上 下
20 / 108

少しずつ変わる…

しおりを挟む
「う、うぃ~すっ……」 

「ひ…久し振り……」 

 通学の為に家を出たところで詩織とバッタリ出会ってしまった。何週間ぶりだろうか?詩織から告白されてからというもの以前みたいに気軽には詩織のところには行けなくなった。なにより告白の返事もしていないからだ。お互いの間に流れるなんとも甘酸っぱいようなこの雰囲気…まさかこれが初々ういういしさとでも言うのだろうか!?経験者よ、オラに教えてくれぇ…。 

「…い、今から学校か?」 

 なんだよ…『今から学校か?』だなんて…。もっと気の利いた事は言えないのか俺は…?制服姿を褒めるとか色々あるだろうよっ!?童貞かよっ…あっ…童貞だったわ…。 

「あ…うん。そ、そっちも…学校だよね」 

「あっ…うん」 

「せ、せっかく会えたからさっ…一つ言っておきたい事があるんだけど…」 

 くっ…少し照れたように自身の髪を指で弄るなんて高等テクニック過ぎるだろ!?あざと可愛過ぎだるだろっ!?ビッチかっ!?あっ、処女だったね…。 

「…えっ…と…何?」 

「こ、今度ウチの家に来る時はさっ…そういうつもりで来てくれる?」 

「っ!?あ、朝から俺を興奮させる気か!?そんな表情でそんな風に言われたら今すぐ詩織を抱きたくなるだろうっ!?」 

 興奮させる気かというよりも興奮度マックスですが…。 

「にひっ…先日…ウチを気絶させた仕返しだよ?ほら、見てよ…ウチのブラ…」 

 前屈みになり自分の胸元を指で引っ張り双丘とブラを見せてくる詩織…。俺の興奮度はマックスを超え留まる事を知らなくなる…。 

「く…黒のブラと谷間と白い肌だとっ!?」 

 な、なんという破壊力のあるコンボなんだ…。俺を畳み掛けにきていやがる…。

「く、食いつき過ぎだよ?でも…今度が楽しみになったでしょっ?」 

「あっ…ま、まぁな…」 

「じゃあ…そういう事だからさっ!ウチ以外であんまし前屈みにならない様にねっ♡」 

「誰のせいで朝からこんなになってると思ってるんだよ?」 

「そこは早く使ってくれってっ言ってるみたいだねっ♡ ウチ…待ってるからねっ♡」 

 そんな事を恥ずかしげもなく大声で俺に言って駆けて行く詩織…。俺は暫くその場で前屈みになりながら詩織の背が見えなくなるまで見つめていた。治まるまで待っていたと言い換えてもいいんだけどな…。 

「…駆けていく時に揺れるポニーテール…最高だな、おい…」 

 そんな事を思うと当然余計に膨張するわけで…ひょこひょこと家の自室へと戻り、自家発電を開始。朝っぱらから3回も昇天しちまったよ、おい!? し、詩織のせいなんだからねっ!?

 あと、ドリル先輩モデルのオナホール相変わらず具合が最高でした♪そしてアリシアモデルの恐ろしい事恐ろしい事…。キュッキュッっと俺のイチモツを締め上げてくるのが非常に堪らん…。 

 そしてそんな風に励む俺を真冬は覗きに来てるんじゃないよ!?いつからベッドの下に居たんだよ!?お兄ちゃん気付かなかったぞ?早く学校に行きなさい! まあ、とにかくなんやかんやで学校には二時間目の途中からになってしまったのは仕方がない事なのだ。 



♢ 


「そういえば…今朝はどうかしたの?」 


 隣の席の幸子が心配そうに聞いてきた。 

「ああ…実は話せば長くなるんだけど、親友だと思っていた幼馴染から告白されてるんだけどな?」 

「ここここ、告白っ!?私聞いてないんだけどっ!?」 

「そういえば言ってなかったっけ…。まあ、告白されたのは数週間前になるんだけどな…」 

「えっ?じゃあ…すすすす、すでに童貞…捨てた…りとか?」 

「うんにゃ。まだまだチェリーボーイよ?オナホールの扱いは達人…いや、仙人級だけどな?」 

「そ、そうなんだね…」 

(せ、仙人級って…なにかな?聞いた方がいいのかな?ツッコんだ方がいいのかな?) 


「んで、その返事をまだ出来てないなかで、今朝バッタリ会っちゃってさっ…」 

「えっ!?そしたら…学校に遅れたのは今朝ヤッたってこと!?あわ…あわあわっ…」 

「いや、さっきから童貞ゆうてるやん?」 

「あっ…そ、そっかぁ…そうだったね…あれ?じゃあ…何で…」 

「二時間目から来たかって事?」 

「あ、えっ…うん」 

「その相手からブラチラされたもんだからオナホール片手に頑張ってたからだよ?」 

「ちょっ!?そこ頑張るところ間違えてない!?間違えてるよねっ!?」 

「ちなみにだけどその幼馴染で2回、幸子で一回やってきたぜっ☆」 

 グッと親指を立ててサムズアップ。顔はキリッと決め顔だ。 

「えっ!?何でサムズアップしてるのっ!?もの凄くいい顔してるよっ!?ま、眩しいよぅ~…。で、でも…お、オカズにされた私はなんて言えば良いのっ!?オカズにしてくれてありがとうございます?とにかくツッコミどころ満載なんだけど!?」 

「ちなみに脳内フォルダーで再生したのは登り棒の幸子な?」 

「の、登り棒は忘れてぇ!?」 

「最高だったぜ…幸子…」 

「だからそんなにいい顔しないでっ!?喜んでいいのか、悲しめばいいのか分かんないよっ!?」 

「笑えばいいと思うよ?」 

「笑えるところなんてないんだけどっ!?」 

 流石だぜ…幸子…。完璧に返してくれる。今日から君はツッコミの天使の異名を名乗るといい…。 

「名乗らないよっ!」 

 おっと…どうやらまた心の声が洩れていたようだな…。幸子とそんな風に談笑していると─ 

「なんだ…隼。ブラチラくらいでそんなに浮かれて…」 

「新島先生」 

「新菜…って呼んでも…いいんだぞ?」 

「せ、先生に対して呼び捨てはハードルが高いような…」 

「あわわわっ…に、新島先生まで豊和君にアプローチしてるぅぅ!?んっ?と、いうことは…まさか…先生にも見えてるって事っ!?」 

 幸子は何をブツブツ言ってるんだ? 

「と、とにかく…仕方なく…そう、仕方なくだぞ?せ、先生として…ど、童貞の可哀想な隼にオカズをやろうと思ってな…ほ、ほらっ…ぞ、存分に見るといいぞ…」 

 トレードマークとも言えるジャージの下を脱ぎ下ろすとお目見えしたのは太ももまでの長さの黒いストッキングにそれがずり落ちないようにする為の黒いガーターベルト。そしてセクスィ~~~な黒い下着。 

「わ~~~おっ」

「せ、先生…大胆…」 

「えっ…あれ…隼に見せてない!?」 

「先生!?不細工専!?」 

「可哀想だからじゃないか?」 

 教室の至る所ところからそんな声が聞こえる。先生はそんな声など気にせずに少し足の位置を入れ替えたり、その場でゆっくりと回転したり、しまいにはその場でM字開脚…。 

「んなっ!?」

「こ、こうすると…よく…その…見える…だろ?」 

 丸見えです!パンティ丸見えどころか、大事なところが丸見えですっ!?セクシー下着どころかエッチな下着だったのですねっ!? 

「…ガン見案件です」 

「そ、そうか…よ、喜んでもらえたみたいで…先生嬉しいぞ?」 

「ちょっ!?先生も凄いけど…豊和君も大変な事になってるんだけどっ!?それってそういう事だよねっ!?あわっ…あわわわっ…」 

 幸子が何やら慌てているので幸子の視線を辿ってみる。すると不思議な事に俺の机が何かに持ち上げられいるではないか…。 

「ちょっ!?」 

「嘘でしょっ!?」 

「あんなの見た事ないんだけどっ!?」 

「私もあんなの喰った事ねぇ~よ!?」 

「あんなので…されたら…ごくっ…」 

「でも…顔がなぁ~」 

「それな」 

「顔見たらガン萎えするわ…」 

 先生…せめて…せめて…先日のように…指導室とか別の場所でそういう事はして欲しかったよ…。周りの目が痛いわっ! 

「わ、私も…頑張らないと…」 

 幸子はまたブツブツ何やら言ってるし…。先生は恥ずかしがりなからも色々ポーズつけてるし…俺は動けないし…ある意味阿鼻叫喚だよなっ!?
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

冴えない俺と美少女な彼女たちとの関係、複雑につき――― ~助けた小学生の姉たちはどうやらシスコンで、いつの間にかハーレム形成してました~

メディカルト
恋愛
「え……あの小学生のお姉さん……たち?」 俺、九十九恋は特筆して何か言えることもない普通の男子高校生だ。 学校からの帰り道、俺はスーパーの近くで泣く小学生の女の子を見つける。 その女の子は転んでしまったのか、怪我していた様子だったのですぐに応急処置を施したが、実は学校で有名な初風姉妹の末っ子とは知らずに―――。 少女への親切心がきっかけで始まる、コメディ系ハーレムストーリー。 ……どうやら彼は鈍感なようです。 ―――――――――――――――――――――――――――――― 【作者より】 九十九恋の『恋』が、恋愛の『恋』と間違える可能性があるので、彼のことを指すときは『レン』と表記しています。 また、R15は保険です。 毎朝20時投稿! 【3月14日 更新再開 詳細は近況ボードで】

男女比1:10000の貞操逆転世界に転生したんだが、俺だけ前の世界のインターネットにアクセスできるようなので美少女配信者グループを作る

電脳ピエロ
恋愛
男女比1:10000の世界で生きる主人公、新田 純。 女性に襲われる恐怖から引きこもっていた彼はあるとき思い出す。自分が転生者であり、ここが貞操の逆転した世界だということを。 「そうだ……俺は女神様からもらったチートで前にいた世界のネットにアクセスできるはず」 純は彼が元いた世界のインターネットにアクセスできる能力を授かったことを思い出す。そのとき純はあることを閃いた。 「もしも、この世界の美少女たちで配信者グループを作って、俺が元いた世界のネットで配信をしたら……」

貞操観念逆転世界におけるニートの日常

猫丸
恋愛
男女比1:100。 女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。 夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。 ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。 しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく…… 『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』 『ないでしょw』 『ないと思うけど……え、マジ?』 これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。 貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。

男女比の狂った世界で愛を振りまく

キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。 その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。 直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。 生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。 デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。 本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。 ※カクヨムにも掲載中の作品です。

貞操観念が逆転した世界に転生した俺が全部活の共有マネージャーになるようです

卯ノ花
恋愛
少子化により男女比が変わって貞操概念が逆転した世界で俺「佐川幸太郎」は通っている高校、東昴女子高等学校で部活共有のマネージャーをする話

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...