恭介の受難と異世界の住人

み馬

文字の大きさ
上 下
112 / 364

第111話

しおりを挟む

「……キ、キョースケよ、なぜそこばかりこするのだ……?」
「え? なぜって、いっかいジルヴァンのほうで出しておかないと、挿入口うしろが馴らせないだろ。……痛いのか?」
「い、痛くはないが……。馴らすとは、どうやって……、」
「……まぁ、オレの指を使う方法しか思いつかねぇんだけど。……ほら、がまんしなくていいから出せよ。」
「や、やめよ、キョースケ! そんなふうに強くさわられたら……っ、あっ、」

 恭介の手によって陰茎をまれるジルヴァンは、恥ずかしさのあまり口唇くちびるをふるわせた。
「やっ、も、もう出てしまう!!」
「ああ、いいぜ。」
「……っ!? キョースケっ!!」
 ジルヴァンのイク、、瞬間を目の当たりにした恭介は、背中がゾクゾクとして心が浮きたつ感覚をおぼえた。ねっとりとした白濁はくだくの精液が、指のあいだにまとわりつく。
「……は、ははっ。うまくできるかどうかわからなかったけど、ちゃんとイケたみてぇだな。……ジルヴァン、大丈夫か? どこかおかしなところはないか?」
「う、うるさい。いちいちわれにそのようなことをくでない。……心配せずとも、き、気持ちよかったわ!」
 ジルヴァンはカラダをひねり、枕で顔を隠した。耳まで赤くなっているため、恭介の身体作用はますますあおられた。
(なんつー率直そっちょく科白セリフだよ。こっちまで照れるだろ。……ああ、くそ。今すぐ突きてぇな)

 恭介ははやる衝動を苦心してしずめると、ジルヴァンを腹這はらばいにした。腰を軽く引き寄せ、ぬるりとした感触と共に、ツプッと指を挿入する。
「うっ? こんどは、何をするつもりだ、キョースケ?」
「怖いか? 少し、挿入口をひろげさせてくれ。指は1本しか使わないからそんなに痛くねぇと思うけど、力を抜いてらくにしてろよ。……あと、前立腺がどこか調べておかねーとな。ジルヴァンの感じるところをオレに教えてほしいんだ。」 
「……ぜん……りつ?」
「ああ。そのあたりに指がきたら知らせてくれ。」
「言葉の意味が、よく、わからぬのだが……、」
「わからなくても問題ないさ。キミのカラダが教えてくれる。……じゃあ、入れるよ。」
「……うむ。……んっ!」

 ジルヴァンの精液で濡れた指を、さらに深く体内へし込んだ。内壁が恭介の指を異物と捉え、絞めつけてくる。グニグニと指先を動かすと、「ひゃっ!?」と云って、ジルヴァンの腰が跳ねた。
「ここだな?」
「あっ、うぁっ!? キョースケ、そこは、やめよ! なんか変であるぞ!?」
「いや、その逆だ。ここがキミのいちばん感じやすい部分なんだ。……ちがうか? ほら、」
 恭介の指が確実に快感を刺激するため、ジルヴァンは頭がクラクラしてきた。
「あっ、あぁっ、んんっ……、キョースケ、……キョースケぇ、」
 互いの顔が見えない体勢につき、もどかしく感じた恭介は、指を引き抜くと再びジルヴァンのカラダをあお向けにした。口唇くちびるを重ね、下半身を密着させて抱き合った。

「……キョースケ、」 
「わかるか? さっきから、キミのかわいい反応にオレの男根ナニは大興奮だ。」
「わ、吾は、かわいくなどない。」
「キミは素直でかわいいよ。」
「……む、むぅ。キョースケこそ、がまんせずともよい。……入れたければ、さっさと入れるのだ。忘れてはおるまいな? これは共寝であるぞ。吾と、ひとつになれ。」
「……ああ。十分じゅうぶん承知してるよ。」
 恭介はジルヴァンのひたいに口づけると、性器を挿入するため上体を起こした。ジルヴァンはまぶたをとじて、股をひらく。

(……男と性交セックスするの、いよいよだな。……ジルヴァン、ごめんな。たぶんハツモノは痛いと思うけど、がんばって受け入れてくれ) 
 
 恭介は肥大して飽和状態となっている陰茎の先端を、ジルヴァンの挿入口へ押しあてた。自身の指を使っていくらか強引にってはいると、一気いっきに貫いた。

「……ッあ!? キョースケっ!!」

 受け身のジルヴァンに刺激や苦痛を与えまいとして、恭介はすぐさま腰を上下に振った。ギシギシと寝台のきしむ音と、グチュッグチュッという卑猥ひわいな響きが、ふたりの耳を何度もかすめる。

「ジル……ヴァン……、平気か?」
「……うっ、うぅっ、し、信じられぬ。ものすごく熱いぞ……。はっきり貴様を感じる……。」
「ああ。いちばん奥まで全部はいってるからな。……悪いけど、オタノシミはこれからだぜ。」

 恭介は笑みを浮かべたが、ジルヴァンは青ざめた。

     * * * * * *
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

体育教師に目を付けられ、理不尽な体罰を受ける女の子

恩知らずなわんこ
現代文学
入学したばかりの女の子が体育の先生から理不尽な体罰をされてしまうお話です。

ガチムチ島のエロヤバい宴

ミクリ21 (新)
BL
エロヤバい宴に大学生が紛れ込んでしまう話。

夏休みは催眠で過ごそうね♡

霧乃ふー  短編
BL
夏休み中に隣の部屋の夫婦が長期の旅行に出掛けることになった。俺は信頼されているようで、夫婦の息子のゆきとを預かることになった。 実は、俺は催眠を使うことが出来る。 催眠を使い、色んな青年逹を犯してきた。 いつかは、ゆきとにも催眠を使いたいと思っていたが、いいチャンスが巡ってきたようだ。 部屋に入ってきたゆきとをリビングに通して俺は興奮を押さえながらガチャリと玄関の扉を閉め獲物を閉じ込めた。

獣人の里の仕置き小屋

真木
恋愛
ある狼獣人の里には、仕置き小屋というところがある。 獣人は愛情深く、その執着ゆえに伴侶が逃げ出すとき、獣人の夫が伴侶に仕置きをするところだ。 今夜もまた一人、里から出ようとして仕置き小屋に連れられてきた少女がいた。 仕置き小屋にあるものを見て、彼女は……。

前後からの激しめ前立腺責め!

ミクリ21 (新)
BL
前立腺責め。

男子学園でエロい運動会!

ミクリ21 (新)
BL
エロい運動会の話。

壁に誰かの下半身があったからヤルことにした

ミクリ21 (新)
BL
壁尻の話。

通販で美少年型カプセルを買ってみた

霧乃ふー  短編
BL
通販で買っておいた美少年型オナホのカプセル。 どれを開けようか悩むな。色んなタイプの美少年がカプセルに入っているからなあ。 ペラペラと説明書を見て俺は、選んだカプセルを割ってみた。

処理中です...