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あれは?
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学校の放課後…。先生にまたもや呼び出されて先生とイチャイチャした後の帰り道の事だ。先生が家まで送ってくれると言ったので先生の車が停まっている場所で先生を待っていたんだ…。少しだけ今日中にしないといけない仕事があるという事で…。待っている間、携帯を見ていたんだけど…ふと、学校の屋上に人が居るのが視線に入った…。
「こんな時間に屋上…?なんだか…嫌な予感がするな…」
俺は携帯で先生に連絡を入れながら屋上へと急ぎ向かった。嫌な予感が杞憂である事を願いながら…
♢
「そこで何してるんだ?」
俺が学校の屋上に着いた時には彼女はすでにフェンスを越えた向こう側に居た…。嫌な予感が当たったな…。良い報告に予感が当たればいいんだけど、悪い時にばっか予感って当たるんだよな…。俺の個人的な感想だ…。
「…あなたは…同じクラスの…」
「うん。隼だよ」
「…隼はこんなところにどうしたのかな?」
そう言って…哀しげな笑顔を浮かべるのは同じクラスの相川イチさん…。俺の事を彼女は覚えていなかったけど、俺は覚えている。彼女はこの学校に入学した際の自己紹介で一番初めに自己紹介をしてたからな…。
「ああ…帰ろうかと思ってたんだけど…屋上に人の姿が見えたから」
「…そう…」
「とにかく…危ないからこっちに来なよ?」
「…あんたには…関係ない…かな」
「…何かあったんなら聞くよ?」
「…聞いてどうするのかな?」
「ほら、話したら解決する事もあるじゃん」
「解決するわけない…かな…」
「とにかく話してみない?」
フェンスの網目の部分を握る彼女の手に力が入るのが分かった…。フェンスがグニっと潰されるかのように形を変えたからだ…。それだけ…何か嫌な事があったのは想像がつく…。
「じゃあ…言ってみるかな…私…フラれ…たかな…」
相川さんの目から涙が一筋流れて落ちていく…。フラれて女性が死ぬなんてこの世界では殆どない…。男なんていくらでもいるから別の男を探すか、もしくは無理矢理モノにするかするからだ…。
「…そっかぁ…フラれるのって…ホントに辛いよね…」
「…ああ…隼はそんなナリしてるから経験があるのかな…?」
その言葉で分かった…。どうやら彼女の目には俺は超絶不細工に映っているみたいだな…。
「まぁね。フラれると同じくらい辛い思いはしてきたかな。ずっと女性に相手にされて来なかったしね」
今は少しだけ違うけど…。
「…そういえば…隼は変わってたんだっけ…?女を嫌悪する様子は…なかった…かな…」
「うん、ないかな」
「…真似っ…しないでくれるかな?」
「ごめんごめん…ついね…」
「…とにかく…今日…初めて…男を連れ込み教室に連れ込んだ…かな…。それなのにっ!初めてを彼等に…アイツ等に捧げようとしたのにっ…ぐすっ…どうやってもアイツ等勃たないし…好きって言ったのにっ!! なのにっ…うぅっ…」
なるほど…ね。誰かは何人かは分からないけど、男子生徒達を連れ込んだのか…。
「そ、そのうえ…ひぐっ…あ、アイツ等…ただでさえ勃たないのにっ…チッパイじゃあ…余計に勃たないって…ぐすっ…お前なんか女じゃないってっ…嫌いって…ハッキリとっ…言ったかな…」
性欲ないくせにそこはこだわるのかよ…名も知らぬ馬鹿な男達よ…。チッパイはチッパイで魅力あり過ぎるだろうが…チッパイを攻めてる時に「私…胸…小さいから…」なんて恥ずかしそうに言われてみろよっ?燃えるだろうがっ!?それぞれの良さがあるんだよ、良さがっ!
「それはさぁ…相川が悪いんじゃなくてソイツ等が悪いし…相川がフラれたんでもないよ?」
「……えっ?」
「相川の良さを分からない連中がフッたんじゃない。相川がフッたんだよ。勃たない役立たずがぁ──っ ってな?」
「隼っ…」
「相川の魅力なら分かるぞ?確か…バスケが好きで…中学の時から頑張ってて…それを俺は格好いいと思うし、相川の魅力の一つでもあるし、カッコ可愛いと思う」
「…っ!? ソレ自己紹介の時の…?あ、あんなの覚えてる男子が居るわけっ…いや…でも、目の前に居る…かな?かな?」
「俺は覚えてるよ?それに…俺がもし…相川に誘われたら喜んで相川についていくし…何度も相川を求めるけどな。それから試合も観に行っていいなら喜んで観にいくぞ?まあ、不細工な俺にそんな事言われても嬉しくはないだろうけども…」
「………」
「だから…最近売れたラノベがあっただろ?アニメや映画にもなったやつ。それのセリフを相川に俺が贈るよ!『死ぬ前に相川の初めてを俺にくれっ!』」
「…ぷっ…そっ、それっ…男が言うセリフじゃなくて、女が言うセリフかな。『死ぬ前にお前の童貞を、玉ごと根こそぎ全部くれぇっ!』って…」
相川がフェンスをよじ登り、こちらへ側へと戻ってきてくれた…。
ふぅ~~~ 一時はマジでどうなるかと思ったぜ…。彼女に思い留まらせる事が出来て良かったよ、ホント…。
「…バスケ…観に来てくれる…かな?」
「勿論。見に行ける時は行くかな。試合なら行ける時は必ず行くよ」
「また真似してぇ…でも…そっかぁ…じゃあ…約束…かな」
す──っと、手の小指をこちらへと差し出してくる相川。俺は相川のその小指に自分の小指を絡ませる…。指切りげんまんってやつだな…。
「約束だな?」
「うん♪」
「前もって試合やそういうスケジュールを教えてくれな?」
「うん…。うん」
ついてた涙を、涙の跡を片方の手で拭うと相川が笑った。思わずドキっとするような素敵な笑顔だ。女性は笑ってるのが一番いいよな…。
「そうやって笑ってる方が相川はいいと思うぞ?」
「っ…そう…かな?」
「嘘は言わん」
「さて…もう安心だな」
声の主は…
「先生」
「せ、先生っ!?どうしてここにっ!?」
「念の為に俺が呼んでおいたんだ。屋上に来る前にね。相川の身に何かあったら大変だろ?」
先生はすでに相川が万が一飛び降りても大丈夫なように救助用のネットを超特急で張って待機してくれてたらしい。この世界の女性のなんと捌けてることか。
まあ、この後は当然だけど…相川は先生から説教と自身の意思で踏みとどまってくれて良かったと喜んでいた。二人とも先生に家までそれぞれ送ってもらい… その日…相川にある変化が起こった事を…俺は知らなかった…。
「こんな時間に屋上…?なんだか…嫌な予感がするな…」
俺は携帯で先生に連絡を入れながら屋上へと急ぎ向かった。嫌な予感が杞憂である事を願いながら…
♢
「そこで何してるんだ?」
俺が学校の屋上に着いた時には彼女はすでにフェンスを越えた向こう側に居た…。嫌な予感が当たったな…。良い報告に予感が当たればいいんだけど、悪い時にばっか予感って当たるんだよな…。俺の個人的な感想だ…。
「…あなたは…同じクラスの…」
「うん。隼だよ」
「…隼はこんなところにどうしたのかな?」
そう言って…哀しげな笑顔を浮かべるのは同じクラスの相川イチさん…。俺の事を彼女は覚えていなかったけど、俺は覚えている。彼女はこの学校に入学した際の自己紹介で一番初めに自己紹介をしてたからな…。
「ああ…帰ろうかと思ってたんだけど…屋上に人の姿が見えたから」
「…そう…」
「とにかく…危ないからこっちに来なよ?」
「…あんたには…関係ない…かな」
「…何かあったんなら聞くよ?」
「…聞いてどうするのかな?」
「ほら、話したら解決する事もあるじゃん」
「解決するわけない…かな…」
「とにかく話してみない?」
フェンスの網目の部分を握る彼女の手に力が入るのが分かった…。フェンスがグニっと潰されるかのように形を変えたからだ…。それだけ…何か嫌な事があったのは想像がつく…。
「じゃあ…言ってみるかな…私…フラれ…たかな…」
相川さんの目から涙が一筋流れて落ちていく…。フラれて女性が死ぬなんてこの世界では殆どない…。男なんていくらでもいるから別の男を探すか、もしくは無理矢理モノにするかするからだ…。
「…そっかぁ…フラれるのって…ホントに辛いよね…」
「…ああ…隼はそんなナリしてるから経験があるのかな…?」
その言葉で分かった…。どうやら彼女の目には俺は超絶不細工に映っているみたいだな…。
「まぁね。フラれると同じくらい辛い思いはしてきたかな。ずっと女性に相手にされて来なかったしね」
今は少しだけ違うけど…。
「…そういえば…隼は変わってたんだっけ…?女を嫌悪する様子は…なかった…かな…」
「うん、ないかな」
「…真似っ…しないでくれるかな?」
「ごめんごめん…ついね…」
「…とにかく…今日…初めて…男を連れ込み教室に連れ込んだ…かな…。それなのにっ!初めてを彼等に…アイツ等に捧げようとしたのにっ…ぐすっ…どうやってもアイツ等勃たないし…好きって言ったのにっ!! なのにっ…うぅっ…」
なるほど…ね。誰かは何人かは分からないけど、男子生徒達を連れ込んだのか…。
「そ、そのうえ…ひぐっ…あ、アイツ等…ただでさえ勃たないのにっ…チッパイじゃあ…余計に勃たないって…ぐすっ…お前なんか女じゃないってっ…嫌いって…ハッキリとっ…言ったかな…」
性欲ないくせにそこはこだわるのかよ…名も知らぬ馬鹿な男達よ…。チッパイはチッパイで魅力あり過ぎるだろうが…チッパイを攻めてる時に「私…胸…小さいから…」なんて恥ずかしそうに言われてみろよっ?燃えるだろうがっ!?それぞれの良さがあるんだよ、良さがっ!
「それはさぁ…相川が悪いんじゃなくてソイツ等が悪いし…相川がフラれたんでもないよ?」
「……えっ?」
「相川の良さを分からない連中がフッたんじゃない。相川がフッたんだよ。勃たない役立たずがぁ──っ ってな?」
「隼っ…」
「相川の魅力なら分かるぞ?確か…バスケが好きで…中学の時から頑張ってて…それを俺は格好いいと思うし、相川の魅力の一つでもあるし、カッコ可愛いと思う」
「…っ!? ソレ自己紹介の時の…?あ、あんなの覚えてる男子が居るわけっ…いや…でも、目の前に居る…かな?かな?」
「俺は覚えてるよ?それに…俺がもし…相川に誘われたら喜んで相川についていくし…何度も相川を求めるけどな。それから試合も観に行っていいなら喜んで観にいくぞ?まあ、不細工な俺にそんな事言われても嬉しくはないだろうけども…」
「………」
「だから…最近売れたラノベがあっただろ?アニメや映画にもなったやつ。それのセリフを相川に俺が贈るよ!『死ぬ前に相川の初めてを俺にくれっ!』」
「…ぷっ…そっ、それっ…男が言うセリフじゃなくて、女が言うセリフかな。『死ぬ前にお前の童貞を、玉ごと根こそぎ全部くれぇっ!』って…」
相川がフェンスをよじ登り、こちらへ側へと戻ってきてくれた…。
ふぅ~~~ 一時はマジでどうなるかと思ったぜ…。彼女に思い留まらせる事が出来て良かったよ、ホント…。
「…バスケ…観に来てくれる…かな?」
「勿論。見に行ける時は行くかな。試合なら行ける時は必ず行くよ」
「また真似してぇ…でも…そっかぁ…じゃあ…約束…かな」
す──っと、手の小指をこちらへと差し出してくる相川。俺は相川のその小指に自分の小指を絡ませる…。指切りげんまんってやつだな…。
「約束だな?」
「うん♪」
「前もって試合やそういうスケジュールを教えてくれな?」
「うん…。うん」
ついてた涙を、涙の跡を片方の手で拭うと相川が笑った。思わずドキっとするような素敵な笑顔だ。女性は笑ってるのが一番いいよな…。
「そうやって笑ってる方が相川はいいと思うぞ?」
「っ…そう…かな?」
「嘘は言わん」
「さて…もう安心だな」
声の主は…
「先生」
「せ、先生っ!?どうしてここにっ!?」
「念の為に俺が呼んでおいたんだ。屋上に来る前にね。相川の身に何かあったら大変だろ?」
先生はすでに相川が万が一飛び降りても大丈夫なように救助用のネットを超特急で張って待機してくれてたらしい。この世界の女性のなんと捌けてることか。
まあ、この後は当然だけど…相川は先生から説教と自身の意思で踏みとどまってくれて良かったと喜んでいた。二人とも先生に家までそれぞれ送ってもらい… その日…相川にある変化が起こった事を…俺は知らなかった…。
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