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呼ばれて
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『いつものゲーセンで待ってる』
ある日の放課後…そんなメールが届いた。差出人は葵だ。了解というメッセージを葵に送るとすぐにいつものゲーセンへと向かった。
♢
「う、うぃ~す!葵っ!」
直接会うのは体育祭以来で久しぶりなもんだからなんだか変に緊張してしまうな。電話やメールのやり取りは勿論してたんだけどな。
「豊和…久しぶりだね。待ってたよ」
「それにしても…葵からの誘いなんて珍しいな?」
「…ボクは思いきって豊和に好意を伝えたというのに…豊和が会おうって全然言ってくれないからだろ?」
「それは…俺が悪いな…。すまん…。ちょ、直接会うのは…その…なんだか変に緊張しちまうから…って、なんだか言い訳だな」
「ホントだよ」
「ごめんな、葵」
「と、とにかく…そういうわけだから…今日はボクに付き合ってもらうから…」
「おう!勿論だ」
「じゃあ…ついてきてよ」
「うぃす!」
♢
「入っていいよ」
「…お邪魔します」
葵についていくと、そこは葵が住んでるマンションの一室だった。部屋の中に入ってから聞いたんだが、葵は親元を離れて一人暮らしをしているそうだ。別に親と仲が悪いとかそういうのではないらしい。
「…一人暮らしって聞いてないんだが?」
「言ってないからね。でも…それが何か問題かい?」
「…いや…別に」
別にと言ったものの変に緊張してしまうな。好意を伝えられて、好意がある女性と二人っきり…。意識しない方がおかしいだろう。
まあ、この世界の男性は意識しないだろがな。意識しないというより嫌悪感を示すか?
とにかくリビングに通されると同時に、飲み物やちょっとした食べ物を用意してくれる葵。俺はというと席についてゆっくりしててと言われた。席についてからふと葵に視線を向けるとテキパキとそれらを手慣れた様子で準備する葵のその姿に女性らしさを感じてしまった。 そんな風に感じて…ドキドキしていると、用意を終えた葵が俺が座っている真横の席へとついた。
「ジュースとお菓子を持ってきたよ」
「あ、ああ。ありがとうな」
用意してくれたジュースを一口。うん、うまい!もう一杯!
「…それにしてもさぁ」
「…うん?」
「俊哉の馬鹿を先に抱くなんて…ボクは聞いてないんだけど?思ってもいなかったしね…」
「なっ!?なんでそれを知って…!?」
驚く俺にジト目を向ける葵。そんな姿が何気に最高です…。それにしても一体誰が…
──って、一人しかいないか…。先生も言ってたしな…。
「…真冬から聞いたんだな?」
「うん、そうだけど?」
「…やはりか」
「まあ、今はそんな事はどうでもいいよね?」
「えっ…とっ…」
「俊哉の馬鹿がTS化したとはいえ、ボクより先に抱いたのは許せないよね?」
葵さん…。顔は笑っていらっしゃるが…さては怒ってます?
「ボクは…魅力ないのかい?」
「いや、魅力はあり過ぎるよ?」
「ホントかい?」
俺は隣の葵を引き寄せるとその唇を奪う。
「…俊哉を先に抱いたのは悪かった。だけど…葵の事を蔑ろにしたわけじゃないからな?ちゃんと…葵を俺は大好きだからな?」
「…ホントに?」
「当然」
「俊哉と…何回した?」
「…えっ?このタイミングでソレを聞くのか?」
「あの馬鹿は曲がりなりにもライバルだからね?負けてられないだろ?」
そういえば昔から俊哉と葵は何でも張り合っていたな…。
「…五回」
「それは抜かずの五連発の事で間違いないよね?」
「…いや、知ってんのかよっ!?言う意味なくねっ!?それとロリ巨乳の属性持ってるなんてアレは反則だと思うんだがっ!?」
「さてさて…ボクには何回してくれるのかな?非常に楽しみだよね?」
「勿論俊哉の記録を超えてみせましょう」
俺は即答で答える。即答で答えないといけないという直感が働いたからだ。
「ああ…言っておくけど…抜かずだからね?」
「あ、はい」
そして…俺はベッドへとお姫様抱っこで抱えられて連れて行かれる…。
“トゥンク…トゥンク…”
いかん…イケメン美少女の葵のその姿にときめいてしまった…!?いや、いかん事はないんだけども…なんだか変なモノに目覚めないよな?コレは普通か?普通ならオールオッケーだ。 とにかく…俺はそんなイケメン美少女の葵の為に頑張った事は言うまでもないだろう。頑張らなくても…好意を持ってるから何回でもいけるんだけどな…。
ある日の放課後…そんなメールが届いた。差出人は葵だ。了解というメッセージを葵に送るとすぐにいつものゲーセンへと向かった。
♢
「う、うぃ~す!葵っ!」
直接会うのは体育祭以来で久しぶりなもんだからなんだか変に緊張してしまうな。電話やメールのやり取りは勿論してたんだけどな。
「豊和…久しぶりだね。待ってたよ」
「それにしても…葵からの誘いなんて珍しいな?」
「…ボクは思いきって豊和に好意を伝えたというのに…豊和が会おうって全然言ってくれないからだろ?」
「それは…俺が悪いな…。すまん…。ちょ、直接会うのは…その…なんだか変に緊張しちまうから…って、なんだか言い訳だな」
「ホントだよ」
「ごめんな、葵」
「と、とにかく…そういうわけだから…今日はボクに付き合ってもらうから…」
「おう!勿論だ」
「じゃあ…ついてきてよ」
「うぃす!」
♢
「入っていいよ」
「…お邪魔します」
葵についていくと、そこは葵が住んでるマンションの一室だった。部屋の中に入ってから聞いたんだが、葵は親元を離れて一人暮らしをしているそうだ。別に親と仲が悪いとかそういうのではないらしい。
「…一人暮らしって聞いてないんだが?」
「言ってないからね。でも…それが何か問題かい?」
「…いや…別に」
別にと言ったものの変に緊張してしまうな。好意を伝えられて、好意がある女性と二人っきり…。意識しない方がおかしいだろう。
まあ、この世界の男性は意識しないだろがな。意識しないというより嫌悪感を示すか?
とにかくリビングに通されると同時に、飲み物やちょっとした食べ物を用意してくれる葵。俺はというと席についてゆっくりしててと言われた。席についてからふと葵に視線を向けるとテキパキとそれらを手慣れた様子で準備する葵のその姿に女性らしさを感じてしまった。 そんな風に感じて…ドキドキしていると、用意を終えた葵が俺が座っている真横の席へとついた。
「ジュースとお菓子を持ってきたよ」
「あ、ああ。ありがとうな」
用意してくれたジュースを一口。うん、うまい!もう一杯!
「…それにしてもさぁ」
「…うん?」
「俊哉の馬鹿を先に抱くなんて…ボクは聞いてないんだけど?思ってもいなかったしね…」
「なっ!?なんでそれを知って…!?」
驚く俺にジト目を向ける葵。そんな姿が何気に最高です…。それにしても一体誰が…
──って、一人しかいないか…。先生も言ってたしな…。
「…真冬から聞いたんだな?」
「うん、そうだけど?」
「…やはりか」
「まあ、今はそんな事はどうでもいいよね?」
「えっ…とっ…」
「俊哉の馬鹿がTS化したとはいえ、ボクより先に抱いたのは許せないよね?」
葵さん…。顔は笑っていらっしゃるが…さては怒ってます?
「ボクは…魅力ないのかい?」
「いや、魅力はあり過ぎるよ?」
「ホントかい?」
俺は隣の葵を引き寄せるとその唇を奪う。
「…俊哉を先に抱いたのは悪かった。だけど…葵の事を蔑ろにしたわけじゃないからな?ちゃんと…葵を俺は大好きだからな?」
「…ホントに?」
「当然」
「俊哉と…何回した?」
「…えっ?このタイミングでソレを聞くのか?」
「あの馬鹿は曲がりなりにもライバルだからね?負けてられないだろ?」
そういえば昔から俊哉と葵は何でも張り合っていたな…。
「…五回」
「それは抜かずの五連発の事で間違いないよね?」
「…いや、知ってんのかよっ!?言う意味なくねっ!?それとロリ巨乳の属性持ってるなんてアレは反則だと思うんだがっ!?」
「さてさて…ボクには何回してくれるのかな?非常に楽しみだよね?」
「勿論俊哉の記録を超えてみせましょう」
俺は即答で答える。即答で答えないといけないという直感が働いたからだ。
「ああ…言っておくけど…抜かずだからね?」
「あ、はい」
そして…俺はベッドへとお姫様抱っこで抱えられて連れて行かれる…。
“トゥンク…トゥンク…”
いかん…イケメン美少女の葵のその姿にときめいてしまった…!?いや、いかん事はないんだけども…なんだか変なモノに目覚めないよな?コレは普通か?普通ならオールオッケーだ。 とにかく…俺はそんなイケメン美少女の葵の為に頑張った事は言うまでもないだろう。頑張らなくても…好意を持ってるから何回でもいけるんだけどな…。
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