1 / 1
本編
しおりを挟む
俺はとある駅のホームに立っている。俺は自殺をしに来た。ここは自殺で有名だ。…この世界にいる意味はないんだ…俺は…。
そうだ。俺はもう人生をあきらめた。高校は滑り止めの私立で、就職できた仕事ではパワハラを受け…
はぁ…俺は…どうしようもない…
そうしている間に電車が来た。特急だ。これに飛び込めば…俺は…一瞬で死ねる…!
そして俺は飛び込んだ。
「うわあああ!!!」
ドオオオオン!!
「……ん?」
あれ?俺…生きているのか…?死んでないのか…?
なんかフワフワする。目の前が真っ黒だ。…ん?ここは?周りを見渡すと白黒のさっきの駅だった。俺は線路の真ん中に立っている。人はスマホを見たりして止まっている。時が止まっているようだ。
すると誰かに肩を捕まれた。少し痛い冷たいが、生暖かい。なんだこいつ……
振り向くとそれは女の子だった。なにか睨んでる?……血まみれの………これは……あの世なのか……?
『あなたは死にたい?』
は?死ぬためにここに来たんだよ…
『1時間だけ時間をあげる。その時間の間……楽しんで。』
途中がよく聞こえなかったが楽しんで欲しいということか?
女の子は目の前で消えた。
そんなことがこの世にあるのか?
いや、これは死んだ後の世界か?
まあ……いい。俺は人生をやめるだけだ。
1時間って言っても何をすればいいんだ……その瞬間、俺は家の前で倒れていた。したこともない腕時計をつけていた。ちょうど13時。1時間…か。ふぅ…なら楽しむか。
まず腹ごしらえするか。
俺はコンビニに入り適当に弁当を買い食べた。
食べ終わると次は本屋に行き漫画を立ち読みしていた。
楽しいな……本当に時間をもらえるなんて……俺は今、生きている。まだ生きているんだ……これが本当の幸せなのかもな……。俺は少し泣きそうになった。次は人生で唯一の楽しみの競馬だった。負けても勝っても、パワハラの紛らわしになっていた。俺は馬券を一枚買った。あと20分…か…
パカラッパカラッ!
馬が走る。走る。あれ…先頭は俺が買ったやつ…まさか!
当たった!!!当たったぞ!! こんなことで大喜びできるなんて幸せだな……また涙が出そうになる。
俺は嬉しさのあまり叫んだ!…いつのまにか俺は死ぬことなんて忘れていた。こんな人生なら生きてもいいな。そう思った。残り時間は5分だった。あの子は俺に時間を与えて死を考えて欲しかったのかな。そう思った。
時間を忘れて母にお礼を言いに行こうと思った。「育ててくれてありがとう。これからもよろしくおねがいします。」と言いに行こうとしたその時 急に目の前が白黒になった。
目の前にはまたあの女の子。
「……なんで……」
『言ったでしょう?1時間の間に死んでって。』
「え…」
『なに楽しんでいるの?あなたは死にたかったんでしょ?じゃあ早く死になさいよ…』
この子は…なんなんだ…目が完全にイカれていた。
「いやだ…死にたくない…待ってくれよ…おい!おぃ…」
目の前に色が付いた。
線路に落ちてる。あぁ…横には特急が…あぁ…あぁ…「あぁ!死にたくなぃ!」
グシャッ!!!!!!!
[キャァァア!!] [駅員さん!ちょっと!] [救急車!早く!]
俺の体はバラバラになって線路に散らばった。
横にはあの女の子が立っていた。
『私たちの家に入らないで…』
そうだ。俺はもう人生をあきらめた。高校は滑り止めの私立で、就職できた仕事ではパワハラを受け…
はぁ…俺は…どうしようもない…
そうしている間に電車が来た。特急だ。これに飛び込めば…俺は…一瞬で死ねる…!
そして俺は飛び込んだ。
「うわあああ!!!」
ドオオオオン!!
「……ん?」
あれ?俺…生きているのか…?死んでないのか…?
なんかフワフワする。目の前が真っ黒だ。…ん?ここは?周りを見渡すと白黒のさっきの駅だった。俺は線路の真ん中に立っている。人はスマホを見たりして止まっている。時が止まっているようだ。
すると誰かに肩を捕まれた。少し痛い冷たいが、生暖かい。なんだこいつ……
振り向くとそれは女の子だった。なにか睨んでる?……血まみれの………これは……あの世なのか……?
『あなたは死にたい?』
は?死ぬためにここに来たんだよ…
『1時間だけ時間をあげる。その時間の間……楽しんで。』
途中がよく聞こえなかったが楽しんで欲しいということか?
女の子は目の前で消えた。
そんなことがこの世にあるのか?
いや、これは死んだ後の世界か?
まあ……いい。俺は人生をやめるだけだ。
1時間って言っても何をすればいいんだ……その瞬間、俺は家の前で倒れていた。したこともない腕時計をつけていた。ちょうど13時。1時間…か。ふぅ…なら楽しむか。
まず腹ごしらえするか。
俺はコンビニに入り適当に弁当を買い食べた。
食べ終わると次は本屋に行き漫画を立ち読みしていた。
楽しいな……本当に時間をもらえるなんて……俺は今、生きている。まだ生きているんだ……これが本当の幸せなのかもな……。俺は少し泣きそうになった。次は人生で唯一の楽しみの競馬だった。負けても勝っても、パワハラの紛らわしになっていた。俺は馬券を一枚買った。あと20分…か…
パカラッパカラッ!
馬が走る。走る。あれ…先頭は俺が買ったやつ…まさか!
当たった!!!当たったぞ!! こんなことで大喜びできるなんて幸せだな……また涙が出そうになる。
俺は嬉しさのあまり叫んだ!…いつのまにか俺は死ぬことなんて忘れていた。こんな人生なら生きてもいいな。そう思った。残り時間は5分だった。あの子は俺に時間を与えて死を考えて欲しかったのかな。そう思った。
時間を忘れて母にお礼を言いに行こうと思った。「育ててくれてありがとう。これからもよろしくおねがいします。」と言いに行こうとしたその時 急に目の前が白黒になった。
目の前にはまたあの女の子。
「……なんで……」
『言ったでしょう?1時間の間に死んでって。』
「え…」
『なに楽しんでいるの?あなたは死にたかったんでしょ?じゃあ早く死になさいよ…』
この子は…なんなんだ…目が完全にイカれていた。
「いやだ…死にたくない…待ってくれよ…おい!おぃ…」
目の前に色が付いた。
線路に落ちてる。あぁ…横には特急が…あぁ…あぁ…「あぁ!死にたくなぃ!」
グシャッ!!!!!!!
[キャァァア!!] [駅員さん!ちょっと!] [救急車!早く!]
俺の体はバラバラになって線路に散らばった。
横にはあの女の子が立っていた。
『私たちの家に入らないで…』
0
お気に入りに追加
2
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
好きになっちゃったね。
青宮あんず
大衆娯楽
ドラッグストアで働く女の子と、よくおむつを買いに来るオシャレなお姉さんの百合小説。
一ノ瀬水葉
おねしょ癖がある。
おむつを買うのが恥ずかしかったが、京華の対応が優しくて買いやすかったので京華がレジにいる時にしか買わなくなった。
ピアスがたくさんついていたり、目付きが悪く近寄りがたそうだが実際は優しく小心者。かなりネガティブ。
羽月京華
おむつが好き。特に履いてる可愛い人を見るのが。
おむつを買う人が眺めたくてドラッグストアで働き始めた。
見た目は優しげで純粋そうだが中身は変態。
私が百合を書くのはこれで最初で最後になります。
自分のpixivから少しですが加筆して再掲。
【完結】【R18百合】女子寮ルームメイトに夜な夜なおっぱいを吸われています。
千鶴田ルト
恋愛
本編完結済み。細々と特別編を書いていくかもしれません。
風月学園女子寮。
私――舞鶴ミサが夜中に目を覚ますと、ルームメイトの藤咲ひなたが私の胸を…!
R-18ですが、いわゆる本番行為はなく、ひたすらおっぱいばかり攻めるガールズラブ小説です。
おすすめする人
・百合/GL/ガールズラブが好きな人
・ひたすらおっぱいを攻める描写が好きな人
・起きないように寝込みを襲うドキドキが好きな人
※タイトル画像はAI生成ですが、キャラクターデザインのイメージは合っています。
※私の小説に関しては誤字等あったら指摘してもらえると嬉しいです。(他の方の場合はわからないですが)
小スカ短編集(没作品供養)
青宮あんず
BL
小スカ小説の没にしたものを公開していきます。
設定を変えて別のシリーズとして公開したり、他で公開するのをやめたものなど。
BL多め、稀に登場人物一人の場合がある可能性あり。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
【R18】かわいいペットの躾け方。
春宮ともみ
恋愛
ドS ✕ ドM・主従関係カップルの夜事情。
彼氏兼ご主人様の命令を破った彼女がお仕置きに玩具で弄ばれ、ご褒美を貰うまでのお話。
***
※タグを必ずご確認ください
※作者が読みたいだけの性癖を詰め込んだ書きなぐり短編です
※表紙はpixabay様よりお借りしました
保育士だっておしっこするもん!
こじらせた処女
BL
男性保育士さんが漏らしている話。ただただ頭悪い小説です。
保育士の道に進み、とある保育園に勤めている尾北和樹は、新人で戸惑いながらも、やりがいを感じながら仕事をこなしていた。
しかし、男性保育士というものはまだまだ珍しく浸透していない。それでも和樹が通う園にはもう一人、男性保育士がいた。名前は多田木遼、2つ年上。
園児と一緒に用を足すな。ある日の朝礼で受けた注意は、尾北和樹に向けられたものだった。他の女性職員の前で言われて顔を真っ赤にする和樹に、気にしないように、と多田木はいうが、保護者からのクレームだ。信用問題に関わり、同性職員の多田木にも迷惑をかけてしまう、そう思い、その日から3階の隅にある職員トイレを使うようになった。
しかし、尾北は一日中トイレに行かなくても平気な多田木とは違い、3時間に一回行かないと限界を迎えてしまう体質。加えて激務だ。園児と一緒に済ませるから、今までなんとかやってこれたのだ。それからというものの、限界ギリギリで間に合う、なんて危ない状況が何度か見受けられた。
ある日の紅葉が色づく頃、事件は起こる。その日は何かとタイミングが掴めなくて、いつもよりさらに忙しかった。やっとトイレにいける、そう思ったところで、前を押さえた幼児に捕まってしまい…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる