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第135話
しおりを挟むジルヴァンと二度目の共寝をすることになった恭介は、寝間へ到着するなり、いきなり頬をビンタされたが、その理由を訊ねるより先に、寝台の上で口づけをし合い、ジルヴァンは恭介の手の中で早々に果てた。
「……んっ、……そこばかり、やめよ……っ、つぁっ!!」
指で体内をクチュクチュと掻きまわされるジルヴァンは、ガクガクと膝が慄えだした。恥ずかしそうに口唇を噛みしめていたが、ちゃんと股をひらいて恭介を受け入れる準備に耐えている。
「ジルヴァン、気持ちよくないのか?」
「な……、なぜだ……?」
「苦しげな顔してるぞ。」
「ち、ちがう! 断じて、そんなわけなかろう……っ、あっ!?」
恭介は体内へ挿入していた2本の指を引き抜くと、桃色の乳首に吸いついた。硬くなっている乳頭を舌で刺激すると、ジルヴァンは「あんっ!」と、かわいい声を洩らした。
「キ、キョースケよ……、貴様を叩いて、す、すまなかった。」
「ん? ビンタのことか?」
「ビンタ?」
「さっき、オレの頬を殴打しただろ。」
「う、うむ。すまないと思っている。」
恭介の舌が胸板を這うたび、ジルヴァンは「あ、んっ」と、細かな反応を示す。カリッと、わざと皮膚の表面に歯を立てると、「うわっ!?」と驚きの声をあげた。さすがに、王子の肌にキスマークを残すわけにはいかないため、首筋を甘噛した。
恭介は性行為の手順をまちがえた気もするが、ジルヴァンとの前戯を丁寧に続けた。まだ腰を隠している絹衣に手をかけて自分で取りはらうと、しっかり上を向いている男根をジルヴァンの腹部へ押し当てた。
「わっ? キョースケのモノは相変わらず立派だな! もうそのように大きくしておったのか?」
「ああ。ずいぶん前からとっくだよ。……ジルヴァン、体位を変えてもらってもいいか?」
「なぬ? それはどういう意味だ?」
「前回とちがった方法で試したいンだ。腹這いになるのが嫌なら無理にとは云わないけど……、」
「む!? それくらい、無理ではないぞ! よし、やろう。うつ伏せになれば良いのだな。……こうか?」
ジルヴァンは寝台の上でカラダの向きを変えると、腰を浮かせてみせた。
(改めて見ると、ものすごいアングルだよな……。こんな王子の無防備な姿を見せられたら、ヤバいくらいゾクゾクするぜ……!)
恭介は昂る感情を意識的に抑制すると、ジルヴァンの腰に手を添えた。入りにくい先端を強引に押し込むと、「あぁっ!!」と、ジルヴァンが苦悶する。
「……キツイか?」
「か、かまわぬ! そのまま……、奥まで……っ、」
「いったん、全部入れちまうから力を抜いてろよ。」
内壁をズンッと圧迫する異質な温もりに、ジルヴァンは「んぁっ!!」と叫ぶと、ガクンッと項垂れた。恭介は腕をまわし込んで胴体を支えてやり、背面から腰を進めた。
すぐさま上下運動をするには、内部領域からの絞めつけが強いため、こんどは恭介の表情が歪む。ジルヴァンは苦しそうな呼吸をくり返している。
(二度目とはいえ、つらそうだな。……オレの男根はキミの体内で、さらにデカくなっちまってるしな。……あまり負担に感じてほしくねぇンだけど、どうにも変わってやれねーことだからな)
容積を増した恭介の陰茎は、ジルヴァンの空洞を余すところなく密着している。待ちきれない恭介は、ゆっくり腰を振りだした。
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