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第56話
顔
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今日は12件も回った。チリも積もればで、売り上げもそこそこあった。大した疲れもない。
帰りの高速を運転中に、大ばあさんに聞いてみたかったことを思い出した。あの女の子のことだった。どんな子だったのか。ぼくの中にいる彼女には顔がなかった。白い服を着て、たんぽぽの種のようにフワフワしていた。大ばあさんの知っている女の子を知りたかった。他の人からは、何も聞きたくなかった。
10月末までに、市街地以外の地域は全て回った。その翌日、辞表を出した。11月いっぱいかけて市街地を回り、年内の残務処理をしたら終わりだ。置き薬の仕事は全く嫌ではなかった。ただもう一度、お菓子を作りたくなった。お菓子を作りながら、死んでいければ幸せだと思った。
帰りの高速を運転中に、大ばあさんに聞いてみたかったことを思い出した。あの女の子のことだった。どんな子だったのか。ぼくの中にいる彼女には顔がなかった。白い服を着て、たんぽぽの種のようにフワフワしていた。大ばあさんの知っている女の子を知りたかった。他の人からは、何も聞きたくなかった。
10月末までに、市街地以外の地域は全て回った。その翌日、辞表を出した。11月いっぱいかけて市街地を回り、年内の残務処理をしたら終わりだ。置き薬の仕事は全く嫌ではなかった。ただもう一度、お菓子を作りたくなった。お菓子を作りながら、死んでいければ幸せだと思った。
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