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番外:サイドストーリー&後日談
SS7 前略お父様 魔王領域より。
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前略、お父様。
お変わりございませんか?
オーランジェは、日々健やかに過ごしております。
お父様の名代として、レイボーン様とミーシャ叔母様の婚礼の式典に参加し、そのまま魔王領域に滞在して、早くも三か月が経ちました。
世間的には魔王は負傷して城で療養中。魔王軍の撤退によって侵略の危機は去り、オーランジェは、のんびりとエルフの隠れ里のミーシャ叔母様の元を訪ねている。
そういう事になっておりますが、実際は魔王妃の姪として、魔王の城で丁重にもてなされているとは、誰も想像されていないことでしょうね。
ミーシャ叔母様のご出産までは滞在するつもりにしておりますので、あと一月ほどは、こちらのお世話になるつもりです。
さて、臨月ともなりますと、ミーシャ叔母様のお腹もずいぶん目立つようになってまいりました。
お医者さま(ダークエルフの女性なんです!)が仰るには、恐らく女の子だろうということですが、お二人の赤ちゃんということは、ハーフエルフなわけで。
オーランジェとしては、将来大きくなったら『ハーフエルフあるある』を語り合える相手として、非常に期待しております。
尚、うっかりミーシャ叔母様に『期待に胸を膨らませている』と言ったら、遠い目をされました。
失言です。はい、期待では胸は膨らみません。
以後、気をつけます。
懸念すべき点としては、一応レイボーン様が人間だということは秘密な訳ですから、生まれてくる子供は表向き、魔族とエルフのハーフとして育てなければなりません。
レイボーン様にその点をお尋ねしたところ、『無論抜かりはない。角は、ドワーフに発注済みだ。毎年、徐々に大きなものに取り換えて、最終的には私を凌ぐ立派なものにしたい』とのこと。
なんて可哀そうな私の従姉妹。
強く生きて欲しいと思います。
ただ、それもひと悶着あったようで、レイボーン様は額にも一本増やして、三本角にしたかったようなのですが、ミーシャ叔母様が強く反対されたそうです。
叔母様の言い分は、『将来、好きな人が出来て、キスしようとしたら、相手に刺さるのよ?』
ごもっともだと思います。
ですが、レイボーン様は、
『その為の角だ!』
とのこと。嫁に出す気など全く無いようです。
なんて可哀そうな私の従姉妹。
強く生きて欲しいと思います。
さて、ミーシャ叔母様が魔王妃となられてから、魔王領域も随分と様子が変わってきたそうで、ゴブリンさん達が強制労……荒地の開拓に従事されて、魔王領域でも農耕と牧畜が始まっているとか。
国としての体裁も整ってきたので、ミーシャ叔母様は『そろそろちゃんとした国名を持つ方がいいんじゃないの?』とレイボーン様に提案されたそうです。
オーランジェも、その意見には賛成です。
ですが、『わくわく魔王ランド』は無いと思います。
叔母様のセンス、ちょっとヤバい気がします。
さて、それはともかく。
お父様は、随分心配されておられましたが、レイボーン様とミーシャ叔母様の仲はとても良好です。
確かに、ミーシャ叔母様は素直な方ではございませんので、しょっちゅう突っかかっていらっしゃいますが、レイボーン様は笑顔で受け流されます。流石は魔王と言ったところでしょうか。素晴らしい包容力です。
まあ、叔母様がモフモフしたいと駄々を捏ねた時、全身から一斉に白い毛を生やされたのは、どんび……関心してしまいましたが。
そんな訳で、レイボーン様と叔母様は、もうちょっと自重していただきたいぐらい仲がよろしいです。
いつも一緒というか、離されたら死ぬんじゃないかと思うぐらい、ずっとべったりです。
実際、二人っきりにすると、大抵ちゅっちゅしてます。
何でしょう。ちゅっちゅというのは、ちょっと適切ではありませんでした。ぶっちゅーです。ぶっちゅー。
死ねばいいと思います。
……冗談です。本気ではありませんよー。ほんとですよー。
まあ、そこまでは良いのです。レイボーン様が玉座に座っている時も、大抵、膝の上に叔母様が座っているのも百歩譲って良しとしましょう。
ですが、人目もはばからずにイチャイチャした末に、見られている事に気付くと、
「ち、ちがうの! こ、このエッチな魔王が!」
「ふはは! 愚かなエルフめ! エッチなことをするぞー!」
という、小芝居を毎回見せられる方の身にも、なっていただきたいと思います。
まあ、オーランジェは見飽きてしまって、もう何とも思わなくなりましたけど。
さて、お二人のことを書いていると、どうにも文章がはしたない感じになってしまいますので、別のお話を。
現在、魔王の城には、沢山のメイドさんがいます。
みんな、ダークエルフです。
私のお世話をしてくださっている若いメイドさんの話によると、なんでもダークエルフの長をつとめる方が、四天王兼メイド長に就任されたらしく、ダークエルフは一族郎党をあげて、魔王城に就職されたそうです。
オーランジェにはよく分からなかったのですが、そのダークエルフの長をつとめる方がお手付きされる? のを狙っているそうで。
そのために、できるだけレイボーン様の傍にいられる立場を望まれたそうです。
最終的には、魔王の力でエルフの隠れ里を壊滅させるのが目的とか。
なんでそうなるのかもよく分かりませんが、その若いメイドさんは、下手なことをして、三食昼寝付きの理想の職を失うようなことはやめて欲しい。そう仰ってましたけれど。
そうそう、忘れていました。
魔王の城の一階に、教会ができたんです。
なんでも、中央教会の魔王領域支部なのだそうです。
ドナ様という方が、四天王兼司教様に就任されたそうで。ご存じでしょうか? 来月には大司教ライトナ様が御来訪される予定だとか。
私も日曜礼拝を覗いてみましたが、信徒のミノタウロスさん達で賑わっておられました。
ですが、教会の両隣が酒場と娼館というのは、いかがなものかと思います。
酒場の方は、オーランジェのお友達でもあるニコさんが酒場の店主兼四天王なのだとか。
メイドさん曰く、オークさん達を中心に、それなりに流行っているそうなのですけれど、店主が真っ先にベロベロになってしまうので、経営は常に崖っぷちなんだそうです。
まあ、そちらは良いでしょう。問題はもう一方です。
実際、オーランジェが訪れた時も、教会の前では、きれいなお姉さま方が、ビラを片手に教会から出てくるミノタウロスさん達を勧誘しておられました。
メイドさん曰く、あのお姉さま方はサキュバスさんなんだそうで。元々は魔王(どこかのやくざ者だったと聞いております)に仕えていたそうなのですが、レイボーン様が魔王に復帰されたことで、職を失われたそうです。
無論、レイボーン様は無責任に放り出すような方ではありませんから、サキュバスさん達をメイドとして雇うと仰ったそうなのですが、マダムアリアという方が娼館を開店して、女の子を募集すると、一人残らず移籍してしまったのだそうです。
教会の前で娼館が客引きしているというのは異常な光景ですし、当初は教会側と娼館側で、多少揉めたらしいのですけど、マダムアリアという方は、相当お口が達者なようで。
『あなた達の信仰が試されてるのよ! 誘惑という名の試練を超えてこそ、あなた達の信仰は強固なものになるの!』
と、司教兼四天王のドナ様を、丸め込んだのだそうです。
アホじゃないかと思……おほん。
ともかく、オーランジェは元気です。
従姉妹の誕生を見届けたら、直ぐに帰国するつもりにしておりますので、ご心配なさらないでください。
行きは馬車と徒歩で三週間ほどかかりましたが、帰り道はグリフォンさんに乗せて送ってくださるそうですので、その日のうちに帰りつけると思います。
護衛として、ガープさんとおっしゃる悪魔の方が付き添ってくださるそうです。
ガープさんは、お姿こそちょっと怖い感じですが、お話してみると、とても紳士な方でした。
ガープさんはオーランジェを送り届けてくださった後、レイボーン様の指示で、そのまま南洋の島に行かれるそうです。
なんでも単身赴任で、南の島で守り神になられるとか。
ガープさんは困り顔でしたが。
まあ、そりゃ困るでしょう。見たまんま悪魔ですし。
それでは、お父様。長くなりましたがこのへんで。
ご機嫌よう。
お土産もたくさん用意しておりますので、お楽しみに。
PS――ドナ様から、お父様とライトナ様がデキておられると伺いました。
オーランジェはちゃんと新しいお母さまを受け入れる心づもりはできておりますので、ご心配なく。
お変わりございませんか?
オーランジェは、日々健やかに過ごしております。
お父様の名代として、レイボーン様とミーシャ叔母様の婚礼の式典に参加し、そのまま魔王領域に滞在して、早くも三か月が経ちました。
世間的には魔王は負傷して城で療養中。魔王軍の撤退によって侵略の危機は去り、オーランジェは、のんびりとエルフの隠れ里のミーシャ叔母様の元を訪ねている。
そういう事になっておりますが、実際は魔王妃の姪として、魔王の城で丁重にもてなされているとは、誰も想像されていないことでしょうね。
ミーシャ叔母様のご出産までは滞在するつもりにしておりますので、あと一月ほどは、こちらのお世話になるつもりです。
さて、臨月ともなりますと、ミーシャ叔母様のお腹もずいぶん目立つようになってまいりました。
お医者さま(ダークエルフの女性なんです!)が仰るには、恐らく女の子だろうということですが、お二人の赤ちゃんということは、ハーフエルフなわけで。
オーランジェとしては、将来大きくなったら『ハーフエルフあるある』を語り合える相手として、非常に期待しております。
尚、うっかりミーシャ叔母様に『期待に胸を膨らませている』と言ったら、遠い目をされました。
失言です。はい、期待では胸は膨らみません。
以後、気をつけます。
懸念すべき点としては、一応レイボーン様が人間だということは秘密な訳ですから、生まれてくる子供は表向き、魔族とエルフのハーフとして育てなければなりません。
レイボーン様にその点をお尋ねしたところ、『無論抜かりはない。角は、ドワーフに発注済みだ。毎年、徐々に大きなものに取り換えて、最終的には私を凌ぐ立派なものにしたい』とのこと。
なんて可哀そうな私の従姉妹。
強く生きて欲しいと思います。
ただ、それもひと悶着あったようで、レイボーン様は額にも一本増やして、三本角にしたかったようなのですが、ミーシャ叔母様が強く反対されたそうです。
叔母様の言い分は、『将来、好きな人が出来て、キスしようとしたら、相手に刺さるのよ?』
ごもっともだと思います。
ですが、レイボーン様は、
『その為の角だ!』
とのこと。嫁に出す気など全く無いようです。
なんて可哀そうな私の従姉妹。
強く生きて欲しいと思います。
さて、ミーシャ叔母様が魔王妃となられてから、魔王領域も随分と様子が変わってきたそうで、ゴブリンさん達が強制労……荒地の開拓に従事されて、魔王領域でも農耕と牧畜が始まっているとか。
国としての体裁も整ってきたので、ミーシャ叔母様は『そろそろちゃんとした国名を持つ方がいいんじゃないの?』とレイボーン様に提案されたそうです。
オーランジェも、その意見には賛成です。
ですが、『わくわく魔王ランド』は無いと思います。
叔母様のセンス、ちょっとヤバい気がします。
さて、それはともかく。
お父様は、随分心配されておられましたが、レイボーン様とミーシャ叔母様の仲はとても良好です。
確かに、ミーシャ叔母様は素直な方ではございませんので、しょっちゅう突っかかっていらっしゃいますが、レイボーン様は笑顔で受け流されます。流石は魔王と言ったところでしょうか。素晴らしい包容力です。
まあ、叔母様がモフモフしたいと駄々を捏ねた時、全身から一斉に白い毛を生やされたのは、どんび……関心してしまいましたが。
そんな訳で、レイボーン様と叔母様は、もうちょっと自重していただきたいぐらい仲がよろしいです。
いつも一緒というか、離されたら死ぬんじゃないかと思うぐらい、ずっとべったりです。
実際、二人っきりにすると、大抵ちゅっちゅしてます。
何でしょう。ちゅっちゅというのは、ちょっと適切ではありませんでした。ぶっちゅーです。ぶっちゅー。
死ねばいいと思います。
……冗談です。本気ではありませんよー。ほんとですよー。
まあ、そこまでは良いのです。レイボーン様が玉座に座っている時も、大抵、膝の上に叔母様が座っているのも百歩譲って良しとしましょう。
ですが、人目もはばからずにイチャイチャした末に、見られている事に気付くと、
「ち、ちがうの! こ、このエッチな魔王が!」
「ふはは! 愚かなエルフめ! エッチなことをするぞー!」
という、小芝居を毎回見せられる方の身にも、なっていただきたいと思います。
まあ、オーランジェは見飽きてしまって、もう何とも思わなくなりましたけど。
さて、お二人のことを書いていると、どうにも文章がはしたない感じになってしまいますので、別のお話を。
現在、魔王の城には、沢山のメイドさんがいます。
みんな、ダークエルフです。
私のお世話をしてくださっている若いメイドさんの話によると、なんでもダークエルフの長をつとめる方が、四天王兼メイド長に就任されたらしく、ダークエルフは一族郎党をあげて、魔王城に就職されたそうです。
オーランジェにはよく分からなかったのですが、そのダークエルフの長をつとめる方がお手付きされる? のを狙っているそうで。
そのために、できるだけレイボーン様の傍にいられる立場を望まれたそうです。
最終的には、魔王の力でエルフの隠れ里を壊滅させるのが目的とか。
なんでそうなるのかもよく分かりませんが、その若いメイドさんは、下手なことをして、三食昼寝付きの理想の職を失うようなことはやめて欲しい。そう仰ってましたけれど。
そうそう、忘れていました。
魔王の城の一階に、教会ができたんです。
なんでも、中央教会の魔王領域支部なのだそうです。
ドナ様という方が、四天王兼司教様に就任されたそうで。ご存じでしょうか? 来月には大司教ライトナ様が御来訪される予定だとか。
私も日曜礼拝を覗いてみましたが、信徒のミノタウロスさん達で賑わっておられました。
ですが、教会の両隣が酒場と娼館というのは、いかがなものかと思います。
酒場の方は、オーランジェのお友達でもあるニコさんが酒場の店主兼四天王なのだとか。
メイドさん曰く、オークさん達を中心に、それなりに流行っているそうなのですけれど、店主が真っ先にベロベロになってしまうので、経営は常に崖っぷちなんだそうです。
まあ、そちらは良いでしょう。問題はもう一方です。
実際、オーランジェが訪れた時も、教会の前では、きれいなお姉さま方が、ビラを片手に教会から出てくるミノタウロスさん達を勧誘しておられました。
メイドさん曰く、あのお姉さま方はサキュバスさんなんだそうで。元々は魔王(どこかのやくざ者だったと聞いております)に仕えていたそうなのですが、レイボーン様が魔王に復帰されたことで、職を失われたそうです。
無論、レイボーン様は無責任に放り出すような方ではありませんから、サキュバスさん達をメイドとして雇うと仰ったそうなのですが、マダムアリアという方が娼館を開店して、女の子を募集すると、一人残らず移籍してしまったのだそうです。
教会の前で娼館が客引きしているというのは異常な光景ですし、当初は教会側と娼館側で、多少揉めたらしいのですけど、マダムアリアという方は、相当お口が達者なようで。
『あなた達の信仰が試されてるのよ! 誘惑という名の試練を超えてこそ、あなた達の信仰は強固なものになるの!』
と、司教兼四天王のドナ様を、丸め込んだのだそうです。
アホじゃないかと思……おほん。
ともかく、オーランジェは元気です。
従姉妹の誕生を見届けたら、直ぐに帰国するつもりにしておりますので、ご心配なさらないでください。
行きは馬車と徒歩で三週間ほどかかりましたが、帰り道はグリフォンさんに乗せて送ってくださるそうですので、その日のうちに帰りつけると思います。
護衛として、ガープさんとおっしゃる悪魔の方が付き添ってくださるそうです。
ガープさんは、お姿こそちょっと怖い感じですが、お話してみると、とても紳士な方でした。
ガープさんはオーランジェを送り届けてくださった後、レイボーン様の指示で、そのまま南洋の島に行かれるそうです。
なんでも単身赴任で、南の島で守り神になられるとか。
ガープさんは困り顔でしたが。
まあ、そりゃ困るでしょう。見たまんま悪魔ですし。
それでは、お父様。長くなりましたがこのへんで。
ご機嫌よう。
お土産もたくさん用意しておりますので、お楽しみに。
PS――ドナ様から、お父様とライトナ様がデキておられると伺いました。
オーランジェはちゃんと新しいお母さまを受け入れる心づもりはできておりますので、ご心配なく。
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