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遠征から返ったら……
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「は……?」
話を聞いた時、そんな声しか出せなかった。
俺、疲れてたんだよ。
魔物を増やす変な国が東北にあって、国土侵略やら川は汚されるわ人は殺されるわで大変だったからなんとかしろって放り出されてさ。
それもこれも、継母の王妃が俺を嫌って、第一王子なのに俺を出陣させてあわよくば死んでもらうい、自分の息子である第二王子を王太子にさせようとしたんだろうけど。
死にたくないし、側近とか仲間が俺が死んだ後で酷い目にあうのも嫌だから、勝てるようにがんばったんだ。
東の国とかと連合したり、離れた国とも約定を結んだりしていざ出陣してさ。
で、なんとか生き残った。
疲れ切って帰ったら、父王に言われた。
お前は今回の責任をとって、臣籍に下れと。
東北の国が企むのを察知できなかったことも、解決まで時間がかかったのもお前の責任だと言われたら、がっくりするよね?
そもそもそれ、国王や宰相とかの仕事では?
俺はそういったこと一切任されていなかったはずだけど。
あげく、第二王子が婚約破棄した侯爵令嬢と結婚しろ、とか耳を疑うようなこと言われてしまった。
第二王子が婚約破棄した令嬢も、王妃は嫌っているらしい。
やたら隙がないせいで、自分が馬鹿にされているように感じるのだとか。
……考えてみれば、王妃は俺の実母が王妃の頃から、王と愛人関係だった。
まっとうな貴族令嬢とはそりが合わないのだろう。
以前までは第二王子の後ろ盾のためにと、いい顔をしていたみたいだが……。第二王子がよくわからない男爵令嬢と結婚すると言い出してから、その侯爵令嬢に身に覚えのない悪事をでっち上げているそうな。
父王の方は王妃にキィキィ叫ばれると、なんでもハイハイと聞いて治めようとする。
自分さえ責められなければいいらしい。
だから王妃派の人間に宰相職も握られて、唯々諾々と従うだけの王になってるんだけどさ。
なんにせよ父王は俺が不利益ばかり被るのは当然だと思ってる。
だからあっさり言われた。
「もう決定している。言う通りにせよ」と。
――疲れ切った俺は、出奔を決意した。
自分を取り立てたいと言っていた国へ行くか。
他国から「うちの国の将軍職に……」とか、「うちの国の爵位をあげるから……」という話があったんだよ。俺の国での待遇を耳にして、勧誘したら来るかも? と思ったらしい。
その際、婚約破棄された侯爵令嬢に話は通しておくか、と思う。
冤罪で第二王子から突き飛ばされたりもしたらしいし、あげく兵士に広間から引きずり出されるというひどい思いをした令嬢は可哀想だ。
さらに俺の出奔に巻き込まれるのは、踏んだり蹴ったりで気の毒過ぎた。
なので俺は婚約を受け入れられないと言うか、逃げるから死んだことにしてあきらめてくれと言いに行ったら……。
「それなら、私も連れて行ってくださいませ。もうこの国は嫌です! 結婚してほしいなどとは申しません。幸い、掃除なども一通りできますので、メイドとしてでもいいからお連れください」
むせび泣く令嬢を置いて行くのもしのびなくなった。
ただしこの令嬢も、泣くだけではなかった。
「父もこの国からの離反を計画しております。よろしければ、第一王子殿下を受け入れてくださる国へ、我が領地も帰属させてくださいませ」
あまりのことに、侯爵も離反を考えたらしい。
一応、ことの真偽を確かめるため、侯爵本人と話してみた。
侯爵も令嬢の言葉を認め、俺と一緒に隣国へ行くことを決めた。
幸い、侯爵家は俺を勧誘していた東の国とも隣り合う領地のため、併合は問題ない。
なにより決め手になったのは、侯爵令嬢の強さだったと思う。
結婚しなくてもいいから掃除婦としてでも故国を脱出したい、という熱意に、「もう疲れたしどうにでもなーれ」と思っていた俺は心打たれ……彼女達を東の国へ連れて行くため、少しがんばることに決めた。
数か月後。
俺は侯爵令嬢と偽装結婚式を挙げることにした。
結婚式をするなら、準備のために何度か俺が侯爵家へ通っても疑われない。その間に東の国への俺の移住と、侯爵家の併合の話を進めるのだ。
王妃は、婚約した侯爵令嬢がひきこもっていて可哀想だからと言えば、俺がしょっちゅう侯爵領へ行っても気にしなかった。
気に入らない娘がふせっていると聞いて、実に嬉しそうだったのだ。
当の侯爵令嬢は、元気に料理を覚えようとしていて、度々俺に食事を作ってくれるようになっていた。
そこには侯爵も同席して、まるで家族みたいに和やかな食事だった。
ずっと昔、平民の子供が母親にごちそうを作ってもらうという物語を読んで以来、あこがれていた家族の食卓っぽくて、なんだかよかったな……。
父王は、自分の言う通りに侯爵家へ婿入りするという話に、満足そうにうなずいただけ。
おかげで侯爵領から東の国へ行っても、長期滞在しているのだろうと思われて、問題は出なかった。
俺が東の国に行っている間は、一応背格好が似ている人間に俺の服を着せて身代わりを立てた。
だけど身代わりが侯爵令嬢と俺のふりして会話しているのを想像して、ちょっともやっとした。
東の国は俺の話を聞いて、すんなりと俺の亡命や侯爵家の併合を受け入れてくれた。
俺の方は、もやもやした気持ち以外順調だった。
帰って来た時、笑顔で出迎えてくれた侯爵令嬢に、唐突に求婚したくなったが。
侯爵の方も、顔色を悪く見せた上で国王に意気消沈している様を印象付けた後、土砂崩れがあったとか、雨が……と理由をつけてその年の収穫を少なく報告したりと、侯爵領のたくわえを増やすことに注力。
元々、侯爵は娘への第二王子や国王の対応に疑問を持っていて、密かに東北の国からの魔物の被害で、領地が荒らされたとか、田畑が使えなくなった場所があると嘘をついていたらしい。
なので父王は、侯爵家の領地は貧しいと思い込み、不思議だとか考えなかったようだ。
たくわえの一部と、俺が密かに移した俺の財産のいくらかが、結婚式の準備にあてられた。
本物に見えるように、小規模とはいえ結婚式の準備には手を抜かない。
そのために侯爵令嬢のウェディングドレスは特注品にした。
そして結婚式の少し前、もうそのまま王都に戻らないつもりで侯爵領へ到着した俺は、ちょうど仮縫いの白いドレスを着た彼女を見ることができた。
白いレースをふんだんに使って、真珠で飾った美しいドレスを着た彼女は、とても美しくて。
見とれてしまった俺に、彼女は言った。
「本当の、妻にしていただけませんか?」
そう言われて、俺は降参した。
最初に結婚できないとか言ったせいで、今更……と思っていたんだけど、もう無理。
「妻になってください」
そう言って求婚した。
さて結婚式当日。
婚約破棄のショックで王都へは行けないと泣く令嬢のため、と嘘をついて、侯爵領で小さな式を挙げた。
隣国から祝いに来た貴族とその護衛にしては多い兵士や騎士なども受け入れた。
これは、彼ら兵士と服装を入れ替えた上で、俺と侯爵令嬢、侯爵が密かに東の国へ移動するための方法だ。
東の国の人々には、そのまま侯爵家に滞在してもらい、この計画の間に潜伏してもらっていた東の国の兵士を集合させてもらっておく。
併合が完了するまでの間、父王や王妃が何か文句を言って来ても、すでに東の国が占領したと言って、追い返してもらうためだ。
俺達は馬車を乗り継ぎ、急いで東の国へ。
そして侯爵が東の国の国王と調印を行って併合を宣言した。
父王達は、抗議も形ばかりだったらしい。
東の国になった侯爵領を、父王達は別にいいか、ぐらいの感じで見ていたようだ。
以前から国王の侯爵家への扱いに不満があった侯爵は、領地の被害を大きく報告していたので、今はさして裕福でもない土地で、豊かな状態に戻れないかもしれない、と思わせていたからだ。
俺については、「失踪し、東の国に捕らわれた」と連絡をしたらしい。
王妃は「厄介払いができた」と喜び、父王も王妃のヒステリーが収まるだろうと、ほっとする有様だったようだ。
拍子抜けなほどに上手くいった。
一応、しばらくの間だけ新しい国境付近に東の国の兵を配置したりしたが、本当にすんなりと侯爵家ともども東の国のものになった。
しかししばらくして、占領した東北の国に問題が上がった。
まだ残っていた魔物の討伐をしなければならなかったのに、冬の間に「資源もないし」と放置。
そして……生き残っていた魔物が増えた。
東の国は、俺から魔物を避けることができる特殊な方法を知り、侯爵領ともども守ることができたんだけど。
王国は魔物に侵食され、衰退していった。
……これぐらいの仕返しは、許してもらえるよね?
そう思いながら、俺は今日も新妻になった侯爵令嬢と一緒に、隣国の次期侯爵として穏やかに暮らしていたのだった。
話を聞いた時、そんな声しか出せなかった。
俺、疲れてたんだよ。
魔物を増やす変な国が東北にあって、国土侵略やら川は汚されるわ人は殺されるわで大変だったからなんとかしろって放り出されてさ。
それもこれも、継母の王妃が俺を嫌って、第一王子なのに俺を出陣させてあわよくば死んでもらうい、自分の息子である第二王子を王太子にさせようとしたんだろうけど。
死にたくないし、側近とか仲間が俺が死んだ後で酷い目にあうのも嫌だから、勝てるようにがんばったんだ。
東の国とかと連合したり、離れた国とも約定を結んだりしていざ出陣してさ。
で、なんとか生き残った。
疲れ切って帰ったら、父王に言われた。
お前は今回の責任をとって、臣籍に下れと。
東北の国が企むのを察知できなかったことも、解決まで時間がかかったのもお前の責任だと言われたら、がっくりするよね?
そもそもそれ、国王や宰相とかの仕事では?
俺はそういったこと一切任されていなかったはずだけど。
あげく、第二王子が婚約破棄した侯爵令嬢と結婚しろ、とか耳を疑うようなこと言われてしまった。
第二王子が婚約破棄した令嬢も、王妃は嫌っているらしい。
やたら隙がないせいで、自分が馬鹿にされているように感じるのだとか。
……考えてみれば、王妃は俺の実母が王妃の頃から、王と愛人関係だった。
まっとうな貴族令嬢とはそりが合わないのだろう。
以前までは第二王子の後ろ盾のためにと、いい顔をしていたみたいだが……。第二王子がよくわからない男爵令嬢と結婚すると言い出してから、その侯爵令嬢に身に覚えのない悪事をでっち上げているそうな。
父王の方は王妃にキィキィ叫ばれると、なんでもハイハイと聞いて治めようとする。
自分さえ責められなければいいらしい。
だから王妃派の人間に宰相職も握られて、唯々諾々と従うだけの王になってるんだけどさ。
なんにせよ父王は俺が不利益ばかり被るのは当然だと思ってる。
だからあっさり言われた。
「もう決定している。言う通りにせよ」と。
――疲れ切った俺は、出奔を決意した。
自分を取り立てたいと言っていた国へ行くか。
他国から「うちの国の将軍職に……」とか、「うちの国の爵位をあげるから……」という話があったんだよ。俺の国での待遇を耳にして、勧誘したら来るかも? と思ったらしい。
その際、婚約破棄された侯爵令嬢に話は通しておくか、と思う。
冤罪で第二王子から突き飛ばされたりもしたらしいし、あげく兵士に広間から引きずり出されるというひどい思いをした令嬢は可哀想だ。
さらに俺の出奔に巻き込まれるのは、踏んだり蹴ったりで気の毒過ぎた。
なので俺は婚約を受け入れられないと言うか、逃げるから死んだことにしてあきらめてくれと言いに行ったら……。
「それなら、私も連れて行ってくださいませ。もうこの国は嫌です! 結婚してほしいなどとは申しません。幸い、掃除なども一通りできますので、メイドとしてでもいいからお連れください」
むせび泣く令嬢を置いて行くのもしのびなくなった。
ただしこの令嬢も、泣くだけではなかった。
「父もこの国からの離反を計画しております。よろしければ、第一王子殿下を受け入れてくださる国へ、我が領地も帰属させてくださいませ」
あまりのことに、侯爵も離反を考えたらしい。
一応、ことの真偽を確かめるため、侯爵本人と話してみた。
侯爵も令嬢の言葉を認め、俺と一緒に隣国へ行くことを決めた。
幸い、侯爵家は俺を勧誘していた東の国とも隣り合う領地のため、併合は問題ない。
なにより決め手になったのは、侯爵令嬢の強さだったと思う。
結婚しなくてもいいから掃除婦としてでも故国を脱出したい、という熱意に、「もう疲れたしどうにでもなーれ」と思っていた俺は心打たれ……彼女達を東の国へ連れて行くため、少しがんばることに決めた。
数か月後。
俺は侯爵令嬢と偽装結婚式を挙げることにした。
結婚式をするなら、準備のために何度か俺が侯爵家へ通っても疑われない。その間に東の国への俺の移住と、侯爵家の併合の話を進めるのだ。
王妃は、婚約した侯爵令嬢がひきこもっていて可哀想だからと言えば、俺がしょっちゅう侯爵領へ行っても気にしなかった。
気に入らない娘がふせっていると聞いて、実に嬉しそうだったのだ。
当の侯爵令嬢は、元気に料理を覚えようとしていて、度々俺に食事を作ってくれるようになっていた。
そこには侯爵も同席して、まるで家族みたいに和やかな食事だった。
ずっと昔、平民の子供が母親にごちそうを作ってもらうという物語を読んで以来、あこがれていた家族の食卓っぽくて、なんだかよかったな……。
父王は、自分の言う通りに侯爵家へ婿入りするという話に、満足そうにうなずいただけ。
おかげで侯爵領から東の国へ行っても、長期滞在しているのだろうと思われて、問題は出なかった。
俺が東の国に行っている間は、一応背格好が似ている人間に俺の服を着せて身代わりを立てた。
だけど身代わりが侯爵令嬢と俺のふりして会話しているのを想像して、ちょっともやっとした。
東の国は俺の話を聞いて、すんなりと俺の亡命や侯爵家の併合を受け入れてくれた。
俺の方は、もやもやした気持ち以外順調だった。
帰って来た時、笑顔で出迎えてくれた侯爵令嬢に、唐突に求婚したくなったが。
侯爵の方も、顔色を悪く見せた上で国王に意気消沈している様を印象付けた後、土砂崩れがあったとか、雨が……と理由をつけてその年の収穫を少なく報告したりと、侯爵領のたくわえを増やすことに注力。
元々、侯爵は娘への第二王子や国王の対応に疑問を持っていて、密かに東北の国からの魔物の被害で、領地が荒らされたとか、田畑が使えなくなった場所があると嘘をついていたらしい。
なので父王は、侯爵家の領地は貧しいと思い込み、不思議だとか考えなかったようだ。
たくわえの一部と、俺が密かに移した俺の財産のいくらかが、結婚式の準備にあてられた。
本物に見えるように、小規模とはいえ結婚式の準備には手を抜かない。
そのために侯爵令嬢のウェディングドレスは特注品にした。
そして結婚式の少し前、もうそのまま王都に戻らないつもりで侯爵領へ到着した俺は、ちょうど仮縫いの白いドレスを着た彼女を見ることができた。
白いレースをふんだんに使って、真珠で飾った美しいドレスを着た彼女は、とても美しくて。
見とれてしまった俺に、彼女は言った。
「本当の、妻にしていただけませんか?」
そう言われて、俺は降参した。
最初に結婚できないとか言ったせいで、今更……と思っていたんだけど、もう無理。
「妻になってください」
そう言って求婚した。
さて結婚式当日。
婚約破棄のショックで王都へは行けないと泣く令嬢のため、と嘘をついて、侯爵領で小さな式を挙げた。
隣国から祝いに来た貴族とその護衛にしては多い兵士や騎士なども受け入れた。
これは、彼ら兵士と服装を入れ替えた上で、俺と侯爵令嬢、侯爵が密かに東の国へ移動するための方法だ。
東の国の人々には、そのまま侯爵家に滞在してもらい、この計画の間に潜伏してもらっていた東の国の兵士を集合させてもらっておく。
併合が完了するまでの間、父王や王妃が何か文句を言って来ても、すでに東の国が占領したと言って、追い返してもらうためだ。
俺達は馬車を乗り継ぎ、急いで東の国へ。
そして侯爵が東の国の国王と調印を行って併合を宣言した。
父王達は、抗議も形ばかりだったらしい。
東の国になった侯爵領を、父王達は別にいいか、ぐらいの感じで見ていたようだ。
以前から国王の侯爵家への扱いに不満があった侯爵は、領地の被害を大きく報告していたので、今はさして裕福でもない土地で、豊かな状態に戻れないかもしれない、と思わせていたからだ。
俺については、「失踪し、東の国に捕らわれた」と連絡をしたらしい。
王妃は「厄介払いができた」と喜び、父王も王妃のヒステリーが収まるだろうと、ほっとする有様だったようだ。
拍子抜けなほどに上手くいった。
一応、しばらくの間だけ新しい国境付近に東の国の兵を配置したりしたが、本当にすんなりと侯爵家ともども東の国のものになった。
しかししばらくして、占領した東北の国に問題が上がった。
まだ残っていた魔物の討伐をしなければならなかったのに、冬の間に「資源もないし」と放置。
そして……生き残っていた魔物が増えた。
東の国は、俺から魔物を避けることができる特殊な方法を知り、侯爵領ともども守ることができたんだけど。
王国は魔物に侵食され、衰退していった。
……これぐらいの仕返しは、許してもらえるよね?
そう思いながら、俺は今日も新妻になった侯爵令嬢と一緒に、隣国の次期侯爵として穏やかに暮らしていたのだった。
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