロウィンを利用して伝えただけなんだがな?私はハロウィンってぶっちゃけ何をすればいいか知らんしな」
そっかぁ…双子かぁ…これまた嬉しい事を教えてくれたもんだな。とんだサプライズってやつだな。とにかく新菜を抱き寄せて優しく抱き締める。
「ふふっ…そんなに嬉しいのか?」
「当然だろうに…」
「…そっかぁ…。なら…ハロウィンらしいこともしておくか…こほん…双子とともに私を愛してくれなきゃ…イタズラしちゃうぞっ?」
その言葉には当然全力で応える所存だ。ちょっとハロウィンって感じじゃあないけど、新菜とそんな二人の時間を楽しんだって感じだ。双子の性別も今から楽しみだな。そっちはまだ妊娠しているみんな内緒にしているし、またサプライズでも考えてるのかも知れないと思った俺だった。
「うん?どうした?はは~ん…私のこの姿に惚れ直したんだろう?」
「だね」
「…肯定されると…流石に私でも照れてしまうぞ?」
新菜は俺がそういう事を言うと前から照れていたぞ?そりゃあ昔に比べると耐性はついているみたいだけどな。まあ、新菜に限らず照れてくれる女性ってなんかいいよな。その仕草だったり、表情だったり…そこでしか得られない栄養素みたいなものがあるよな。
「と、とにかくだ。今日は私とハロウィンを楽しもうじゃないか」
「勿論。それでどんな風に過ごすんだ?新菜も真冬みたいに色々考えてるんだよな?」
「当然だ。では…ここの席についてくれ」
新菜が言った通りの場所へと席につく。目の前の机にはなにやら勉強道具が並べられている。 えっ…と…何するんだ?勉強…ではないよな?
「さて…では、始めようではないか」
俺が疑問を口にする前に新菜がそう口を開いた。マジで勉強なのか?以前も言った事があるがこう見えても人生二回目という事もあり、勉強はデキるのだが?
「まずはこの問題を解いてみろ」
「えっ…ああ」
とりあえず新菜に言われるがまま、その問題へと視線を向ける。ハロウィンだよな?ハロウィンが全く機能してないよな?なんならハロウィンのハの字もないよな?唯一仮装というかコスプレというかいつもと服装が違うくらいだよな?そう思ってしまうのは仕方ないよな?おっと…とにかく集中してみるか。
「ええと…なになに…新菜こと私が性に関心を持ったのはいつか答えよ……」
んっ?疲れているのか?なんだかとんでもない問題が出されているような気がするな。一度目を閉じて…ゆっくり開いてからもう一度問題を読んでみる…。うん、間違いなくそう書かれているな…。
「…新菜?」
「どうした?愛する私の事が分からんか?」
いやいや…愛しているけど…そんな事聞いた事ないのだが!?無茶振りが過ぎないか?彼女というか愛する女性のそういうのって前もって聞いておかないといけなかったのだろうか?誰か教えてくれると助かる…。
と、とにかく…何も答えないのはマズイよな?とりあえず思考をフルに回転させてみるか。性に興味をもつなら思春期くらいか?ならば…中学生くらいか?しかし…この世界ならもう少し早いかも知れないな?登り棒を使って性に興味を持つのもそれくらいだよな?ならば登り棒を初めて使った時か!?
「…登り棒を初めて使った時だと思う」
「ファイナルアンサー?」
どこかで聞いた台詞だな。
「…ファイナルアンサー」
頷きながら答える。暫し沈黙が流れた後に新菜が口を開いた。果たして…
「正解だ!流石は私の豊和だな。私が性に興味を持ったのは登り棒にどことは言わんがあそこが擦れた時だ」
いやいや…言ってるからな?どことは言わないと言いながら、あそことかガッツリ言ってるからな!?
「では、続いての問題だ」
「まだやるんだな」
「当然だ!」
俺は続いての問題に視線を向ける。なになに…
「…黄道十二星座の一つで、オリオン座の左斜め上に位置する星座は?か…」
二問目は真面目な問題だな?戸惑いながらも記憶を掘り起こす。何だったっけな?確か…
「…双子座だったよな」
「ふっ…流石だ」
「おっ…あってたみたいで安心したよ」
「さて…答えは双子座だったわけだが…」
「?」
「一つの卵子に二つ精子が入ったらどうなる?」
「そりゃあ…双子が…」
んっ?もしかしてそういう事か?
「もしかして新菜…」
「ふっふっふっ…流石だな。気がついたか?」
「お腹の子供は双子なのか?」
「そうだ!まあ、ビックリさせようかと思って擬似ハロウィンを利用して伝えただけなんだがな?私はハロウィンってぶっちゃけ何をすればいいか知らんしな」
そっかぁ…双子かぁ…これまた嬉しい事を教えてくれたもんだな。とんだサプライズってやつだな。とにかく新菜を抱き寄せて優しく抱き締める。
「ふふっ…そんなに嬉しいのか?」
「当然だろうに…」
「…そっかぁ…。なら…ハロウィンらしいこともしておくか…こほん…双子とともに私を愛してくれなきゃ…イタズラしちゃうぞっ?」
その言葉には当然全力で応える所存だ。ちょっとハロウィンって感じじゃあないけど、新菜とそんな二人の時間を楽しんだって感じだ。双子の性別も今から楽しみだな。そっちはまだ妊娠しているみんな内緒にしているし、またサプライズでも考えてるのかも知れないと思った俺だった。
31
お気に入りに追加
162
あなたにおすすめの小説
男が少ない世界に転生して
美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです!
旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします!
交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。
男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます
neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。
松本は新しい世界で会社員となり働くこととなる。
ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。
転生したら男女逆転世界
美鈴
ファンタジー
階段から落ちたら見知らぬ場所にいた僕。名前は覚えてるけど名字は分からない。年齢は多分15歳だと思うけど…。えっ…男性警護官!?って、何?男性が少ないって!?男性が襲われる危険がある!?そんな事言われても…。えっ…君が助けてくれるの?じゃあお願いします!って感じで始まっていく物語…。
※カクヨム様にも掲載しております
俺、貞操逆転世界へイケメン転生
やまいし
ファンタジー
俺はモテなかった…。
勉強や運動は人並み以上に出来るのに…。じゃあ何故かって?――――顔が悪かったからだ。
――そんなのどうしようも無いだろう。そう思ってた。
――しかし俺は、男女比1:30の貞操が逆転した世界にイケメンとなって転生した。
これは、そんな俺が今度こそモテるために頑張る。そんな話。
########
この作品は「小説家になろう様 カクヨム様」にも掲載しています。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
貞操逆転の世界で、俺は理想の青春を歩む。
やまいし
ファンタジー
気が付くと、男性の数が著しく少ない歪な世界へ転生してしまう。
彼は持ち前の容姿と才能を使って、やりたいことをやっていく。
彼は何を志し、どんなことを成していくのか。
これはそんな彼――鳴瀬隼人(なるせはやと)の青春サクセスストーリー……withハーレム。
男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる