君の瞳は月夜に輝く

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幕開け

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【出てくるなら出てこい❗】スズナは、そう叫んだ。
ガサガサッ【ひいっごめんなさい❗】
そう謝りながら出てきたのは、可愛らしい《うさぎ》だった。
「かっかわい~❗」私は、思わずそう叫んだ。
そのうさぎが、謝ってるにも関わらず、スズナは警戒を止めない。
「スズナ、謝ってるんだし、害も無さそうだから警戒しなくても大丈夫だよ?」私は、スズナをなだめようと言った。
【何言ってるの深雪、こいつはチェリーラビットだよ❗チェリーラビットはさくらぼんなどのチェリー系のものを食べるんだよ?食べられちゃう。】スズナが、必死そうに言うが、私は聞く耳を持たない。
「でも、少しぐらいあげて…」【ダメ❗】スズナが、かなり食い気味に言った。
【一度あげると、どこまでもついてくるし、あげられないと殺されちゃうんだよ❗とっても危険なの】えっ?ころされる?危ないじゃん。
【あの~お話中すみませんが、すこ~しそのさくらぼんを分けて貰えませんか?】チェリーラビットが、控えめに聞いてくる。
「あげるわけ…」グーキュルル
「……もしかして、お腹すいてるの?」
【はい、実は見つからなくて昨日から何も食べてないんです…】チェリーラビットは、恥ずかしそうに言う。
「ねえ、スズナ?契約したらあげられないかな?」私は、小さな声でスズナに聞く。
【それは出来るけど…でも、ずっと一緒にいなくちゃ行けないんだよ?】スズナが、寂しそうに教えてくれる。
寂しそうなスズナもかわいい❗
「もちろんスズナが、私の一番だから安心して❗」そう言うと、スズナは笑顔になった。
「お待たせ❗チェリーラビット、私と契約したらさくらぼんをあげるよ。どうする?」
【契約します❗】
さっそく私は、チェリーラビットに触り、絆を探してみた。カチッまた、何かが繋がった気がする。
【契約は成功したよ、深雪。】スズナが教えてくれた。
私は、カバンから出した契約獣用ネックレスをチェリーラビットに着けた。チェリーラビットのネックレスには、青色のサファイアが付いている。
【深雪、私に名前を付けて?】私は、チェリーラビットの名前を考え始めた。
う~ん、白いから《しろ》でも、体にチェリーの模様があるから《チェリー》…何がいいかな~?
そもそも私、名前付けるの苦手なんだよね。
「チェリーラビットの名前、決めた❗」私は、そう叫んだ。
【【えっ?なになに?】】
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