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雨の日の若妻 その2(完)
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愛実は夫の視線を気にしながら、ずらされたままだったブラジャーを外して、ショーツを脱いだ。すると、尻の間から覗く肉の割れ目に視線が注がれるのをはっきりと感じた。
「あぁ……そんなに見ないで……」
そう言いながらも、愛実の内に言葉とは裏腹な感情が渦巻いていく。
恥ずかしい。でも、見られていることが嬉しい。求められていることが嬉しい。
愛実は自身の身体を抱きしめるように腕を交差させて、ほうと息を吐いた。その直後、足音が近づいてきて振り返ると、裸になった飛龍がすぐ後ろに立っていた。
「愛実……君の身体は本当に綺麗だ」
彼は喋りながら、高い位置でまとめられて稲穂のように垂れている黒髪を退けて、品よくカーブしているうなじに吸い付いた。さらには両手を前方に回して、丸い乳房に指を食い込ませる。
肌から伝わってくる唇の感触に、愛実はヒッと息を呑みながら肩を竦ませた。興奮であっという間に陰唇がふっくらと膨らんで、肉の粒が突き出てくる。
「身体って……オマ×コばっかり見ていたくせに」
「はは、バレていたんだね」
悪びれもしない態度に対して、愛実は怒るどころか胸を鳴らした。いやらしい雄のような夫にどうしてか昂ぶってしまう。気が付いた時には、胸元にある飛龍の右手を絡め取って、なだらかな恥丘へと導いていた。
「こっちも触って……」
色っぽく掠れた声で誘う。その言動は男を煽り立てるには十分だった。
飛龍は深い鼻息を一つ吐き出すと、妻の腰を力強く抱いてから、ベッドのすぐ前へと誘導した。その無言の行いが何を意味しているのかを察して、愛実は下瞼のすぐ下をさっと染める。
「続きはベッドの上でしよう」
素直に頷いた愛実は髪をまとめているシュシュを外してから、自らベッドの上に上がった。スプリングがわずかに音を立てる。
続いてベッドの上へと上がってきた飛龍は、女の狭い両肩を掴んでふっくらとした唇を優しく吸い上げてから、その蠱惑的な身体を静かに押し倒した。仰向けになった愛実の身体――その下方へと、彼の指が伸ばされていく。硬い指先が捉えたのは、襞から顔を覗かせている紅い蕾だった。
「ンッ……はあァァッ……」
ウィークポイントへと接触してきた指先に歓喜した愛実の肉体は、懸命に雄を誘惑し始めた。具体的に言えば、肉の花びらを忙しなく蠢かせつつも、その内側から蜜液をとめどなく溢れさせているのだ。レースのカーテンを越えて差し込んでくるわずかな光を反射して、甘美な蜜がぬらぬらと妖しく光る。
それを見た飛龍は、指先で蜜をすくい取った。蜜の付いた指先で尖った肉豆を愛撫し出すと、花びらはびっくん、びっくんと脈打つように痙攣し始めた。このままその可愛らしい突起を指先で摩擦し続ければ、愛実は激しい悦楽の沼へと沈み込むだろう。
けれど飛龍は、そうしようとはしなかった。時折指先を離しながら愛実がイク寸前のぎりぎりの状態を保ったままで、その先へ導こうとしないのだ。そのせいで、真っ白なシーツにシミが出来てしまうほどに蜜液が流れ続けている。
「んぅぅっ……ぁあァぁっ……」
ひどく切なげな声音を出しながら、愛実はこの状況を甘受していた。けれど、その意識はすでにくらくらしている。今すぐに獣となり、飛龍を押し倒して跨がってしまいたいくらいには追い詰められていた。
なぜならば飛龍に断続的に触れられている陰核はもちろんのこと、女壷の奥に位置する子宮が休みなく疼いているからだ。女体は深奥を責め立ててくれる肉棒を今、何よりも欲していた。それは強い日差しに晒されたか弱い双葉が、繊細な根へと水を欲する様によく似ている。
愛実はとうとう我慢が出来なくなると、勃起している肉豆へと右手を伸ばした。今すぐにでも、この焦れったさをどうにかしたかったのだ。
けれど、その必要はなくなってしまった。愛実の様子を見てすべてを察した飛龍が、愛実の右手を押しとどめた後、紅い蕾に口付けをしたからだ。じゅるると下品な音を立てながら、女の弱点が力強く吸い上げられていく。
そのせいで、勃起した肉豆が男の口内で何度も、何度も大きく脈打った。その度に稲妻のように鋭い快楽が愛実の中を駆け抜けてしまう。
「アッ、アッ、アッ、アッ、アッ」
彼女は壊れたように嬌声を上げ、思考を停止させながら、思い切り背中を反らした。下肢が繰り返し痙攣し続けるのを感じながら、最上の悦びの中に身を委ねていく。そして――
「ぁあァぁぁイクッ! イクゥゥッ!」
快楽は頂点に達した。尿道口から潮を吹き上げながら、愛実は我を忘れて叫んでいた。その卑猥な声色が飛龍の股間を充血させる。
昂ぶりに身を任せることにした飛龍は、緩まっている膣口から易々と人差し指と中指を挿入してしまった。恥蜜にまみれた熱い肉壷の感触が指から明確に伝わってくる。飛龍は鼻息を荒らげながら、筋張った二本の指で愛実が感じる部分――Gスポットを荒々しく擦り始める。その途端にくちゅくちゅ、くちゅくちゅと粘っこい音が響き出した。
散々焦らされた後、やっと陰核によるオーガズムを許されたばかりの女体には、まだ昇天の余韻がしっかりと残っていた。そんな状態で新たな刺激を加えられている状況の中、愛実ができることは一つしかなかった。快楽に溺れて昇り詰めていく。それだけだ。
太めの小枝のような指が繰り返し弱い部分を擦っていくのをただただ受け入れながら、愛実は啼いた。
「ァッ……ァッ……ぁあぁぁァンッ……そこはっ……このままじゃっ……またぁ!」
「またイッていいんだよ、愛実。君の本性を曝け出すんだ」
飛龍は優しげな声で言うと、愛妻のなだらかな恥丘の上に左手を置いた。そのまま快楽を促すように上下に手を動かし、撫で上げていく。
外側からも刺激を加えられて瞬く間に追い詰められた愛実は、肉芽を激しく脈打たせながら身体を仰け反らせた。呼吸がひときわ乱れる。
そして、次の瞬間。移動してきた飛龍の左側の手指によって膨れ上がっている肉芽を力強く転がされてしまい、愛実は意識が飛びそうになった。何も考えられない状況の中で、まるで獣のようによがり続ける。
「ぁああァぁあンッ! あァンッ! ぁあァンッ! んンンッ!」
この時、若妻を精神と肉体がちぐはぐになったような感覚が襲っていた。尿道口から勢いよく吹き上がっている透明な体液と小刻みに跳ねている柳腰が、女を強襲した快感の凄まじさをはっきりと表している。
しかも、苦しみに苛まれているかのような表情を浮かべているというのに、その喉から溢れている声はとろけているかのように甘い。
熱い肉壁に包まれた二本の指が繰り返し吸い上げられていく感覚。そして、目の前の卑猥な女の有様。そのふたつによって、飛龍の愛欲は一気に上昇した。愛妻とまぐわり、身体を悦びで満たしたいという欲望が頭の中に広がっていく。
「ああ……愛実っ……君と繋がりたいっ……」
飛龍は膣内に挿入していた指をするりと引き抜くと、邪な欲望によって肥えた肉茎を何度かしごいて十分に硬くした。
そうして白い太ももを掴んで左右に大きく開かせると、オーガズムのせいで緩まったままの蜜口へ亀頭をゆっくりと潜り込ませていく。先端が入った後は茎の部分が難なく先へと進んでいき、濡れた熱い壷の中に自身の分身を収めることは容易だった。
絶頂の余韻が抜けきっていない女体。その女陰。そこに硬く逞しい男根を挿入されて、愛実は興奮と快感に震えた。二本の指とは比べものにならない質量が下腹部に収まっているのが、はっきりとわかる。
――飛龍さんのおち×ちんが中に……。
淫らすぎる若妻は、意識をぼんやりとさせた状態で軽いオーガズムへと達していた。肉壁をきゅっと締めながら、下肢がびくびくと震えている。
「ぁあン……あン……あン……」
「挿れただけで締めつけてくるなんて……なんていやらしいオマ×コなんだ」
飛龍の声が耳に届いた愛実は、被虐性愛を刺激されてますます発情した。大きな乳房の先端にある紅色の乳首が隆起し、芯を宿したように硬くなる。下肢にある肉豆も同様に変化して、持ち主である愛実に己の興奮の度合いを律儀に教えてきた。
蜜口からは白く濁った本気汁がたっぷりと溢れ出していく。同時に下腹部が甘く疼き出して、愛実は心から飛龍によるピストンを欲した。
女の肉体の卑猥な変化。妻を愛する飛龍がそれに気付かないはずがなかった。思わず深い鼻息が漏れる。
「驚いたな。乳首とクリトリスをこんなにも勃起させて、愛実は本当に淫乱なんだね。いけない子だ」
飛龍はそう言いながら、太ももから離した右手の親指の先で肉豆に優しく触れた。そのままクリクリと円を描くように転がすと愛実のお尻が素早く浮き上がって、しなやかな身体がピンと強張った。同時に内壁がぎゅっと締まる。
「あンッ! あンッ! ごめんなさいっ……いやらしくてごめんなさいっ……淫乱でごめんなさいっ」
謝罪しながらも愛実の頬は燃えるように染まり、その瞳はこの上なく恍惚とした輝きを宿していた。辱めを通して苦痛ではなく快楽を得ているのがありありとわかる有り様だ。
マゾヒズムに溺れる妻の姿を見てたまらない気分になった飛龍は、予告をすることもなく唐突に荒々しい挙動でピストンを始めた。太ももをしっかりと掴みながら、肉の杭で子宮頸部のすぐ近くを容赦なく責め立てていく。中に溜まっている愛液の量が多すぎるせいで、粘り気のある水音が部屋中に響き渡った。雨音と重なり二重奏となる。赤黒い肉棒に絡んだ恥蜜が糸を引きながら、ぬらぬらと光った。
「はあっ……はあっ………愛実っ……ああっ、愛実っ、愛実っ」
愛しい名を呼びながら、飛龍は夢中で前後に腰を振り乱していた。少しだけ腰を引いてはすぐに奥へとストロークを行う。それを短いスパンで繰り返していく。
愛実はといえば荒々しいピストンにマゾヒズムが刺激され、豊満な乳房をぶるぶると揺らしながら乱れ喘いでいた。夫に身体を支配されている状況はひどく倒錯的で、まるで即効性の毒が回っているような危うさがある。
けれど、彼女は現状から少しも逃げたいとは思わなかった。むしろ飛龍に言われた通りに本性を曝け出して、その毒に溺れてしまいたいと思ってしまった。
だからだろう。愛実は乱暴なセックスをされて嫌気が差す様子もなく、ただ深く酔いしれていた。行き場のない両腕をベッドの上でさまよわせた後、ぎゅっと自身を抱きしめながら喘ぐ。飛龍に性器を突かれる度に子宮にまで甘い痺れが走り抜けていくせいで、気持ちが良くてたまらなかった。大量の汗が柔肌を濡らしている。
「ぁンッ、アッ、ぁンッ、アッ、ンッ、あァッ、アッ!」
高速ピストンのせいで途切れることなく発せられていく嬌声。あまりの快感に少々裏返っているその声は明らかに幸福を内包している。卑猥すぎるその声音に、飛龍は頭の中が弾けたような錯覚を覚えた。
「なんていやらしいマゾ女房だ。チ×ポで突かれる度にそんな声を出すなんて……!」
息荒く言いながら、飛龍は太ももを掴んでいた右手を離して、親指を包皮から顔を覗かせている肉豆の上へと置いた。そのまま紅い蕾を上下に擦りながら、飛龍は今まで以上に激しく膣奥を突いていく。
いやらしいマゾ女房と罵られた挙げ句、クリトリスを擦られながら執拗に肉の杭を打ち込まれた愛実は、興奮して頭の中が真っ白になった。意識が漂白していくのに比例して、快感が一気に頂点へと達していくのがわかる。イク――愛実がそう思った直後。女体は弓形に仰け反り、その下腹部は波打っていた。
「あぅぅンッ! あぁンッ! ぁんンンッ!」
小さな穴から勢いよく、三度も潮が吹き出した。水鉄砲から放水された水のようなそれが、飛龍の腹を容赦なく濡らす。柳腰も美脚もガクガクとひときわ激しく痙攣しており、若妻がどれほどの快感に呑まれているのかが察せられた。
蜜壷の締まり具合も凄まじく、肉壁が蠢いて夫の肉棒をバキュームのごとく吸い上げている。その様はまるで精子を催促しているようだ。男根から伝わってくるあまりの快感に、飛龍は肩息を漏らした。それと同時に、背筋がわななく。
「愛実、今から奥に出すよっ。すべて受け取ってくれっ」
自らも絶頂へと達した飛龍は、鈴口から堰を切ったように真白な子種をたっぷりと放った。未だ震えている蜜壷がそれを受け止めていく。
けれど、愛実の意識はもうここにはなかった。もたらされた快感に耐えきれなかったがために、深く瞼を閉じてしまっている。それをいささか残念に思いながらも、飛龍は中出しが出来たことに満足していた。
愛する妻との間に子が出来ることを望んでいるからだ。今すぐにと急いでいるわけではないが、いつかは……と思っている。ちなみに愛実もそれを理解し、同意してくれている。
けれど子が産まれたら、可愛い妻を独り占めできなくなるのか。そう考えて少しの焦りを感じながら、飛龍は妻の身体から性器を引き抜いた。
行為を終えた途端に雨の音が今までよりも大きく感じられて、飛龍はレースのカーテンが引いてある窓へと目を向けた。雨はまだ止みそうにない。
飛龍はふうと溜め息を漏らして、肉体に残る疲労感に年齢を感じたのだった。
「あぁ……そんなに見ないで……」
そう言いながらも、愛実の内に言葉とは裏腹な感情が渦巻いていく。
恥ずかしい。でも、見られていることが嬉しい。求められていることが嬉しい。
愛実は自身の身体を抱きしめるように腕を交差させて、ほうと息を吐いた。その直後、足音が近づいてきて振り返ると、裸になった飛龍がすぐ後ろに立っていた。
「愛実……君の身体は本当に綺麗だ」
彼は喋りながら、高い位置でまとめられて稲穂のように垂れている黒髪を退けて、品よくカーブしているうなじに吸い付いた。さらには両手を前方に回して、丸い乳房に指を食い込ませる。
肌から伝わってくる唇の感触に、愛実はヒッと息を呑みながら肩を竦ませた。興奮であっという間に陰唇がふっくらと膨らんで、肉の粒が突き出てくる。
「身体って……オマ×コばっかり見ていたくせに」
「はは、バレていたんだね」
悪びれもしない態度に対して、愛実は怒るどころか胸を鳴らした。いやらしい雄のような夫にどうしてか昂ぶってしまう。気が付いた時には、胸元にある飛龍の右手を絡め取って、なだらかな恥丘へと導いていた。
「こっちも触って……」
色っぽく掠れた声で誘う。その言動は男を煽り立てるには十分だった。
飛龍は深い鼻息を一つ吐き出すと、妻の腰を力強く抱いてから、ベッドのすぐ前へと誘導した。その無言の行いが何を意味しているのかを察して、愛実は下瞼のすぐ下をさっと染める。
「続きはベッドの上でしよう」
素直に頷いた愛実は髪をまとめているシュシュを外してから、自らベッドの上に上がった。スプリングがわずかに音を立てる。
続いてベッドの上へと上がってきた飛龍は、女の狭い両肩を掴んでふっくらとした唇を優しく吸い上げてから、その蠱惑的な身体を静かに押し倒した。仰向けになった愛実の身体――その下方へと、彼の指が伸ばされていく。硬い指先が捉えたのは、襞から顔を覗かせている紅い蕾だった。
「ンッ……はあァァッ……」
ウィークポイントへと接触してきた指先に歓喜した愛実の肉体は、懸命に雄を誘惑し始めた。具体的に言えば、肉の花びらを忙しなく蠢かせつつも、その内側から蜜液をとめどなく溢れさせているのだ。レースのカーテンを越えて差し込んでくるわずかな光を反射して、甘美な蜜がぬらぬらと妖しく光る。
それを見た飛龍は、指先で蜜をすくい取った。蜜の付いた指先で尖った肉豆を愛撫し出すと、花びらはびっくん、びっくんと脈打つように痙攣し始めた。このままその可愛らしい突起を指先で摩擦し続ければ、愛実は激しい悦楽の沼へと沈み込むだろう。
けれど飛龍は、そうしようとはしなかった。時折指先を離しながら愛実がイク寸前のぎりぎりの状態を保ったままで、その先へ導こうとしないのだ。そのせいで、真っ白なシーツにシミが出来てしまうほどに蜜液が流れ続けている。
「んぅぅっ……ぁあァぁっ……」
ひどく切なげな声音を出しながら、愛実はこの状況を甘受していた。けれど、その意識はすでにくらくらしている。今すぐに獣となり、飛龍を押し倒して跨がってしまいたいくらいには追い詰められていた。
なぜならば飛龍に断続的に触れられている陰核はもちろんのこと、女壷の奥に位置する子宮が休みなく疼いているからだ。女体は深奥を責め立ててくれる肉棒を今、何よりも欲していた。それは強い日差しに晒されたか弱い双葉が、繊細な根へと水を欲する様によく似ている。
愛実はとうとう我慢が出来なくなると、勃起している肉豆へと右手を伸ばした。今すぐにでも、この焦れったさをどうにかしたかったのだ。
けれど、その必要はなくなってしまった。愛実の様子を見てすべてを察した飛龍が、愛実の右手を押しとどめた後、紅い蕾に口付けをしたからだ。じゅるると下品な音を立てながら、女の弱点が力強く吸い上げられていく。
そのせいで、勃起した肉豆が男の口内で何度も、何度も大きく脈打った。その度に稲妻のように鋭い快楽が愛実の中を駆け抜けてしまう。
「アッ、アッ、アッ、アッ、アッ」
彼女は壊れたように嬌声を上げ、思考を停止させながら、思い切り背中を反らした。下肢が繰り返し痙攣し続けるのを感じながら、最上の悦びの中に身を委ねていく。そして――
「ぁあァぁぁイクッ! イクゥゥッ!」
快楽は頂点に達した。尿道口から潮を吹き上げながら、愛実は我を忘れて叫んでいた。その卑猥な声色が飛龍の股間を充血させる。
昂ぶりに身を任せることにした飛龍は、緩まっている膣口から易々と人差し指と中指を挿入してしまった。恥蜜にまみれた熱い肉壷の感触が指から明確に伝わってくる。飛龍は鼻息を荒らげながら、筋張った二本の指で愛実が感じる部分――Gスポットを荒々しく擦り始める。その途端にくちゅくちゅ、くちゅくちゅと粘っこい音が響き出した。
散々焦らされた後、やっと陰核によるオーガズムを許されたばかりの女体には、まだ昇天の余韻がしっかりと残っていた。そんな状態で新たな刺激を加えられている状況の中、愛実ができることは一つしかなかった。快楽に溺れて昇り詰めていく。それだけだ。
太めの小枝のような指が繰り返し弱い部分を擦っていくのをただただ受け入れながら、愛実は啼いた。
「ァッ……ァッ……ぁあぁぁァンッ……そこはっ……このままじゃっ……またぁ!」
「またイッていいんだよ、愛実。君の本性を曝け出すんだ」
飛龍は優しげな声で言うと、愛妻のなだらかな恥丘の上に左手を置いた。そのまま快楽を促すように上下に手を動かし、撫で上げていく。
外側からも刺激を加えられて瞬く間に追い詰められた愛実は、肉芽を激しく脈打たせながら身体を仰け反らせた。呼吸がひときわ乱れる。
そして、次の瞬間。移動してきた飛龍の左側の手指によって膨れ上がっている肉芽を力強く転がされてしまい、愛実は意識が飛びそうになった。何も考えられない状況の中で、まるで獣のようによがり続ける。
「ぁああァぁあンッ! あァンッ! ぁあァンッ! んンンッ!」
この時、若妻を精神と肉体がちぐはぐになったような感覚が襲っていた。尿道口から勢いよく吹き上がっている透明な体液と小刻みに跳ねている柳腰が、女を強襲した快感の凄まじさをはっきりと表している。
しかも、苦しみに苛まれているかのような表情を浮かべているというのに、その喉から溢れている声はとろけているかのように甘い。
熱い肉壁に包まれた二本の指が繰り返し吸い上げられていく感覚。そして、目の前の卑猥な女の有様。そのふたつによって、飛龍の愛欲は一気に上昇した。愛妻とまぐわり、身体を悦びで満たしたいという欲望が頭の中に広がっていく。
「ああ……愛実っ……君と繋がりたいっ……」
飛龍は膣内に挿入していた指をするりと引き抜くと、邪な欲望によって肥えた肉茎を何度かしごいて十分に硬くした。
そうして白い太ももを掴んで左右に大きく開かせると、オーガズムのせいで緩まったままの蜜口へ亀頭をゆっくりと潜り込ませていく。先端が入った後は茎の部分が難なく先へと進んでいき、濡れた熱い壷の中に自身の分身を収めることは容易だった。
絶頂の余韻が抜けきっていない女体。その女陰。そこに硬く逞しい男根を挿入されて、愛実は興奮と快感に震えた。二本の指とは比べものにならない質量が下腹部に収まっているのが、はっきりとわかる。
――飛龍さんのおち×ちんが中に……。
淫らすぎる若妻は、意識をぼんやりとさせた状態で軽いオーガズムへと達していた。肉壁をきゅっと締めながら、下肢がびくびくと震えている。
「ぁあン……あン……あン……」
「挿れただけで締めつけてくるなんて……なんていやらしいオマ×コなんだ」
飛龍の声が耳に届いた愛実は、被虐性愛を刺激されてますます発情した。大きな乳房の先端にある紅色の乳首が隆起し、芯を宿したように硬くなる。下肢にある肉豆も同様に変化して、持ち主である愛実に己の興奮の度合いを律儀に教えてきた。
蜜口からは白く濁った本気汁がたっぷりと溢れ出していく。同時に下腹部が甘く疼き出して、愛実は心から飛龍によるピストンを欲した。
女の肉体の卑猥な変化。妻を愛する飛龍がそれに気付かないはずがなかった。思わず深い鼻息が漏れる。
「驚いたな。乳首とクリトリスをこんなにも勃起させて、愛実は本当に淫乱なんだね。いけない子だ」
飛龍はそう言いながら、太ももから離した右手の親指の先で肉豆に優しく触れた。そのままクリクリと円を描くように転がすと愛実のお尻が素早く浮き上がって、しなやかな身体がピンと強張った。同時に内壁がぎゅっと締まる。
「あンッ! あンッ! ごめんなさいっ……いやらしくてごめんなさいっ……淫乱でごめんなさいっ」
謝罪しながらも愛実の頬は燃えるように染まり、その瞳はこの上なく恍惚とした輝きを宿していた。辱めを通して苦痛ではなく快楽を得ているのがありありとわかる有り様だ。
マゾヒズムに溺れる妻の姿を見てたまらない気分になった飛龍は、予告をすることもなく唐突に荒々しい挙動でピストンを始めた。太ももをしっかりと掴みながら、肉の杭で子宮頸部のすぐ近くを容赦なく責め立てていく。中に溜まっている愛液の量が多すぎるせいで、粘り気のある水音が部屋中に響き渡った。雨音と重なり二重奏となる。赤黒い肉棒に絡んだ恥蜜が糸を引きながら、ぬらぬらと光った。
「はあっ……はあっ………愛実っ……ああっ、愛実っ、愛実っ」
愛しい名を呼びながら、飛龍は夢中で前後に腰を振り乱していた。少しだけ腰を引いてはすぐに奥へとストロークを行う。それを短いスパンで繰り返していく。
愛実はといえば荒々しいピストンにマゾヒズムが刺激され、豊満な乳房をぶるぶると揺らしながら乱れ喘いでいた。夫に身体を支配されている状況はひどく倒錯的で、まるで即効性の毒が回っているような危うさがある。
けれど、彼女は現状から少しも逃げたいとは思わなかった。むしろ飛龍に言われた通りに本性を曝け出して、その毒に溺れてしまいたいと思ってしまった。
だからだろう。愛実は乱暴なセックスをされて嫌気が差す様子もなく、ただ深く酔いしれていた。行き場のない両腕をベッドの上でさまよわせた後、ぎゅっと自身を抱きしめながら喘ぐ。飛龍に性器を突かれる度に子宮にまで甘い痺れが走り抜けていくせいで、気持ちが良くてたまらなかった。大量の汗が柔肌を濡らしている。
「ぁンッ、アッ、ぁンッ、アッ、ンッ、あァッ、アッ!」
高速ピストンのせいで途切れることなく発せられていく嬌声。あまりの快感に少々裏返っているその声は明らかに幸福を内包している。卑猥すぎるその声音に、飛龍は頭の中が弾けたような錯覚を覚えた。
「なんていやらしいマゾ女房だ。チ×ポで突かれる度にそんな声を出すなんて……!」
息荒く言いながら、飛龍は太ももを掴んでいた右手を離して、親指を包皮から顔を覗かせている肉豆の上へと置いた。そのまま紅い蕾を上下に擦りながら、飛龍は今まで以上に激しく膣奥を突いていく。
いやらしいマゾ女房と罵られた挙げ句、クリトリスを擦られながら執拗に肉の杭を打ち込まれた愛実は、興奮して頭の中が真っ白になった。意識が漂白していくのに比例して、快感が一気に頂点へと達していくのがわかる。イク――愛実がそう思った直後。女体は弓形に仰け反り、その下腹部は波打っていた。
「あぅぅンッ! あぁンッ! ぁんンンッ!」
小さな穴から勢いよく、三度も潮が吹き出した。水鉄砲から放水された水のようなそれが、飛龍の腹を容赦なく濡らす。柳腰も美脚もガクガクとひときわ激しく痙攣しており、若妻がどれほどの快感に呑まれているのかが察せられた。
蜜壷の締まり具合も凄まじく、肉壁が蠢いて夫の肉棒をバキュームのごとく吸い上げている。その様はまるで精子を催促しているようだ。男根から伝わってくるあまりの快感に、飛龍は肩息を漏らした。それと同時に、背筋がわななく。
「愛実、今から奥に出すよっ。すべて受け取ってくれっ」
自らも絶頂へと達した飛龍は、鈴口から堰を切ったように真白な子種をたっぷりと放った。未だ震えている蜜壷がそれを受け止めていく。
けれど、愛実の意識はもうここにはなかった。もたらされた快感に耐えきれなかったがために、深く瞼を閉じてしまっている。それをいささか残念に思いながらも、飛龍は中出しが出来たことに満足していた。
愛する妻との間に子が出来ることを望んでいるからだ。今すぐにと急いでいるわけではないが、いつかは……と思っている。ちなみに愛実もそれを理解し、同意してくれている。
けれど子が産まれたら、可愛い妻を独り占めできなくなるのか。そう考えて少しの焦りを感じながら、飛龍は妻の身体から性器を引き抜いた。
行為を終えた途端に雨の音が今までよりも大きく感じられて、飛龍はレースのカーテンが引いてある窓へと目を向けた。雨はまだ止みそうにない。
飛龍はふうと溜め息を漏らして、肉体に残る疲労感に年齢を感じたのだった。
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