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対面
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「ルナ…この子があんさんの妹の爛々。爛々…こっちがあんさんの姉のルナどす」
爛々を連れて自宅へと戻った俺は、爛々にリビングで待っててもらう事にした。俺はその足でルナの自室に向かう。そしてベッドに裸でうつ伏せ状態で眠っていたルナとシズさんを慌てて起こし、アリシアと真冬に手伝ってもらって体を拭き上げてもらい、服装等をしっかりと整えてから二人を連れて爛々の元へと向かったんだ。
「あ、あなたが…わたくしの妹なのですね?」
「そ、そうみたいアル…」
「あなたが生まれてる事をわたくしは知らなくて…本当にごめんなさいですわ…もっと早くお母様に、あなたの事をお聞きしていれば…」
「…構わないアル。爛々も先日聞かされたばかりアルよ」
「とにかく…もっと近くで顔を見せて下さらない?」
ルナが爛々の元へと近づいていく。
「その前に姉上に質問があるのアル…」
ルナの足が爛々のその言葉に止まる。
「何でもお聞きになって下さいまし」
「これは母様にも聞きたいアルんだけど…何で二人から同じ男の匂いがするのアル?」
「「っ…!?」」
「爛々の鼻は誤魔化せないアルよ?感動の再会はその話を詳しく聞いて、それからアル」
す、凄い嗅覚を持ってるんだな、爛々は…。匂いって綺麗にしてもらったのに。やっぱり残るものなのか?ちゃんと風呂に入らせるべきだったか?そういうのに敏感な人っているって聞くしな。それか…体内に残ってるアレを嗅ぎ分けたのかも知れないが…まさか…そこまでは…いや、この世界の女性なら出来るか…。
「ま、まあまあ…そんな事は気にしたら負けどすえ?」
「そ、そうですわっ!?お母様の言う通り気にしたら負けますわよ?」
「更に言えば…その匂いは…爛々の旦那の匂いに似ているアル」
「何を言ってますのっ!?爛々の旦那って!?豊和様っ!?まさか…もう…妹まで抱いて孕ませたのですかっ!?姉妹丼っ!?姉妹丼を御所望なのですかっ!?それとも更に具を追加させた母娘丼を御所望なのですかっ!??答えて下さいですわ!!?」
具ってなんだよ、具って…。妹を具に例えるんじゃないよ…。
「お、落ち着いてくれ、ルナ。そんな事はしてないからっ!?するつもりも……ないから…。とにかく…ほら、お腹の子供がビックリするだろう!?」
「はっ!?子供アルっ!?姉様!?爛々の旦那を寝取ったのアルっ!?」
「言い方っ!?言い方が悪いうえにとんだ濡れ衣ですわっ!?もとよりわたくしと豊和様は付き合って、入籍して、子供を作って、エッチに勤しんでいるのですわっ!?その言い方でいくと寝取ろうとしているのは爛々の方ですわ!?」
「そ、そんな…バナナアル…」
「もしかして爛々…あなた…本当に惚れたのどすか?」
「ひ、一目惚れしたアル…」
コクンと頷く爛々。
「…でしたら…独り占めするような言い方をせずに爛々も豊和様に孕ませてもらうなり、付き合うなり、調教なりしていただいたら宜しいのですわ。豊和様にはすでに何人も女性がいますが問題はないのですわ」
ここで…話に割り込んで俺の意見はとか言ったら駄目かな?駄目だろうな?シズさんの時も強引だったからな。抱きかかえられ連れて行かれて…気分は若干お姫様気分だったが…。それにしても…調教ってなんだよ…。調教なんてした事ないからなっ!?
「そうなのアルっ!?女性が何人もいるアルか!?だとしたら性欲も強いアルかっ!?それなら爛々もいいアルねっ!?今更言ってないは駄目アルよっ!?」
「勿論ですわ!豊和様には数で掛からないとですわ!」
「ええ…ルナの言う通りやえ。あてのテクニックを持ってしても…とても敵いまへんしなぁ…」
「母様でも敵わないアルっ!?」
「昨日もあてとルナでたまには彼に勝とうかと協力してみたんだけど…無理でしたえ…まあ、ルナは妊娠中やし、本気は出せへんやろうけど…それでも勝てへんかったわ」
「賢者タイムが存在しないのは反則ですわ」
「あての回転妙技『イソギンチャク』でも搾り取れずにこちらが先にくたばってしもたからなぁ…」
「母様…姉様…今度からは爛々もいるアル!爛々も色々勉強して、トレーニングを重ねてきたアル!!三人の貝とテクニックを合わせたら絶対に負けない筈アル!!!」
「…くすっくすくす…頼もしくなったどすなぁ…爛々…」
「…爛々が強く育ってくれていたみたいで…わたくしは嬉しいですわ…」
ここにきて…ようやく親子三人寄り添って抱き締めあうことに…。アリシアが遠くでハンカチを目元にあてているのが視界に入る。大丈夫か?大丈夫ならいいんだが…。
とにかく…感動の再会の筈なのに、後半は全部シモの話だったよな? この世界…こういうところは本当におかしいよなあ…。貞操逆転世界だから仕方ないのか? まあ、余談だが…勝負というか…そういうのは勝ったとだけ伝えておこうと思う。
ちなみに…
「…ま…負けたアル…」
「ふふっ…す、凄いでしょう?豊和様は…」
「こ、腰が…」
これが三者三様の台詞だ…。
爛々を連れて自宅へと戻った俺は、爛々にリビングで待っててもらう事にした。俺はその足でルナの自室に向かう。そしてベッドに裸でうつ伏せ状態で眠っていたルナとシズさんを慌てて起こし、アリシアと真冬に手伝ってもらって体を拭き上げてもらい、服装等をしっかりと整えてから二人を連れて爛々の元へと向かったんだ。
「あ、あなたが…わたくしの妹なのですね?」
「そ、そうみたいアル…」
「あなたが生まれてる事をわたくしは知らなくて…本当にごめんなさいですわ…もっと早くお母様に、あなたの事をお聞きしていれば…」
「…構わないアル。爛々も先日聞かされたばかりアルよ」
「とにかく…もっと近くで顔を見せて下さらない?」
ルナが爛々の元へと近づいていく。
「その前に姉上に質問があるのアル…」
ルナの足が爛々のその言葉に止まる。
「何でもお聞きになって下さいまし」
「これは母様にも聞きたいアルんだけど…何で二人から同じ男の匂いがするのアル?」
「「っ…!?」」
「爛々の鼻は誤魔化せないアルよ?感動の再会はその話を詳しく聞いて、それからアル」
す、凄い嗅覚を持ってるんだな、爛々は…。匂いって綺麗にしてもらったのに。やっぱり残るものなのか?ちゃんと風呂に入らせるべきだったか?そういうのに敏感な人っているって聞くしな。それか…体内に残ってるアレを嗅ぎ分けたのかも知れないが…まさか…そこまでは…いや、この世界の女性なら出来るか…。
「ま、まあまあ…そんな事は気にしたら負けどすえ?」
「そ、そうですわっ!?お母様の言う通り気にしたら負けますわよ?」
「更に言えば…その匂いは…爛々の旦那の匂いに似ているアル」
「何を言ってますのっ!?爛々の旦那って!?豊和様っ!?まさか…もう…妹まで抱いて孕ませたのですかっ!?姉妹丼っ!?姉妹丼を御所望なのですかっ!?それとも更に具を追加させた母娘丼を御所望なのですかっ!??答えて下さいですわ!!?」
具ってなんだよ、具って…。妹を具に例えるんじゃないよ…。
「お、落ち着いてくれ、ルナ。そんな事はしてないからっ!?するつもりも……ないから…。とにかく…ほら、お腹の子供がビックリするだろう!?」
「はっ!?子供アルっ!?姉様!?爛々の旦那を寝取ったのアルっ!?」
「言い方っ!?言い方が悪いうえにとんだ濡れ衣ですわっ!?もとよりわたくしと豊和様は付き合って、入籍して、子供を作って、エッチに勤しんでいるのですわっ!?その言い方でいくと寝取ろうとしているのは爛々の方ですわ!?」
「そ、そんな…バナナアル…」
「もしかして爛々…あなた…本当に惚れたのどすか?」
「ひ、一目惚れしたアル…」
コクンと頷く爛々。
「…でしたら…独り占めするような言い方をせずに爛々も豊和様に孕ませてもらうなり、付き合うなり、調教なりしていただいたら宜しいのですわ。豊和様にはすでに何人も女性がいますが問題はないのですわ」
ここで…話に割り込んで俺の意見はとか言ったら駄目かな?駄目だろうな?シズさんの時も強引だったからな。抱きかかえられ連れて行かれて…気分は若干お姫様気分だったが…。それにしても…調教ってなんだよ…。調教なんてした事ないからなっ!?
「そうなのアルっ!?女性が何人もいるアルか!?だとしたら性欲も強いアルかっ!?それなら爛々もいいアルねっ!?今更言ってないは駄目アルよっ!?」
「勿論ですわ!豊和様には数で掛からないとですわ!」
「ええ…ルナの言う通りやえ。あてのテクニックを持ってしても…とても敵いまへんしなぁ…」
「母様でも敵わないアルっ!?」
「昨日もあてとルナでたまには彼に勝とうかと協力してみたんだけど…無理でしたえ…まあ、ルナは妊娠中やし、本気は出せへんやろうけど…それでも勝てへんかったわ」
「賢者タイムが存在しないのは反則ですわ」
「あての回転妙技『イソギンチャク』でも搾り取れずにこちらが先にくたばってしもたからなぁ…」
「母様…姉様…今度からは爛々もいるアル!爛々も色々勉強して、トレーニングを重ねてきたアル!!三人の貝とテクニックを合わせたら絶対に負けない筈アル!!!」
「…くすっくすくす…頼もしくなったどすなぁ…爛々…」
「…爛々が強く育ってくれていたみたいで…わたくしは嬉しいですわ…」
ここにきて…ようやく親子三人寄り添って抱き締めあうことに…。アリシアが遠くでハンカチを目元にあてているのが視界に入る。大丈夫か?大丈夫ならいいんだが…。
とにかく…感動の再会の筈なのに、後半は全部シモの話だったよな? この世界…こういうところは本当におかしいよなあ…。貞操逆転世界だから仕方ないのか? まあ、余談だが…勝負というか…そういうのは勝ったとだけ伝えておこうと思う。
ちなみに…
「…ま…負けたアル…」
「ふふっ…す、凄いでしょう?豊和様は…」
「こ、腰が…」
これが三者三様の台詞だ…。
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