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戦場へ向かう軍の中に、私は初めて加わった。
……普通、皇女はそんなことしないのだから、当然なのだけど。
案外整然と、という様子はない。
騎馬は歩兵達を置いていかないようにゆっくりと進むし、食料等を積んだ馬車がそれに続く。さらには戦が長期化した場合の需要を見込んで、鍛冶屋や革職人に商人やらがその後についてくるのだ。
商人達は世間話をしながらついていくし、兵士達の私語も放置されている。
「黙らせなくていいんですか? 隊長」
静かにした方がいいんじゃないか。生真面目にそう考えた騎士はいるようだ。
私よりも年下だろう。十四歳か十五歳かな。表面の艶も輝かしい綺麗な胸当てと重そうなマントを身に着けている。彼は貴族の御曹司で、これが初陣なのかもしれない。
尋ねられたクロード様は首を横に振った。
「緊張を晴らすやり方は人それぞれだ。特に前線に立たされる歩兵なら、死への恐怖も強いだろう」
「でも、規律が……」
「無理に押し込めて、その時に使い物にならない方が困る。雑談程度で済んでいるなら、放置することだ、レイリー」
レイリーと呼ばれた茶の髪をした若い騎士は、不満そうにしながらもうなずいた。
一方の私は、よけいに不安が増していた。
クロード様の言葉で、この行軍が死地へ赴く物になるかもしれない、と再認識したから。騎士とて無事では済まないけれど、兵士の死傷率はさらに高いのは知っている。
風がふいてきて、暗い気持ちの私(が同化したマント)を揺らす。
やがてその風は、向かう先から雨雲を連れてきた。
夕暮れ時になって、しとしとと降り始める雨。
行軍は止まり、森の中で野営を始めた。
しかし既に領土侵犯をされた後の増援軍だ。急ぐ行軍の関係上、悠長にテントを張るのは将軍格の者だけのようで、騎士であっても、木の枝を利用して屋根代わりの布を張って、その下で眠るという有様だ。
雨で早々に足止めされた分、煮炊きをする時間ができたのか、クロード様が暖かなスープや飲み物を口にできたことはよかったのだけど。
まだ夏には遠い。
雨は冷たいはず。クロード様が風邪を引いてしまわないかと心配だ。
私は無生物状態なので、寒くもないのだけど……。
食事を終えたクロード様は、マントの上から毛布を被り木の幹にもたれた。
そんな彼の元にレイリーがやってきた。彼は興奮に頬を赤らめてクロード様に宣言する。
「隊長はゆっくり休んでいらして下さいね! 見回りは僕がしっかりしておきますので!」
「初陣ではりきりすぎてると、死期が早まるぞ」
血気盛んなレイリーに、クロード様が冷めた様子で応じた。それがレイリーにはお気に召さなかったようだ。
「初陣だからこそですよ! もちろん隊長みたいに英雄になれそうなほど僕は強くないかもしれません。だからこそ事前からお役に立ってみせます! なにせ英雄が来るっていうので、敵方が動揺してるらしいですから。国を守るためにも、隊長を守って見せます!」
「俺の事は気にしなくていい」
「そんなわけには参りません!」
「おい、レイリー」
言うだけ言ったレイリーはさっさと立ち去ってしまう。
引き留めようと声を掛けたクロードは、諦めたようにため息をついた。
「本当に、俺なんか気にする必要はないってのに」
クロードはうつむいて、片手で目を覆う。
「俺一人だけが残ったって……」
苦し気な声音。
私がその言葉を聞くのは、二度目だった。
それは半年前のこと。
ツヴァイエとの戦いから帰還したクロード様は、劣勢の中で戦い続け、援軍が来るまで国境を守り抜いたことで、彼は時の人となったばかりだった。
かくいう私も、彼が城に出向いた時に見かければ、他の女性達のようにその姿をこっそりと見ては喜んでいた。
正直なところ、いつも隅っこにいるような私は、皇女としても目立たない存在だ。それは母親の身分がやや中途半端だったことや、その母親は離縁して私を置いて行ったことも関係がある。
兄たちも立派に政務に携わっているので、継承に関しても、私の存在はなくてもいいものだ。
しかも姉などは、私が自分よりも目立つことが気に食わないらしく……。しかも私も特別何かに秀でていたわけではないので、すっかりと、自分は表舞台には出ずにひっそりと一生を終える皇女なのだと思うようになっていた。
そんな自分とは違い、クロード様はすごいことを自力で成し遂げ、皇帝にも賞賛された偉い人という認識だった。
もちろん兄や姉達との交流はあっても、私とは何かの折に挨拶をしたきり。
だから自分の人生に関わりのない人だとも思っていた。
そんな私の気持ちが変わったのは、ある日、機嫌の悪そうな姉から隠れていた時のことだった。
焦った私は近くのベランダへ出ようとした。隅に隠れた上で、ベランダの掃き出し窓にでも同化しようと思って。
が、窓の前で足を止める。
ベランダには先客が居た。
風になびく金の髪。整ったその横顔は、クロード様に間違いなかった。
いつも遠くから見ていた英雄が、すぐ近くにいる。
私は思わずじっとその姿を見つめてしまった。
普段は優しく微笑んでいるクロード様が、憂いを帯びた表情をしていたことも不思議だった。
戦を勝ち残った英雄。そんな彼が、なぜこんな所でひとりぼっちでいて……悲しそうな表情で景色を眺めているのか。
その時、クロード様が独り言を口にした。
強い風は、その呟きを私の下へ届けてくれた。
「俺一人だけが生き残ったって……」
息をのんだ。
クロード様は一緒に戦った仲間を沢山失ったのだ。それでも戦い続けたからこそ『少数を率いて死守した英雄』になったのだ。
友達もいただろう。
そんな人達を目の前で失って、でも嘆き悲しむ様子を人に見せられなかったのだと気づいた。
みんなが笑顔で彼を讃えるから。国が守られて喜んでいる人々の前で、英雄が悲しい顔をするわけにはいかないから。
あとは悲しみを語り合える人のほとんどが、死んでしまったからではないだろうか。
(いつも、こんな風に一人で哀しんでたの……?)
私は胸が苦しくなった。
けれど、どう声をかけていいのかわからない。苦しみを共有できるわけでもない私に同情されても、クロード様は嫌がるかも知れない。
でも離れがたかった。どうしてもこの人を、少しでも穏やかな気持ちにできたらと思ってしまったのだ。
とはいえ、今自分ができることなど、ほとんどない……と思ったところで、自分のポケットの中に入れていた包み紙とその中身について思い出した。
(でもこんなお菓子をもらっても……迷惑かも)
そう思ってためらった瞬間に、クロード様がベランダの柵から離れてこちらを振り返ってしまう。
目が合った。
(ど、どうしよう)
悪い事をしていたわけじゃない。けれど見ていたことがバレてしまうと、さすがに気まずいと思った。
しかし振り返ったクロード様は、影の薄い私の顔を覚えていなかったようだ。
首をかしげて「何か用か?」と聞いてくる。
私はこれは幸いと思って、とっさにポケットの中のお菓子を理由にした。
「あの、受け取ってください! 捨ててもかまいませんので!」
いかにも『あこがれの人にプレゼントを渡しに来た』風を装い、私は逃げ出した。
走り去って、階段を下りて、庭へ出る頃になってため息をついた。
無理やりお菓子を渡して逃げて行く女の姿を見たクロードは、きっと怪しがって捨ててしまうに違いない。そして私の印象はちょっと悪くなっただろう。
(ううぅ。変なことしちゃった)
もっとなんか気の利いた言い訳が思いつかなかったものか。そう思いつつ、庭からそっとあのベランダがあった辺りを見上げた。
私は目を見開いたのだ。
寂しそうだった彼が、笑っているのが見えたから。しかも彼が見ているのは、掌の上に置いた私が置いていった赤いリボンを結んだ包み紙だ。
(お菓子、喜んでくれた?)
そう思ったとたん、心の中にふわっと甘い痛みが広がった。
嬉しさと切なさで一杯になって……それから、私は彼しか見えなくなったのだ。
あの時みたいに笑ってほしい。
彼の友達になれるようなきっかけもない私は、静かにそう願っていた。
戦が遠い過去になれば、いつかクロード様の傷も癒え、そう思ってくれるようになるだろうと思っていた。
が、再び戦争が起こってしまった。
死んでしまったら、心を癒す時間さえなくなってしまう。だから本当のところ私は……彼を守れたらと、そう思った。
……普通、皇女はそんなことしないのだから、当然なのだけど。
案外整然と、という様子はない。
騎馬は歩兵達を置いていかないようにゆっくりと進むし、食料等を積んだ馬車がそれに続く。さらには戦が長期化した場合の需要を見込んで、鍛冶屋や革職人に商人やらがその後についてくるのだ。
商人達は世間話をしながらついていくし、兵士達の私語も放置されている。
「黙らせなくていいんですか? 隊長」
静かにした方がいいんじゃないか。生真面目にそう考えた騎士はいるようだ。
私よりも年下だろう。十四歳か十五歳かな。表面の艶も輝かしい綺麗な胸当てと重そうなマントを身に着けている。彼は貴族の御曹司で、これが初陣なのかもしれない。
尋ねられたクロード様は首を横に振った。
「緊張を晴らすやり方は人それぞれだ。特に前線に立たされる歩兵なら、死への恐怖も強いだろう」
「でも、規律が……」
「無理に押し込めて、その時に使い物にならない方が困る。雑談程度で済んでいるなら、放置することだ、レイリー」
レイリーと呼ばれた茶の髪をした若い騎士は、不満そうにしながらもうなずいた。
一方の私は、よけいに不安が増していた。
クロード様の言葉で、この行軍が死地へ赴く物になるかもしれない、と再認識したから。騎士とて無事では済まないけれど、兵士の死傷率はさらに高いのは知っている。
風がふいてきて、暗い気持ちの私(が同化したマント)を揺らす。
やがてその風は、向かう先から雨雲を連れてきた。
夕暮れ時になって、しとしとと降り始める雨。
行軍は止まり、森の中で野営を始めた。
しかし既に領土侵犯をされた後の増援軍だ。急ぐ行軍の関係上、悠長にテントを張るのは将軍格の者だけのようで、騎士であっても、木の枝を利用して屋根代わりの布を張って、その下で眠るという有様だ。
雨で早々に足止めされた分、煮炊きをする時間ができたのか、クロード様が暖かなスープや飲み物を口にできたことはよかったのだけど。
まだ夏には遠い。
雨は冷たいはず。クロード様が風邪を引いてしまわないかと心配だ。
私は無生物状態なので、寒くもないのだけど……。
食事を終えたクロード様は、マントの上から毛布を被り木の幹にもたれた。
そんな彼の元にレイリーがやってきた。彼は興奮に頬を赤らめてクロード様に宣言する。
「隊長はゆっくり休んでいらして下さいね! 見回りは僕がしっかりしておきますので!」
「初陣ではりきりすぎてると、死期が早まるぞ」
血気盛んなレイリーに、クロード様が冷めた様子で応じた。それがレイリーにはお気に召さなかったようだ。
「初陣だからこそですよ! もちろん隊長みたいに英雄になれそうなほど僕は強くないかもしれません。だからこそ事前からお役に立ってみせます! なにせ英雄が来るっていうので、敵方が動揺してるらしいですから。国を守るためにも、隊長を守って見せます!」
「俺の事は気にしなくていい」
「そんなわけには参りません!」
「おい、レイリー」
言うだけ言ったレイリーはさっさと立ち去ってしまう。
引き留めようと声を掛けたクロードは、諦めたようにため息をついた。
「本当に、俺なんか気にする必要はないってのに」
クロードはうつむいて、片手で目を覆う。
「俺一人だけが残ったって……」
苦し気な声音。
私がその言葉を聞くのは、二度目だった。
それは半年前のこと。
ツヴァイエとの戦いから帰還したクロード様は、劣勢の中で戦い続け、援軍が来るまで国境を守り抜いたことで、彼は時の人となったばかりだった。
かくいう私も、彼が城に出向いた時に見かければ、他の女性達のようにその姿をこっそりと見ては喜んでいた。
正直なところ、いつも隅っこにいるような私は、皇女としても目立たない存在だ。それは母親の身分がやや中途半端だったことや、その母親は離縁して私を置いて行ったことも関係がある。
兄たちも立派に政務に携わっているので、継承に関しても、私の存在はなくてもいいものだ。
しかも姉などは、私が自分よりも目立つことが気に食わないらしく……。しかも私も特別何かに秀でていたわけではないので、すっかりと、自分は表舞台には出ずにひっそりと一生を終える皇女なのだと思うようになっていた。
そんな自分とは違い、クロード様はすごいことを自力で成し遂げ、皇帝にも賞賛された偉い人という認識だった。
もちろん兄や姉達との交流はあっても、私とは何かの折に挨拶をしたきり。
だから自分の人生に関わりのない人だとも思っていた。
そんな私の気持ちが変わったのは、ある日、機嫌の悪そうな姉から隠れていた時のことだった。
焦った私は近くのベランダへ出ようとした。隅に隠れた上で、ベランダの掃き出し窓にでも同化しようと思って。
が、窓の前で足を止める。
ベランダには先客が居た。
風になびく金の髪。整ったその横顔は、クロード様に間違いなかった。
いつも遠くから見ていた英雄が、すぐ近くにいる。
私は思わずじっとその姿を見つめてしまった。
普段は優しく微笑んでいるクロード様が、憂いを帯びた表情をしていたことも不思議だった。
戦を勝ち残った英雄。そんな彼が、なぜこんな所でひとりぼっちでいて……悲しそうな表情で景色を眺めているのか。
その時、クロード様が独り言を口にした。
強い風は、その呟きを私の下へ届けてくれた。
「俺一人だけが生き残ったって……」
息をのんだ。
クロード様は一緒に戦った仲間を沢山失ったのだ。それでも戦い続けたからこそ『少数を率いて死守した英雄』になったのだ。
友達もいただろう。
そんな人達を目の前で失って、でも嘆き悲しむ様子を人に見せられなかったのだと気づいた。
みんなが笑顔で彼を讃えるから。国が守られて喜んでいる人々の前で、英雄が悲しい顔をするわけにはいかないから。
あとは悲しみを語り合える人のほとんどが、死んでしまったからではないだろうか。
(いつも、こんな風に一人で哀しんでたの……?)
私は胸が苦しくなった。
けれど、どう声をかけていいのかわからない。苦しみを共有できるわけでもない私に同情されても、クロード様は嫌がるかも知れない。
でも離れがたかった。どうしてもこの人を、少しでも穏やかな気持ちにできたらと思ってしまったのだ。
とはいえ、今自分ができることなど、ほとんどない……と思ったところで、自分のポケットの中に入れていた包み紙とその中身について思い出した。
(でもこんなお菓子をもらっても……迷惑かも)
そう思ってためらった瞬間に、クロード様がベランダの柵から離れてこちらを振り返ってしまう。
目が合った。
(ど、どうしよう)
悪い事をしていたわけじゃない。けれど見ていたことがバレてしまうと、さすがに気まずいと思った。
しかし振り返ったクロード様は、影の薄い私の顔を覚えていなかったようだ。
首をかしげて「何か用か?」と聞いてくる。
私はこれは幸いと思って、とっさにポケットの中のお菓子を理由にした。
「あの、受け取ってください! 捨ててもかまいませんので!」
いかにも『あこがれの人にプレゼントを渡しに来た』風を装い、私は逃げ出した。
走り去って、階段を下りて、庭へ出る頃になってため息をついた。
無理やりお菓子を渡して逃げて行く女の姿を見たクロードは、きっと怪しがって捨ててしまうに違いない。そして私の印象はちょっと悪くなっただろう。
(ううぅ。変なことしちゃった)
もっとなんか気の利いた言い訳が思いつかなかったものか。そう思いつつ、庭からそっとあのベランダがあった辺りを見上げた。
私は目を見開いたのだ。
寂しそうだった彼が、笑っているのが見えたから。しかも彼が見ているのは、掌の上に置いた私が置いていった赤いリボンを結んだ包み紙だ。
(お菓子、喜んでくれた?)
そう思ったとたん、心の中にふわっと甘い痛みが広がった。
嬉しさと切なさで一杯になって……それから、私は彼しか見えなくなったのだ。
あの時みたいに笑ってほしい。
彼の友達になれるようなきっかけもない私は、静かにそう願っていた。
戦が遠い過去になれば、いつかクロード様の傷も癒え、そう思ってくれるようになるだろうと思っていた。
が、再び戦争が起こってしまった。
死んでしまったら、心を癒す時間さえなくなってしまう。だから本当のところ私は……彼を守れたらと、そう思った。
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