貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…

美鈴

文字の大きさ
上 下
57 / 108

ルナから

しおりを挟む
『豊和様!どうか来て下さいましっ!』 

 アリシアの妊娠が発覚してアリシアと存分にイチャイチャした翌日の朝早くの事だ。ルナ先輩からそんなメールが届いた。 

『何かあったんですか?』 

 とりあえずそう返信してみるものの来て下さいましたら分かります!というメッセージが折り返しで届いたんだ。 何事かと思いつつも、とにかく俺は忙ぎルナ先輩の元へと向かったんだ。


 ♢ 


 ──ルナ先輩は自身の会社の社長室に居るとの連絡を受けた。俺は真っ直ぐ社長室へと向かって社長室のドアをトントンとノックする。 

「ルナ先輩?」 

「豊和様ですニャっ!?」 

 んっ?ニャっ…?今…ニャって言ったか?いつものお嬢様口調ではなかったのような…。聞き間違いか…? 

「は、入って来て下さいませニャッ」 

 どうやら聞き間違いじゃあなかったようだ。やっぱりニャッって聞こえるしな…。そういうプレーだろうか?とりあえず部屋の中へ入っていいみたいなので社長室の部屋の中へと足を踏み入れる…。 

「ルナ先輩、どうされ………」 

 入って早々…ルナ先輩が視界に入る。いつもの金髪縦髪ロールは健在。ただし… 

「…その頭に着いているのは…猫耳カチューシャで間違いないでしょうか?それとお尻の後ろでフリフリされてるのは猫の尻尾型アクセサリーで間違いないでしょうか?」 

 俺が今、口にした通り、いつものルナ先輩ではないのだニャッ…。やべっ…。うっかり俺も語尾が猫語になってしまったぜ☆まあ、とにかく何があったのかは分からないが、ルナ先輩の頭には猫耳が装着されていて、しかもピコピコとその猫耳が動いているんだ。更にっ!更にだっ!猫の尻尾みたいなものもお尻の後ろの方でフリフリと動いているのが見てとれる…。まるで本物の猫耳と尻尾のようだ。 

「何で敬語なのですニャッ!?」

「…なるほど…そういう事ですか…ごくっ…」 

「私の話聞いてないのニャッ!?何を一人で納得されておられるのニャッ!?まだ何も言っておりませんニャッ!?しかも何で距離を詰めてきてますのニャッ!?」 

「気にしないで下さい…決して…ルナ先輩のその姿に欲情したわけではありませんので…これは…そう…確かめる為です…」 

「嘘ですニャッ!?欲情してますニャッ!?」 

「語尾もニャッの拘り…流石ルナ先輩…完璧ですニャッ」 

「これは、違うニャッ!?とにかく話を聞いて下さいませニャッ!?」 

 俺はそっと猫耳に触れる。目の前にモフるモノがあるのならモフるのは当然…だろ?サワサワとルナ先輩が装着している猫耳を撫でるとルナ先輩がまるで自分の耳を触られてるかのようにその可愛いお口から声が洩れ始めた…。 

「ふにゃっ!?だ、駄目ですニャッ!?そこは…びっ…敏感にニャッって…んにゃあ♡」 

「これは素晴らしい出来ですね?しかも俺が触るのにあわせて声を出してくれるとは…ルナ先輩…朝からごちそうさまです…いや、いただきますの方がいいですかね?」 

「とっ、とにかく話をっ…んにゃあ~~♡き、聞いて下さいましだニャッ~~~♡」 

 尻尾も一緒にモフりながらルナ先輩に何があったのか話を聞くことに…。その際…何度かルナ先輩の体がビクンビクンと痙攣を起こしたのはここだけの秘密だ…。床には大量の水たまりが出来ている…。深い意味はないからな?これはただの水たまり。いいね?ただの水たまりだからね? 

「──なるほど…アリシアが作った薬で部分的に猫化したと?」 

「はぁはぁ……ひ、酷い目に遭いましたニャッ…び、敏感になっておりますニャッのに…朝からニャン度もニャッン度もイかされるニャッんてっ…と、とにかくニャッ…ようやく…話が通じたようで何よりですニャッ…」 

「これは…是非!商品化せねばなりませんね?」 

「い、今はそんなお話どうでもいいのですニャッ!問題は…」 

「問題はありませんよ?アリシアが作ったのなら」 

「アリシアに対する…そ、その絶対的な信頼感はどこから来るのニャッ…?」 

「アリシアは…ルナの事も大切に思ってるのが分かるからですよ」 

「るっ!?ルナって呼びすてされたニャッ!?何でこのタイミングニャのかわかりかねますがニャ…」 

「とにかく…これは猫化したルナを存分に愛でるようにというアリシアの心遣いなんです!間違いないです!」 

「ほ、ホントですニャッ…?」 

「じゃあ…愛でますね?」 

 俺はルナのスカートやらをズラして尻尾の付け根を確認…。 

「おお~~~っ!?ちゃんとお尻の割れ目の上の方から猫の尻尾が生えてるっ!!俺、感動っ!」 

「ニャッ!?い、いきなり脱がさないでニャッ!?」 

「アリシアに感謝を込めていただきますニャッ♡」 

「そこはわたくしに感謝して下さいましニャッ…はにゃあぁぁぁぁ~~~♡」 


 3時間後…薬の効果が切れたみたいでルナは元通りのルナに…。今度またアリシアにこの薬を作ってもらわねば…そう強く思った俺だった。
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

男が少ない世界に転生して

美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです! 旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします! 交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。

男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます

neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。 松本は新しい世界で会社員となり働くこととなる。 ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

転生したら男女逆転世界

美鈴
ファンタジー
階段から落ちたら見知らぬ場所にいた僕。名前は覚えてるけど名字は分からない。年齢は多分15歳だと思うけど…。えっ…男性警護官!?って、何?男性が少ないって!?男性が襲われる危険がある!?そんな事言われても…。えっ…君が助けてくれるの?じゃあお願いします!って感じで始まっていく物語…。 ※カクヨム様にも掲載しております

勇者のハーレムパーティー抜けさせてもらいます!〜やけになってワンナイトしたら溺愛されました〜

犬の下僕
恋愛
勇者に裏切られた主人公がワンナイトしたら溺愛される話です。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

男女比がおかしい世界に来たのでVtuberになろうかと思う

月乃糸
大衆娯楽
男女比が1:720という世界に転生主人公、都道幸一改め天野大知。 男に生まれたという事で悠々自適な生活を送ろうとしていたが、ふとVtuberを思い出しVtuberになろうと考えだす。 ブラコンの姉妹に囲まれながら楽しく活動!

処理中です...