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喪失
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母さんから俺がすでに入籍しているという衝撃な事をサラッと言われたその日の夜の事だ。
「俺に好意を持っている女性達とすでに入籍しているって母さんは言ってたけど…それって…詩織やルナ先輩達の事だよな?」
間違えてないよな?こ、好意を伝えられてるしな。これで間違いでしたじゃあ、流石に恥ずかし過ぎるんだが?入籍っていう事は結婚したと同意義だよな?ホントに良かったのだろうか?みんなは良かったのか? 俺は無性にその事が気になり、まずは詩織に連絡をしてみることにしたんだ。えっと…携帯携帯っと…。
んっ?携帯がないな?リビングに忘れてきてしまったかな?リビングへ行こうとして──
“トントン…”
そんなタイミングでドアがノックされた。
「…お兄ちゃん…私…」
もしかして真冬が携帯を届けに来てくれたのか?
「開いてるよ」
俺がそう返事を返すとカチャッっとドアが開いた。部屋へと入って来たのはマイシスターの真冬…。
「…えっ?」
思わずそんな声が洩れて唖然としてしまう。ドアがパタンと静かに閉まる音が部屋に異様に響き渡ったように感じてしまう…。
「…お、おまっ…!?な、なんちゅう…そ、そのぅ…す、スケベな格好して…」
俺が驚くのも無理はないだろう…。だって俺の視界に入る真冬はスケスケのネグリジェ一枚だけしか着用していないのだから…。 それは…言うまでもなく…色んなモノが透けて見えているという事だ…。少し小ぶりのおっぱいも…おっぱいの先にあるピンク色の突起物も…生えてない恥丘も…その全てが…真冬が俺の脳裏に焼き付けられて染まっていく…。
「お兄ちゃん…まずは…ごめんなさい」
「な、何がっ?」
「お母さんが勝手に…籍を入れた事…」
「っ!?あ、ああ…そ、その事か…」
俺はすでにいっぱいいっぱいでそう返すのがやっとだった。
「でも…私…良かったと思ってるよ?」
「っ!?」
「お兄ちゃんと…籍を入れられて…」
「…真冬」
「…お兄ちゃん…私ね? ずっと…お兄ちゃんが大好きなの…ずっとずっと…私はお兄ちゃんだけを見てるの…」
そう言って、天使のような笑みを浮かべる真冬。頬は恥ずかしさのせいか紅く色づいている…。頬だけではなく鎖骨の周辺も仄かに色づいているようにも見える。
「だ、だから…その…こ、今夜は…その…わ、私達の…しょ、初夜だから…その…」
「真冬…」
目の前に居るのは一人の妹ではなく…一人の女性。そんな事はもう…分かっていた筈だよな?結構前から…妹ではなく、一人の女性として真冬を見てるって事を…。ここから先は俺から言わないと駄目だよな?
「…真冬…俺も…真冬の事…大好きだよ。一人の女性として…」
「お、お兄ちゃんっ♡」
ダッ…っと駆け寄って来て唇を重ねてくる真冬。
「ちゅっ…♡ちゅっ…♡ちゅっ…♡お兄ちゃん♡お兄ちゃん♡お兄ちゃんっ♡ちゅっ…」
そのまま…ベッドへとなだれ込むかのように真冬を優しく押し倒して…激しくお互いを貪り食うかのように相手を求める……。初めて触れる女性の柔らかさとその甘い香りに誘われるかの如く…二つの影が一つに重なっていく…。
「…はぁはぁ…真冬っ」
「いいよ、お兄ちゃん…んっ…きて?」
「やべっ…避妊具用意してなかった!?」
いや、こんなに早く童貞棄てるなんて思ってないじゃん?
「お、お兄ちゃん何言ってるの?避妊具なんてないよ?」
「はっ?」
「保健体育で習ったでしょ?男性に…その…出してもらったら…女性は好きなタイミングで妊娠出来るって…」
そうだった……。
この世界の女性って妊娠したくなければ自分でコントロール出来るんだったな…。 ちゃんとみんなは用意してないと駄目だからな?俺との約束だぞ? そんなわけで…
「真冬っ!」
「お兄ちゃんっ…」
俺はついに…その日…童貞を棄てた…。
♢
「まだ…その…痛いか?」
「ううん…大丈夫だよ?痛みよりも…その…お兄ちゃんと繋がれた幸せの方が勝っているから…♡」
「…真冬」
その言葉になんだか愛おしくなり真冬を強く抱きしめてしまう。
「あぷっ…もう~ 苦しいよ♡」
「真冬が可愛い事を言うからだよ」
「お兄ちゃんったら♪」
「それと…その…ちゃんと真冬を幸せにするからな?」
「もう…幸せだよ?」
「いや…ほら、色々と順番が逆になっちまった気がするけど…言っておきたくてな」
「…あっ」
あっ…ってなんだ?
「真冬?」
「あのね…その…ごめんなさい」
「えっと…何が?」
「その…まだ…籍は入れてないの…」
「………えっ?」
「お、お母さんが…その…お兄ちゃんは…優柔不断だから…それくらい言わないと先に進まないって…」
な、なるほどな…。こりゃあ母さんに嵌められたな…。家族にどうやら嵌められたようだ。真冬には別の意味でハメてしまったけどな…。
「そっかぁ…」
「その…お、怒ってる?」
「ううん…怒ってないよ。もともと煮えきらない俺が悪かったんだろうしな」
「それとね…出来ればなんだけど…」
「うん?」
「2番目は詩織ちゃんか伊代ちゃんに…して欲しいかな…なんて…んむっ!?」
俺は真冬の口を口で塞ぐ事に…。
「ぷはっ…お、お兄ちゃん!?」
「今は…真冬だけを愛したいから…」
「っ~~~!?」
「真冬…」
「…おにぃ…ちゃ…♡♡♡」
翌朝…母さんから昨夜はお楽しみでしたね?と、言われたのは言うまでもない事かな?
「俺に好意を持っている女性達とすでに入籍しているって母さんは言ってたけど…それって…詩織やルナ先輩達の事だよな?」
間違えてないよな?こ、好意を伝えられてるしな。これで間違いでしたじゃあ、流石に恥ずかし過ぎるんだが?入籍っていう事は結婚したと同意義だよな?ホントに良かったのだろうか?みんなは良かったのか? 俺は無性にその事が気になり、まずは詩織に連絡をしてみることにしたんだ。えっと…携帯携帯っと…。
んっ?携帯がないな?リビングに忘れてきてしまったかな?リビングへ行こうとして──
“トントン…”
そんなタイミングでドアがノックされた。
「…お兄ちゃん…私…」
もしかして真冬が携帯を届けに来てくれたのか?
「開いてるよ」
俺がそう返事を返すとカチャッっとドアが開いた。部屋へと入って来たのはマイシスターの真冬…。
「…えっ?」
思わずそんな声が洩れて唖然としてしまう。ドアがパタンと静かに閉まる音が部屋に異様に響き渡ったように感じてしまう…。
「…お、おまっ…!?な、なんちゅう…そ、そのぅ…す、スケベな格好して…」
俺が驚くのも無理はないだろう…。だって俺の視界に入る真冬はスケスケのネグリジェ一枚だけしか着用していないのだから…。 それは…言うまでもなく…色んなモノが透けて見えているという事だ…。少し小ぶりのおっぱいも…おっぱいの先にあるピンク色の突起物も…生えてない恥丘も…その全てが…真冬が俺の脳裏に焼き付けられて染まっていく…。
「お兄ちゃん…まずは…ごめんなさい」
「な、何がっ?」
「お母さんが勝手に…籍を入れた事…」
「っ!?あ、ああ…そ、その事か…」
俺はすでにいっぱいいっぱいでそう返すのがやっとだった。
「でも…私…良かったと思ってるよ?」
「っ!?」
「お兄ちゃんと…籍を入れられて…」
「…真冬」
「…お兄ちゃん…私ね? ずっと…お兄ちゃんが大好きなの…ずっとずっと…私はお兄ちゃんだけを見てるの…」
そう言って、天使のような笑みを浮かべる真冬。頬は恥ずかしさのせいか紅く色づいている…。頬だけではなく鎖骨の周辺も仄かに色づいているようにも見える。
「だ、だから…その…こ、今夜は…その…わ、私達の…しょ、初夜だから…その…」
「真冬…」
目の前に居るのは一人の妹ではなく…一人の女性。そんな事はもう…分かっていた筈だよな?結構前から…妹ではなく、一人の女性として真冬を見てるって事を…。ここから先は俺から言わないと駄目だよな?
「…真冬…俺も…真冬の事…大好きだよ。一人の女性として…」
「お、お兄ちゃんっ♡」
ダッ…っと駆け寄って来て唇を重ねてくる真冬。
「ちゅっ…♡ちゅっ…♡ちゅっ…♡お兄ちゃん♡お兄ちゃん♡お兄ちゃんっ♡ちゅっ…」
そのまま…ベッドへとなだれ込むかのように真冬を優しく押し倒して…激しくお互いを貪り食うかのように相手を求める……。初めて触れる女性の柔らかさとその甘い香りに誘われるかの如く…二つの影が一つに重なっていく…。
「…はぁはぁ…真冬っ」
「いいよ、お兄ちゃん…んっ…きて?」
「やべっ…避妊具用意してなかった!?」
いや、こんなに早く童貞棄てるなんて思ってないじゃん?
「お、お兄ちゃん何言ってるの?避妊具なんてないよ?」
「はっ?」
「保健体育で習ったでしょ?男性に…その…出してもらったら…女性は好きなタイミングで妊娠出来るって…」
そうだった……。
この世界の女性って妊娠したくなければ自分でコントロール出来るんだったな…。 ちゃんとみんなは用意してないと駄目だからな?俺との約束だぞ? そんなわけで…
「真冬っ!」
「お兄ちゃんっ…」
俺はついに…その日…童貞を棄てた…。
♢
「まだ…その…痛いか?」
「ううん…大丈夫だよ?痛みよりも…その…お兄ちゃんと繋がれた幸せの方が勝っているから…♡」
「…真冬」
その言葉になんだか愛おしくなり真冬を強く抱きしめてしまう。
「あぷっ…もう~ 苦しいよ♡」
「真冬が可愛い事を言うからだよ」
「お兄ちゃんったら♪」
「それと…その…ちゃんと真冬を幸せにするからな?」
「もう…幸せだよ?」
「いや…ほら、色々と順番が逆になっちまった気がするけど…言っておきたくてな」
「…あっ」
あっ…ってなんだ?
「真冬?」
「あのね…その…ごめんなさい」
「えっと…何が?」
「その…まだ…籍は入れてないの…」
「………えっ?」
「お、お母さんが…その…お兄ちゃんは…優柔不断だから…それくらい言わないと先に進まないって…」
な、なるほどな…。こりゃあ母さんに嵌められたな…。家族にどうやら嵌められたようだ。真冬には別の意味でハメてしまったけどな…。
「そっかぁ…」
「その…お、怒ってる?」
「ううん…怒ってないよ。もともと煮えきらない俺が悪かったんだろうしな」
「それとね…出来ればなんだけど…」
「うん?」
「2番目は詩織ちゃんか伊代ちゃんに…して欲しいかな…なんて…んむっ!?」
俺は真冬の口を口で塞ぐ事に…。
「ぷはっ…お、お兄ちゃん!?」
「今は…真冬だけを愛したいから…」
「っ~~~!?」
「真冬…」
「…おにぃ…ちゃ…♡♡♡」
翌朝…母さんから昨夜はお楽しみでしたね?と、言われたのは言うまでもない事かな?
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