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帰宅後
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「ふんふんふ~ん♪ただいま~♪」
「おかえり~」
いつものように飛び込んで来た真冬を受け止める。最早コレも毎日の日課だなと思っているといつもとは違う真冬の様子に気が付いた。
「すんすん…はぁ~…お兄ちゃんの匂い…すんすん…うん?待って待ってっ!?すんすんすんすんすん…」
「…真冬?」
「お兄ちゃん…どういう事!?」
俺の胸に埋めていた顔をガバっとあげて、そんな事を聞いてくる真冬。
「どういう事って何がっ!?」
「そういえば…今日はいつもよりも帰りが遅かったよね?どういう事かな?かな?」
気のせいだろうか…。マイシスターの目からハイライトが消え…真っ黒に染まってように見えるのは…。
「だ、だから…どういう事ってどういう事だってばよっ!?」
「浮気…したの…?」
「浮気するもなにも彼女居ねぇよ!?」
「私が居るじゃない!?」
「妹な?」
「私以外と…ヤったの…?」
「ヤる相手も居ねぇわっ!?悲しい事に童貞だよ!?さっきからどうしたんだ、真冬?」
「…他のメスの匂いが微かに混じってる」
メスって…そんなわけ…うん?もしかして小野寺さんの?いやいや…そんなわけないよな?ラッキースケベしたわけでもないし、接触してないのに匂いがつくわけ…
「メスと居たよね?」
「あ、はい」
つい…真冬のその圧倒的な圧に気圧されて敬語になってしまう…。こういう時、兄というのはなんて無力なんだ…。可愛い妹の言う事に反論出来そうにない…。
「た、確かに…女の子と一緒だったかを聞かれますと一緒でしたけども…何もやましい事はありませんよ?カフェに行って楽しくお話しただけで…」
なんだか必死に浮気したのを誤魔化しているような…そんな気分になるのは俺の気のせいだろうか?
「か…っ…カフェとなっ…!?」
そんな驚愕の表情で「となっ」って言われても……。
「それって…デートじゃんっ!?」
「いや…まあ…でも付き合ってるとかそういうのじゃないからな?正直に言うけど、少し…いや、かなりホテルに連れ込まれるのを期待してしまっていたんだが…小野寺さんピュアだったしな…」
「んなっ…!?連れ込まれるのを期待していたですとっ!?駄目駄目駄目駄目だからねっ!?お兄ちゃんの童貞は私がもらうんだからね!?いい加減に私の処女をもらってくれないとラブ注入しちゃうぞっ☆」
ラブ注入って…。それ…どちらかといえば真冬が注入される方じゃねぇの?それに…
「真冬は耐性ないだろうに?」
「ふっ…ふふふっ…」
な、何だ?この真冬の『ちゃんちゃらおかしいよ、お兄ちゃん!』とでも言いたそうな含みのある笑い方は…
「まさか…」
「分かった?」
「処女を…捨てたのか…?」
「違うよっ!?何言ってんのっ!?ちゃんと処女だからねっ!?お兄ちゃん以外に捧げる気はないし、お兄ちゃん以外に抱かれる気はないからねっ!?お兄ちゃんが抱いてくれないなら死んじゃうからねっ!?」
重い重い…重いよ、真冬…。お兄ちゃん冥利には尽きるのだが…いや…だからこそ俺がちゃんと見えるのか…?
「い~い?お兄ちゃん?私は耐性をつけたんだよ!」
「…何ですとっ?」
「一週間前の私だと思わないでよね?」
「そんな簡単に…」
「お兄ちゃんへの愛が私に限界を超えさせたんだよ。今の私はブラコンを超えた存在…スーパーブラコン真冬なんだよっ!!」
サ◯ヤ人みたいなものかな?それにしても…限界を超えた…か。それが本当ならやるじゃないか、真冬。お兄ちゃんもシスコンを超えた存在…スーパーシスコンお兄ちゃんになるべきか? そんな事を思案しているとなにやらチラッ、チラッっと俺に視線を送ってくる真冬の姿が視界に入る…。これは…どうやって超えたのか聞けという事だよな…。なんだか…聞かない方がいいような気がしないでもないが……。
「…どうやって…超えたんだ?」
「よくぞ聞いてくれました♪流石お兄ちゃん!大好きだよ♡」
「あ、ああ…お兄ちゃんも大好きだぞ?」
「でね、でね?どうやって限界を超えたかというと私に其の手の知識が足りてなかったからだと思ったんだよね。それでお母さんに相談して…」
「母さんに相談したのかっ!?」
「うん!」
母さんに相談はマズイだろ…。一体母さんは真冬に何を教えたんだ?
「そしたらね、私達の実戦を見て耐性つけなさいって」
「母さぁぁぁ─────────んっ!?」
アンタ何してんだっ!?実の娘にシてるところ見せてどうすんだよっ!?父さんも同罪だよっ!?何を娘に戦闘状態になった父さんの父さんを見せてんのっ!?いや、それに関してはどっちも戦闘状態なんだろうけど…。とにかく…夫婦揃って何してんのっ!?
「とにかく分かった、お兄ちゃん?今の私はお兄ちゃんが迫って来ても気絶しないんだよ?」
真冬よ…たぶん…それ…フラグって言うんだぞっ?
「お兄ちゃん…フラグは折る為にあるんだよ?」
なっ!?心を読んだ…だと…。 そして…自信満々に左手を後ろ手に。右手は俺の方へ突き出し…カモンカモン、クイクイッと、手でかかってこいと意思表明する真冬…。 俺は仕方ないかと思い…真冬を抱き寄せる。
「っ!?」
たぶん…気絶するだろうと思っての事だ。立ったまま倒れられでもしたら危ないからな。現に真冬は抱き寄せられただけで顔を夕焼け小焼けの空の様に染めているしな。
俺は徐々に真冬に顔を近づけていく…。
唇と唇が重なるまで…二十センチといったところか…。そこで俺は一度止める事に…。
い、いつもなら…ここで…きゅう~となって倒れるんだが?
「おおお、お兄ちゃん…私…お兄ちゃんの為に…ちゅよくなったの…」
噛んでるけどな?ちゅよくって何だ、ちゅよくって…迂闊にもドキッとしたぞ?
後…5センチ縮めてみる。ますます真冬の顔が紅く色づく…。そして…また…5センチ縮め……
「あ、後…少しで…キシュ…しちゃうね…はぁはぁ…」
真冬の吐息が…俺に掛かる…。何かドキドキするんですけどっ!?近くで見る真冬は…余計に可愛く感じてしまう…。いや、感じてる場合かっ!? と、とにかく…後…5センチ縮めて…
「…ぉ…にぃ…ちゃ…」
嘘だろっ!?マジで耐性ついてるんだけど!?コレ以上は流石にマズイと思い…離れようとして…
「んっ!! ちゅっ♡」
真冬はそんな俺を逃がすまいと…背伸びして腕を首に回すとガッチリ固定…。すると唇に柔らかい感触を感じて…俺が気絶した…。俺が気絶すんのか~い!?
「お兄ちゃん!?」
初めてのキスは…弾けるレモネードの甘い味がした気がする…。
追伸…魔法少女っていいよね…。
「お兄ちゃ~~~んっ!?」
「おかえり~」
いつものように飛び込んで来た真冬を受け止める。最早コレも毎日の日課だなと思っているといつもとは違う真冬の様子に気が付いた。
「すんすん…はぁ~…お兄ちゃんの匂い…すんすん…うん?待って待ってっ!?すんすんすんすんすん…」
「…真冬?」
「お兄ちゃん…どういう事!?」
俺の胸に埋めていた顔をガバっとあげて、そんな事を聞いてくる真冬。
「どういう事って何がっ!?」
「そういえば…今日はいつもよりも帰りが遅かったよね?どういう事かな?かな?」
気のせいだろうか…。マイシスターの目からハイライトが消え…真っ黒に染まってように見えるのは…。
「だ、だから…どういう事ってどういう事だってばよっ!?」
「浮気…したの…?」
「浮気するもなにも彼女居ねぇよ!?」
「私が居るじゃない!?」
「妹な?」
「私以外と…ヤったの…?」
「ヤる相手も居ねぇわっ!?悲しい事に童貞だよ!?さっきからどうしたんだ、真冬?」
「…他のメスの匂いが微かに混じってる」
メスって…そんなわけ…うん?もしかして小野寺さんの?いやいや…そんなわけないよな?ラッキースケベしたわけでもないし、接触してないのに匂いがつくわけ…
「メスと居たよね?」
「あ、はい」
つい…真冬のその圧倒的な圧に気圧されて敬語になってしまう…。こういう時、兄というのはなんて無力なんだ…。可愛い妹の言う事に反論出来そうにない…。
「た、確かに…女の子と一緒だったかを聞かれますと一緒でしたけども…何もやましい事はありませんよ?カフェに行って楽しくお話しただけで…」
なんだか必死に浮気したのを誤魔化しているような…そんな気分になるのは俺の気のせいだろうか?
「か…っ…カフェとなっ…!?」
そんな驚愕の表情で「となっ」って言われても……。
「それって…デートじゃんっ!?」
「いや…まあ…でも付き合ってるとかそういうのじゃないからな?正直に言うけど、少し…いや、かなりホテルに連れ込まれるのを期待してしまっていたんだが…小野寺さんピュアだったしな…」
「んなっ…!?連れ込まれるのを期待していたですとっ!?駄目駄目駄目駄目だからねっ!?お兄ちゃんの童貞は私がもらうんだからね!?いい加減に私の処女をもらってくれないとラブ注入しちゃうぞっ☆」
ラブ注入って…。それ…どちらかといえば真冬が注入される方じゃねぇの?それに…
「真冬は耐性ないだろうに?」
「ふっ…ふふふっ…」
な、何だ?この真冬の『ちゃんちゃらおかしいよ、お兄ちゃん!』とでも言いたそうな含みのある笑い方は…
「まさか…」
「分かった?」
「処女を…捨てたのか…?」
「違うよっ!?何言ってんのっ!?ちゃんと処女だからねっ!?お兄ちゃん以外に捧げる気はないし、お兄ちゃん以外に抱かれる気はないからねっ!?お兄ちゃんが抱いてくれないなら死んじゃうからねっ!?」
重い重い…重いよ、真冬…。お兄ちゃん冥利には尽きるのだが…いや…だからこそ俺がちゃんと見えるのか…?
「い~い?お兄ちゃん?私は耐性をつけたんだよ!」
「…何ですとっ?」
「一週間前の私だと思わないでよね?」
「そんな簡単に…」
「お兄ちゃんへの愛が私に限界を超えさせたんだよ。今の私はブラコンを超えた存在…スーパーブラコン真冬なんだよっ!!」
サ◯ヤ人みたいなものかな?それにしても…限界を超えた…か。それが本当ならやるじゃないか、真冬。お兄ちゃんもシスコンを超えた存在…スーパーシスコンお兄ちゃんになるべきか? そんな事を思案しているとなにやらチラッ、チラッっと俺に視線を送ってくる真冬の姿が視界に入る…。これは…どうやって超えたのか聞けという事だよな…。なんだか…聞かない方がいいような気がしないでもないが……。
「…どうやって…超えたんだ?」
「よくぞ聞いてくれました♪流石お兄ちゃん!大好きだよ♡」
「あ、ああ…お兄ちゃんも大好きだぞ?」
「でね、でね?どうやって限界を超えたかというと私に其の手の知識が足りてなかったからだと思ったんだよね。それでお母さんに相談して…」
「母さんに相談したのかっ!?」
「うん!」
母さんに相談はマズイだろ…。一体母さんは真冬に何を教えたんだ?
「そしたらね、私達の実戦を見て耐性つけなさいって」
「母さぁぁぁ─────────んっ!?」
アンタ何してんだっ!?実の娘にシてるところ見せてどうすんだよっ!?父さんも同罪だよっ!?何を娘に戦闘状態になった父さんの父さんを見せてんのっ!?いや、それに関してはどっちも戦闘状態なんだろうけど…。とにかく…夫婦揃って何してんのっ!?
「とにかく分かった、お兄ちゃん?今の私はお兄ちゃんが迫って来ても気絶しないんだよ?」
真冬よ…たぶん…それ…フラグって言うんだぞっ?
「お兄ちゃん…フラグは折る為にあるんだよ?」
なっ!?心を読んだ…だと…。 そして…自信満々に左手を後ろ手に。右手は俺の方へ突き出し…カモンカモン、クイクイッと、手でかかってこいと意思表明する真冬…。 俺は仕方ないかと思い…真冬を抱き寄せる。
「っ!?」
たぶん…気絶するだろうと思っての事だ。立ったまま倒れられでもしたら危ないからな。現に真冬は抱き寄せられただけで顔を夕焼け小焼けの空の様に染めているしな。
俺は徐々に真冬に顔を近づけていく…。
唇と唇が重なるまで…二十センチといったところか…。そこで俺は一度止める事に…。
い、いつもなら…ここで…きゅう~となって倒れるんだが?
「おおお、お兄ちゃん…私…お兄ちゃんの為に…ちゅよくなったの…」
噛んでるけどな?ちゅよくって何だ、ちゅよくって…迂闊にもドキッとしたぞ?
後…5センチ縮めてみる。ますます真冬の顔が紅く色づく…。そして…また…5センチ縮め……
「あ、後…少しで…キシュ…しちゃうね…はぁはぁ…」
真冬の吐息が…俺に掛かる…。何かドキドキするんですけどっ!?近くで見る真冬は…余計に可愛く感じてしまう…。いや、感じてる場合かっ!? と、とにかく…後…5センチ縮めて…
「…ぉ…にぃ…ちゃ…」
嘘だろっ!?マジで耐性ついてるんだけど!?コレ以上は流石にマズイと思い…離れようとして…
「んっ!! ちゅっ♡」
真冬はそんな俺を逃がすまいと…背伸びして腕を首に回すとガッチリ固定…。すると唇に柔らかい感触を感じて…俺が気絶した…。俺が気絶すんのか~い!?
「お兄ちゃん!?」
初めてのキスは…弾けるレモネードの甘い味がした気がする…。
追伸…魔法少女っていいよね…。
「お兄ちゃ~~~んっ!?」
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