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第8話 - マナーバトル:ハミルトン、シェラード戦③
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「ンンン? なにか、仰いましたか? 第七王子殿?」
「ぐふ、すまないが、もう少し、声を張り上げていただけると……」
「お前たちに譲歩するものは一つも無い」
決然と、そう言い放った。思わぬ強い言葉に、その場にいた全ての者が呆気にとられた。
キースは、全く動じない瞳で、目の前の貴族二人を見つめている。
「ンン……聞き違い、ではなさそうですな。なんと、まあ。ついに道理まで捨てられたか」
「ハミルトン様、お尋ねいたしますが、これまでのお話は、商人としてのお話されておりますでしょうかか? それとも、貴族として、でしょうか?」
キースの問いかけに、きょとん、とした顔になるハミルトン。彼は、首を傾げながら答える。
「よくわからん問いかけですな。我々は、商人でもあり、貴族でもある。両方の視点から、お話をしております」
「ではまず、商人としてのハミルトン様にお伺いしましょう。人情や義理などが絡むことはあれど、商売で最も重要なのは、それは利益となるかどうか、ではないでしょうか」
「……はぁ、まあ、それは、そうでしょうな」
「であれば話は簡単です。これまでの義理を勘案しても、課税の免除は割に合わない。第七領の商人としての答えです。そして、貴方がたも、第七領での商売が割に合わないのであれば、自由に引き上げればいい」
すぱり、と言い切ったキース。隣のクロシェは、目を大きく開いた。
「そして、貴族としての貴方に問う。要求が飲まれなかったからといって、圧力をかけて無理を通そうとするのは、果たして正しい振る舞いなのでしょうか?」
「な、な、な」
ハミルトンは絶句する。その堂々たる論理の展開に。否、つい先日まで無能の代名詞でもあった王子が、こうも滑らかな弁舌を披露する様に、だ。
「ぐふふふ! 何を言うか! そんな論、詭弁ではございませんか……!」
すかさずシェラードが反論する。だが、キースは、それを笑って受け止める。
「貴族であるにも関わらず、経済を盾にした要求を突きつける。それが断られると、取引を止めると言う。これまでと同じ条件で商売ができるのに、だ。両方の信念から反している、筋が通っていないではないですか」
そう切り返され、ハミルトンとシェラードは、押し黙ってしまった。
彼が推察した通り、貴族二人は、完全な税の免除が認められるとは思っていない。それから妥協するかたちでの、なにかしら有利な条件が引き出せればいい、と考えていたのだ。だから、情と利益を天秤にかけ、地道に着実に、揺さぶるだけでよかった。
だが、キースのこの指摘によって、話は、地に足のついた交渉から、「あるべき信念について」という、とんでもなく曖昧な概念論の、空中戦になってしまったのだ。
こんな概念について議論しても、交渉が進むはずもない。なのに、この議題は避けて通れないようになってしまった。
没交渉だ。
つまり、話がまとまらないから、現状維持、という結論になってしまう。望む条件は引き出せない。
それがわかっているから、強欲な貴族たちは、黙りこくるしかなかった。
そして、再び、扉をノックする音が響いて、クロードが入室する。
「お待たせいたしました。スープをお持ちいたしました。第二領の海で獲れた、新鮮な魚のスープでございます。お召し上がりくださいませ」
老執事が、手慣れた動作で、四人の前のサラダを下げ、湯気を立てるスープを置いていく。
キースは、もう勝ちを確信していた。クロシェのぽかんとした表情を横目で見ながら、彼は目の前のスープに手を付けようと、スプーンを手に取った。
――そう、この一手で、交渉は拒絶された。貴族たちに、尋常な手で、これ以上揺さぶりをかけるのは、難しくなった。
であれば、尋常でない手を使うのは、当然の成り行きであった。
「……!? ぐっ、げっ! ア……うぇ……!」
それは、予想だにしない異常であった。
目の前の、見るからに美味しそうなスープを口に運んだ瞬間、猛烈な苦みと辛みが同時に襲い掛かり、脳内がパニックを起こした。
キースは反射的にスープを吐き出し、手で口元を覆いながら、げほげほと喘いだ。
――なんだ、一体、どうして、こんなにも不味いものが!?
味付けを失敗したのか……? と訝しんだ、その時。
「キキキ……! おんやァ、キース殿。いけませんなぁ……食事を吐き出すなど、酷いマナー違反ではございませんか」
ハミルトンが、ものすごく意地の悪い笑みを溢し、キースの無礼を指摘した。
困惑に満ちる王子に向かい、邪悪に笑う貴族。見ると、奴のテーブルの前の数字が、いつの間にか「1」に変化していて――。
その時、また全身からなにかが吸い取られるような虚脱感を覚えると、キースのテーブルの前の数字が「1」に変化し、その直後に、ハミルトンの数字が再び「2」になった。
「は……な、なんだ、これ、は……?」
「ハミルトン様!」
クロシェがそう叫びながら立ち上がる。怒声の先の人物へと、吊り上がった目を向けるが、当の本人はどこ吹く風だ。
「いくらなんでも……貴族が、王族に向かってマナー違反を取るなどと……!」
「ええ勿論。そこの第七王子様の無礼を指摘いたしましたが、それがなにか? ……キキキ、もう一度言いましょうか? それが、なにか?」
その痩せぎすの顔は、じろりと妹をにらみつける。
クロシェは何かを返そうと口を開きかけたが、諦め、歯を噛み締めながら席に戻った。
そして彼女は、意を決したかのように、なにかを呟く。
「……【妖精たちの箱庭】」
するとまたしても、クロシェの前の数字が「1」に変化し、瞬間、彼女の周囲に四羽の妖精が出現し、辺りを漂った。
――なにがなんなんだ。
推測することすらできない。この一瞬の間に、謎の攻防が繰り広げられ、知らぬ間に形勢が逆転している。
クロシェが、座っていろ、と言っていた理由は、これであった。
この世界の【テーブル】とやらは、余所者には理解しがたい、真剣な勝負の場であるのだ。
(どうか、お静かに)
目の前の現象に打ちのめされているキースの耳元に、そんな、囁くような声が聞こえた。
思わず隣の妹を見るが、彼女は先ほどと同様に、前を見据えたまま大人しく座っており、声を上げた様子は無い。
だが、キースの肩に、さきほど出現した、あの妖精が一羽座っているのがわかった。
(今、この妖精を通じて、話しかけております。特殊な力を持つ、精霊や妖精を使役する魔術体系……西方魔術の【【妖精たちの箱庭】。この妖精たちは非力ではありますが、小さなものならなんでも持ち運ぶことができます。……人の感情という、形無きものでも)
動揺を押し殺しながら、その囁きに耳を傾ける。眼前のハミルトンとシェラードは、その様子を余裕たっぷりに観察しながら、美味そうにワインを呷っていた。
(私が甘かったです。あの貴族は、交渉が滞ると見るや、マナーバトルを仕掛けてきました)
(な、なんなんだ、マナーバトルって……!)
キースの思考が、クロシェの下へ送信された、という感覚があった。
正確に言うと、同じようにクロシェの肩に止まっている、妖精の下へ、言葉が届けられる。彼女が、静かに頷いたように見えた。
(手短に、お伝えします。ここに来る前、伝えそびれたこと。マナを増やす方法のことです。マナは土地に根差す。人の手でマナを増やすことなどできないのですが――例外があります。それが、この【テーブル】です)
そして伝えられた、その例外とは、キースの意識が失いかけるほどの、衝撃的なものでった。
(【テーブル】の中で、マナー違反を指摘すると、相手の所有するマナを一つ、奪うことができます。それは、直接国力を奪い合う戦いであり、故に、マナーバトルと、呼び習わされます)
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「ハミルトン様、お尋ねいたしますが、これまでのお話は、商人としてのお話されておりますでしょうかか? それとも、貴族として、でしょうか?」
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「よくわからん問いかけですな。我々は、商人でもあり、貴族でもある。両方の視点から、お話をしております」
「ではまず、商人としてのハミルトン様にお伺いしましょう。人情や義理などが絡むことはあれど、商売で最も重要なのは、それは利益となるかどうか、ではないでしょうか」
「……はぁ、まあ、それは、そうでしょうな」
「であれば話は簡単です。これまでの義理を勘案しても、課税の免除は割に合わない。第七領の商人としての答えです。そして、貴方がたも、第七領での商売が割に合わないのであれば、自由に引き上げればいい」
すぱり、と言い切ったキース。隣のクロシェは、目を大きく開いた。
「そして、貴族としての貴方に問う。要求が飲まれなかったからといって、圧力をかけて無理を通そうとするのは、果たして正しい振る舞いなのでしょうか?」
「な、な、な」
ハミルトンは絶句する。その堂々たる論理の展開に。否、つい先日まで無能の代名詞でもあった王子が、こうも滑らかな弁舌を披露する様に、だ。
「ぐふふふ! 何を言うか! そんな論、詭弁ではございませんか……!」
すかさずシェラードが反論する。だが、キースは、それを笑って受け止める。
「貴族であるにも関わらず、経済を盾にした要求を突きつける。それが断られると、取引を止めると言う。これまでと同じ条件で商売ができるのに、だ。両方の信念から反している、筋が通っていないではないですか」
そう切り返され、ハミルトンとシェラードは、押し黙ってしまった。
彼が推察した通り、貴族二人は、完全な税の免除が認められるとは思っていない。それから妥協するかたちでの、なにかしら有利な条件が引き出せればいい、と考えていたのだ。だから、情と利益を天秤にかけ、地道に着実に、揺さぶるだけでよかった。
だが、キースのこの指摘によって、話は、地に足のついた交渉から、「あるべき信念について」という、とんでもなく曖昧な概念論の、空中戦になってしまったのだ。
こんな概念について議論しても、交渉が進むはずもない。なのに、この議題は避けて通れないようになってしまった。
没交渉だ。
つまり、話がまとまらないから、現状維持、という結論になってしまう。望む条件は引き出せない。
それがわかっているから、強欲な貴族たちは、黙りこくるしかなかった。
そして、再び、扉をノックする音が響いて、クロードが入室する。
「お待たせいたしました。スープをお持ちいたしました。第二領の海で獲れた、新鮮な魚のスープでございます。お召し上がりくださいませ」
老執事が、手慣れた動作で、四人の前のサラダを下げ、湯気を立てるスープを置いていく。
キースは、もう勝ちを確信していた。クロシェのぽかんとした表情を横目で見ながら、彼は目の前のスープに手を付けようと、スプーンを手に取った。
――そう、この一手で、交渉は拒絶された。貴族たちに、尋常な手で、これ以上揺さぶりをかけるのは、難しくなった。
であれば、尋常でない手を使うのは、当然の成り行きであった。
「……!? ぐっ、げっ! ア……うぇ……!」
それは、予想だにしない異常であった。
目の前の、見るからに美味しそうなスープを口に運んだ瞬間、猛烈な苦みと辛みが同時に襲い掛かり、脳内がパニックを起こした。
キースは反射的にスープを吐き出し、手で口元を覆いながら、げほげほと喘いだ。
――なんだ、一体、どうして、こんなにも不味いものが!?
味付けを失敗したのか……? と訝しんだ、その時。
「キキキ……! おんやァ、キース殿。いけませんなぁ……食事を吐き出すなど、酷いマナー違反ではございませんか」
ハミルトンが、ものすごく意地の悪い笑みを溢し、キースの無礼を指摘した。
困惑に満ちる王子に向かい、邪悪に笑う貴族。見ると、奴のテーブルの前の数字が、いつの間にか「1」に変化していて――。
その時、また全身からなにかが吸い取られるような虚脱感を覚えると、キースのテーブルの前の数字が「1」に変化し、その直後に、ハミルトンの数字が再び「2」になった。
「は……な、なんだ、これ、は……?」
「ハミルトン様!」
クロシェがそう叫びながら立ち上がる。怒声の先の人物へと、吊り上がった目を向けるが、当の本人はどこ吹く風だ。
「いくらなんでも……貴族が、王族に向かってマナー違反を取るなどと……!」
「ええ勿論。そこの第七王子様の無礼を指摘いたしましたが、それがなにか? ……キキキ、もう一度言いましょうか? それが、なにか?」
その痩せぎすの顔は、じろりと妹をにらみつける。
クロシェは何かを返そうと口を開きかけたが、諦め、歯を噛み締めながら席に戻った。
そして彼女は、意を決したかのように、なにかを呟く。
「……【妖精たちの箱庭】」
するとまたしても、クロシェの前の数字が「1」に変化し、瞬間、彼女の周囲に四羽の妖精が出現し、辺りを漂った。
――なにがなんなんだ。
推測することすらできない。この一瞬の間に、謎の攻防が繰り広げられ、知らぬ間に形勢が逆転している。
クロシェが、座っていろ、と言っていた理由は、これであった。
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(どうか、お静かに)
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だが、キースの肩に、さきほど出現した、あの妖精が一羽座っているのがわかった。
(今、この妖精を通じて、話しかけております。特殊な力を持つ、精霊や妖精を使役する魔術体系……西方魔術の【【妖精たちの箱庭】。この妖精たちは非力ではありますが、小さなものならなんでも持ち運ぶことができます。……人の感情という、形無きものでも)
動揺を押し殺しながら、その囁きに耳を傾ける。眼前のハミルトンとシェラードは、その様子を余裕たっぷりに観察しながら、美味そうにワインを呷っていた。
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キースの思考が、クロシェの下へ送信された、という感覚があった。
正確に言うと、同じようにクロシェの肩に止まっている、妖精の下へ、言葉が届けられる。彼女が、静かに頷いたように見えた。
(手短に、お伝えします。ここに来る前、伝えそびれたこと。マナを増やす方法のことです。マナは土地に根差す。人の手でマナを増やすことなどできないのですが――例外があります。それが、この【テーブル】です)
そして伝えられた、その例外とは、キースの意識が失いかけるほどの、衝撃的なものでった。
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