私の愚かなお嬢様

笹椰かな

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「あァッ、アッ、アッ、あァッ」
 一人で寝るには広すぎる、天蓋付きのベッドの上。お嬢様が大事な秘所を私の肉茎に貫かれながら、あられもない声を上げている。
 淫らな蜜でいっぱいの女性器は、クチュクチュとはしたない音を立て続けていた。
「ほっ、本当にっ、これが立派な淑女になるために必要なことなんでしょうねっ!?」
 正常位でピストンされながら、裸のお嬢様が私に訊ねてくる。
 私はつい
「そんなわけないだろう」
 と言いたくなったが、
「そうです。伯爵令嬢たるもの、未来の旦那様のために今から性行為に慣れておかなくては。敏感で昇天し易い女性ほど、高貴な男性に好かれるのです」
 と真実からは程遠い回答をした。
 それに対しお嬢様は、
「わ、分かったわ。お前の性器で、私を立派な淑女にしなさいっ」
 と私に命令した。

 ウェーブのかかった金色の長い髪。青く澄んだ美しい双眸そうぼう。整った愛らしい顔立ち。グラマラスな体つき。――今年十七になったばかりのリリィお嬢様は、私が勤めるグリーンマン家自慢の令嬢だ。
 しかし、リリィお嬢様は無知で素直すぎるがあまりに、昔から私の話をなんでも鵜呑みにしてしまう癖がある。私が旦那様――お嬢様のお父様――から、絶大な信頼を寄せられているせいもあるのだろう。
 それにしても、普通は結婚前の女性が執事から性交を学ばされるだなんて、少し考えればおかしいと気付くはずなのだが。本当にお嬢様は愚かだ。
 私は内心呆れながら、お嬢様の最奥部に亀頭を叩きつけた。
「あァンッ、奥気持ちイイッ、奥好きぃッ」
 三日前に処女を失ったとは思えないくらい、お嬢様は淫乱だ。三日目にして、ポルチオの快感にもう目覚めている。
「お嬢様。そういう時は“もっと奥を突いてください。私の淫乱オマ×コをたっぷり可愛がってください”と相手の男性にお願いするのです」
「そっ、そんないやらしいことっ、言えないわっ」
 私の指導の言葉を聞いたお嬢様が、頬を薄く染めて恥じらった。
「そのいやらしさこそ、男性を虜にするために必要なのです。さあ、これも大事な練習です」
 私が促すと、お嬢様は顔を真紅に染め上げながら、苦悶の表情で叫んだ。
「も、もっと奥を突いてくださいぃっ! 私の淫乱オマ×コをたっぷり可愛がってくださいぃっ!」
「よく出来ました。さすがはお嬢様です」
 私はお嬢様を褒め称えると、お嬢様のポルチオを連打した。コリコリとしたそこを責められて、お嬢様は白い肌にぐっしょりと汗をまとわせた。
「奥当たるっ、あンッ、あぁンッ、奥がじんじんするっ、気持ちイイッ」
 お嬢様は眉を寄せながら、私に対し何の疑いもなく快感に身を委ねている。私がお嬢様の両手首を掴んでいるせいで、両腕の間で盛り上がっている豊満な双乳が上下に激しく揺れ動く。
 紅色の先端はしっかりと尖り、まるで木の実のようだ。実に淫らな光景だった。
「ああンッ、身体の奥から何か来るっ、変になりそうっ」
「お嬢様、それはオーガズムです。昨日、クリトリスを弄られた時に経験されたでしょう?」
 不安そうなお嬢様を諭すように説明する。するとお嬢様は、
「やだっ、怖いっ」
 と急に怖がりだした。声が震えている。
「何が怖いのです」
「怖いのぉっ、意識が真っ白になるから怖いのぉっ」
「ですが、途方もないくらい気持ちよかったでしょう?」
 私の問いに、お嬢様は素直に頷いた。
「昨日クリトリスをクリクリされてっ、すごくっ……気持ちよかったっ」
「なら、安心なさい。ただ貴女はその身から得る快感に浸っていればよいのです」
 私の言葉に、お嬢様は
「わかったわっ」
 と納得してくれた。本当に素直な御方だ。 
 それからお嬢様は、全身の力を抜いて絶頂へと昇り詰める瞬間を待った。お嬢様のヴァギナは痙攣を繰り返しながら、ピストンを行う私の肉竿を甘く締め付けてくる。
「来るぅっ、気持ちイイの来ちゃうぅっ!」
 切羽詰まった声を出しながら、お嬢様が不安そうに私を見た。海のように青い双眸には涙が溜まっている。それが普段の気の強さを格段に薄めて、お嬢様をか弱く見せていた。
「さあイキなさい、リリィ!」
 私はお嬢様を呼び捨てにしながら、高速ピストンを繰り出した。出来るだけ間隔を開けずに亀頭でポルチオを押し上げる。
 お嬢様は私の不敬を気に留める余裕もないまま、大きな乳房を振り乱しながら白い喉を反らした。
「イクゥゥッ、執事とのセックスでイッちゃうぅッ!」
「お嬢様っ、イク時はおねだりを忘れてはいけません」
 私が指摘すると、お嬢様は切羽詰まった様子で苦しげに叫んだ。
「この淫乱オマ×コにザーメンたっぷり吐き出してくださいっ。旦那様の濃厚なザーメンで私を孕ませてぇっ!」
 昨日教えた台詞――昨日は恥ずかしくて絶対に言えないと言っていた――を叫び終えると同時に、お嬢様はついにオーガズムへと達した。
 仰け反りながら全身をガクガクと震わせている。媚肉が肉茎を閉じ込め、射精を促すために激しい締め付けを繰り返した。
 お嬢様にとって、セックスによるオーガズムは初めての経験だ。
 私はビクッ、ビクッと震えている熱い膣内に、ザーメンをたっぷりと注ぎ込んだ。放たれた劣情が、お嬢様の膣内を容赦なく汚す。
「中に温かいの出されてるっ! まさかお前っ、射精したのっ!?」
 さっきまでオーガズムに浸っていたお嬢様が慌てた様子で私を睨みつけてくる。けれど、私は平静を崩すことなく言った。
「はい。ですが私は無精子症ですので、ご懐妊の心配はございません」
 大嘘だった。私は無精子症などではない。だから最悪、今回のセックスでお嬢様が妊娠してしまう危険性は十分にある。
 むしろ、妊娠させてしまいたかった。この美しくも愚かな少女を孕ませ、この家から強引に連れ去ってしまいたかった。無理矢理にでも妻にし、ひっそりと田舎暮らしでもしたいものだ。
 お嬢様は私の心中になどまったく気付かないまま、あっさりと耳に届いた言葉を鵜呑みにした。
「もう、驚かさないでよ! でも、よかったわ。結婚前に妊娠なんてしたくないもの」
 心底ホッとしたように言う。その姿に内心、苦笑してしまった。
「でも、お前も大変ね。まだ若いのに無精子症だなんて……可哀想だわ」
 私の嘘に対し、お嬢様は悲しげに眉を下げた。たかが執事でしかないはずの私を憐れみ、心を砕いている。その慈悲深い姿に興奮し、未だ膣内にあった私の肉茎は膨らんでしまった。お嬢様にはすぐに気付かれた。
「やだっ、もう!」
 そう言いながらもまんざらではなさそうなお嬢様を、私はその後、もう一度抱いた。

 そして私の中の黒い欲望を知らないまま、お嬢様は再び子種を浴びた。最も危険な最奥部に、たっぷりと――
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