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第43話
アイスコーヒー
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「今、お父さん来ますから。時間は大丈夫?」
「全然大丈夫です。コーヒー頂きます」
朝から喫茶店にでも来た気分になった。心地良くて、腰がパイプ椅子に沈んでいく。
高校生の頃、実家と学校の狭間で喫茶店が大事な息抜きの場所だった。店内のコーヒー豆の香りだけで癒された。
薬箱を開けて、栄養ドリンクの精算のため形ばかりの点検をする。ギシギシと大げさな音をたて、6000円のレシートがプリントアウトされた。
「無理を言って悪かったね」
ご主人が手をタオルで拭きながら現れた。
「お元気そうで何よりです」
「いやあ、元気でも無いけどね。薬屋さんのドリンクのおかげでどうにかやってるよ」
ご主人は、はす向かいの席に座りアイスコーヒーを飲んだ。
「このアイスコーヒー、美味しいですね」
「そうかい。これインスタントなんだよ。レシピは決まっているみたいだけどねえ」
そう言って、お店で掃除をしているおかみさんの方に目をやった。白の割烹着が誰もいない店内を黙々と動いている。
「全然大丈夫です。コーヒー頂きます」
朝から喫茶店にでも来た気分になった。心地良くて、腰がパイプ椅子に沈んでいく。
高校生の頃、実家と学校の狭間で喫茶店が大事な息抜きの場所だった。店内のコーヒー豆の香りだけで癒された。
薬箱を開けて、栄養ドリンクの精算のため形ばかりの点検をする。ギシギシと大げさな音をたて、6000円のレシートがプリントアウトされた。
「無理を言って悪かったね」
ご主人が手をタオルで拭きながら現れた。
「お元気そうで何よりです」
「いやあ、元気でも無いけどね。薬屋さんのドリンクのおかげでどうにかやってるよ」
ご主人は、はす向かいの席に座りアイスコーヒーを飲んだ。
「このアイスコーヒー、美味しいですね」
「そうかい。これインスタントなんだよ。レシピは決まっているみたいだけどねえ」
そう言って、お店で掃除をしているおかみさんの方に目をやった。白の割烹着が誰もいない店内を黙々と動いている。
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