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嫉妬
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モテ期が来てるという事は当然それに対して嫉妬する者もいる。俺みたいに人によっては超絶不細工に見えるのなら尚更だろう。何であんな超絶不細工がっ…ってな。
この世界の男性は性欲が殆どない。もっと言えば体力もない。更に言うと男性の仕事も殆どない。風俗はいつでも募集しているけどな。まあ、女性の身体能力の半分以下なのだからそれも当然だろう。女性の仕事は多いんだけどな。 とにかくだ…。社会に出ると男性はそれでもなりふり構わず仕事をするか、女性の為に薬を使って腰を振り続けるかの究極の二択を迫られると言っても、このおかしな世界では過言ではないだろう。俺なら腰を振り続ける方を迷いなく選ぶけどな。
まあ、まだ童貞なんだけどな…。 まあ、そんなわけでだ。男性は少しでも玉の輿に乗りたいと思う訳だ。女性が金を持っているならそれだけ楽が出来るし、自分の使えるお金があると思ってしまうんだろうな。実際はそうではないとしても…。俺はそれは女性次第じゃないかと思うんだけどな…。 長くなってしまったが俺がこんな事を言うのには勿論理由があるんだ。
「──おい、聞いてんのかっ!?」
「お前の存在が目障りなんだよ」
「不細工の癖にっ…西園寺さんにうまいこと気に入られやがって…」
「アリシアさんまで…こんな奴を…」
「お前みたいな奴が気に入られるなんておかしいだろう!」
十五人の同級生や先輩の男子達に取り囲まれてるってわけ。事の発端は机の中にラブレターが入っていたんだ。実際はラブレターじゃなくてこういう事だったんだけど…。ラブレターなんてもらったの初めてだし、体育館の裏で来るまで待ってるなんて書かれていたらそりゃあ行くよな!?まさかゾロゾロと男子が出てくるとは夢にも思わなかったよ。
「んで…おたくらは早い話、俺がルナ先輩やアリシア先輩と仲良くしているのが気にいらないと?」
「「「何だ、その態度はっ」」」
ふっ…俺は十五人くらいでビビらないぞ?主人公最強のタグを魅せてやんよっ!
「舐めるなよ?たったそれだけの人数で俺に敵うとでも?」
「「「「「何ぃぃ!?」」」」」
男達が次々に飛び掛かってくる…。
えっ…?
そんなタグない…?な、な~に…問題ない…無問題よっ!これでも俺はこの世界の男子の身体能力の平均よりかなり上なんだぜっ? ヒラリと一人目を躱し…二人目を…あっ…こら…右足掴むんじゃないよっ!?そんな事を思うてる間に左手を掴まれて…右手に左足までっ!?
「くっ!?離せっ!」
そんなに力ないくせにっ!力ないくせにっ!大事な事なんで2回言ったぞ!?ああ…クソっ!?しがみつくんじゃないよっ!?卑怯だぞ!?
「よし、そのまましがみついてろっ!」
そして殴る…蹴るわ…。何気に痛いんだがっ!?そりゃあ当たり前か?こりゃあ、早めに気絶したフリするのが得策だろうか?
「お前等…あたいのシマで何やってやがる?」
そう思っていた時にドスが効いた低い声が聞こえた。
「ひっ!?」
「あ、あなた様は…」
「嘘だろっ!?」
恐怖を滲ませたそんな男子達の声…。
「ったく…寄ってたかってつまらん事しやがって…そんな事する暇と体力があるなら少しでも腰振りやがれってんだ…」
そう言うと金髪の女性はあっという間に男子達との間合いを詰めて殴り、次々と男子達を倒し伏せていく…。 つぇぇ~~~。
「おぅ…お前等」
「「「「「はい!」」」」」
金髪の女性の呼び掛けにどこからともなく現れるその女性の舎弟だと思われる女性達。
「コイツ等を動けなくなるまで…二度と馬鹿な事しないように搾り取ってやんな…」
「「「「「あざーっす!」」」」」
舎弟の女性達に連れて行かれる憐れな男子達…。いや…搾り取られるのは憐れじゃないよな?羨ましいぞ、お前達…。
「よぅ、大丈夫か…よっ…?」
「お陰様で。ありがとうございます」
「・・・・・・・」
「あ、あの~?」
視線が交差した瞬間…女性の動きが止まった。
「も、もしも~し?」
「………はっ!?悪いっ…」
「あ、改めて…助けてくれてありがとうございます」
「っ…れ、礼には及ばねぇよっ!?あ、あんなの…み、見過ごせないしな」
「なんとかなるかと思ってたんだけど…人数が多すぎて」
「だ、だろうな…。そ、それより…お前…なめぇは?」
なめぇ? ……名前か?名前の事だよな?
「一年の隼豊和です」
「そ、そうか…。い、良いなめぇだな。あ、あたいは三年の…鬼ケ原芽依ってんだ」
三年生か。先輩だな。雰囲気的には姉御とか呼んだ方がいいか?
「姉…いえ…先輩だったんですね」
「…今…姉御とか呼ぼうとしなかったか?」
「いえいえ…初対面ですし、助けてもらってるのでそんな事は言いませんよ」
うっかり出ちまうところだったけども…。
「と、とにかく何かあったらあたいに言いな?あたいが力になってやんからよぅ」
「あっ…助けてもらった御礼を…」
「そんなもん要らねぇよ」
「うおっ…カッコいいな」
「そ、そうか?あたいは…その…カッコいい…か?」
「そりゃあ」
「そ、そうか。と、とにかく…その…またな?」
「あ、はい。また」
足早に去っていく鬼ケ原先輩。くっ…昔の不良漫画の主人公みたいでカッコ良すぎるだろ?まあ、コレが俺と鬼ケ原先輩の出会いってわけだ…。これをキッカケにして度々会う事になるとはこの時は思っていなかったけどな…。
この世界の男性は性欲が殆どない。もっと言えば体力もない。更に言うと男性の仕事も殆どない。風俗はいつでも募集しているけどな。まあ、女性の身体能力の半分以下なのだからそれも当然だろう。女性の仕事は多いんだけどな。 とにかくだ…。社会に出ると男性はそれでもなりふり構わず仕事をするか、女性の為に薬を使って腰を振り続けるかの究極の二択を迫られると言っても、このおかしな世界では過言ではないだろう。俺なら腰を振り続ける方を迷いなく選ぶけどな。
まあ、まだ童貞なんだけどな…。 まあ、そんなわけでだ。男性は少しでも玉の輿に乗りたいと思う訳だ。女性が金を持っているならそれだけ楽が出来るし、自分の使えるお金があると思ってしまうんだろうな。実際はそうではないとしても…。俺はそれは女性次第じゃないかと思うんだけどな…。 長くなってしまったが俺がこんな事を言うのには勿論理由があるんだ。
「──おい、聞いてんのかっ!?」
「お前の存在が目障りなんだよ」
「不細工の癖にっ…西園寺さんにうまいこと気に入られやがって…」
「アリシアさんまで…こんな奴を…」
「お前みたいな奴が気に入られるなんておかしいだろう!」
十五人の同級生や先輩の男子達に取り囲まれてるってわけ。事の発端は机の中にラブレターが入っていたんだ。実際はラブレターじゃなくてこういう事だったんだけど…。ラブレターなんてもらったの初めてだし、体育館の裏で来るまで待ってるなんて書かれていたらそりゃあ行くよな!?まさかゾロゾロと男子が出てくるとは夢にも思わなかったよ。
「んで…おたくらは早い話、俺がルナ先輩やアリシア先輩と仲良くしているのが気にいらないと?」
「「「何だ、その態度はっ」」」
ふっ…俺は十五人くらいでビビらないぞ?主人公最強のタグを魅せてやんよっ!
「舐めるなよ?たったそれだけの人数で俺に敵うとでも?」
「「「「「何ぃぃ!?」」」」」
男達が次々に飛び掛かってくる…。
えっ…?
そんなタグない…?な、な~に…問題ない…無問題よっ!これでも俺はこの世界の男子の身体能力の平均よりかなり上なんだぜっ? ヒラリと一人目を躱し…二人目を…あっ…こら…右足掴むんじゃないよっ!?そんな事を思うてる間に左手を掴まれて…右手に左足までっ!?
「くっ!?離せっ!」
そんなに力ないくせにっ!力ないくせにっ!大事な事なんで2回言ったぞ!?ああ…クソっ!?しがみつくんじゃないよっ!?卑怯だぞ!?
「よし、そのまましがみついてろっ!」
そして殴る…蹴るわ…。何気に痛いんだがっ!?そりゃあ当たり前か?こりゃあ、早めに気絶したフリするのが得策だろうか?
「お前等…あたいのシマで何やってやがる?」
そう思っていた時にドスが効いた低い声が聞こえた。
「ひっ!?」
「あ、あなた様は…」
「嘘だろっ!?」
恐怖を滲ませたそんな男子達の声…。
「ったく…寄ってたかってつまらん事しやがって…そんな事する暇と体力があるなら少しでも腰振りやがれってんだ…」
そう言うと金髪の女性はあっという間に男子達との間合いを詰めて殴り、次々と男子達を倒し伏せていく…。 つぇぇ~~~。
「おぅ…お前等」
「「「「「はい!」」」」」
金髪の女性の呼び掛けにどこからともなく現れるその女性の舎弟だと思われる女性達。
「コイツ等を動けなくなるまで…二度と馬鹿な事しないように搾り取ってやんな…」
「「「「「あざーっす!」」」」」
舎弟の女性達に連れて行かれる憐れな男子達…。いや…搾り取られるのは憐れじゃないよな?羨ましいぞ、お前達…。
「よぅ、大丈夫か…よっ…?」
「お陰様で。ありがとうございます」
「・・・・・・・」
「あ、あの~?」
視線が交差した瞬間…女性の動きが止まった。
「も、もしも~し?」
「………はっ!?悪いっ…」
「あ、改めて…助けてくれてありがとうございます」
「っ…れ、礼には及ばねぇよっ!?あ、あんなの…み、見過ごせないしな」
「なんとかなるかと思ってたんだけど…人数が多すぎて」
「だ、だろうな…。そ、それより…お前…なめぇは?」
なめぇ? ……名前か?名前の事だよな?
「一年の隼豊和です」
「そ、そうか…。い、良いなめぇだな。あ、あたいは三年の…鬼ケ原芽依ってんだ」
三年生か。先輩だな。雰囲気的には姉御とか呼んだ方がいいか?
「姉…いえ…先輩だったんですね」
「…今…姉御とか呼ぼうとしなかったか?」
「いえいえ…初対面ですし、助けてもらってるのでそんな事は言いませんよ」
うっかり出ちまうところだったけども…。
「と、とにかく何かあったらあたいに言いな?あたいが力になってやんからよぅ」
「あっ…助けてもらった御礼を…」
「そんなもん要らねぇよ」
「うおっ…カッコいいな」
「そ、そうか?あたいは…その…カッコいい…か?」
「そりゃあ」
「そ、そうか。と、とにかく…その…またな?」
「あ、はい。また」
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